-堕天使と妖精の物語-
TOM-X
ACT9:新たなる激闘の始まり
〜AC197/8 南米:クリムゾン・グループ所管研究所(周囲半径五十キロ以内)〜
南米のジャングル奥地に存在するクリムゾン・グループ最大の研究所…そこが、今まさに戦場になろうとしていた。
現地時間…夜の十時ごろ、研究所の付近には、約五十体のモビルスーツが作戦行動のため配置されていた。
その内の二機は、デスサイズ・ヘルとカトルの愛機《ガンダムサンドロック》である。
そして、後の残りは、カトルの部下ラシード率いるマグアナック隊の機体であった。
カトル、デュオ、ラシード、アキト、ゴート、月臣は最後の打ち合わせをしていた。
「…つまり、俺達がハデに暴れまわれば良いんだな?」
「ああ、その隙に俺と月臣、テンカワとその他数名で彼女を救出する。」
「了解しました。そして救出後、完全にこの施設の破壊ですね?」
「ああそうだ、宜しく頼む。」
「では、参りましょうか、カトル様!」
「そうだね、ラシード。行きましょう!!」
だが、そこにいる全員が緊張していた。
それを解そうとしたのか、デュオがアキトをからかう。
「…そういや、彼女って…確か十歳だよな。」
「…何が言いたい、デュオ。」
「流石におとしたら犯罪じゃないのかな〜と思ってな!!」
「だから、誤解だ〜って言っているだろうが!!」
「だが、その言葉に信憑性はないぞ。実際事実であるからな。」
「ううぅぅぅ、ゴートさんまで。」
「妻がいるのに、なんて奴だ。」
「はっはっはっはっは。」
前言撤回、デュオは完全にからかうのが目的だった。
それを、大声を出して否定するアキト。
だが、ゴートがアキトに突っ込む。
最後に、月臣が止めをさす。
滝涙を流すアキト。
それを笑うアキトを除く全員。
さっきの緊張はどこへやら、その場は軽い雰囲気が配していた。
「デュオ、どちらかっと言うと親子になるのでは?」
「おっ、それもそうか。」
「…おっ、お前ら〜、俺で遊んでいるだろ〜。」
「今までのお返しですよ♪」
「日頃の行いが物を言うな〜。」
「うぐぐぅぅぅ。」
そう言われてはアキトも返す言葉がない。
そして、彼らは顔を真っ赤にしたアキトを残し、各愛機に乗る。
「何なら、ミスターに頼んで養子縁組の手続きとるか?」
「ゴートさん……。」
「…ふっ、冗談だ。」
「うぅぅ…。」
だが、ゴートの言ったことは後に冗談ではなく事実になろうとは、言った本人を含めた全員が思いもしなかった。
そして、その研究所は地獄に変わる。
〜AC197/8 オオイソシティー:ハルカ・ミナト宅(ヒイロの部屋)〜
日本の時間が昼の時、カトル達が南米で打ち合わせをしている頃、ヒイロは例の研究所にハッキングを行っていた。
「…モビルドール《ビルゴ》五十機、ステルンクーゲル五十機、リーオー、エアリーズ合わせて三百機。…警備が堅い、あいつらだけでは辛いな。…そういえば、確か今トロワが南米にいる筈だな。連絡をとるか。」
そう独り言を言うと、トロワに送信する。
それは、すぐに繋がった。
『久しぶりだな、ヒイロ。それにしても唐突だな。』
「ああ、久しぶりだ。…今、大丈夫か?」
『ああ、ちょうど今公演の片付けが終わった所だ。』
「そうか。…頼みがある。」
『…なんだ。』
二人の顔が真剣な表情に変わる。
そして、ヒイロは手短にカトル達の事を話す。
『…了解した。確かに、あいつらの機体は、基地の破壊に向いていないな。』
「ああ、どちらかと言えば格闘戦重視だからな、俺やお前と違って。」
『隠密行動だけで言えば、デュオの機体が一番だがな…。』
「…そうだな。」
二人は笑い出す。
そうしたなか、ヒイロの部屋にコーヒーを持ってきたルリが入ってくる。
トロワに気づいたルリは、彼に挨拶する。
「久しぶりですね、トロワさん。」
