―2192年 火星のネルガル研究所―


 現在地球圏ではグロリオサ・エレクトロニクスという企業が勢力を伸ばしている。

 6年程前に誕生した企業だが、ここ2,3年で急速に勢力を拡大して、火星ではかなり有名な企業となっている。

 とは言え規模としては、ネルガルやクリムゾンなどの古くからの大企業には未だ及ばないが……

 それでもネルガルはグロリオサを警戒している。

 その理由は、ネルガルの勢力が強い火星を中心に勢力を伸ばしているからである。

 火星はネルガルにとって大事な場所なので、敵は少ない方が良いのだ。

 ……色々と探られてはマズイものが、火星には多く存在するのだから。




(あのグロリオサが私に何の用かしらね?)

 彼女……イネス・フレサンジュは、数日前に自分に来た手紙について考えていた。

 その手紙にはグロリオサの名と話をしたいという事、そして今日来訪するという事だけが書かれていた。


(まぁ、あと数分後には分かる事だけれど……)

 そうして色々と考えている内に、約束の時刻となった。


(さて、そろそろ時間のはず…………!!!!)


 突然、部屋の中心が光に包まれた。


「こ、これは!?」


 この不可思議な現象に、流石のイネスも一瞬驚いた。

 そして、光は次第に収束し、1つの人影を作り出した。


 やがて、唐突に現れたその人物はイネスに話し掛けてきた。

「予定通りに来ました、イネス・フレサンジュ博士」

 外見からして、年はかなり若い――恐らく少年であろう。


「あなたがグロリオサの……?」

「ええ、そうです。ところで今のが何なのか、あなたなら分かるのでは?」

「………恐らく、ボソンジャンプね」

「その通りです。尤も、ネルガルが独占しているわけでないのは今のでお分かりになったでしょうが」

「確かに……それで、肝心の用件は?」

 イネス自身、余り時間は無かったので先に切り出した。


「……あなたに協力して欲しい事があるのです。火星の将来のために」

「火星の将来のため? 随分と大それた事ね」

 イネスは苦笑しながら言った。

「残念ながら本当の事です。後ほど資料を見せますので、それから決めてもらって結構です。ただ、その前にあなたに会って頂きたい人物が居るのです」

「私に?」

「ええ。会えばきっと驚くと思いますよ」

 そう言って、彼は腕にあるコミュニケを操作した。


 ピッ


「!!」

「久しぶりだね、イネス君。一度だけイリスさんと一緒にいた時に会った事があると思うが……私の事を覚えているかい?」

 イネスは目の前に現れた人物に驚いた。

「あ、あなたは……」









時の流れに アナザーストーリー

青と黒の旋律






プロローグ2 暗躍







 

―2192年 火星・ネルガルの違法研究施設―


 ここはネルガルの闇が具現化した場所の一つ。

 そして研究者達によって、企業の利益のための人道から外れた行い――違法な研究が繰り返し行われている施設の一つである。

 因みにこの施設で研究されているのはナノマシンに関するものである。

 ここではマシンチャイルドを利用した実験が主に行われていた。


 マシンチャイルド――遺伝子操作によってナノマシンへの耐性を付与されて高度なナノマシン操作をできるように教育され、その上でIFS強化処置を施された者の事である。
 また、予めナノマシンに対する適性を持った遺伝子を有する者が、高度なナノマシン操作をできるように教育され、IFS強化処置を施された場合も指す。

 だがここでの意味は少々異なり、遺伝子操作によってナノマシンに対する適性を付与されて生み出された者の事を指す。
 常人よりも遥かに多いナノマシンを体内に有する事ができ、ナノマシンに対する耐性も常人より遥かに高い事が特徴である。

 そしてここではその体質を利用されて、試作型を含む多くのナノマシンのデータを収集するための実験体として扱われていた。

 勿論、本来の意味でのマシンチャイルドもここには存在するが、その数は数える程しかいなかった。



「ふむ……被験体NC−821はもう保たんか。データも十分取ったし、こいつも破棄だな。あちらに回せ」

「了解……しかしこんなに幼いと他の利用価値がないなぁ。所長、どうにかなりませんか?」

「無茶を言うな、急速に成長させる技術など存在しない。そもそもクローンも作れないのだから」

「まぁ、とにかく棄てて――もとい、あちらの実験に回しますね」

「ああ、役立たずはいら―――」


 ビィーッ! ビィーッ!


