前回までのあらすじ・・・・
またもやAction投稿者による異世界へ飛ばされたアキト。
今度、たどり着きアキトを待っていたのは『差別』が産んだ戦争だった。
そんな中、アキトは2人の少年少女と出会う。
少年の名はキラ・ヤマト。平凡な民間人である。
そして戦いの中で昔の親友だったアスランと再開を果たすキラ。
親友と戦わなければならない事実に戸惑う中、ヘリオポリスは崩壊していくのであった・・・・・・
そして、戦いは加速していく。『漆黒の戦神』テンカワ アキトの出現によって。
機動戦士ガンダムSEED PLUS
第7話 ○○レンジャー
−AA 格納庫
着艦してきたストライクを待ち構えるかのように仁王立ちのマードックがいた。
キラ「マードックさん・・・・・・?」
マードック「おう。 坊主ども、無事だったか?」
キラ「ええ」
マードック「―――と、言いたいのも山々だがブリッジからの呼び出しだ」
キラ「呼び出し?」
アキト「俺・・・・・・ですね」
マードック「そうだ。 説明してもらうぞ、何もかも・・・・・・」
アキト「・・・・・・・・・・」
アキトは無表情で格納庫を出て行く。
キラ「あの・・・・・・マードックさん?」
アキトが居なくなった格納庫は静かだった。
その中で始めてキラが口を開いたのだった。
キラ「アキトさんが何をしたんですか?」
マードック「お前さんは、あのジンを見たか?」
キラ「ええ・・・・・・でも、マードックさん達が用意たんでしょ?」
マードック「いや、俺達じゃあねぇ。 俺達には短期間であんな改造するのは不可能に近い」
キラ「―――っ!?」
驚きを隠せないキラ。
考えようによっては用意している方がおかしいのである。
大体、『ジン』はザフトの機体なので改造された『トニック』は置いてあるはずがないのだ。
マードック「まぁ、俺らはあいつを信じてるが状況が状況だ。 疑いを早めの内に晴らしておこうってのが艦長達の考えだ」
キラ「はぁ・・・・・・」
なんとか納得したキラ。
その表情は複雑そうである。
マードック「な〜に、直に釈放されるって」
ちなみにアキトは捕まってない。
キラ「・・・・・・僕もブリッジに行きます!!」
と、出口に向かってダッシュした、その時だった・・・・・・
アキト「ブリッジって何処だっけ?」
迷子になったアキトが戻ってきたのであった。
いいかげんに覚えろよ、アキト。
−AA ブリッジ
なんとかキラの誘導で無事にブリッジに来ることのできたアキト。
ブリッジに入るとマリュー達は今後の対策を練っている所だった。
フラガ「どうする?艦長。 こっちには虎の子のストライクとボロボロのゼロだけだ。
アキトのジンがあればまだマシだったんだかな・・・・・・」
ナタル「その事については後でアキトに話を聞く事にしましょう。 それより、今はどうやってナスカ級を振り切るかです」
フラガ「最大戦速で振り切るかい? かなりの高速艦なんだろ?こいつは」
マリュー「むこうにも高速艦のナスカ級がいます。 振り切れるかどうかの保証はありません」
フラガ「奴らに投降するのも手だぜ? 癪だがな・・・・・・」
キリと奥歯を噛み締めるフラガ。
どうやら本気で悔しいようである。
マリュー「状況が厳しいのは分かってます。 でも、投降する気はありません。
そして、この艦とストライクは絶対にザフトに渡しません」
フラガ「何としても太平洋連邦に持ち帰るか・・・・・・」
フラガの言葉に頷くマリュー。
そして、しばらくの間、沈黙が走った。
ナタル「アルテミス・・・・・・」
沈黙を破ったのはナタルだった。
ナタル「艦長、私はアルテミスへの入港を具申いたします」
マリュー「アルテミス? ユーラシアの軍事要塞でしょう?」
フラガ「傘のアルテミスか」
フラガの言葉に今度はナタルが頷いた。
その時だった。 今まで黙ってた女難の男が口を開いたのは。
アキト「傘?」
フラガ「ん? なんだ、アキトか。 来たなら来たって言えよな」
アキト「すいません。 でも、傘ってどういう意味ですか?」
ナタル「それは私が説明しよう」
ずいっと何故かアキトの前に流れてくるナタル。
アキト「は、はぁ・・・・・・お手柔らかに」