『ああ、久しぶりだな。…そうやって並ぶと、お似合いのカップルだな。』
「と、トロワ(さん)!!」
『…それにしても、見ないうちに変わったなお前は。』
「…そうだな。…だが、あいつらに囲まれれば嫌でも変わるぞ。」
『…そうか。』
トロワの爆弾発言に顔を真っ赤にする二人。
そんな二人をやさしく見守るトロワ。
…デュオだったら、…完膚なきまでにボコボコにされているだろう……。
人徳の成せる技である。
ヒイロもそれが解かっているのか、それ以上は言わなかった。
それから、トロワは約一年前と雰囲気が変わった事を指摘する。
ヒイロもそれを肯定する。
そして、三人は笑い出す。
『…そろそろ、出発する。』
「ああ、頼む。」
『二人とも、また会おう。』
「ああ、またな。」
「トロワさん、またお会いしましょう。」
そういって、通信が切れた。
ルリは、この後何が起こるのか疑問に思った。
「ヒイロさん、何が始まるのです?」
「…俺の仲間が、クリムゾンの研究所を今から襲う。」
「…で、ヒイロさんはハッキングしてあの人達のバックアップですか。」
「そんなところだ。…ルリ、お前も手伝ってくれ。」
「ええ、喜んで。それで、私は何をすれば宜しいのです?」
「研究所に進入する部隊をある地点に誘導してほしい。詳しくは、地図を見てくれ。」
「誰に伝えれば宜しいんです?」
「確か、そっちのリーダーはゴートって言っていたな。」
「解りました。」
ルリは、ヒイロの隣にある開いているパソコンの側に据わる。
そして、電子戦が始まった。
〜AC197/8 南米:クリムゾン・グループ所管研究所(外部)〜
現地時間夜の十一時頃、戦闘が開始された。
デスサイズ・ヘルが先陣をきり、その後にサンドロック、マグアナック隊が続く。
それを迎え撃つリーオー、エアリーズの混成部隊。
デスサイズ・ヘルがリーオー数機を切り裂いた時、デュオは愚痴を言った。
「よくもまあ、こんだけの数を集められたなぁ。」
『そうですね、予想以上です。』
『カトル様、デュオ殿、先に行ってください。ここは、我々が抑えます。』
『ラシード…。了解した。』
「解った、先に行くぜぇ。」
二機は、マグアナック隊の援護を受けながら先に進む。
だが、その先に待ち受けていたのは、厄介なモビルスーツ、人工知能で制御されたモビルドール・ビルゴであった。
「ちぃっ、厄介な物まで集めてきやがった。」
『それだけ相手が本気って言う訳ですね。そして、ロームフェラの残党の一部が吸収された事実を語っていますね。』
「ああ、そのようだな。」
そう言いながらも、二機は見事な連携プレーで一機ずつ潰していく。
一時間弱ぐらい経過したころ、警備隊の機体数は半分に減ってはいたが、カトル達も疲弊していた。
流石のガンダニュウム合金も、ビルゴの装備されているビームキャノンによってかなり損傷していた。
さらに、モビルスーツより小型な機動兵器、ステルンクーゲルが出撃してきた。
「…流石に、きついぜ。」
『…ですが、まだやられる訳にはいきません。』
「ああ、そうだな。…ところで、カトル。」
『なんですか、デュオ?』
「…このシチュエーション…似ているんだよな。」
『…そう言えば、そうですね。ふふ、…たしか、コロニーに帰る時でしたか。』
「もっとも、あの時と戦う理由は全然違うがな。」
『…そうですね。』
二人の目は死んではいなかった。
あの時、…コロニーの裏切りにより絶望の淵に落とされた時とは違い、達成しなくてはならない目標が彼らにはあった。
それを、二人は思いだし自嘲気味に笑い出す。
ステルンクーゲルが二十機ほど固まって二機に向かって来る。
だが、別の方向から大量のミサイルがステルンクーゲルの固まりに向かって行った。
無論、デュオの乗るデスサイズ・ヘル共々に。
「別方向からミサイルだと!?」
『デュオ!!』
そして、ミサイルはステルンクーゲルの固まりに命中する。