 突然、警報が鳴り出した。

「何事だっ!! 警備部、報告しろ!!」

 所長と呼ばれた男は警備の者達へと連絡を入れた。

 だが、一向に返事が返ってこなかった。


「おい、警備部! さっさと返答しろ!!」

「無駄だ」

「な、なんだ貴様は……うわあぁぁ!!」


 ザシュッ!


 突然の乱入者によって、所長と呼ばれた男はその首を切り落とされた。


「き、貴様は一体何者……ぐあっっ!」


 ズシャッ!!


 次々と切り刻まれてゆく研究者達。

 数十秒後には、先程まで研究者が行き交っていたこの部屋が真っ赤に染まった。


 そしてその部屋で立っている者は、その乱入者たる少年だけであった。




 ピッ

「ケイト、処理の方は終わった。後は保護だけだ」

『了〜解♪ もうすぐ救出部隊と一緒にそっちに着くから、それはこっちでやるね』

「頼む、俺は苦手だから。そちらが来たら俺はここの爆破用意を始める」

『分かったわ、それじゃ後でね』



 そして数分後……

「これは……急いで手当をしないと不味いわね」


 保護した子供達の様子を見て、少女は顔をしかめた。

 子供達は主に大きな試験管の中でコードのようなものによって繋がれ、ナノマシンのデータ収集のための実験に使われていた。

 被験体となっていた子は皆、主に1〜3歳とかなり幼かった。

 だが遺伝子操作の危険性を考えると、大体はこのくらいの年齢が普通と言えるだろう。
 今の医療技術では、本当に極一部の遺伝子を操作されただけの者ならともかくとして、遺伝子操作をされた者の多くは長く生きる事が出来ないのである。
 大半は幼児期の内に死亡してしまう。
 その成功率と生存率の致命的な低さこそ、遺伝子操作が禁止された最大の理由である。

 そして、ルリやラピスなどの完成されたマシンチャイルドが極めて少ない理由の一つでもある。
 もう一つの理由は、実験体として扱われる事が多いために一般社会に認知される事がまず無いからである。

 ……尤も、ネルガルやクリムゾンなどは禁止された後も裏で密かに行っていたのだが。
 この研究所もそのような場所の一つだった。


 子供達の状況はあまり良いとは言えなかった。
 しかし致命的なダメージも特に無いようなので、一応無事だったと言える。

 1〜2歳の幼い子に関しては、寝かせられた状態での実験だったので外から見ても異常は見つからなかったものの、上記の理由から遺伝子情報に異常がある可能性が極めて高かった為、設備の整った場所で早急に診察する必要があった。
 2〜3歳以上の子達にも同じ事が言える。
 遺伝子の異常に対して処置を施す事は普通なら殆ど不可能だが、彼女達の持っている知識を使えば、遺伝子をどうにか正常な状態に治す事が出来る可能性が高かった。


 助けられなかった子供達は別の実験――研究者が「あちら」と呼んでいた実験――に使われていたのだが……こちらの方は語れるようなものではなかったとだけ述べておく。


(それにしても、人体実験だけを目的に生み出された、か……)

 ケイトは下調べで入手したここのデータを思い出し、改めて怒りが込み上げてきた。

(やっぱりラゴウに任せておいて良かったかも。私だったらきっと……)