ナタル「説明といってもその名の通りなんで説明は簡単だ。
アルテミスって言うのは地球軍のユーラシア部隊の宇宙要塞なのだ」
「理解した」という意味で頷くアキト。
ナタル「しかし、タダの要塞ではない。 光波防御帯というシールドがあるのだ」
アキト「光波防御帯?」
マリュー「物理的攻撃やビーム攻撃も跳ね除ける電磁シールドよ」
フラガ「別名『アルテミスの傘』」
キラ「知らなかった・・・・・・」
少し驚きのキラ。
ナタル「確かに一般人にはあまり知られていない事だ。
しかし、アルテミスにも弱点がある。 それは・・・・・・」
アキト・ナタル「「内側から攻撃が出来ない」」
アキトとナタルの声が不意に同調する。
マリュー・フラガ「「!?」」
ナタル「あ、アキト何故その事を・・・・・・」
驚きが隠せない3人。 なんせコーディネイターさえも知らない青年がその事を知っているのだから。
マリュー「もしかして、あなた・・・・・・」
フラガ「スパイ?」
フラガの言葉に反応した周りが緊迫した空気に変わっていく。
アキト「違いますよ。 何、勘違いしてるんですか。
それぐらいの防御能力があるのから中からも攻撃できないと思っただけです。
(事実、『ビックバリア』も似たような物だったしな・・・・・・)」
フラガ「そうか? しかし、お前さんの疑いは晴れて無いんだからな」
アキト「重々承知してますよ」
にっこり微笑むアキト。 まさにテンカワスマイル炸裂の瞬間だった。
マリュー・ナタル「・・・・・・・・・・(//// ////)」
アキト「どうしたんですか?」
何事も無かったように首を傾げるアキト。
キラ「顔が真っ赤ですよ」
真っ赤な顔してうつむいている2人の顔を不意に覗き込むキラ。
マリュー・ナタル「・・・・・・・・・・(/////// ///////)」
更に顔を紅く染めた2人は何も喋れなかった。
キラは、何気にキラフェロモンを飛ばしていた事には気付いてなかった。
フラガ「なぁ、お前ら「鈍感」って言われた事あるだろ」
アキト・キラ「「ええ。 まぁ・・・・・・」」
フラガ「(天然のジゴロかよ・・・・・・)」
その後、5分間は復活出来なかった2人でした。
フラガ「早々に手を打つべきだな、これは・・・・・・」
復活後・・・・・・
ナタル「こほん・・・・・・それでは続きを始めます」
アキト・キラ「「はーい」」
2人仲良くデフォルメされて3頭身キャラになり体育座りでちょこんと座りながら手を上げて返事する。
まるでその姿は美人エリート教師と生徒の図になっていた。
しかも、その姿を見ている周りの人達は暖かい目をして、こう思っていた。
一同(バジルール少尉にも可愛い一面があったんだな・・・・・・)
後日、このナタルの姿がCGで教師風に加工され男性兵士の間で売られていた事は言うまでも無い。
また、アキトとキラのデフォルメされた3頭身キャラもCG加工されて女性兵士の間で売られていた。
黒幕は前者が某エンディミオンの鷹と後者が某艦長という事もお解かりだろう。
例えがバレバレである。
ナタル「で、あるからしてアルテミスに向かいたいと私は思います」
アキト「先生ぇー、質もーん」
ナタル「はい。 アキト君」
完全に小学生の授業である。 もしくはド○フのコント。
アキト「この艦は、軍事機密と言ってましたが受け入れてくれるのですか?」
文面では表現できないが言い方は生徒風である。
やる気あるのか? こいつら・・・・・・
ナタル「それは私も知ってます。 しかし、補給の搬入もままならず発進したAAにとって早急に補給は必要です」
キラ「でも同じ地球軍なら問題無いんじゃ・・・・・・」
マリュー「大有りなのよ。 私達が所属しているのは太平洋連邦でアルテミスはユーラシア連邦なの」
フラガ「お互いに同じ地球軍なんだがライバル視しているというか・・・・・・」
ナタル「それぞれの部隊と仲はそこまで良く無いんだ」
キラ「難しいですね・・・・・・」
マリュー「更に悪い事にこの艦とストライクには友軍の認識コードが無いの」
キラ「それって・・・・・・」
アキト「つまり、今のAAは他の部署から見れば『不明艦』という訳だ」
いつのまにか3頭身から通常に戻っている2人。