見事に巻き込まれる、デスサイズ・ヘル。
土煙の中から、デスサイズ・ヘルだけが現れた。
「いってぇ〜、誰だまったく。」
『どうやら、無事のようだな。』
『トロワ!!』
『久しぶりだな、カトル、デュオ。』
ミサイルが現れた方向には、トロワが搭乗するガンダム《ガンダム・ヘビーアームズ》が立っていた。
ヘビーアームズは、二機の近くに空中三回転ひねりを決めて着地する。
『君が、どうしてここに?』
『ヒイロから連絡をうけてな。』
「だからって、俺まで巻き込まなくても良いだろ!!」
『敵と固まっているお前が悪い。…確か、お前とヒイロと出会った時にも言ったはずだ。』
「うぐぐぐぅぅぅぅぅう。」
『まあまあ、デュオ、抑えて抑えて。』
『俺だったから、…と言うより、ヘビーアームズだからそれだけで済んだ。…ウイングゼロだったら、消滅してるぞ。』
「まさか…、あいつがそんな事する訳……。」
『…やりますね、彼は。』
『ああ、特にデュオの場合は。』
「なんで、俺だけ…。」
『日頃の行いが物を言いますね。』
『ああ、そのとうりだ。』
「うぅぅぅ〜。」
戦場と場違いな話で盛り上がる二人と、いじけている一人。
そう言いながらも、敵機を落としているのは流石である。
そして、もう一機のガンダム、アルトロンが援軍に現れた。
『久しぶりだな、お前達。』
『五飛、来てくれたんですね。』
「お前まで、来るとはな。」
『ふっ、久しぶりだな、五飛。』
『ふっ、奴らの行為が悪だからな。悪を倒すために俺は現れた。』
四人は、久々に再会した。
ヒイロもここにいれば、あのEVE・WASE以来の再会である。
だが、厄介な相手も同時に現れた。
夜天光と六連、北辰とその部下達である。
『久しぶりだな、張五飛。そして、残りのガンダムパイロット達よ、我名は北辰。』
『…あなた達ですね、新たな火種を起こそうとしているのは。』
『いかにも、我々は火星の後継者の影。人にして人の道を外れたる外道。』
『全ては新たなる秩序のため。』
「ふざけやがって!!
お前らぁ、人の命を何だと思っていやがる!!」
『デュオ、こいつらに何を言っても無駄だ。』
『…お前達、あの紅いのは俺がやる、邪魔をするなよ。』
「五飛?…へいへい、解りやしたよ。」
『なら、俺は雑魚をやらしてもらう。』
『…では、始めるか。』
ガンダム四機と夜天光、六連六機の火蓋は切っておとされた。
〜AC197/8 南米:クリムゾン・グループ所管研究所(内部)〜
カトル達が外で敵を引き付けている頃、アキト、ゴート、月臣とその他数名のネルガル・シークレット・サービス数名は研究所内に潜入した。
「何とか、入り込めたな。」
「ああ、カトル達のおかげでな。」
「ところで、目的地は解っているのか?」
月臣がゴートに目的地を聞こうとした時、ゴートのコミュニケが反応し一人の少女…ルリが現れた。
『どうも、お久しぶりです、ゴートさん。』
「ホシノ・ルリ!!久しぶりだな。」
「ルリちゃん!!久しぶり。」
『あっ、アキトさん、お久しぶりです。…どうしてここに?』
「ゴートさんの手伝い。」
『そうでしたか。…ヒイロさん、知っていました?』
『…おっ、俺は知らんぞ!!』
その場にアキトがいる事に驚いたルリは、ヒイロを問い詰める。
ヒイロは、冷や汗を流しながらも否定する。
…ここ最近、ルリに頭が上がらないヒイロであった。
『時間が無いので詳しい話は省きますが、これから目的地に案内します。』
「了解した、案内頼む。」
彼らは、ルリの的確な案内とヒイロのハッキングによるダミー情報によって、戦闘も無く無事に目的地に着いた。
「この扉を開ければ、例の子がいるんだな?」
「ああ、多分そのとうりだ。」
『…例の子って、誰です?』
「ああ、ルリちゃんと同じマシンチャイルド。ネルガルの研究所が襲われた時にさらわれたって、アカツキが言っていた。」
