静寂が凍りつく世界。
薄暗いその部屋は、壁も床も霜が降りている。一定間隔で響く発信音は、部屋の中央にある金属製のベッドから聞こえていた。
そのベッドにはディスプレイとコンソールが備えてあり、心電図のようにオシログラフが一定の波形を描いている。発信音の音源もここだ。
ベッドの上には女性が一人横たわっている。
顔立ちと長く伸びた赤い髪、体を覆う金属製のプロテクターの曲面から、辛うじて女性……それも少女であることが判断できる。
死んだように身じろぎ一つもしない……あるいはできないのか……彼女の体が、刹那、びくりと跳ね上がる。
「……ラピス!?」
苦痛と共にもたらされた強制的な覚醒。
リオン、と呼ばれた彼女の脳裏には、生体情報を採取すべくつけられていたリンクユニットが伝える少女……ラピスの声が残っている。
リオンにも、ラピスにも。
この世界は敵ばかりだった。
研究者は体を切り刻み、実験を繰り返し、結果が出ないと罵り、結果を出したら出したでより大きな出力に耐えうる改良……という名の新たな実験……を強いる。
生体コンピュータとして調整される強化人間、ラピス。
戦闘用バイオロイドのプロトタイプとして機械と強制融合させられた、リオン。
リオンには生まれたときに別の名前があった。だが、それももう忘れて久しい。
なぜなら、父親に見捨てられ、母親が殺され、母親を殺した連中に連れ去られてから、一度もその名前で呼ばれることがないからだ。
試験管ベビーとして生まれる前から調整にさらされていたラピスにも、教えていない。
意味がないからだ。
コンピュータのラピスとバイオロイドのリオン。
研究施設の閉ざされた空間では、それ以上でもそれ以下でもなかった。
「……また……壊せというのか……」
マネキンのように寝かしつけられていたリオンの身体から、にわかに蒸気が上がる。
「……あ……熱い……」
ゆっくりと上体を起こす。
金属製の手甲が霜ついていたベッドの表面を瞬時にとかす。
生身の手なら張り付いて凍傷になっているはずだ。
熱で朦朧としたリオンの脳裏に、ラピスの声が響く。
それに答えるように、リオンが小さくつぶやいた。
「……侵入者……撃滅……任務……了解……」
氷室から、灼熱の狂戦士が覚醒する。
アキト達はまだ、自分たちが発見されていることを知らない。
夜が明けるにはまだ、いくばくかの時間があった。
( See you next stage!! )
どれだけの時間が流れていったのだろう。
……あぁ、日本海を見に行きたい気分だ……。
いや、まぁ、社怪人やってると色々とね。あるわけですよ。
確かに、オリジェネももう8周ぐらいしてますが(笑)
2次αはまだ1周終わってませんよ。
ええ、参式はすでにMAX改造済みですが(爆死)
……ごめんなさい、すんごく遅れましたm(_ _)m
もういい加減見捨てられてるだろうな、とか。
感想以外板のスパロボスレッドでこの作品の話題がちょびっと出てるとうれしいなとか。
いろいろ考えつつ……これしか書けなかったわけで。
もー、何もいいません。
いってる暇があったら2次α……じゃない、続きを書きます(^^;
今回、ドンパチまで行けるかなと思ったのですが、いいところで切れたのでここまで。
とりあえず、最後の2人はオレ的に萌えを目指してみたつもりなのですが、いかがでしょう?
よろしければまた、次回もお付き合いくださいませ。
「久々すぎてネタがないんだな、これが」
「……そんなこといってると、主役とられるぞ、アクセル」
「アキト、お前、主役だって自覚なかったの?」
「もともと主役級がゴロゴロしてるのがスパロボだぞ。出てくる連中の8割ぐらいがガイみたいなのばっかりなのに、今更気張ってもなぁ」
「だが最近、スパロボを勘違いしている輩もいるらしいんだな」
「なんだそりゃ?」
「乳が揺れればいいのか? そんなにゼ○ラやクス○がいいのかっ!? そんな奴等はおとなしく妹姫2か生死浜排球でもやっていろーっ!!」
「……そこでそんなに力説しなくたって、ラミアに主役は取られないと思うがな、俺は」
どっとはらい。
代理人の感想
そもさん!
萌えとはなんぞやっ!
・・・・いや、シチュエーション的に「燃え」ではないかとおもうのですがこれってw
まぁ、「萌え」の要素があるのかもしれませんけど
そもそも「萌え」とゆーのが良くわからないもので(笑)。
#代理人は、力説するアクセルを応援しています