 取り敢えず考える事を止めて、指示を出す事にした。


「救護班は急いでこの子達を外へ! 勿論目隠しも忘れずにさせてね」

「「「「分かりました」」」」


 少女と共に入ってきた者達が、子供達にアイマスクを付けて抱きかかえ、外へと運び始める。


「絶対、助けてあげるからね……」


 ピッ


「ケイト、もう直ぐ爆破準備が終わる。全員脱出させてくれ」

「分かったわ。こちらもあと少しで撤退完了するから」

「了解」


 ピッ



「それにしても、人の闇は深いわね。本当に……」

 まるで自らに問うかのように呟いた後、部屋に最後まで残っていた彼女も撤退した。























 

―2190年6月 地球・ミスマル邸―



 ユートピアコロニーの空港テロからもうすぐ4年。

 アキト達はユリカと共にミスマル家で暮らしていた。

 コウイチロウは軍の仕事で家にいない事も多かったが、幼なじみや友人、コウイチロウが1年前に引き取った義妹、そしてお手伝いさん達など多くの人達に囲まれていたので、ミスマルユリカはそれほど寂しいとは思わなかった。

 ………まぁ、コウイチロウがいる時といない時とでは、やはり多少の違いがあったが。


 それに、ショウが(ミスマル家のお手伝いさんと結託して)アキトとユリカを焚き付けたりしていたので、かなりにぎやかであった。




 そして、特にユリカのここ1年程の楽しみは、新しくできた義妹に一般的な常識や教養を教える事だった。



 彼女は1年ほど前に突然ミスマル邸に出現した。

 その時、彼女は記憶を無くしていた。

 分かっていたのは、彼女の持っていたペンダントに彫られていた名前だけだった。



 コウイチロウは彼女を養子として引き取った。

 彼はその事についてユリカ達に多くを語らなかったが、ユリカ達は家族が増えた事を単純に喜んでいた。




 コウイチロウは単純な理由で引き取ったわけではない。

 彼女がどのようにして現れたのかを聞いたコウイチロウは、5年前の出来事を思い出した。

 あの後、コウイチロウはテンカワ夫妻がどのような研究を行っていたかを独自に調べ、遂にはネルガルが研究しているボソンジャンプというものに辿り着いた。そして、ネルガルとテンカワ夫妻との間で何らかの確執があった事も突き止めた。

 しかしながら、ネルガルとテロとの関係については証明できなかったので、彼らの敵を取る事は出来なかった。




(あの時、アキト君達を連れてきた少年がボソンジャンプというものに関わっているのではないか? そして、それはテンカワ夫妻だけではなくアキト君達も深く関わっているのではないのか? 故に、私の所にあの子達を連れてきたのではないだろうか? そしてこの少女も、彼らと同じようにボソンジャンプに関わっているのではないのだろうか?)

 彼はそう考えていた。




 コウイチロウは彼女が何処から来たのかなどを調べようとしたが、遺伝子データバンクにデータ自体が存在しないと分かり、諦めた。

 だが、彼女の瞳の色を見て、人工的に遺伝子を操作されたのだろうと推測できた。



 もしかしたら、何処かに彼女の存在を示すデータもあるのかもしれない。

 しかし、下手に探そうとすればネルガルに色々と知られる事になるだろう。

 いや、何より彼女を生み出したのはネルガルなのかもしれない。

 そして、何処かに連れさられるかもしれない。

 ただでさえ、アキト達の事でネルガルからは怪しまれている事だろう。

 子供達の事を考えても、これ以上は深入りできない。

 彼女には悪いが、私に出来るのは彼女を含めた子供達を守る事だけだ。

 だから、彼女自身が自らの記憶の捜索を望まない限り、その事には関わらないようにする。


 コウイチロウの出した結論は、それだった。












 

