くだらねぇ前置きは無し無し。

 この物語は『Steel Soldier』の改装版です。

 内容はほとんど変わりませんが少しだけ変更している所もあります。

 内容を忘れた方やもう一度読みたくなった方、まだ読んでない方など是非とも読んでください。

 小説は読んでナンボですから。




















 『俺が帰るべき場所は・・・ナデシコだ!!

  皆が揃っているナデシコだ!!

  何処に跳ばされようと、俺は絶対に帰って来る!!

  例え、遥かな距離だろうと、時を超えても―――』








−???

 ――コツコツコツ・・・・

 暗闇の廊下に足音が響く・・・・

 ――ザーーーー

 その人物から無線の砂嵐の音が鳴っている。

???『ザーーーーー・・・こち・・・ザーーーーーウル・・・目・・保護をし・・・還する。ザーーーーー

 砂嵐の音と電波状態が悪いせいか無線が良く聞こえないが話は続く。

???『こち・・・ザーーーーー・・・ルズ6・・解。ウ・・ザーーーーー・・・5、そっ・・・うだ?ザーーーーー

 今度は別の声が無線から聞こえる。

???「120秒くれ。すぐに合流する」

 少年のような声で答えたその青年は無線を切り部屋の前で立ち止まる。

 ――ドォン ドォン ガァァァァァァァン

 ドアノブの拳銃でふっとばし、ドアをけり破る。

 部屋の中には白衣を着た男が床にへたれこんでいた。

男「ゆ・・・ゆるしてくれ・・・・・・悪気は無かったんだ!!」

 青年は有無言わずに男に歩みよる。 その手には拳銃が握られていた。

???「・・・・・・最後に言いたい事はあるか?」

 男の前に立ち止まり拳銃を男の眉間に当てて冷たく言い放った。

男「わ・・・私が死んだら・・・あ、愛する妻と子供が『――ガゥン』――――っ!!」

 男が言い終わらない内に額を拳銃でぶっ放した。

???「下らん事を・・・・・」

 ぺっ―――っと唾を吐いてぶち破った扉から立ち去る。 そして去り際に一言。

???「てめー、まだ独身だろーが」

 ――コツコツコツ・・・

 そして、少年が部屋から立ち去って120秒後・・・・





 ドッカァァァァァァァァァン





 青年が先ほどまでいた施設―――研究所みたいな―――が爆発したのだった。










−ヘリ内部

 所変わってココは、とある組織が運営するヘリの中。

 中には先ほどの青年と金髪ロングと黒髪の青年が2人。 後、女が1人乗っていた。

???「だーーーーはっはっはっはっはっ。『愛する妻と子供』だって、はーはっはっはっはっ」

 青年が施設での出来事を報告して気も無い内に女が青年の話を聞いたとたん大爆笑していたのだった。

???「姐さん、そりゃ笑いすぎだって」

???「そうだぞ、マオ」

 女―――マオの真向かいに座っている金髪ロングの青年と黒髪で頬に小さな×の傷がついている青年が意見している。

マオ「何よ。大体、殺されるような事をしている大悪党の言い訳には程遠いでしょ?そう思わないの、あんた達」

金髪「そりゃ、そーだが」

黒髪「確かに。言い訳には成立はしていないな」

青年「それなら、お前らだったらどう答えんだよ。クルツ、宗介」

クルツ「俺なら・・・・」

 クルツと呼ばれた金髪に・・・

宗介「おなじだろうな」

 答えもしていないのに突っ込む宗介と呼ばれた黒髪。

マオ「はははははは。違いない違いない」

クルツ「笑いすぎだぜ、姐さん」

青年「なら、言ってみろよ」

クルツ「俺には心から愛しているハニーがぁぁぁぁぁぁぁ」

 と言いながらマオにルパンダイブをする馬鹿1名。

 ――ゲシッ!!

 鈍い音と共に軍靴の靴底がクルツの顔面に埋まる。

青年・宗介「「馬鹿だな」」

 まったくである。










−???