『…そうですか。私はてっきり…』
「ルリちゃん、それ以上は言わないでくれ。…あいつが無事なのは、解ってはいるんだけどね。」
『ごめんなさい。』
「…テンカワ、話の途中悪いが扉を開けるぞ。」
「ああ、解った。」
彼らは、扉を開けた。
そして、彼らはその部屋を見た。
無数のカプセルが立ち並び、その大半に年頃の少年少女が入れられていた。
子供達を狂喜の目で見る科学者達。
その科学者を脅えながら見つめる子供達。
アキトは自分の体験からか、その科学者達に牙をむいた。
「…貴様ら、人の命を何だと思っている!!」
「な、何者だお前達は!!」
突然の部外者に驚く科学者達。
その彼らを問答無用で倒していく、アキト達。
そして、最後に残った科学者は命乞いをする。
「たっ、助けてくれ。うっ、上の命令に、しっ、従って……。」
だが、その科学者は最後までしゃべる事を許されず、元一郎に止めを刺される。
「…良かったのか?」
「ああ、草壁の真の顔を知らずに踊りつづけた俺が…唯一できる償いだ。」
「そうか。…ところで、ゴートさん。」
「…なんだ、テンカワ?」
「…これだけの人数、…どうやって、運ぶんだ?」
「…俺も思っていた。…会長、例の子以外教えなかったものだからな。」
「…アカツキ。」
そう言いながらも、カプセルから子供達をだす。
だが、彼らの顔には疲れの、いや途方にくれた表情が現れていた。
あきらかに、子供達の数が多い。
どうやって脱出するか、思案していた。
「…あなた、誰。」
「俺はアキト、テンカワ・アキト。君は?」
「…ラピス、ラピス・ラズリ。」
「ラピスって言うんだ。いい名前だね。」
「………」
アキトは、脅えている例の子=ラピスを安心させようと話し掛ける。
だが、端から見れば口説いているようにしか見えなかった。
「おい、テンカワ。」
「なんだ、元一朗。」
「…今の光景見たら……嫁さん悲しむぞ。」
「なっ、なんだんだ、いきなり。」
「テンカワ、その年齢差は……流石に、犯罪だぞ。」
「ちょっ、ちょっとまて!!なっ、なんで、そうなる。おっ、おれは、ただ…。」
『…ミナト達が言っていた通りだな。』
『アキトさん……最低。』
「だから、誤解なんだぁぁぁ〜〜〜!!」
『いまさら、そんな事を言っても…説得力は無いぞ。』
「うぅぅぅぅぅぅ。」
アキトは、物の見事にゴート達に突っ込まれる。
それを否定するアキトだが、その言葉に力は無かった。
滝涙を流しながらいじけるアキト。
科学者に見せた雰囲気はそこには無く、情けない雰囲気が漂っていた。
『それは兎も角、格納庫にモビルスーツ輸送機がある。ルリ、頼む。』
『はい。…ゴートさん、その場所まで案内します。』
「ああ、解った。…ところでホシノ・ルリ。」
『何でしょう?』
「しばらく見ない内に、変わったな。…明るくなったな。」
『ふふ、どくされたとも言いますね。』
「ふっ、それと、ミナトは元気か?」
『ええ、とっても。』
「そうか、ならいい。」
ゴートは、前に会ったときとルリの雰囲気が変わった事を指摘する。
皆に言われるのか、自覚しているのか、ルリは笑って肯定している。
ついでに、ミナトに未練があるのか、彼女のことを聞いた。
そして、彼らは部屋を出ていった。
〜AC197/8 南米:クリムゾン・グループ所管研究所(外部)〜
アキト達が、目的の部屋についている頃、ガンダム四機と夜天光・六連達の戦いが激化していた。
特に、五飛の乗るアルトロンと北辰の乗る夜天光の戦いが激しかった。
アルトロンのドラゴンファングを両肩に装備された回転ターレットノズルによる変則機動、通称《傀儡舞》を使用し避ける夜天光。
そして、アルトロンに接近してからボソンジャンプを使い背後に周り、ディストーション・フィールドを展開して体当たりをかます。