ナタル「だが、事態はユーラシアにも分かってもらえると思います。
現状はなるべく戦闘を避けアルテミスに入って補給を受け、
そこで月本部との連絡を図るのが今、もっとも現実的な策かと思います」
一同『おぉ〜〜〜〜』
――パチパチパチ
ナタルの演説に一同が押される。 中には拍手をする輩もいるようだ。
フラガ「アルテミスねぇ・・・・・・そう、こちらの思惑通りにいくかな?」
マリュー「しかし、今は確かにそれしか手はなさそうね」
ブリッジ内に緊迫した空気が漂った。
−ヴェザリウス 隊長室
所変わってココはヴェザリウスの偽赤い彗星の部屋である。
部屋には立派な机が設置されており偽赤い彗星ことクルーゼが堂々と座っていた。
クルーゼ「ストライクに謎の赤いジンか・・・・・・」
今まで読んでいた部下の報告書を机に置き、仮面を外し机の上に乗っている瓶から怪しい薬を2、3錠飲んだ。
クルーゼ「情報には無かったMS・・・・・・しかし、ナチュラルにしては性能が良すぎる・・・・・・」
もう一度、報告書に手を伸ばし読み返し始める。
クルーゼ「奪取した4機でも一気に4機のジンを沈めるにはかなりの熟練した腕とスペックがいる・・・・・・
そんな奴が地球軍にいるとは考えられん・・・・・・と、なると『奴』しかないか・・・・・・」
『トニック』に関する報告書とは別に机に置かれたもう一冊の報告書。
そこには顔写真の欄に『UNKNOW』と赤い字で書かれており名前の欄に『テンカワ アキト』と書かれていた。
クルーゼ「奴は何者なんだ? ナチュラルにしては不可解な事だらけだ」
報告書には『約6mの跳躍力(重力有り)』『素手でハッチを破壊』『パイロットとしては1流』。
他にも『ジンを4機、瞬殺(パイロットは生存)』『魅惑の女たらし』等々・・・・・・・
クルーゼ「人を殺さない超人・・・・・・いや、ジゴロか」
その時だった。
――ピンポーン
部屋のチャイムが鳴ったのだ。 同時に声が聞こえてくる。
アスラン『アスラン・ザラ、出頭いたしました!!』
ヘリオポリス崩壊の件と無断出撃の件にアキトの事についてクルーゼは呼び出していたのだ。
すぐさま仮面を被り、薬瓶を所定の引き出しの中へともどした。
報告書はそのままだ。 問題ないのであろう・・・・・・艦内は『その事』で噂の嵐なのだから。
クルーゼ「入りたまえ」
――プシュー
ドアが開きアスランが入ってくる。
少し歩きアスランはクルーゼの机の前で立ち止まった。
アスラン「先ほどの戦闘では申し訳ありませんでした!!」
クルーゼ「懲罰を課すつもりはないが話を聞いておきたくてね・・・・・・」
『懲罰無し』の言葉にアスランは正直ホッとしていた。
クルーゼ「あの機体―――ストライクが機動したときもキミは側にいたな?」
アスラン「・・・・・・申し訳ありません・・・・・・」
そして、アスランはストライクのパイロットが『キラ・ヤマト』であること、キラとの関係等を全て話した。
その説明を聞いたクルーゼは席を立ちアスランの方に歩み寄った。
クルーゼ「そうか・・・・・・戦争とは皮肉な物だ。 キミの動揺もしかたあるまい・・・・・・仲の良い友人だったのだろう?」
アスラン「はい・・・・・・」
クルーゼはアスランの前で立ち止まって言った。
クルーゼ「わかった・・・・・・そういう事なら、次の出撃はキミを外そう」
アスラン「え!?」
アスランは自分の耳を疑った。
クルーゼ「そんな相手に銃も向けられまい。 私もキミにそんな事をさせたくない」
アスラン「いえ隊長!! それは・・・・・・」
弁解しようとするアスランにクルーゼが続ける。
クルーゼ「キミのかつての友人でも今、敵なら我らが撃たなければならん」
強く言い放つクルーゼ。
アスラン「キラは!! ・・・・・・アイツはナチュラルにいいように使われいるんです!!
優秀だけどボーっとしてお人よしで世間知らずで
そこらへんの雌どもより女性のような顔たちで、おなかつ泣き虫で
小さい頃から虐められて、その時の涙顔がそのままベットインしたいほど、とてもキュートで
いつも学校のイベントではしゃいでいる姿を見たら抱きしめて家で飼いたい程で
そんなにキラに欲情したバカ雌どもから俺が守って来たんですよ!?