 そしてそれから1年近く経ち、現在もユリカは色々な事を義妹に教えている………筈だった



 だが、今は逆にユリカが義妹に勉強を教えられていた。




 実は、ここ数ヶ月は逆にユリカが彼女に教えられる事のほうが多くなっているのだ。


 何故かというと、彼女の周りにはユリカだけでなくアキト・ショウ・ジュン・そしてコウイチロウという、ユリカ以上に一般的な常識・教養を知っている者達が居た事と、彼女自身かなり物覚えが良かったため、彼女は半年もしない内に一般的な常識を覚え、なお且つショウに対して自らの最も得意とするコンピューター関連――特にハッキング――について教えている程だった。


 その為、一般常識・教養に関する知識は(彼らが疎い&教えていない一部の事項を除いて)殆ど学んだと言っても良い。








 

 逆に今となっては、一部の素行に問題のある義姉に対して常識・一般教養を教える事の方が多くなった彼女――ラピスラズリであった。









 

 今ユリカの義妹となっているラピスラズリは、ナデシコCとユーチャリスのジャンプ事故によってここへ跳んできた「あの」ラピスである。

 理由は分からない……というより推測でしかないが、自我が少々希薄であった彼女のことである、恐らくはミスマルユリカのイメージを受けて跳んだのではないのだろうか?


 当時は記憶を失い、自分について何も分からないという状況だったために大変混乱していたようだが、今では騒がしくもとても暖かい家族と友人に囲まれて、心身共に非常に安定していた。



 そう、あの世界――未来にいた頃よりも。

 そして、今に至る。




「………だからユリカ姉さん、なんでそういう答えになるの!!」

「だ、だって普通そういう風に考えると思わない?」

 一気に捲し立てるラピスに、ユリカは汗ジト流しながら反論しようとするが……

「それは姉さんだけです! 普通の人だったらこういう風に考えると思うけど?」

「う〜っ、アキト〜!(泣)」


 今ユリカがやっているのは、国語のワークプリント(宿題)である。

 本来ならユリカがラピスの勉強を手伝いに来たはずなのだが、それらがかなり早く終わってしまったため、今度はラピスがユリカの苦手な国語を手伝っている……と言うよりユリカをシゴいている


「アキトも今、ショウとジュンに数学の宿題を教えてもらっているから助けは来ないよ。さ〜て、あと5枚、一気に終わらせてしまおうね♪」


 ラピスはとびっきりの笑顔を浮かべながら、ユリカに最終宣告を下した。





 因みに、ラピスはショウとジュン、そしてコウイチロウに一般常識や教養を色々と教わったため、国語は自然と得意になった。

 さらに数学は元より、理科系の物理等もかなり得意である。

 その為、ユリカが今現在ラピスに教える事が出来る科目は、社会と英語だけだった。


 但し、ラピスは元々暗記が得意な上、ユリカを超えようとかなり努力しているので、ユリカが教えてあげられるのも後僅かだろう………合掌(ち〜ん)












 

 こうして、イレギュラーな事態に巻き込まれたラピスであったが、結果的に未来のアキトの願い通り、ラピスは争いの世界から離れて普通に暮らしていた。


 しかし、未来のアキトの願いとは異なり、彼女はいずれ戦場に戻るつもりだった。


 その理由は、己の半身とも言える人物……未来で「Prince of Darkness」と呼ばれたアキトの行方を探すためである。

 彼にとっては、皮肉な結果と言えるかもしれない。







 ラピスは数ヶ月前に、失った記憶を全て取り戻していた。

 本当に些細な事がきっかけだったので、その話は割愛させてもらう。

 記憶を取り戻した時、この世界のアキトやショウ、ユリカやジュンと過ごした記憶と、この世界で養われた心によるものなのか、ラピス自身も驚くほど今の状況を冷静に分析していた。