 ――バザバサバサバザ

 とある家の上空でヘリが滞空している。

青年「んじゃ、俺はここで」

マオ「ええ、また次の指令でね」

 青年がロープを伝って家の前に降り立つ。

 ――バササササササササ

 ヘリが去っていく。

青年「はぁ・・・疲れた・・・」

 肩を落とし呟きながら家のドアを開ける。

青年「ただいま〜」

???「おかえりなさいです〜」

 リビングからオレンジ色の髪にヘアバンドしている女の子が飛び出して走ってきて青年に飛びつく。

青年「ただいま。美春」

 美春と呼ばれた女の子の頭を撫でる。

???「帰ったのかい?」

 同じくリビングから白衣の男が出てくる。

青年「はい、博士」

博士「ははははは。やっぱり、その呼び方が一番いいねぇ。
   頼んでも皆は呼んでくれないからなぁ」

 しみじみとしながら博士と呼ばれた男が呟く。

博士「周りからは『教授』だの『お父さん』だの・・・・・・」

青年「そんな事でしみじみしないで下さい」

 しみじみとしている博士に青年が軽くツッコム。

美春「そうだよ。お父さんはお父さんだからしかたないよ〜」

博士「でもさ〜でもさ〜せめて『教授』じゃなくて『博士』がいいんだよ〜」

美春「お兄ちゃんもお兄ちゃんだよ。お父さんなんだから他人行儀にしなくてもいいのに〜」

青年「そうだけどさ・・・なんとなく・・・昔からそう呼ばされていたから・・・・・・」

博士「ははははははは。私の教育のたわものだよ」

 なんだよ『教育のたわもの』って・・・・・・

美春「そんな事で威張らないでよ〜」

博士「まあまあ。そんな事より、今度の任務の話聞かせてよ」

美春「そうそう。聞かせてよ〜」

青年「はいはい。んじゃお茶でも入れましょうか」

 青年が2人に背中を押されながらリビングに入っていった。










−リビング

 さて、この世界について少しばかり紹介しましょう。

 この世界は西暦2196年9月。

 場所は・・・・・・まぁ、話が進めば解るでしょう。

青年「は〜い。お茶が入りましたよ〜」

 このお茶を持ってきた人のよさそうな青年。

 そう、彼がこの物語の主人公、名前は・・・・これも今は言わないでおこう。

 歳は18歳。風見学園高等部3年である。

美春「ありがとです〜」

 このオレンジ色の髪でセミロングでヘアバンドをしているのが『天枷美春』17歳。 風見学園2年で風紀委員。

 通称『わんこ』。ちなみにこの青年の義妹である。

博士「う〜ん。流石だな〜香りがいい」

 『天枷博士(ひろし)』歳は不明。(設定資料が無かったため名前も適当)