そのキラがあんなにカッコよく成長しているなんて・・・・・・ハァハァハァ・・・・・・
キラぁ・・・・・・キラぁ・・・・・・キラぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!ハァハァハァ・・・・・・」
何を言っているのだろうか、この男は・・・・・・
ただ言えるのは話の内容が完全に変わっている事である。
目の前の欲情している馬鹿アスランにクルーゼは冷静に・・・・・・
クルーゼ「あーもしもし?」
???『はい。 ス○ッフサービスです!!』
『おー人事、おー人事』にTELしていたのだった。
・・・・・・10分後。
あの後、クルーゼが呼んだ衛生兵に無理やり治療されたアスランはどうにか正常(?)に戻った。
アスラン「あれ? ここは・・・・・・」
椅子に座っているアスランが気が付いた。
何故か隊長室にいるのだろうか不思議なアスランだった。
ちなみに治療法は高圧電流爆破だった。
クルーゼ「どうしたんだね?」
向かい合わせに座っているクルーゼ。
アスラン「いえ・・・・・・自分は何故、ココにいるのかと・・・・・・? しかも何かビリビリするような・・・・・・」
クルーゼ「私と話していたではないか『生アフレンジャーの再出現はあるか?』について」
どうやら、何も無かったことにしたようである。
しかも、めちゃくちゃリアルな話題である。
アスラン「は、はぁ・・・・・・」
クルーゼ「まぁ、それは置いといて・・・・・・」
簡単に置かれたアフレンジャー。 ちなみに作者はちょっと生で見たかったです。
頑張れアフレンジャー!
戦えアフレンジャー!!
世界の数少ないアフロを悪(?)から守るために!!!
次回『おばちゃんパーマはアフロに入るのか!?』に続く!
アフロなければ生き残れない・・・・・・
――〜♪〜♪〜〜〜♪
部屋に備え付けられたテレビから『アフレンジャーのテーマ曲』が流れている。
今現在、ザフト・ナチュラルの子供達の間で人気番組なのだ。
さらに歌っているのアスランの婚約者のラクス・クラインである。
クルーゼ・アスラン「「・・・・・・・・・・( J J J)」」
2人はアフレンジャーがハサミを持った床屋と戦っているシーンが写っている画面を見て絶句していた。
どんな戦いだよ・・・・・・
クルーゼ「忘れようか・・・・・・」
アスラン「そうですね」(即答)
すぐさまTVの電源を切るクルーゼだった。
クルーゼ「話がどこまで行ったか分からなくなったではないか!!」
アスラン「僕のせいではありません!!」
いえ、あなた――アスラン――のせいです。
クルーゼ「・・・・・・だが、聞き入れないときは?」
やっと、なんとか本編通りに進んだ2人の会話であった。
アスラン「そのときは・・・・・・私がキラを犯します」
クルーゼ「そ、そうか・・・・・・( J J J)」
冷や汗を掻きつつも冷静に返す。 これ以上の暴走は作者が危険だと判断したのだ。
クルーゼ「しかし、話の流れ的にキミがキラ・ヤマトを恨む理由があるのか?」
アキト達同様にサン○イズより強奪した関俊彦のサイン入り台本を読むクルーゼ。
どうやら、こいつも襲撃犯の一味のようである。
アスラン「奴はミゲルを殺した・・・・・・」
クルーゼ「そうか・・・・・・惜しい事をしたものだ」
アスラン「はい。 惜しかったです・・・・・・」
何やら部屋の中の空気が重くなっていく。
2人の視点も定かではない。
その時だった・・・・・・・
――プシュー
???「失礼します」
金髪のザフト兵が入ってきた。
―――ミゲルである。
ミゲル「隊長。 テンカワ・アキトに関する自分の報告書であります」
クルーゼ「ああ・・・・・・机に置いておいてくれ」
ミゲル「はっ」
ミゲルは形式上の敬礼をすると机の上に報告書を置いて「失礼します」と言い退出していった。
そして、数秒後・・・・・・
クルーゼ「惜しかったな・・・・・・本当に」
アスラン「はい・・・・・・まさか、イージスの装甲にへばり付いていたなんて・・・・・・」
クルーゼ「整備班から『緑色の宇宙ゴキブリがいる』と報告されたからサンプルとして捕獲すると奴だったからな」
アスラン「隊長、何故に助けたんですか?」
クルーゼ「建て前上、私は隊長だ。 仕方ない事だったのだよ・・・・・・」
ミゲル・・・・・・お前、一体何をしたんだ?
