前回のあらすじ・・・
『同盟』から『自由』へと逃げることに成功したアキト
そして勤務先に選ばれたのは墨田区墨東署交通課。
そこでアキトはいろいろな仲間達と出会う。
墨東署怪力Ｎｏ.２の辻本夏実巡査、とそのパートナーでありプロ顔負けのレーサー、小早川美幸巡査の暴走コンビ。
交通課唯一の常識人で辻本夏美とラブラブの東海林将司巡査長。
小早川美幸とラブラブ（？）で妄想の達人の中嶋剣巡査。
噂好きの二階堂頼子巡査、違和感たっぷりの葵双葉巡査、先輩思いの佐賀沙織巡査。
渋い課長（本命不明）と刑事課の徳野刑事の渋い中年コンビ。
そんな中に入っていくアキト。
さてさて、前回のアキトは・・・・
ついに発表となった『ＭＴ計画』
そのメンバーとしてアキト、夏実、美幸、東海林が選抜された。
彼らに課せられた任務は『ロボット犯罪を防ぐ事』なのだが・・・・この『ＭＴ計画』は隠し蓑だったのだ。
『ＭＴ計画』の真の内容は新たに見つかった遺跡『マーズクレイドル』から発見された４機の機体をアキト達に託す事だった。
アキト達は納得のいく説明を要求しプロスが見せたのは衛星写真。そこには・・・・
美幸「こ、これは・・・・」
東海林「美幸さん。知ってるんっすか？」
美幸「ええ。『漆黒の戦神』テンカワ・アキトの前の愛機、『ブラックサレナ』と似ているわ」
そう、そして告げられた悲しい真実・・・・
プロス「その、まさかですよ。軍は所有している１０８発の核弾頭ミサイルを島国に発射しました。結果は・・・・」
ロンド「島国は消滅。残ったのはサレナモドキの５機だけだった」
そして、その事は文献により解読されただ事ではなくなったと確証したその時・・・・
ＡＩ『軍ヨリ警視庁ニ入電。東京湾ネルガル所属第７番倉庫ガ襲撃』
全員が一丸となって出撃となったのだった。
これからのアキトの運命の全てはこの作品を呼んでいる読者の感想次第である。
いや、まぢで・・・・
漆黒の戦神ｗｉｔｈ逮捕しちゃうぞ
第八章 出撃せよ『鋼の警察官』 part?
−第７番倉庫地下ドック ナデシコ ブリッジ
話はかなり遡るその日のナデシコはやる事が無いわけでもなくひまであった・・・・
普段は見張り（某会計士）がいるのでしかたなく仕事をしていた。
真面目に仕事しろよ・・・・
暇な空気を破ったのはこの一言だった。
ユリカ「暇だねぇ〜」
この馬鹿な発言をきっかけに次々と喋り出すブリッジクルー。
学校での自習の時と似た状態と同じである。
メグミ「もう、ドッグ入りして１ヶ月でしたっけ・・・・」
ルリ「正確には３週間です」
メグミの間違いを指摘するルリは１人何やらやっている。
ミナト「ルリルリ？何してるの？」
ルリ「暇なので監視衛星をハッキングしてアキトさんを・・・・」
ギラッ！！
ルリの言葉を遮断させた怪しい視線は『某同盟』の者ではなかった。
そう・・・彼女達はアキトを探せないのでなく探しに行けないのだ。
舞歌「こまるわね〜ルリちゃん。あれほど言ったのに（怒）」
シュン「悪いなルリ君。そればかりは譲れないよ」
その視線と声は今、ブリッジインしたシュンと舞歌の２人だった。
ちなみに２人とも気味が悪いほど不気味な笑みをしている。
ここにいるクルー総員の内心では（出たな、面白い事大好き人間壱号、弐号！！）と叫んでた。
ナデシコ方程式によるとこの状態の２人は・・・・
『シュン＋舞歌＝違う意味でやっかい者』である。
こう見えて、２人は一応ＶＩＰである。（汗）
それぞれ、木連と統合軍の数少ない分かり合える仲間（木連と地球を繋ぐパイプ）なのだ。
ユリカ「シュンさん〜何時になったら。出発でするんですか〜」
シュン「う〜ん。今日のプロスさんの用事が終わったら一応、この地を出発する予定だ」
ミナト「そんな事より、何で今更ナデシコの武装強化しなきゃいけないの？」
エリナ「あの極楽トンボが私に内緒でやってる事だから？大した事じゃ無い訳じゃ無いよね？」
ミナト、エリナのアダルトコンビが攻め寄るが・・・いつも決まって、答えは・・・・
舞歌「何度も言ったでしょ」
シュン「暴走している無人機討伐のためだ」
こう言う質問をしたのは今回が初めてじゃない。
ドック入りしてからず〜っと同じことを言われ続けてきた。
メグミ「また、それですか？でも、今のナデシコだったら無人機の２、３０００匹ぐらい軽いですよ？
なんせ、『真紅の修羅』が乗ってますから。それにいざとなったら・・・・」
同盟「「「「アキト（さん）が助けに来てくれます！！（はぁと）」」」」
―――ゾクッ
夏実「どうしたの？青い顔して」
アキト「いえ・・・何か、電波が・・・・」
美幸「アキト君・・・キャラ変更したの？」
アキト「そういう訳じゃないですけど・・・とてつもない、拒否反応２６５％のプレッシャーが・・・」
東海林「・・・・何気に凄いっすね」
夏実「案外、ＮＴ能力高かったりして」
美幸「それ、ありえるわ」