 職業は科学者。 天枷研究所の所長という地位をもっている。

 以前、『天枷美春』のコピーロボットを作ったりしてその腕は確かである。

青年「なんせ、豆からひいてますからね〜」

 これが天枷家一同である。ちなみに母親は美春が小さい頃に病死した事にしておいて下さい。

 その話はまた今度で・・・物語を進めましょう。

 その後、ヘリの中で盛りあがった話と同じ状態になってしまっていた。










−翌日 桜並木

美春「〜♪ 〜♪」

青年「ご機嫌だな美春」

美春「えへへへへへへ。だって、昨日はお兄ちゃん『任務』で居なかったから一緒に登校できなかったし・・・・・・」

 結構なブラコンである。

青年「おいおい。いい加減、兄離れしてくれないと困るんだが」

美春「でも、お兄ちゃんは美春のお兄ちゃんです!!」

 ぷー、と頬を膨らまして大きな声を出す美春。

青年「分かった、分かったから。でもな、流石に俺もいつまでも一緒って訳じゃ・・・・」

美春「あー!! 朝倉先輩!!音夢せんぱーい!!」

 青年の言葉が終わらない内に誰かをみつけたのか大声を出して手を振りながら駆け出す。

青年「あーまったく・・・・人の話を最後まで聞けっつーの」

 しぶしぶ青年も3人の元に歩き寄るのだった。










青年「おはよう。ラブラブカップル」

 楽しげに会話している3人に青年がにやにやしながら言い放つ。

???「誰がラブラブカップルだ!!」

 男の方は朝のせいか少し強く言い返すが女の子の方は顔を真っ赤にしてうつむいてしまっている。

???「音夢・・・おーい、音夢さーん」

 男がうつむしている女の子―――音夢の目の前で手の平を上下に動かす。

青年「おいおい。冗談だって」

 そんな言葉も聞かずに他の2は音夢の説得をしている。

美春「音夢先輩。早く行かないと遅刻になりますよ」

 だが、以前に真っ赤にしてうつむいている。

???「こうなったら、強硬手段だ」

青年「どうするんだ?純一」

純一「こうするんだよ」

 ――ちゅっ

 一瞬に男―――純一は音夢の頬に唇をくっ付けた。 その結果・・・・・・

音夢「ににににににににににに、兄さん!!」

 ――ガスッ

 鈍い音と共に純一の後頭部六法全書が埋まる。

 どこにしまってのだろう・・・・・

青年「見事に復活したな」

美春「流石です。朝倉先輩、音夢先輩」

 小さなガッツポーズを決める。

音夢「まったく。兄さん、いくら私がかわいいからって人前であんなはずかしいこと・・・・・・(//// ////)」

 ちなみにこの通学路、さっきから誰も通ってない。

 しかも台詞の中に何やら壊れた部分が・・・・・・人、それを『自信過剰』と言う!!