アルトロンは振り向くが、対応が遅れ反対方向に吹っ飛ぶ。
姿勢制御により、なんとか倒れる事は避けられたアルトロン。
二機は、一定間隔を保っていた。
「…やはり貴様、本気を出していなかったな。」
『ほう、我の実力を見抜くとは…それでこそ、我が認めた者。相手にとって不足無し。』
「ふっ、面白い。今度こそ決着をつけてやる!!」
そう言って二機は、再び激突する。
一方、残りのガンダムと六連達の争いも一進一退の攻防が続けられていた。
デスサイズ・ヘルが仕掛けサンドロックが援護する。
その攻撃を夜天光と同じく両肩に装備された回転ターレットノズルによる傀儡舞で避ける六連たち。
その周囲に向かって、マイクロミサイルを打ち込むヘビーアームズ。
六連達はフィールドを展開して被害を抑えるが、衝撃により後方に吹っ飛ぶ。
その六連達を見ながら、デュオは愚痴る。
『ちっこいつら、妙なフィールドを張りやがって。』
『ディストーション・フィールド…話は聞いていましたが、これほどとは…。』
『そうだな、おかげで決定打がうてん。』
『持久戦は…あきらかに不利ですね。』
『ああ、そうだな。…ただでさえ機体の大きさでこちらが不利だもんな。』
『…エネルギー供給ラインを破壊できれば、チャンスがあるが。』
『まあ、おっさん達が脱出するまでの辛抱だな。』
『ええ、そうです。時間稼ぎに徹しましょう。』
『了解!!』
『了解した。』
そんな会話をしていた三人だが、カトルは、自分に通信がきているのに気づき繋げる。
その通信はヒイロのものだった。
「ヒイロ!!」
『カトル、どうやら無事のようだな。』
「彼らの方は成功したのですか?」
『今脱出中だ。もっとも例の彼は、しっかり落としていたがな。』
「そうですか。…ふふふ、それにしてもアキトさんは相変わらずですね。」
『お〜い、カトル。誰と通信しているんだ?』
「あっ、デュオ。ヒイロからですよ。通信ライン1134で繋がりますよ。」
『1134っね。ほほいのほいっと。よぉ、ヒイロ久しぶりだな。』
『デュオか。なんだ、俺は今忙しい。
くだらない会話をしている時間は無い!!』
『そんなぁ〜、殺生なぁ〜。』
『馬鹿はほっといて、カトル頼みがある。格納庫にあるモビルスーツ輸送機を抑えてくれ。』
「…何かあったんですね。」
『ああ、救出対象が思った以上に多かった。今、ルリの案内でその場所に向かっている。』
「了解しました。」
そして、通信が切れた。
彼らの戦いは、まだ続く。
堕天使と妖精の運命は動き出す。
〈後書〉
TOM-X :「毎度どうも、ご無沙汰しております。TOM-Xです。」
ルリ :「お久しぶりです、ホシノ・ルリです。」
ヒイロ :「久しぶりだな、ヒイロ・ユイだ。」
TOM-X :「それにしても、前回はびっくりしたな。」
ルリ :「本当にびっくりしましたね。」
ヒイロ :「ああ、そのとうりだ。まさか、管理人が感想を書くとは…。」
TOM-X :「初めての管理人の感想で、私は嬉しい。」
ルリ :「私は、代理人ですね。」
ヒイロ :「俺も代理人だな。管理人も良いんだが、…あの的確な突っ込みがたまらん。」
ルリ :「それを読んで、傷ついた作者を見るのが、また、楽しいですからね。」
TOM-X :「お前らなぁ〜、管理人が感想書くの少ないんだぞ。それを…。」
ヒイロ :「そういや、管理人の感想にパワーバランスがどうのってあったな。」
ルリ :「ヒイロさん達やアキトさん、北辰達の技量ですね。実際、どうなのです?」
TOM-X :「パイロットの技量は、個人差はあるがだいたい同一と思ってもらえれば良いです。」
ヒイロ :「つまり、機体性能で決まると。」
TOM-X :「結局そうなるんだよな。まず、モビルスーツとナデシコの機動兵器の大きさの差がでかいんだよな。」