夏実・美幸・東海林「「「ははははははははははははははは」」」
アキト（今のプレッシャー・・・奴らかっ！！）
アキトは天性能力「ＮＴ（奴ら用）Ｌｖ．９９」を取得した。
舞歌「・・・・・・・・・・・・・まぁ、それは置いといて」
シュン「仕事しろ、仕事。またプロスの旦那に怒られるぞ」
一同「「「「「は〜い」」」」」
ようやく、重い腰を上げて仕事を始める面々。
・・・・と言っても雑用が主なのだが。
ユリカ「やっぱり、暇〜〜〜〜」
エリナ「艦長！！だらけている場合なら手を動かしなさい。手を！！」
ユリカ「だってぇ〜〜〜」
エリナ「あなたがやっている書類。１ヵ月前に終わるはずのなんですよ！！（怒）」
ユリカ「ふみぃぃぃぃぃ。ごめんなさぁぁぁぁぁい」
泣きながら書類を片付け始めるユリカ。
ちなみに彼女達が取り組んでいる書類とは・・・・・・・
大戦中、某同盟が作り上げた始末書等である。
ちなみに某組織の面々は大戦中、某組織が作り上げた始末書を片付けているが、全てハーリーに押し付けている。
不幸な少年「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん。やってもやっても片付かないよぉぉぉぉぉぉぉぉ」
そういう訳でハーリーは自室に缶詰状態である。
部屋は書類の山とユン○ルとリボ○タンの空き瓶の山で一杯だった。
ちなみに食事はリボ○タン等のミックスドリンク（ピッチャーサイズ）である。（三食とも）
そんな訳でルリ達はハーリーに押し付けるお願いする事も出来ないのだ。
さらにおまけで言うとルリ、ラピス、ハーリーは通常通り学校に行ってる。
しかし、書類も持ち込みなのだが・・・・・
教室で授業中ユ○ケル飲みながらユン○ルはハーリーのみ書類と戦う少年少女の姿に教室一同は・・・・
普通に授業をしていた。
さて、場所はブリッジに戻ります。
―――シュン
ラピス「ふーーーーーやれやれ。やっと終わったぁぁぁぁぁぁ」
ドアが開く音とともに肩をだらけているお子様登場。
ラピス「酷いよ皆、私にあんな書類押し付けて・・・・」
ルリ「あの書類はあなたが学校で起こした問題の始末書でしょーが！！（怒）」
ラピス「ひぇぇぇぇぇぇぇ。ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁい」
泣きながら土下座するラピス。
どうやらルリもそうとうストレスが溜まっているようである。
ユリカ「まあまあ、ルリちゃん抑えて抑えて。はい♪ラピスちゃん」
ルリを抑えながらにこやかな顔でラピスに書類の山を渡すユリカ。
ラピス「始末書はイヤァァァァァァァァァァァァァ！！」
舞歌「ほら、あなた達。遊んでないで仕事して！！」
メグミ「後、もう少しで終わる・・・・・」
メグミが必死に書類と戦いながら呟く。
シュン「某同盟のヤツはな・・・・」
メグミの呟きに仕事を監督していたシュンが答える。
ラピス「ま、まさか・・・まだ終わらないの？」
シュン「次は本題のナデシコが起こした問題の始末書に取り掛かってもらう
―――とプロスさんが残した手紙には書いてある」
一同（舞歌、ミナト、エリナを除く）「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇそんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」」」」」
シュン「普通、こっち（ナデシコの始末書）が本題だと思うのだが・・・・」
サラ「どうりで関係無いミナトさんが始末書と戦ってたんだ」
ようやく発言したサラ。小説って喋らないと存在が無くなるから残酷だよねぇ〜
ミナト「私がやってたのはナデシコの方のだから・・・・」
サラ「でも、かなり手馴れてますね」
エリナ「そりゃそーよ。ミナトは元社長秘書ですもの」
ルリ「今は主婦してますけど・・・・」
ミナト「えへへへへへへへ」
少しにやけ顔のミナト。幸せそうである。
シュン「はいはいはいはいはいはい。手を動かして手を」
シュンが手をパンパンパン鳴らして催促する。
そして、ようやく仕事をし始める一同。
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
・・
・
―――ピーピー
静かになったブリッジに機械音が鳴り響く。
ラピス「ん？熱源反応？・・・・・・・・っ！！上空に熱源反応！！」
異変に気付いたラピスが大声で報告する。
この言葉を引き金に一同が戦闘モードに変わる。
ユリカ「敵ですか？」
ルリ「熱源ライブラリ照合・・・・・・・・ありません！！」
エリナ「新型なの？」
ミナト「でも、地球も木連も新兵器は開発されていないんじゃ・・・・」
シュン「とりあえずはモニターにだせるか？」
ルリ「映像出ます」
―――ピッ
メインモニターには黒い機体――サレナモドキ――が５機写っている。