−AA 食堂
休憩室ではサイを始めヘリオポリスの学生組とアキトが食事をしながらTVを見ていた。
アキトの件は結局お流れになり『とりあえず仲間』と言う事で決着が付いた。
キャスター『では、次のニュースです。 先日、サン○イズに数名の覆面をした武装グループに襲撃された事が発覚しました』
ミリィ「怖いわねぇ・・・・・・」
キャスター『武装グループはサンラ○ズ職員を監禁し某アニメに使われた台本その他を奪って逃走した模様です』
画面の斜め上には小さなモニターがあり某アニメのタイトル画面が出ている。
キャスター『警察が到着後、職員は全員解放され負傷者はいませんでした。
職員の話だと共通して「種が来た」という意味不明な単語しか言いませんでした』
サイ「相当ショックだったんだなぁ」
キャスター『次のニュースです。 サ○ライズ襲撃直後に某アニメの出演していたほとんどの声優さん達が何者かに襲われました』
トール「本当に物騒だなぁ。 某アニメって呪われいるのかなぁ?」
キャスター『犯人グループは何故か台本らしき本にサインを強要したと分かりました。
この事から警察は2つの事件が何らかの関係があると見解しています。
現場の藤田レポーターに中継が繋がっております。 藤田さ〜ん?』
藤田『はい、藤田です。 今、私は警視庁の前に来ております』
画面はスタジオから警視庁前に変わっていた。
藤田『え〜ただ今、入った情報に因りますと、この事件は警視庁に特別捜査本部を設置する事が決まりました。
警察はこの武装グループがテロリストと判断しSATの準備も始めています。
ただ中には「マニアか何かが暴徒したのでは?」という声もあるそうです。 以上、警視庁前からでした』
キャスター『CMの後は『今日のわん○』です』
画面はCMに入りつまらないからとチャンネルを変えるトール。
ミリィ「世の中にはこんな馬鹿な事をする人がいるのねぇ」
サイ「一体、誰なんだろうな?」
犯人グループについてアレコレ語っている横でアキトとキラは明後日の方向を見て誤魔化していた。
???『おーほほほほほ。 これからは立て巻きロールの時代ですわ!!』
なにやら不気味な笑い声と台詞に驚くと画面では立て巻きロールの怪人が一般市民を立て巻きロールにしている場面だった。
???『まてぃ!!』
怪人『何奴!?』
画面に登場したのは5色のアフロな人達だった。
レッド『灼熱のアフロ アフロレッド!!』
イエロー『孤高のアフロ アフロイエロー!!』
ブルー『怒涛のアフロ アフロブルー!!』
ブラック『鋼のアフロ アフロブラック!!』
ピンク『麗しのアフロ アフロピンク!!』
レッド『アフロある所、Actionの雄叫びあり!!』
アフレンジャー『Action戦隊 アフレンジャー!!』
どぉぉぉぉぉぉぉぉん
見事に5色の爆煙をバックに登場するアフロ集団。
怪人『むぅ、我々の『世界縦巻きロール計画』を邪魔するつもり!?』
レッド『貴様らの思い通りにはさせない!! いくぞ、みんな!!』
一同『『『『おう!!』』』』
怪人1人に5人係りで襲う。 ある意味、卑怯である。
怪人『喰らえ! ロール鞭!!』
垂れ下がった無数の縦巻きロールが鞭状に伸びてアフレンジャー達に襲い掛かった。
ネーミングセンスが悪いのはお約束である。
ブルー『うわっ!!』
壁に叩き付けられるブルー。 ブルーに一同が駆け寄る。
レッド『大丈夫か!? ブルー』
ブルー『ああ。 しかし、無闇に近づくとあの縦巻きロールの餌食になってしまう』
ピンク『どうする事もできないのか!?』
縦巻きロールの動くスピードが更に上がり遂には高速過ぎて見えなくなった。
怪人『おーほほほほほ。 コレこそ無敵の壁!! 『ロールの舞』ですわ!!』
ちなみにこの怪人はオカマです。
ブラック『そんなの知るか!!』
こっちにツッコまないで下さい。
――ヒュン ピシッ ヒュン ビシッ
小さいが何かを叩く音がする。
――ヒュン ビシッ ヒュン ビシッ
イエロー『(風を切る音と何かを叩く音・・・・・・)そうか!!』
レッド『どうした!? イエロー!?』
怪人『そっちから来なければ、コッチから行くわよ!!』