青年「おはよう。音夢ちゃん」

美春「おはようございます。音夢先輩」

音夢「あっ、おはよう」

 にっこりと『裏モード』全開の音夢。だが、その後ろでは純一が頭蓋骨陥没と必死に戦っていた。

青年「無事にあいさつができたとこで、話が変わるが本鈴まで5分切ったぞ」

 その言葉に2人がそれぞれ腕時計を見て顔が青くなる。そして・・・・

音夢「兄さん、急ぎますよ!!・・・・って何してんですか」

 純一は半分意識が遠のいている。 明らかに頭蓋骨陥没で診断されるだろう。

音夢「もう、兄さん置いていきますからね」

 何気に冷たくの義妹である。

純一「ち、ちょっと・・・六法全書は卑怯だろ・・・・」

 あ、意識あった。

 しかし、振り絞った抗議した言葉も空しく・・・・

音夢・美春「「ダァァァァァァァァァッシュ!!」」





 ドドドドドドドドドドドドドドドッ





 あとに残ったのは砂埃と義妹達に置いて行かれた義兄達だった。

青年「仕方ない・・・・・よいしょっと」

 失神している純一を片手でひょいと持ち上げて・・・・

青年「ちょっと待て、おまえらぁぁぁぁぁぁぁ!!」





 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ





 青年もダッシュして2人を追いかけるのであった。










−教室

 ――バタン

 教室のドアが勢いよく開いてクラス一同が注目する先には・・・・






 右手に顔真っ赤の音夢、
 そして左手に意識不明の純一を抱える青年の姿だった。





 本鈴2分前、教室が固まった・・・・・









 ――キーンコーン カーンコーン

 ――ガラララララ

暦「SHRを始めるぞー・・・・・・って、どうしたお前ら?」

 いつものように入ってきた担任の白河暦教諭はクラスの様子にすぐに気付いた。

 暦が固まっている一同の視線を辿って見ると・・・・

暦「・・・・はいはい。いつまでも見てないで。
  朝倉兄妹!! それに天枷!! いつまで、その状態なんだ!?」

 その言葉に反応して一同が動き出す。

 ――ガタガタッ

暦「どうせ、通学路でばったり出会って長話して遅刻ギリギリになって天枷兄が朝倉兄妹と天枷妹を抱えて走ってきたんだろ?」

青年「だいたい当たりです・・・・・・(   J J J)」

 実際は2人に追いついた青年がそのまま2人も抱えてさらに加速したのが正しい正解。

???「そのわりには疲れを見せないのは流石だな」

 キランと目を光らせ青年に言い寄る男。

暦「杉並!!席を離れるな!!」

杉並「へーい」

???「音夢〜大丈夫ですか〜」

 まだ、真っ赤な音夢に隣の席の女の子が聞いてくる。

音夢「ありがと。大丈夫」

純一「俺は大丈夫じゃねーぞ。ことり〜聞いてくれよ〜」

 青年に渇を入れてもらい復活した純一が早速愚痴り始める。

ことり「朝倉君・・・何したんですか?」

 女―――ことりが顔を引きつりながら質問すると・・・・

???「どうせ、道端で音夢に『チュー』でもしたんじゃないの朝倉ぁ?」

 音夢の後ろ反対側の席から別の女の子が話しかけてくる。

音夢「ま、眞子っ!!(//// ////)」

眞子「その反応は・・・図星だなぁ〜」

 にやにやする女―――眞子との会話にさらに音夢の前の席の女の子が参加する。

???「ええ〜本当ですか? 朝倉君もやりますなぁ〜」

 その子はことりと同じような口調で話している。

眞子「美咲〜いつから『ことり語』を修得してんの」

ことり・美咲「「えへへへへへへへへ」」

 もう収拾のつかない状態になげやりのように暦が言う。

暦「もう。SHRは終了。元より連絡事項は無かったしな」

杉並「先生。風見祭の出し物とかは決めなくていいのですか」

暦「・・・・・・お前に言われちゃお終いだな。 解ってるって今日の1・2時間目は迫りくる『風見祭』の出し物と出場選手を決めるぞ」

青年「・・・・・・本番1週間前に決める所が凄いなぁ、この学園」

 まったくである。

暦「何か言ったかぁ天枷?」

青年「なんでも、ありません!!」

 担任の睨みにビシッとして答える青年。 どうやら女性には弱いようである。

暦「まっ確かに天枷の言うとおりなんだが、今日から1週間の午後と前日は準備時間と設定してんだからふて腐れないの。以上!!」

純一「・・・・・・はぁ・・・・・・」

 純一が席に座り机に伏せながら深いため息をする。

音夢・杉並・ことり・眞子・美咲「「「「「せ〜の・・・・・・」」」」」

 そんな純一を見た周りの連中が声をそろえて・・・・・・

純一・音夢・杉並・ことり・眞子・美咲「「「「「「・・・・・・かったる・・・・・・」」」」」」

 純一のギネス記録に残る名言を言い放った。

青年「・・・・・お前ら、何がしたいんだ?」

 さぁ?









 さてさて、時間軸は少し進み1時間目です。

 さてさてココで『D.C.』を知らないという人――特に管理人さん――のために人物紹介と軽いエピソードを語りましょう。





 『D. C. 』は初音島という不思議な島を部隊に主人公『朝倉純一』が体験する不思議な恋物語の話です。

 PC版と現在はPS2ソフト『D.P.P.S.』があります。 2つの違いはソッチ系のエピソードが有るか無いかなんです。

 後はヒロインの数がPC版は7人、PS2版はPC版の7名+新ヒロイン6名(隠し含む)います。

 ロリや義妹、巫女にロボットや幽霊にピンクのクマという大幅に揃っているんです。

 今回、この話で使用するヒロインはPC版の7名だけです。

 まぁどんな内容か?といいますと、主人公は中学3年生(原作)で時期が2月後半から翌年という卒業シーズンなんです。

 そこで主人公はある日までに特定のヒロインと、ある程度高感度を上げたら、その日を堺にそのヒロインだけのストーリになるんです。

 つまり、一番、仲良くなった子とラブラブになるって感じです。

 この各ヒロインのストーリーではヒロインの過去から秘密から何やら問題が起こって主人公との間に亀裂が入るんですが、主人公が問題を解決してヒロインとハッピーエンドを向かえます。

 つまり、前半はドタバタコメディーで後半はシリアス(PC版では時にソッチ系のストーリーも入ってる)な話です。

 この説明が分からない人は実際にPS2版を買うか借りてプレーしてください。 当分の間は満足できます。(多分)

 ただし、PC版もPS2版も出てくるヒロイン7人のストーリーは一緒ですのでソッチ系を楽しみたい方意外はPS2版をお勧めします。

 それでは本編と自己紹介に戻りましょう。





音夢「さて、だいたいの種目の出場選手は決まりましたけど・・・・」

 黒板の前で仕切るのが『朝倉音夢』18歳。風見学園3年で美春と同じ風紀委員。

 それに学級委員もやっている優等生。

 しかし、ソレは義兄『朝倉純一』に言わせると『裏モード』であり本当の姿は純一の前でしか披露しないのだ。

 身長:155cm 79/53/82 (公式記録)

