-堕天使と妖精の物語- TOM-X プロローグ
――AC(アフターコロニー)195年・Xmas・Eve―― 三年前、地球圏に突如現れた『木星連合』の火星侵攻から始まる動乱は、 八ヶ月前、『地球圏統一連合』に反目する一部のコロニー居住者達により、 五体のガンダムに少年たちを乗せ地球に送り込んだ、 作戦名『オペレーション・メテオ』の結果、 さらに混迷を増していた戦争も終結に向かっていた。
〜資源衛星MO-U〜
12月24日未明から開始された、《世界統一国家軍》と《ホワイトファング》の争いは、 どちらも属さない第三の勢力《ガンダム》のパイロット達の介入により混迷を極めていた。 そして、孤高の革命家《トレーズ・クシュリナーダ》の戦死により、 世界統一国家軍の敗北を宣言し地球とコロニーとの対立の図式は崩壊したが、 戦闘は続けられた。 《ウイングガンダムゼロ》VS《ガンダムエピオン》 最強の中の最強と呼ばれる二体のモビルスーツによる戦いは、 人類の進むべき未来を自らの手で勝ち取るか、 それとも、強大な力を持った指導者によって与えられるものなのか、 その二つのどちらかを人々に選択させるものとなった。 その過程で、ホワイトハング旗艦《リーブラ》の巨大な一区画が地球大気圏に突入、 落下を阻止するためウイングガンダムゼロのパイロット《ヒイロ・ユイ》は、 決死の覚悟でリーブラの前方に立ち塞がり、燃え上がる摩擦熱の中、 最大出力でツインバスターライフルを放ちそれを撃破することに成功、 生存確立数パーセントの灼熱地獄から奇跡の脱出をはたした。
〜同時刻:火星極冠〜
《木星連合軍》、《ネルガル》、《ナデシコ》三つ巴による《火星極冠遺跡》争奪戦も終盤に突入していた。 ネルガル旗艦ナデシコ級三番艦《カキツバタ》が木星連合の起動兵器の攻撃により撃沈、 ナデシコは遺跡上空に待機し遺跡を破壊するための時間稼ぎをしていた。 しばらくして、木連からの最後の降伏勧告を無視したナデシコ艦長『ミスマル・ユリカ』は、 地球と木星連合の争いの元凶である遺跡をクルーたちと協力し宇宙の彼方へと《ボソンジャンプ》させ、 ネルガル・木連両方の野望を潰すことに成功する。
二つの出来事が終結したのは、12月25日未明のこてあった。
AC196年1月1日、地球とコロニーとの間に臨時政府が誕生した。
一方、二つの出来事により、目的を失った木星連合では、《月臣元一朗》、《秋山源八郎》を 中心とする若手穏健派による《熱血クーデター》が勃発。 地球圏支配を目論み徹底抗戦を唱える強硬派・実質的指導者《草壁春樹》は自ら出撃し、行方不明となる。
その後、木星連合では新政権が誕生し臨時政府と休戦条約を締結した。
そして、AC196年4月1日《地球圏統一国家》が誕生し、人々に平和が訪れた。
AC196年8月……堕天使と妖精は邂逅する。
〈後書〉
TOM-X : 「どうも、初めましてTOM-Xといいます。」 ルリ :「ホシノ・ルリです。」 ヒイロ :「ヒイロ・ユイだ。」 ルリ :「ところで、私ぜんぜん出てませんけど……、どうゆうことなんです作者さん。(冷笑)」 ヒイロ :「俺も、名前が出たくらいだぞ……。」 TOM-X :「プロローグだからだ。(冷汗)」 ルリ :「ということは、本編では活躍するんですよね。(笑顔)」 TOM-X :「ああ、この物語のヒロインだからな。(こえぇー。目が据わっている……。)」 ルリ :「でも、いいんですか?こんな組み合わせ。 私はかまいませんけど、原作ファンの人を敵にまわして……。」 ヒイロ :「ああ、俺も心配だ。アキトXルリファンや、俺とリリーナファンが黙っていないと思うぞ。」 TOM-X :「所詮書いたもの勝ちだ。かといって彼らを蔑ろにするつもりはないぞ。(断言)」 ルリ :「ならいいんですけど。 ところで時代設定をこの時点にしたのはどうゆう理由です。」 TOM-X :「第一の理由はお二人の年齢。 三歳以上離れているとさすがにまずいと思ってね。」 ヒイロ :「確かに、《ナデシコSS》でアキトXルリ作品だと…… アキト、ロリコン設定が多いからな。俺はなりたくないぞ。」 