――ヒュン ビシィィィ
イエローが何かを言いかけた、その時に少し大きな音と共に怪人が物凄い速さでアフレンジャーの間をすり抜けていく。
――ビシビシビシビシビシィィィィィ
一同『『『『『うわぁぁぁぁぁぁぁ』』』』』
それぞれが別々の方向に吹っ飛んでいく。
怪人『ほーほほほほほ。 手出しできまいアフレンジャー。 大人しく貴様らも縦巻きロールになるがいい!!』
怪人が取り出したのは5セットの『簡単!!縦巻きロールセット』だった。
ブラック『くっ!! このままでは縦巻きロールにされてしまう!!』
それはそれで嫌である。
ピンク『どうする事もできないのか!!』
イエロー『いや、弱点は見つけた』
ブルー『何!! 本当か!?』
アフレンジャーに希望の光が見えてきた瞬間だった。
イエロー『レッド。 お前の力いるんだ、それは・・・・・・』
ひそひそと耳打ちするイエロー。
怪人『何をこそこそしているか分からんが次でトドメだ!!』
――ヒュン ビシッ ヒュン ビシッ
またしても縦巻きロールが消えた。 『ロールの舞』である。
イエロー『レッド!! 今だ!!』
レッド『よっしゃゃゃゃゃ!!』
レッドがアフロに手を突っ込みもぞもぞと何かを取り出す。
両手にはそれぞれ小さな小型アフロだった。
レッド『アフロファング ガトリングモード!!』
アフロファングを1つに合わせると銃に変形した。
形状はガオレッドのライオンファング ガトリングモードのライオンの部分がアフロである。
怪人『そんな物、この『ロールの舞』には通用せん!!』
レッド『だろうな・・・・・・だが、狙いはそこじゃない!! アフロ!!』
――バシュュュュュュ
ちゅどぉぉぉぉぉぉぉぉぉん
掛け声と同時に発射された光線が爆発するが狙いは確かに怪人ではなく・・・・・・
怪人『な・・・・・・馬鹿な』
――ヒュン ヒュン ヒュン・・・・
次第に鞭状の縦巻きロールが見えてきた。
イエロー『そう・・・・・・お前は地面を叩いた反動を利用してさらに加速させていたんだ!!』
怪人の手前の地面は深いクレーターを残し消滅している。
ピンク『それじゃあ、あの時の異常なスピードは?』
レッド『2本の縦巻きロールで思いっきり地面を叩き、その反動で俺達にアタックしたんだ』
イエロー『現に、さっきまで奴がいた所の地面に無数の浅い鞭の跡と大きな鞭の跡が2本残ってたしな』
ブルー『なるほど・・・・・・もうお前もお仕舞いだな!!』
怪人『くっまだまだぁぁぁぁ』
少し移動し鞭を加速させようとする怪人。
ブルー『させるかぁぁぁぁ アフロカッター!!』
アフロからアフロが刃のシャークカッターアフロカッターを取り出し、怪人に飛び掛るブルー。
ブルー『しゃぁぁぁぁぁぁ』
――ザクッ ザクッ ザクッ♪
目ぼしい縦巻きロールを次々とカットしていく。
怪人『はなれろぉぉぉぉぉ』
――ビシッ ビシッ
ブルー『ぐはっ』
残っている縦巻きロールで又しても壁に叩きつけられるブルー。
レッド・ピンク『『はあっ』』
その隙にレッドとピンクが怪人の頭を地面に叩きつけそのまま四つんばいで走っていく。
レッド・ピンク『『おらおらおらおら〜死神様のお通りだぁぁぁぁぁ』』
――ガリガリガリガリガリガリガリガリ
レッド『いくぞ、ピンク!!』
ピンク『OK! レッド』
レッド・ピンク『『そぉ〜〜〜れ!!』』
怪人の後頭部を削りながらトドメに2人係りで怪人を上空に放り上げる。
怪人『うわぁぁぁぁぁぁ』
イエロー『まってたぜ』
ちょうどナイスタイミングでジャンプしていたイエローが怪人の両足を捕まえ怪人の両脇に両足を突っ込み回転しながら落下していく。
イエロー『すくりゅーぱいるどらいばぁぁぁぁぁぁ』
平仮名なのがポイントである。
怪人『うわぁぁぁぁぁぁぁ』
――ドゴォォォォォォッ
怪人の上半身が見事に地中に埋まり見事に犬神家を実演したのだった。
そこへアフロアックスを構えたブラックが歩いてくる。
そして埋まっている怪人のそばに立ち某メジャーリーガーのボックスに立つ前のマネをしている。
ブラック『あいっ』
似てないモノマネである。
ブラック『超忍法!!649号!!』
かき〜〜〜〜ん!!