エリナ「あれは・・・・」
ルリ「まちがいありません。例の機体です」
ユリカ「例の機体？何なの？」
シュン「以前、某小国を壊滅までに追いやった機体さ」
ユリカ・メグミ・ミナト「「「！！」」」
舞歌「呆けている場合じゃないわ！！早く戦闘態勢を！！」
ユリカ「は、はい！！ 総員、第１級戦闘配備！！」
メグミ「了解！！
総員、第１級戦闘配備。第１級戦闘配備！！」
『ビービー』という警報と共に艦内にメグミのアナウンスが響きそれぞれが配置に着く。
時間がかかっても１分ってとこだろう。
リョーコ『艦長！！出撃かっ！！』
えらく興奮している状態のリョーコがコミュニケを開いてくる。
それに続き他の待機パイロット達も現状を聞くために通信を開く。
今は格納庫に向かっているみたいである。
ユリカ「はい！！パイロットの皆さんはすぐに出て貰います」
ガイ『よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ！！俺の出番だぜ』
ヒカル『ヤマダくん・・・・少し大人しくしてよーね』
隣にいるのかヒカルがガイの後頭部めがけて殴る。
まっ、ガイにしちゃ弱いもんだろう。
ルリ「敵の能力は未知数です。皆さん気を付けてください」
―――シュン
ハーリー「すいません。遅れました」
ジュン「ユリカ、現状は？」
イネス「例の機体が現れたですって？」
一度に３人がブリッヂインした。
ユリカ「ハーリー君、ナデシコ機動するためにミナトさんのバックアップ。
ラピスちゃんは一応、話がしてみたいから敵にハッキング。ルリちゃんは以前襲撃の時の詳細データを！！」
ユリカがテキパキと行動配分する。その横でシュンがジュンとイネスに状況を報告する。
ルリ・ラピス・ハーリー「「「了解」」」
３人とも行動に取り掛かる。
ユリカ「ミナトさん、後何分で出られます？」
ミナト「うーん、ハーリー君の助けがあって１０分ってとこ。なんせ３週間も動かしてないから・・・・」
ユリカ「そうですか・・・・」
１０分・・・・それは長い時間である。
制空権は今敵にあるのだ。へたな行動が死を呼んでしまうのだ。
エリナ「ここのセキュリティーは？」
メグミ「駄目です。完全に沈黙しています」
レイナ『艦長！！』
ユリカ「レイナさん、どうしたんですか？」
レイナ『悪い知らせよ。出られる機体が、ガンガーとマルス、ルナ・・・そしてダリアしか出れないわ』
ユリカ「他の機体は！？」
レイナ『全てオーバーホール中よ。今、出られる機体だって大至急で戻したんだから・・・良かったわ、外したのが装甲だけで』
メグミ「地上の迎撃部隊が全滅しました」
ミナト「ナデシコ発進まで８分２８秒！！」
ラピス「駄目！！ハッキングに失敗。敵の攻撃が来ちゃう」
ジュン「とりあえず、出られる機体は出撃だ！！」
リョーコ『よっしゃぁぁぁぁぁ』
ガイ『暴れまくるぜぇぇぇぇぇぇ』
アリサ『少しは冷静になろうね・・・・・』
とっくにコックピットに登場済の３人。
舞歌「北斗も、いけるわね？」
北斗『ふっ・・・・俺を誰だと思ってんだ。ふっふふふふふふ、久々に戦えるぞ・・・・』
出たな戦いマニア。
ちゅどぉぉぉぉぉぉぉぉぉん
爆発音と共にナデシコが大きく揺れる。
ユリカ「うわわわわわ。何？何が起こったの？」
ラピス「敵の攻撃だよ。天井が無くなっちゃった」
エリナ「嘘・・・・ココは地下４０ｍなのよ。なのに・・・・」
『ピッ』という機械音が鳴りモニターを閉じたルリが報告に入る。
ルリ「あの機体のデータを検索したところ、使用武器、スペック等々からブラックサレナの量産機だと推定されます」
イネス「ブラックサレナが５機・・・・それなら天井が吹き飛んでもおかしくないわ」
北斗『敵としても申し分無い訳だな・・・・ダリアでるぞ！！』
ダリアを先頭にガンガー、マルス、ルナが出撃する。
ユリカ「エステバリス隊の指揮はジュン君に頼んだよ」
ジュン「了解！！ ナデシコより各機へ、敵の能力は未知数だ。
アリサ君は全機体のバックアップ、リョーコ君とヤマダ『ダイゴウジ・ガイだ！！』は組んで単体撃破。
ダリアをなるべくバックアップしろ！！」
リョーコ『了解・・・っと言いたいとこだが、こいつら結構、いい腕しやがる』
そんな返答があったのはジュンがフォーメーション策を言った少し後――敵と交戦してすぐだった。
モニターには３機のサレナモドキと取っ組み合いになっているダリアにマルス、ガンガーにそれぞれ１機ずつ。
ルナはグラビティ・キャノンで敵を威嚇するが紙一重で避けられている。
ガイ『こいつは、少しキツイぜ・・・・』
ジュン「残りの機体は何時出撃できる！？」
コミュニケでレイナに質問するジュン。気持ちはかなり焦り気味だ。
レイナ『ごめん・・・後、１機ずつやっても２時間は掛かるわ』
エリナ「どうして、そんなに時間が掛かるのよ」
レイナ『今日、ウリバタケが出張してるし休暇取って実家に帰った人達もいるからそれで人員が足りないのよ。