 『D.C.』でのポジションは『義妹』。

 世間と家庭内ではまったく正反対の態度で、人前ではビシッとしているのだが家庭ではかなりのブラコンである。

 いつもは元気だが実は少し病弱なところもある。(今は療養して少しずつ元気になっている)

 特徴は茶髪系の髪のショートカット、髪の左右に2本黄色のリボンをつけて、首には鈴のついたチョーカーをつけている。

 ちなみに料理の腕は某戦艦の殺人シェフ3人衆見た目以外は匹敵する腕の持ち主である。

 後、周囲にはオフレコなのだが、義兄『朝倉純一』と恋人同士である。 本人は隠しているつもりだが音夢の態度からバレバレである。

ことり「残っているのは―――っと」

 同じく黒板の前で書記のように書いているのは『白河ことり』18歳。同じく風見学園3年で中央委員。

 身長:157cm 83/55/84 (公式記録)

 『D.C.』でのポジションは『アイドル』。

 彼女も音夢のように優等生なのだが、それは他人が見た場合である。

 実際の彼女は誰にも優しく、お茶目で冗談とかも言う感じである。

 担任の『白河暦』の義妹だが義姉が大好きである。

 特徴はピンクの髪のロングヘアー、髪にはバッテンの髪止めに白い帽子している事が多い。

 『ミス風見』と言われる程の美貌の持ち主で『学園のアイドル』であるが本人に自覚はまったく無し。

 告白された回数が948名(リピーターと手紙を除く)であり、
 付属では386名+本校に進学して562名に告白され全部にお断りの挨拶をしたのである。(杉並調べ)

 ちなみにラブレターの数は軽く4桁いって5桁にいくかいかないかの瀬戸際なのだと。(杉並談)

 何故、本校で告白数が増えたかと言うと。理由は結構ある。

 本校には島の外からもやってくる人がいたり、中学校が別だったりとか。
 一番の原因は非公式新聞部のHPで『ミス風見学園コンテスト』の事が掲載され入学希望者が多くなり告白回数も5乗比例で多くなったのだ。

 後は本校に進級してから綺麗になっていき学校の外でも告白に呼び出される始末である。

 本人曰く『もてる女はつらいです〜』だそうで。 もてない行き遅れの20代よりかはいいです。

 オフレコらしいのだが本人は昔は純一に気があったみたいである。

暦「ほとんどの生徒は決まってるが・・・・・・残る種目と生徒はいつも通りか・・・・・・」

 はぁ・・・・・・とため息をつくのは風見学園3年3組担当教諭『白河暦』歳は不明、結婚歴2年ちょい。

 さっき言ったが『白河ことり』の義姉なのだが義妹が大好き。

 チャームポイントはやはり少し大きめの眼鏡にことりと同じピンク色の髪の肩直前のセミロング。

 かなりのヘビースモーカーでことりには注意されまくり。

杉並「ふっ、先生・・・我々大事な用があるので種目とかには・・・・・・」

 と、そう言って隣の純一の肩を叩くのは『杉並』18歳。 風見学園3年で非公式新聞部を初めとする怪しい集会の中心人物。

 何やら怪しいイベントや出来事の裏には必ずコイツが関わっているという情報もある。

 特徴は黒髪で短く少々目細めである。

 こいつには謎が多く。大きな謎の1つに『名前が解らない』のが入ってる。

 出席名簿にも『杉並』だけで登録されており、学校のデータベースにも登録されていなかった。(暦談)