見事に打たれた怪人が地面から脱出できた瞬間だった。
――どさっ
数mぐらい離れた所に落下した怪人の第一声は・・・・・・
怪人『元ネタちゃうやん・・・・・・』
数字もでたらめです。
レッド『今だ!! みんなの力を1つに!!』
それぞれの武器を組み合わせて1つに大剣が出来上がった。 それを5人で掲げる。
レッド『D・F・S!!』
ちなみに略は『DYNAMIC・FINAL・SUPERAHUROSWORD<ダイナミック・ファイナル・スーパーアフロソード>』である。
レッド『アフロ・・・・・・爆・笑?』
5人で剣を掲げて振り下ろす。 バックの画像は『承認』のTシャツである。
ざくぅぅぅぅぅぅぅ!!
ちゅどぉぉぉぉぉぉぉぉん!!
切られた怪人が爆発する。
やはり、アフロになった怪人。
怪人『くっ・・・・・・私が敗れても第二第三の刺客が計画を成功させてく・・・・れ・・・・・・る・・・・・・』
言葉がとぎれた怪人。 そして・・・・・・・
どっかぁぁぁぁぁぁぁぁぁん
爆発する怪人。 その爆発をバックにポーズを決めているアフレンジャー。
頑張れアフレンジャー!
戦えアフレンジャー!!
世界の数少ないアフロを悪(?)から守るために!!!
次回『アフロ王 爆誕!!』に続く!
アフロなければ生き残れない・・・・・・
――〜♪〜♪〜〜〜♪
やはりヴェザリウスで流れていた『アフレンジャーのテーマ曲』とは別の『アフレンジャーED』が流れていく。
『アフロ戦隊 アフレンジャー』を見終わったアキトの一言は・・・・・・・
アキト「何? これ」
画面を指差しながら質問するアキト。
キラ「え? いま大人気のアフレンジャーですよ」
アキト「人気? これが?」
この世界の感覚がおかしいのか?と疑問に思ったアキト。
サイ「地球軍推薦の特撮ですよ。 知らないんですか?」
『まったく知りません』と言いたいアキトだった。
トール「そういえばザフトでも推薦だったよね」
アキト「・・・・・・・(絶対におかしい!!マチガイナイ!!)
ミリィ「そういえば、今度は劇場版でしょ?」
トール「もう、クランクインしたって噂だぜ」
サイ「あ〜無理だな。 延期になるぜ絶対」
1人冷静なサイが否定する。
トール「なんでだよ」
キラ「それは・・・・・・」
キラも撮影延期の理由が分かったらしい。
ミリィ「なになに?」
サイ「撮影場所がヘリオポリスだったからだよ」
トール・ミリィ「「・・・・・・・・・・」」
アキト「そういや・・・・・・崩壊したっけ」
アキトの一言により、その場が凍ったのだった。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・
・・
・
サイ「このままアルテミスに?」
凍った空気を無視して冷静なサイが本編に話を戻す。
キラ「うん。 しばらくの戦闘回避と補給のためだって」
不味そうに軍用レーションをパクパクと口に運ぶ。
ミリィ「ところでさぁ・・・・・・これ美味しくない」
皆が思ってた事をポロッと口にする復活したミリィ。
トール「誰も言わなかった事を・・・・・・」
サイ「がまんしろよ。 軍人は何時、戦闘が起こるか分からないから流動食等の食べやすく栄養第一の食事なんだ」
多分・・・・・・間違っていたらゴメンナサイ。
ミリィ「へぇ〜そうなんだぁ」
???「へぇ〜詳しいわね」
何時の間にかキラの後ろに立っていた軍人が話しかけてきた。
一同が注目すると金髪の女性だった。
アキト「あっ・・・・・・」
レーションをジーっと見ていて会話に参加していなかったアキトは何か思い出したのか指を指した。
???「あら? キミはさっきの・・・・・・」
アキト「あっ、どうも。 先ほどはスイマセン。 えっと・・・・・・」
???「クリスティ・マードック伍長よ。 クリスって呼んで」
クリスがアキトに右手を差し出す。
アキト「テンカワ・アキトです」
アキトも右手を差し出して握手する。
そして、それぞれが自己紹介をした後、クリスもレーションを持ってアキトの横に座った。
キラ「アキトさん、知り合いなんですか?」
アキト「う、うん・・・・・・ちょっとね」