まったく・・・・こうなるなんて思わなかったわ・・・・』
エリナ「ブローディアは？あれはまだオーバーホールしてないはずだけど？」
ラピス「ブローディアを操縦できる人、いるの？」
エリナ「ディアとブロスがサポートすれば残っているイツキ達で・・・・って、やっぱり無理？」
その場にいる全員が上下に大きく頷く。
教訓：出来もしない事は考えない。
さて、視点を戦場に変えて進行する前のお願い。
作者は戦闘シーンを上手く表現できません。
ですので、表現方法に文句のある方は戦闘シーンを飛ばしてもかまいません。
読んでも一切、文句・批判は受け付けないのでご了承の上お読み下さい。
それが君達の最優先事項である。
−ネルガル第７番倉庫（戦闘中）
時間は少し遡り迎撃隊（連合軍）が全滅したとこから始まる。
尚、戦闘シーンでの一般的な会話はスパロボ形式のフルオープン式を採用しておりますので宜しくお願いします。
リョーコ「こりゃ・・・・ひでぇ・・・・」
爆破された穴から出てきた彼らの目の前には迎撃隊の無残な姿だった。
今まで単独で百戦錬磨のナデシコがこんな惨劇の場にいるのは少ないからだろうか、彼らには少し衝撃な光景だろう。
北斗「何してる。敵が来るぞ！！」
こっちに気付いたらしくサレナモドキが全機突っ込んでくる。
ジュン『ナデシコより各機へ、敵の能力は未知数だ。
アリサ君は全機体のバックアップ、リョーコ君とヤマダ『ダイゴウジ・ガイだ！！』は組んで単体撃破。
ダリアをなるべくバックアップしろ！！』
リョーコ「ヤマダ『ダイゴウジ・ガイ！！』・・・・少し黙れ」
リョーコが額に指を当てながら呟く。
アリサ「とにかく・・・ジュンさんが言った通りにしましょう」
北斗「俺はかまわん。戦えるのならな・・・・・ふふふふふふふふ」
ガイ「なら、配分は北斗が２で俺達が１体づつか？」
アリサ「いえ、私は援護に入りますので３：１：１でとりあえずどうでしょう」
リョーコ「まっ、それが妥当か。なんせ、相手は偽者でもブラックサレナ・・・なんか、隠し玉もありそうだしな」
北斗「ふん。ぶつくさ考えないで敵をぶっ潰せばいいだけだ」
ガイ「来るぞ！！」
こうして、配分通りの取っ組み合いになっていった。
リョーコ「くらえ！！」
マルスが上空から近づいてきた敵に跳躍してふどころに入り切りつける・・・・が
リョーコ「なにっ」
計算上、マルスの攻撃は当たるはずだった。
敵は一直線にマルスに突っ込んでそのふどころにマルスが入ろうとしたとたん急に動作もなく逆噴射して回避しハンドガンにてリョーコにダメージを負わせた。
実に簡単に言うが、今のは秒速の世界。普通なら、慣性の法則により急に方向転換することはできないはずである。
リョーコ「くっ、馬鹿な。あんな状況でこんな事ができるなんて・・・・・」
しかし、そんな事ができる人物がリョーコの脳裏を過ぎった。
少なくとも２人・・・彼女の最も知っている人物である。
リョーコ「まさか・・・・・」
ガイ「くらえ！！ゲキガンフレアー」
ディストーションフィールドによる高速攻撃（スパロボ参照）。
だが、簡単に避けられる。
ガイ「くっ！！もう一丁だ。ゲキガンフレアー」
しかし、これも避けられる。
ガイ「（そうだ・・・こっちに食い付いて来い・・・・）ゲキガンフレアー」
何度も同じ攻撃を繰り返す。そして・・・・
ガイ「ゲキガンフレアー（今だ！！）アリサ！！」
アリサ「よくやったわ。ヤマダ君！！『ダイゴウジガイ！！』」
ガイの攻撃を避けたモドキ――めんどくさいので省略――にグラビティライフルをありったけお見舞いする。
しかもピンポイントで。誤差は０．２以下。
モドキからの視線はガイが邪魔になりアリサが見えず回避したところピンポイントで狙われたのだった。
ズガガガガガガガガガガガガン
銃声が鳴り止むまで１分弱掛かった。
鳴り止んでも砂埃がたっていて敵の状態が分からない。
ガイ「やったか・・・・？」
アリサ「分からないわ。報告では核弾頭でも無傷だったとか・・・・」
ガイ「しかし、至近距離で全弾撃たれちまったら、流石に・・・・」
と、ガンガーが砂埃の中心――モドキがいた地点――に向かう。
アリサ「気をつけて」
ガイ「大丈夫だって。流石にぃ―――っ！！」
その瞬間だった。
砂埃から伸びた手がガンガーの左腕をぶん取った。
ガイ「ぐあぁぁぁぁ！！」
ちなみにガンガーの腕が取られた訳でガイ自身は何ともない。
よって、この叫び声は無駄なのである。
アリサ「そうなんだ〜ヤマダさん、結構余裕ありますね」
ガイ「ダイゴウジガイだ！！それに叫ぶのは俺達は一心同体ださらさっ！！」
ルリ『ヤマダさん。真面目にやらないとお仕置きですよ』
ガイ「すいません。頑張らせていただきます」
ガイ――根からの熱血男――を黙らせるぐらい凄いのか・・・・『お仕置き』は・・・・