TOM-X :「そういうこと。第二の理由はこの時代設定が組みやすかったことだな。」 ルリ :「どうゆうことです?」 TOM-X :「オペレーション・メテオとナデシコ発進を同時期にすると、戦争が終了しないんだよ。 ”ヒイロの世界”の戦争は約1年なんだけど、”ルリの世界”だと終結するのに 丸2年かかっているんだよ。」 ヒイロ :「この設定も無理があると思うが。 実際”俺の世界”だと火星はまだ人は住めないはずだからな。」 TOM-X :「それは、AC暦に変更する前に宇宙開発が進んでいたといゆうことで。」 ルリ :「火星の後継者の反乱と同時期にオペレーション・メテオを 実行させることは、 考えてなかったんですか。」 TOM-X :「考えてはいたんだが、ルリがヒイロより年上になるから却下。」 ルリ :「なんと安直な理由……。」 TOM-X :「それ以外に、あの時点での地球政府の悪役振りが共通していた点もあるな。」 ヒイロ :「”ルリの世界”の地球政府は、百年前火星で月の独立派に向かって核をぶち込んでいるな。 そして、その汚点を巧妙に隠匿しているな。」 ルリ :「”ヒイロさんの世界”の地球政府は、コロニーに対してかなりあくどいことをしていますね。 毒ガス攻撃とか、平和的指導者の暗殺とか。」 TOM-X :「そうゆうこと。あまりにもすくいようのない政府だからな。 その点で合わせやすかったのが第三の理由だな。」 ルリ :「でも、そしたら《宇宙軍》や《統合軍》はどうゆう扱いになるんです。 軍なんて残していたらリリーナさんに大目玉くらいますよ。」 TOM-X :「その点については、徐々に減らしているということで。 それに、いきなりなくしたら失業者だらけになってしまって かえって経済が混乱してしまうよ。」 ヒイロ :「そこまで考えているとは、驚きだな。」 TOM-X :「あいにく、俺は社会人なんでね。 派遣先の銀行で倒産した企業とかの情報をなまじ知っているからな。 まあ、それ以外に無人兵器の暴走なんかがあったりしてそう簡単には減らせないということだ。」 ルリ :「そういうことですか。」 ヒイロ :「ところで、なぜ俺とルリをカップリングにしたか理由を聞きたいんだが……。」 ルリ :「私も聞きたいです。」 TOM-X :「それは、二人の境遇があまりにも似ているから。」 ルリ :「私とヒイロさんの境遇が似ているってどこらへんがですか?」 TOM-X :「まず、ヒイロの境遇についてだが確か物心がついたときは、 《アディン・ロウ》と行動を共にしていたよな。」 ヒイロ :「ああ、そのとうりだ。そして、八歳のときアディンと死に別れ 《ドクターJ》に拾われて兵士として訓練させられていたな。」 TOM-X :「次にルリだけど、四歳のとき《人間開発センター》に引き取られて、 モルモット状態だったんだよな。」 ルリ :「そうですけど……あまりいい思い出ではありませんね。 でも、いわれてみれば似てますね。」 ヒイロ :「確かに、似ているな。」 TOM-X :「だろ。それに二人の性格も似ているんだよな。」 ルリ :「性格もですか。」 TOM-X :「そ、性格もだよ、冷静で寡黙な性格が。 そして、極めつけには感情を殺していた者と、感情を知らなかった者との違いはあるが、 二人とも感情表現が苦手なんだよな。」 ヒイロ :「いわれてみれば……。」 ルリ :「確かに……似ていますね私達。」 TOM-X :「だから、くっつけてみたら面白いかなぁーと思ってね。 まあ、俺自身おまえ達がおきいりだからな。」 ヒイロ :「別に、おまえにきにいられてもうれしくないぞ。」 ルリ :「そうですよ。あなたにきにいられてもうれしくありません。」 TOM-X :「そんなぁーしくしく(涙)」 ヒイロ :「作者がどっか行ってしまたから、このへんでお開きにするか。ルリ」 ルリ :「そうですね。まあ、読む人なんて相当の物好きではない限りいないと思いますが。」 ヒイロ&ルリ :「次回をお楽しみに。」
〈追伸〉 TOM-X :「感想送ってもらえるとうれしいです。 でもウィルスメールだけは送らないでください。」 |