 青年にたのまれて『ミスリル』が調査した所、報告書には『NEGATIVE』の一言だけ。

 付属の時より純一の無二の親友で純一と音夢のカップル成立に一役買った人物でもある。

 しかし、こういう大きなイベントとなると必ず怪しげなイベントを開催する風紀委員会・中央委員会のブラックリストに載っている超危険人物である。

 奴に対抗できるのは風紀・中央委員の中でも音夢、ことり、そして助手の美春のドリームチームのみで、杉並自身もライバル視している。

 何故、そこまでするのかというと本人曰く『世界の平和は俺が守っているんだぞ』だそうで・・・・

 この答えに全ての杉並を知っている常識人なら『杉並に守られているくらいなら、人類は滅んでもいいかも』と答えるほど奴は危険なのである。

純一「ヲイ・・・『俺達』って俺もはいってるのか!!」

 杉並の手を払いながら答えるのは『朝倉純一』18歳。 風見学園3年で帰宅部。

 解ると思うが『朝倉音夢』の義兄でありオフレコ(一部除く)だが恋人でもある。 純一は隠しきっている。

 特徴・・・といってもほとんど無い、普通の高校生だ。

 『かったる』が口癖のめんどくさがり家で『「かったる」を何回言うか?』というギネスに勝手に参加させられている。

 他には直ぐに熱くなり考えよりか行動が先になる時もある。

 3年前のクリスマスパーティの時『アルティメットバトル〜聖夜の戦い〜』を企画した人物であり杉並と同じくブラックリストに載っている。

 今は大人しくなっているがこういうイベントが近づくにつれ風紀・中央委員連合軍にマークされイベントどころではなくなるのだが・・・・

 何故か最終的には杉並に踊らされ毎回、馬鹿騒ぎを起こしては音夢に家でさんざん説教されるのであった。

杉並「何を言っている同士よ。今年も盛り上げような」

 ヒシッと純一の両手を握って話さない杉並。

純一「だぁぁぁぁぁ。毎度、毎度お前のせいで俺がどれだけ酷い目にあってるか!!」

杉並「家で三角木馬の上で3時間正座で石を抱かされて
   朝倉妹の手料理を食べながら説教聴かされるだけだろ?

純一「な、何でそれを・・・・・・」

 図星らしい・・・・・・

眞子「朝倉・・・・・・」

 少し涙目で同情しているのは『水越眞子』18歳。風見学園3年で吹奏楽部フルート担当。

 身長:154cm 80/55/85 (公式記録)

 『D.C.』でのポジションは『男勝りのクラスメート』

 特徴は少し青系の髪でショートカットである。

 家族は1つ上に姉『水越萌』がいるが昨年に卒業し今は・・・・・・何やっているか不明である。

 彼女は純一達とは腐れ縁で付属の時から同じクラスだったのだが本校1年の時のみクラス編成で別のクラスになってしまったが戻ってきている。

 そんな彼女が杉並の言った『獄門』の意味が解るのは当然である。

 きっかけは本校1年の正月に朝倉家に集まる事になりその時に・・・・
 杉並の陰謀でたまたま音夢の手料理が出回り大惨事になったのが記憶に新しいのだ。

 威力は・・・・・・ナデシコ3大シェフと同等だが姿形はまとも。

 この日以来『何が何でも音夢に料理だけは作らせない』と仲間内で誓ったのだった。

 つーか、三角木馬には無反応!?

美咲「それは辛かったでしょうに・・・・」

 同じく同情しているのが『鷺澤美咲』18歳。風見学園3年で帰宅部。

 身長:???cm ??/??/?? (公式記録)

 特徴は栗色の髪のロングヘアーに頭につけた白いリボン。

 眞子と萌とは小さい頃からの友達で純一達と知り合ったのは・・・・ちょっとSFの入った話なのだが・・・話すと長いからなぁ。

 まぁ簡単に言うと、彼女は父親が厳しく外出するにも身内の者を同行させるようになり彼女は『外』に恐怖心を抱いてしまったのだ。

 そんな時、純一が本校1年の4月から5月にかけてちょっとした『事件』があり純一達と打ち解けて今では仲の良い『友達』である。

 美咲自体は純一に気ありまくりだったのだが、音夢に譲ったのだった・・・・・・

 しかし、三角木馬はつっこまないのか!?

音夢「そこっ!!勝手に同情ムードに入らない!!大体・・・杉並君、何でその事を知ってるのかな〜」

杉並「ふっ、大佐の情報網に解らない事はないのさ」

音夢「前から気になってたんだけど・・・・大佐って誰?」

杉並「何度も言うようだが・・・軍に戸籍を置いており、可愛い女学生をチェックすることを趣味とする方だ」





一同『(それは世間一般では『変態』だぁぁぁぁぁぁ)』




 ちなみにこれは『時ナデ』の世界で、この『大佐』を『時ナデ』で出演するキャラに置き換えると誰になるか、誰か意見をくれませんか?