−インターミッション 〜『お仕置き』とは・・・・・〜
［お−しおき お仕置き（御仕置き）］子供がいたずらしたり、過失を犯したりしたとき、体罰を加えて懲らしめること。（家にあった国語辞典より）
と、これが本当の『御仕置き』の意味です。それでは被害者に語ってもらいましょう。
〜被害者Ｕ・Ｓ（職業：改造屋）の場合〜
Ｕ「『お仕置き』について語れ！？馬鹿言うな！！・・・・・あんなの・・・・緑の液体が・・・・」
青い顔して失神したので、霊柩車で火葬場に直行決定。
〜被害者Ｍ・Ｈ（職業：小学生）の場合〜
Ｈ「『お仕置き』ですか・・・・うっ・・・・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」
ハーリーダッシュにて逃走。
後日、彼を精神科の病院に強制連行する事をお星様に誓う。
〜被害者Ａ・Ｎ（自称：愛の伝道師）
Ａ「『お仕置き』かい・・・・＜ここで、顔が青くなる＞はははははは、あれねぇ・・・・うん・・・・・そう・・・・・」
真面目に答えて下さいよ。
Ａ「アレねぇ・・・・まぁ、一言で言えば・・・・この世の物じゃないな・・・・しかし、分かった事がある！！」
ほう！！それは！？
Ａ「うむ、連中は・・・・Ｓ属性である事だ！！
ちなみに連中のお目当てのヤツは少なくともソッチ系の趣味が無い！！」
そ、それが何か？（汗）
Ａ「つまり連中はヤツとは絶対的に結ばれない！！」
・・・・・・・（何言ってるんだこのオッサンは・・・・）
はぁ、ありがとうございました・・・・・
後日、裏路地でこの人物が遺体になっていた事は・・・・
言うまでも無いだろう。
注：この人物はちゃんと生きています。
〜被害者Ａ・Ｔ（職業：コック（作品中は警官））
Ａ「えぇぇぇぇ。『アレ』について語れと・・・・アレをアレしたり、ソレをアレでアンナコトしたり・・・・」
え？ええっ！？
Ａ「それに××を××しながらアレを凄い事されました・・・・（泣）」
可愛そうに・・・・ご愁傷様・・・・・
彼の逃亡生活を長引かせる事をメガホンに誓う。
時間帯はさらに先に進んで戦況は一転していた。
ガンガーの左腕の損失はナデシコ側には痛い所である。
その後、ルナは吹っ飛ばされて瓦礫の下敷きに。
マルスは日本刀『赤雷』が折れてしまい・・・・
理由は『赤雷』の丁度真ん中――場所名を知らない――部分を小型グラビティブラストのピンポイント攻撃を数回されたのだ。
ガンガーは右腕一本で踏ん張っているがマルスと背中合わせにくっ付いて両端から追い詰められている状況である。
一方、ダリアの方はＤＦＳを持っているせいか少々ダリア優勢なのだが、モドキが紙一重で反撃をしてくるので少々ヤバ目である。
だが、相手もさすがに無傷ではない。
さきほどグラビティライフルの雨をお見舞いしたモドキは右ショルダーアーマーと胸の亀裂が入っている。
リョーコが相手した奴もグラビティブラストの発射口を破壊されている。
ダリアの相手３体のうち１体はダリアの『蛇王双牙斬』をまともに喰らい、ほとんど半壊である。
ガイ「かなり、やべーかもな・・・・・こんな経験したのはアキトと北斗の相手した時だけかと思ってたんだがな・・・・」
リョーコ「けっ。おめーの口からそんな言葉が出るなんてな・・・少し驚き」
ガイ「るせー。 だが・・・・しっかーし、ここから復活するのが勇者だぁぁぁぁぁぁ！！
さぁ！！立ち向かうぞスバル！！」
リョーコ「はぁ・・・・何時から俺達は勇者になったんだ？」
突っ込む所ってそこかいっ！！
リョーコ「だが、ここで負ける訳にも行かないしな！！」
と、簡易ＤＦＳを構える――赤雷よりは威力はないが――とそこに・・・・
ルリ『ナデシコ、浮上します』
突然、２人の左前に小さなモニターが写る。
そして、メインモニターが捕らえた映像には大きな穴から白い方舟――Ｊアークじゃないよ――が浮上する所だった。
ユリカ『リョーコさん。ヤマダさん。北斗さん。 ナデシコは浮上後この戦闘域を離脱する事にしますのでただちに機関して下さい』
『ダイゴウジガイだ！！』と叫ぶまでの元気は無いみたいだ。
リョーコ「ちょ・・・・離脱って、どうやって！？ それにアリサはどうすんだ！？」
埋もれた瓦礫の山――まるで何かの墓みたい――を指差すマルス。
エリナ『大丈夫よ。アリサは生きているわ。 ただ回収の時間がないから今は少し我慢してもらいます』
ガイ「見捨てるのか！？」
ユリカ『人聞きの悪い事を言わないでください。こっちに友軍機が向かってきます。
回収はその人達に任せようという事になりました』
ガイ「あいつらはどうすんだ。そう易々と回収作業やらせてくれるか？」
イネス『あの、機体の目的はどう見てもナデシコよ。ナデシコが離脱すれば連中にはメリットが無くなるわ』
リョーコ「・・・・・そうだな。アリサには少し悪いがココでナデシコが落ちる訳には行かない」