何やらクリスのチラチラ見て戸惑っているアキト。
サイ「どうしたんです?」
ミリィ「何だか悪さをした後の仔犬みたいに見えるけど・・・・・・」
クリス「うふふ。 実はね・・・・・・」
アキト「わーわーわーわーわぁぁぁぁぁぁ!!」
突然に大声を上げるアキト。 やる事はやっぱり子供である。
サイ「五月蝿いぞアキト」
トール「ほらほら、いいとこなんだから」
2人係りで取り押さえられるアキト。
アキト「キラ君、助けてくれ!!」
普通の状態のアキトなら難なく逃れられるのに頭が回らないアキトはキラに助けを求めた。
キラ「んで? 続きをお願いします。 クリスさん(ニヤリ)」
アキト「キラくぅぅぅぅぅぅん(ToT)」
完全に見方はいないようである。
その時だった入口から誰かが入ってきた。
マードック「おっ。 騒がしいと思ったらアキトにキラ、それにクリスじゃないか」
アキト「あっマードックさん。 助けて下さい」
この時、ミリィはある事に気付いた。
ミリィ「ん? マードック? 確かクリスさんも・・・・・・」
チラッとクリスを見るミリィ。
クリス「ええ、クリスティ・マードック。 コジロー・マードックの娘です」
一同『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!』
食堂内に学生組とアキトの声が響いたのだった。
意外な特撮番組の発見に意外な人物の登場。
つーか、マードックさんって既婚者なの!?
to be continued
この作品はフィクションです。実在の原作・人物・団体・事件なとには、一切関係ありません。
物語中のアフレンジャーは作者のオフ会レポートを読んだ時の妄想だけで書いたので
実際に怪人と戦っているけではありません。 多分・・・・・・
−後書きコーナー
拝啓
暴走した第7話をお送りしました。
まず最初にゴメンナサイ!!
とうとう、やってしまいました。
多分、このネタはパクリネタなのでしょうか?
もし、それならばすいませんでした。
オフ会レポートのアフレンジャーネタを見て、ついつい書いてしまいました。
マジで見たかったです。(><)
つーか、レポートが事実なら『勇気あるなぁ〜』と痛感した関心と行きたかったという後悔がありました。
でも、私は未成年ですしね・・・・・・無理ですね。
これからもアフレンジャー頑張って下さい。
多分アフレンジャーネタは好評なら、是非とも、もう一回やりたいです。 巨大メカと6人目が出演していないから・・・・・・
管理人さんが怒りそうだからやめておいた方がいいかもしれないですが・・・・・・
ちなみにレポート内容だけでは味気なかったので百獣戦隊とクロスさせました。 すいませんでした。
えー『マードックさん既婚説』ですが。
定かではないので既婚者にしました。
だって『戦艦の整備班の班長』ときたら『既婚者』が当然だと思ったからです。
これからもクリスさんの活躍を見ていてください。
とうとう19歳になった私ですが、誕生日(1/17)には阪神大震災があった日と友人に指を指されて来ましたが、
今年はイラク先遣隊が日本を出発したのが1/17らしくて指を指されました。
そこらへんの確認はしてませんが『違う』と否定できない日でした。
さてさて、次回からは本編では『サイレントラン』と『フェイスシフトダウン』の場面ですがアキトは機体無しでどうなるか見物です。
ちなみに今回はアフレンジャーが主役でアキトの出番が少なかったような気がします。
ちなみに『アフロなければ生き残れない』の訳ですが『アフロ無ければ』という意味ではなく
『戦わなければ生き残れない』の方である。 ご了承下さい。
2004年01月19日
敬具
管理人の感想
TAKUMAさんからの投稿です。
・・・・・・・・・・・なんというか、本編よりオマケの方に力が入っていたような(苦笑)
いや、あのね、『承認』の二文字を扱えるのは代理人だけなんですよ?
彼以外に、あの二文字は扱えませんし、背負えません(笑)
次点でブルーの人が中々手ごわいデス。
ブルーとブラックがタッグを組むと、最凶?デス。
ピンクとレッドは添え物なので、忘れてクダサイw