 ジャンプフィールドの暴走によって過去へ跳ばされてしまった今、ラピスはこれからどうすべきかを考えた。


 そして、かつて彼が話してくれた事を思い出し、ラピスは待つ事にした。


 ナデシコが出航する、その時を。


 全ての望みをそこに託して。



 今はその時のために力を蓄える時……そう考え、今度会った時は逆に彼を守れるようにと、ショウ達と共に武術の道場に通うようになった。

 また、色々な所にハッキングをして、彼の情報を常に探し回っていた。



 そう、「ラピス」の思考はあくまでも彼が中心なのである。



 つまり、彼女をユーチャリスに乗せて彼の復讐を手伝わせた時点で、彼女の心は彼には変えられない事が決まってしまったと言える。

 これも彼にとっては皮肉な結果だと言えよう。






 

 だが、何れは彼女の心も変わっていくかもしれない。

 彼女が自分で考え、自分で行動するようになれば、そして彼女に守りたいものが出来れば、いつかは………。

 その日が来た時、ラピスは初めて【本当の自分】を確立できることだろう。



 そして、時は流れ………。









 


 後書き

 どうも、タングラムです。

 というわけで、プロローグ2をお届けしました。

 何故かラピスがいます、ええ(笑)

 こうでもしないと出せなかったので……(殴打)

 もう一つ、火星で暗躍が始まっているようですが気にしないでおいて下さい(爆)

 彼等については次話で分かりますので。

 

 しかし、いきなり設定不備などで書きためていた分をほぼ全て改正するはめになるとは(滝汗)

 その為、短いながらこの話だけ先に投稿させて頂きました。

 とは言え、投稿前に発見できて良かったです(苦笑)

 やっぱりある程度時間をおいての読み直しは大切ですねぇ。

 誤字や変な文章など、色々と訂正箇所が見つかりますから……

 ついでに加筆修正もしてしまいますけど(笑)


 それにしても、執筆速度が遅い所為もあってなかなか進まないです(汗)

 ……まぁ、辺境の地で連続更新なんて事やチャットを続けている事も原因でしょうが(自爆)


 それと以前、プロローグ編は全6話と何処かで言いましたが、訂正します。

 理由は一話だけ、特に書く必要の無いような話があったので、それを省略する事にしたからです。m(_ _)m


 とにかく、出来れば2週間おきに投稿していきたいと思っております。

 それでは、また。







 

・言い訳という名の後書きパート2

 というわけで一部修正+加筆致しました。
(詳細はこの下にある代理人様の感想を参照)
 ……どうも思いつきで書き足した箇所がプロットを無視していた所為か、かなりマズかったようで(汗)
 もう少し読み直すべきでした……

 因みにマシンチャイルドに関する定義は、時ナデ内の定義と上手く合わせるためのオリジナル設定ですので誤解の無いようにお願いします。

 皆様、ご指摘ありがとうございました&大変失礼致しました。<(_ _)> ペコリ



 


 

 

代理人の感想

んー。

見方がちょっと一方的なのが気になりますねぇ。

例えば「軍事用にしか使えない」からといって必ずしも利益が上がらないということにはならないかと。

ボソンジャンプ並に社会に影響を与えるような研究なんてそうゴロゴロしてるわけでもないんですから

ある意味「地道」に利益を上げようとしているのは企業として当然でしょう。

 

後、「扱(しご)く」という表現ですが・・・なんでもかんでも漢字を使うのはよろしくないかと。

同じ言葉でも、「しごく」「シゴく」「扱く」などの書き方によってそれぞれ受けるイメージが違います。

書くときには読者の抱くイメージまで考えて表記を考えることが必要であると思います。

読む人にもよりますがこの場合漢字で書くと、言葉の本来の意味である「長いものを握った手に沿って動かす」

というニュアンスが強くなるでしょう。

「厳しく鍛える」という意味で「しごく」とするなら「しごく」と平仮名表記するか、

「シゴく」「シゴキ」などとカタカナを混ぜて表記したほうがそれらしかったと思います。

 

 

 

>1〜3歳

・・・・・赤ん坊にどう言う実験をしてたのかと言う以前に、

半分はそもそも歩けないと思いますがそこらへん如何に。