その場にいる全員が納得するが、ただ１人だけ文句を言った。
北斗「馬鹿を言うな！！俺がこいつらに負ける筈が無いだろうが！！」
零夜『北ちゃん・・・・しかたないよ。早く帰還して』
食堂に集まっていた優華部隊が会話に入りこむ。
三姫『そうです。零夜とナデシコの言うとおりに帰還したほうが得策です』
北斗「ふん。こんな連中、あいつに比べれば『馬に真珠』だ」
百華『・・・・・・・・北斗殿？』
飛厘『それを言うなら『豚に真珠』です』
一同、呆れ気味である。
北斗「一緒だろうが。『鹿の耳に念仏』とか『合羽の川流れ』とか・・・・・」
一同『・・・・・・・（誰だよ。こいつの教育した奴・・・・・）』
とその時、一瞬一同の脳裏に爬虫類が過ぎっていく。
一同『・・・・・・・仕方ないかぁ・・・・・（ため息）』
北斗「なんか、俺ものすごく馬鹿にされたような・・・・・」
零夜『北ちゃん・・・・・』
北斗「なんだ、零夜？」
零夜『・・・・・あとで勉強会決定ね♪（ニヤリ）』
北斗「ひっ・・・・勉強会はイヤァァァァァァァァァァァァァ！！」
北斗がこんなにも恐れる『勉強会』って・・・・・
ユリカ『話が反れまくってるけど・・・・ナデシコはこれより戦闘空域を離脱します』
リョーコ「そういえば・・・・どうやって離脱するんだ？」
イネス『ボソンジャンプを使うの。いま万葉さんがスタンバイしているのをラピスちゃん達にサポートしてもらって月に行くわ』
ガイ「万葉・・・・いけるのか？」
そのガイが言うとは信じ難い心配そうな言葉に反応して万葉がモニターを開く。
万葉『ガイ・・・私は大丈夫だ。お前を今、守れるのは私だけだからな・・・・』
赤面しそうな青くさい台詞をぬけぬけと喋れる。木連の女性はある意味、凄いです。
その会話に１人ぶーくれている眼鏡の人がいるが今は気にしないでおこう。
メグミ『各機、帰還して下さい』
この言葉に反応し、ガンガー、マルスとナデシコに帰還しようとするが・・・・・
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォン！！
ナデシコが大きく揺れ、白い煙が昇り始める。
レイナ『大変よ！！今の攻撃で相転移エンジンがやられたわ！！』
ルリ『ナデシコ稼働率４０％を切りました。依然低下中』
その言葉にブリッヂが騒ぎだす。
ユリカ『レイナさん。回復する時間は！？』
レイナ『う〜ん。だめだわ。応急処置さえも無理ね。まず相転移エンジンを止めてどこかで徹底的に修理・・・・っと言っても完全に交換ねこれは。
今はなんとかサブエンジンが持ってるけど、ボソンジャンプは無理だわ』
舞歌『正に万事休すね』
ジュン『スバル君。現在の戦況はどうだ。持ち応えそうか？』
リョーコ「無理言うなよ。持ち応える以前の問題だぜ」
ガイ「ああ、２対２だがあきらかに俺達が不利だ。それにこの動き・・・・」
北斗「間違いないな。これは『テンカワ・アキトの戦い方』だ」
ブリッヂ一同『！！！！！！』
ガイ「少し違うといえば、中に北斗の攻撃パターンも混ざってる事だな」
リョーコ「ああ。最初に切りかかった時の動きでもしかしてって思ったが・・・・・」
ルリ『確かに・・・・採取した敵の攻撃パターンや戦術、どれを取ってもアキトさんと北斗さんを足した物です』
ラピス『でも・・・・あれに生体反応無いよ！！』
シュン『という事は無人機がアキトと北斗の猿マネをしているって事か』
イネス『簡単に言うけど、無人機でそんな事はでないわ。現にディアやブロスでもアキト君の動きを再現するのに困難だって言うのに』
エリナ『という事は今、私達は５人のアキト君に攻撃されているって事！？冗談じゃないわ！！』
舞歌『しかし、現にこうして結果が出ているわ』
一同が沈黙する。
北斗「ふん。ともかく今、目の前にいる敵を倒せばいい事だ」
零夜『勝算があるの？』
北斗「・・・・・・・・・・ない」
ルリ『現在の勝てる確立は０．００００００００００１％以下です』
シュン『その僅かに残ってる勝算は？』
ルリ『敵機が「今日のところはこの位にしておいてやる。ケッ！！」と言いながら帰る事です』
一同『・・・・・・・・・・・・・・・・』
ユリカ『あっそれアリかも！！』
一同『ないない』
一同が手を横に振り『ないないポーズ』をする。
ガイ「ふん！！ 例え勝算が少なくとも残りは勇気で補えばイイ！！」
ルリ『のこり９９．９９９９９９９９９９％を非科学的な事で補えません』
厳しい突っ込みである。
ガイ「心配ない。なんせ、俺達は勇者だからっ！！！」
一同『・・・・・・・・・・・・・・・・』
京子『ねぇ、万葉・・・・・』
万葉『なんだ？』
京子『最近、ヤマダさん。何か視てなかった？』
万葉『そういえば『がおがいがーふぁいなる』というを視て、涙流していたな』
一同『・・・・・・・・・・・・（やっぱり・・・・しかも『ＦＩＮＡＬ』・・・・）』
ある意味、作者は『ＦＩＮＡＬ』のラストに不満持ち。