音夢「もう、いいわ・・・後で大掃除して盗聴器を探すから

暦「その案は私は大賛成だ

 こうして、この後に純一は音夢に強制的に大掃除する事が決定したのだった。

ことり「残る種目は・・・男女混合騎馬戦に・・・男女混合綱引き・・・学級対抗リレー・・・そして10キロマラソンですね」

 10キロ・・・・・・

暦「だが、ほとんどの生徒は1種目選択しているからまだ決まっていないのは・・・・朝倉と杉並と天枷の『さわがせ3人組』か」

 『さわがせ3人組』・・・ブラックリストNo.1(杉並)・2(純一)・3(天枷兄)のユニットである。

杉並「だから、我々は大事な用が・・・・」

暦「よし!!『さわがせ3人組』には残ったの全部やってもらおう」

 杉並の言葉が引き金にそのまま決定に持っていく。

純一「ちょっと!!待て!!」

音夢「そうですね。杉並君が出る競技が今まで殆ど無かったから好き放題でしたが、それなら流石の杉並君もバテハデであきらめますからね♪」

ことり「んじゃ、決定です〜〜〜」

 着々と話が進んでいく。

純一「お、おい。俺の人権は!?」

一同『ない』

 もう、決定事項のようである。黒板に次々と『朝倉純一』と『杉並』と書かれていく。

純一「・・・・・・かったる」

 純一はそう言うしか無かった。

青年「んな事を言うなよ純一。それとも音夢ちゃんの手料理たべで説教が良かったの?」

純一「うげっ!!・・・・・・精一杯頑張らせていただきます」










音夢「綱引きとかに出たい人はいないようなので・・・・(兄さんが出るなら・・・・)私が出ます」

純一「そりゃ頼もしいや!!ご自慢のかいり『――バシンッ!!』――ヘブシッ!!」

 ちょうど純一の顔面には出席簿が張り付いている。

杉並「やるな、朝倉妹」

音夢「んじゃ、決定ですね。眞子達も『もちろん』出ますよね?」

眞子「しかたないなぁ・・・・」

美咲「およばずながら」

ことり「んーじゃ、綱引きは・・・・」

 黒板に次々と名前を書いていく。

 『男女混合綱引き
          女子 朝倉 音夢
              水越 眞子
              白河 ことり
              鷺澤 美咲
          男子 朝倉 純一
              杉並
              天枷 明人

純一「お前はいいよな〜アキト」

アキト「あんまり、嬉しくない褒め言葉だな・・・・」

 最後にこの物語の主人公『天枷アキト』18歳。風見学園3年で帰宅部。

 そう、彼こそが読者の1割以下の方が期待していた危険人物の『漆黒の戦神 テンカワアキト』本人である。

 しかし、何故彼がこんな場所にいるのか。

 オープニングの前ふりの意味は。

 その謎の次回以降、解けていくだろう。

 しかし、ここで場違いだが去り際に彼の2つ名を紹介して解散しましょう。

 彼の名は『天枷アキト』人は彼を・・・・・










 『鋼の戦士』・・・・『FULLMETAL SOLDIER』と呼ぶ。











FULLMETAL SOLDIER



第1話 平和な島












to be continued







この作品はフィクションです。実在の原作・人物・団体・事件なとには、一切関係ありません。







−後書きコーナー

 拝啓

 『Steel Soldier』の改装版『FULLMETAL SOLDIER』の第1話をお届けします。

 さて、今回は思い切って題名を変えました。

 それと同時に友人達に忠告された部分を修正しています。

 その中の1人が「『Steel Soldier』だったら『鋼戦士』になるんじゃない?」なんて馬鹿な事を言ったのがキッカケでした。

 そしたら他の連中が「フルメタ入れているなら『FULLMETAL SOLDIER』がいいって」とか「ハガレンにあやかろう」とか言い初めて。

 中間考査中だったので頭がパンクしていて、だんだん『Steel』だと発音が可笑しくなるって思い始め、

 ついに今回、この計画に乗り出したんです。

 この後も次々と更新していくつもりなのでヨロシク。

2003年12月13日



 敬具