万葉『後、『これぞ勇者だ。俺達もこんな風になりたい』なんて呟いていたな』
ちなみに『ＦＩＮＡＬ』のラストはＧＧＧが三十連太陽系の空間ごと消滅である。
一同『・・・・・・・・・・・・（俺『達』かよ！！）』
どうやらガイは『地球のために』クルーごと消滅希望のようだ（汗）
さて、話を戻そう。
北斗「どっちみち、こいつらを倒さないといけないんだろ」
ちなみに現在、戦闘中って事で。
ガイ「しかし、いくらなんでもアキト５人はキツイぜ」
リョーコ「ギャーギャー言ってないで、こっち手伝え！！」
ガイ「無理言うな！！こっちでいっぱいいっぱいだぁ！！」
リョーコ「てめー『勇者』じゃなかったのか！？」
変な所に突っ込むなぁ・・・・
ガイ「くっ・・・・・俺は勇者になれなかったのか・・・・・やはり、サイボーグでなきゃいけないのか？」
いきなりブルーになる熱血馬鹿。しかし、戦闘の手を止めない所はプロである。
ジュン『サイボーグ並の不死身が何を言う。さっさと敵をこのポイントに追い込め！！』
ジュンからポイント座標のデータが送られる。
ジュン『そこからだとお前が一番近い。ぬかるなよ！！』
ガイ「よっしゃぁぁぁ。何が何だか分からんがやってやるぜぇぇぇぇぇぇ！！」
『気迫』だけで敵に向かい打つガイ。
その横ではダリアがＤＦＳで敵を薙ぎらい、マルスは日本刀を失いラビットライフルと簡易ＤＦＳで対応している。
――ガキッン ヅッギン
右腕一本で敵を押し始めるガイ。
エリナ『さっきまではあんなに押されていたのに・・・・』
ユリカ『凄いですね！！『勇気』って―――』
シュン『いや、奴がただ単純なだけだ』
一同『納得』
ガイ『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ！！』
――ガガガガガガガガガガガガガガガガガッ
激しいラッシュ音が辺り一面に鳴り響く。
だからと言って敵にダメージは見えられないが少しずつ後ろに押されている。
ちなみに敵は例のショルダーアーマーと胸に亀裂の入っている奴である。
ガイ『（あと少し・・・・頼む、持ってくれよガンガー）はぁぁぁぁぁぁぁぁっ！！『ガンガァァァァァァ』』
その瞬間、ガンガーに『光翼』が現れる。
――ドコッガキッ
リョーコ「へっ、あいつだけにいい格好させられるかっての」
北斗「まったくだ・・・いくぞ、スバル！！」
リョーコ「ああ、機体の限界も近いしこれで決める・・・・『マルス』！！」
北斗「『羅刹招来』・・・・・」
マルス、ダリア共に『光翼』が激しく輝く。
リョーコ「よくもやってくれたな・・・・」
北斗「誰に喧嘩売ったのか・・・・」
リョーコ・北斗「「後悔させてやる！！」」
ガイ「（あのポイントだなっ！！）喰らえ！！ガイ！！ハイパァ！！キィィィィィィク！！」
Ｂ・フィストの全エネルギーを右足に俊足させ、ブースターをフル全開にして後はその名の通りぶっ放す！！
モドキは吹っ飛ばされジュンの記したポイントに飛んでいく。
ガンガーは攻撃の反動で反対方向に地面に突撃しながら吹っ飛んでいく。しだいに止まり白い煙を上げて動かなくなる。
さて、吹っ飛んだモドキは・・・・・
アリサ「よくやりましたヤマダさん。『ムーン・ストライク・カスタム』」
次の瞬間、瓦礫の山から飛びだした『ムーン・ストライク』状態のヴァルキリーランスがモドキの胸の亀裂に見事に刺さり突き抜け・・・・・
――ドゴォォォォォォォン
見事に１体撃破したのだった。
リョーコ「北斗！！合わせろよ！！」
北斗「おまえもな！！」
リョーコ「いくぜ！！」
北斗・リョーコ「「合体奥義 『対なる不死鳥の舞（仮）』」」
ダリア・マルス共に機体はら発するディストーションの真紅のオーラが２機を包みこむ。
ユリカ『説明は短縮してくださいねイネスさん』
イネス『くっ・・・・こほん。ならリクエスト通りに説明するけど。
あれらの技は今回、このドックで改造する計画の一部よ。
あのオーラみたいなのはディストーションフィールドの出力をＤＦＳみたいにしてるだけよ。
問題なのはあの装置はまだテスト段階まで行ってないから出力不安定なの。
だから、今は奥の奥の手ってとこね。
まっ攻撃力が高いって所は賞賛するけど、機体がオーバーロードしてしまうから使ったらそれまでよ』
ジュン『つまり、成功するかわからない１発で倒さないと機体がもう動かなくなるって事？』
イネス『まさに、最終手段よ』
シュゴォォォォォォォォォォォォォォォ
燃え盛る炎の轟音と共に２羽の『不死鳥』が４体の『悪魔』に立ち向かっていく。
北斗・リョーコ「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」」
――ガガキンッ ヅキャン チュドォォォォォォォンォォォォォン
真ゲッター並の駿足で移動する『不死鳥の舞』に一瞬で２体やられる。
ユリカ『やったぁぁぁぁ』
イズミ『まだ、２体残ってる・・・・』
ヒカル『そのままいっけぇぇぇぇぇぇぇ』
北斗・リョーコ「「これで、ラストォォォォォォォォォ！！」」
――チュドォォォォォォォォォォォォォォォォン
−ナデシコ ブリッヂ
そのまま一気にトドメを刺したマルスとダリア。もう機体は全機ボロボロである。
ユリカ「被害状況報告して」
ルリ「はい。 ガンガーは主なのは左腕破損にスラスター及び内部サーキット共にオーバーヒート。稼働率１０％以下。
ルナは主な被害は全装甲がはじけ飛んでいます。内部サーキットは使えようになりません。稼働率０％。
マルスは『赤雷』破損。全装甲が融解してもう使いようが無いみたいです。稼働率は０％まったく動けません。
最後にダリアですが。目立つ損傷は装甲の融解と敵の攻撃による破損が主で稼働率は４８％で、戦闘は不可能ですが動けます」
舞歌「説明的な報告ありがと。・・・・北斗、他の機体を運んで来て。皆、動けないみたいなの」
北斗『・・・・・・了解した』
颯爽と近くにあったマルスを担ぐダリア。
サラ「でも、どうしてダリアはそんなに被害が少なくすんだのですか？」
イネス「理由は２つ。１つは彼女のシステムだけは『四陣』を使っていたから、『四陣』が作るディトーションフィールドがダリアを守ったのね」
エリナ「もう１つは今回の改造計画を最初に優先していたのがダリアだったのよ」
ルリ「だからシステムの完成度が高かった・・・・」
イネス「ご名答。ダリアはあれで結構無茶な戦闘するからね。完璧とまでは言わないけど他機とは少し優先的にしていたのよ」
ハーリー「んじゃ、今回はその策がなんとか勝利をもたらした訳ですね」
イネス「まーね。実戦テストもまだだったからこれでデータが揃うわ♪ ラピスちゃん、今の戦闘データを私のオフィスのＰＣに送っといて」
ラピス「りょーかいっと・・・・・・・・ん？」
ラピスが画面をジッと凝視する。
ルリ「どうしたんです？ラピス」
ラピス「ううん。何か敵の破片が動いたような・・・・」
ルリ「んな馬鹿な・・・・・・・・・・あり？」
ルリが念のために２、３度確認すると・・・・・
ルリ「僅かですけど・・・破片がずれてる・・・・そんな訳が」
ハーリー「ルリさん！！あれ！！」
ハーリーが指差す先にはいつの間にか集まっていたモドキの破片のであった。
ユリカ「どうしたの？」
ルリ「それが・・・・・・・・」
ルリが始めから詳細を話していく。そして・・・・
イネス「そんな訳ないわ。いくらなんでも非常識よ」
舞歌「北斗。大した事ないと思うけど、回収を早めて。もちろん警戒してね」
北斗『了解』
ジュン「整備班！！ナデシコを動かせるか！？」
レイナ『何とか。そんなに早くは動けないけど――――っ！！』
一同『――――――――――っ！！』
その時だった・・・一同が悪寒を感じたのは・・・・・
ユリカ「なに・・・・・」
ジュン「なんなんだ・・・・・」
シュン「・・・・・・・くっ」
舞歌「なに、この氣は・・・・」
ラピス「うっ気持ち悪い」
ルリ「大丈夫ですが、ラピス・・・・」
ハーリー「そう言うルリさんも顔色が悪いですよ」
ミナト「なんだろ、この感じ」
メグミ「私も感じる・・・・」
エリナ「・・・・嫌な感じ・・・・・」
イネス「・・・・・説明は無しよ」
ヒカル「うわー、鳥肌が止まらないよー」
イズミ「ふっ・・・・・・・・・・・」
――ポロン♪ ピンッ
イズミ「・・・・・・・・・切れた・・・・」
イツキ「・・・それって、めっちゃ不吉ですよ」
万葉『このプレッシャー・・・・』
三姫『ええ、気持ち悪いプレッシャーを感じる・・・・・』
百華『さっきから鳥肌が立ちっぱなし』
飛厘『皆、同じ意見ね。私もだけど・・・・・』
そんな時だった・・・・・
？？？『ヴォォォォォォォォォォォォォォォォォ！！』
一同がメインモニターに注目する。
そして、メインモニターに映っていたのは・・・・・
ボロボロになった紅き機体と・・・・・・
その機体を踏みつけている巨大な『黒き悪魔』であった・・・・・
to be continued
この作品はフィクションです。実在の原作・人物・団体・事件なとには、一切関係ありません。
−後書きコーナー
今回の後書きは『めんどくせーから、まとめた後書き集』にて・・・・
以上！！
管理人の感想
TAKUMAさんからの投稿です。
ハーリー、ラピス・・・その年で栄養ドリンク漬けになると、後々後悔するぞ（苦笑）
ガイはガイで見事に『勇者王伝説』にはまってるし（爆）
ま、どんな状況になっても生きてるでしょうね、この男は。
それにしても、北斗が倒されましたか。
この後、他の面々は無事に生き残れるんですかね？
アキトなんて全然出番がありませんでしたし（苦笑）
それはさておき、戦闘シーンに関する感想は拒否というのはどうかと（汗）
色々な感想を糧にしてこそ、上達する可能性が出てくると思いますよ。