ルリ :「機動力や命中率でモビルスーツが不利ですか。」
TOM-X :「命中率はパイロットの技量で何とかなるが、機動力、特に小回りができるがどうかがでかい。」
ヒイロ :「単純な破壊力だけではモビルスーツの方が有利って訳でもないだろ。」
TOM-X :「一般に出まわっている量産機だと、モビルスーツの方がはるかに不利だな。」
ルリ :「量産型エステバリスや積尸気はディストーション・フィールドをはれますが…。」
ヒイロ :「リーオーやエアリーズでは…話にならんな。」
TOM-X :「そう言う事。逆にガンダム級になると話が変わってくる。」
ルリ :「確かに、破壊力だけで言えばガンダムの方が上ですからね。」
ヒイロ :「それに、ガンダムの装甲…ガンダニュウム合金に傷を負わせる事の出きる武器は限られるな。」
TOM-X :「今の時点で、ガンダムを破壊できる方法はディストーション・フィールドによる体当たりだけと言う設定。」
ルリ :「それでも、てこずっていましたね。前回は楽勝だったのに。」
TOM-X :「前回の北辰は実際の任務のついでで戦っていたのと、情報収集が目的だったから本気を出していなかった。」
ヒイロ :「そういえば、フィールドもはっていなければ傀儡舞もボソンジャンプも使用していなかったな。」
TOM-X :「そう、だが今回はそれを使っている。」
ルリ :「…作者、なんか隠してません?」
TOM-X :「(ぎくっ) なっ、何も隠してはいないが…。」
ルリ :「嘘ですね。」
ヒイロ :「嘘だな、まあいいが。」
TOM-X :「…なんだ、その目は。」
ルリ :「疑惑の目です。それは置いといて、ディストーション・フィールドの能力って…。」
TOM-X :「はい、某ゲームを参考にしています。」
ヒイロ :「と言う事は、ウイングゼロのツインバスターライフルとデンジンのビーム兵器はらくらく貫通するのか?」
TOM-X :「それは、続きを読んでのお楽しみということで…もっとも、雑魚は貫通しますがね。」
ルリ :「一つ聞きたいのですが、ブラックサレナの武器は?」
TOM-X :「オリジナルと同じ、ハンドガン二つとフィールド体当たりだけ。」
ヒイロ :「そういえばこの機体、他のSSではとんでもない兵器が付いていたりするな。」
TOM-X :「それはそれで楽しんだけどね。ただ、オリジナルの技術力じゃ無理って部分があるからな。」
ルリ :「そういうことですか。」
ヒイロ :「ところでお前、代理人に迷惑かけただろ。」
ルリ :「そうですよ、投稿規程が変わり
件名にハンドルネームをつける
ようにって書かれているのに。」
TOM-X :「はい、読んでませんでした。(核爆)
代理人、本当にご迷惑をおかけしました。
以後気をつけます。」
ヒイロ :「…さて、この台詞に対するツッコミが楽しみだな。」
ルリ :「…でも、代理人が忙しくて…」
ヒイロ :「その時は、その時さ。」
ルリ :「そうですね。では、最後に…。」
TOM-X :「管理人、代理人、そして私の駄文を読んで下さっている皆様、本当にありがとう。」
ヒイロ :「そして、感想を送ってくれる人…。」
ルリ :「こんな作者のために、ありがとうございます。」
TOM-X :「本当にありがとう、感謝、感謝。」
ヒイロ&ルリ :「それでは、次回をお楽しみに。」
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代理人のツッコミ
・・・いや、随分楽しみにして頂いてるようなので(笑)。
>デュオだったらボコボコ
いや、人徳っつーよりキャラクター性に起因する所が大きいんではないかと。
あの連中の中では希少なドツキ漫才に耐えうる人材ですし。(爆)
>夜天光対アルトロン
むう、確かに機動性では夜天光圧倒有利っぽいですが、
ドラゴンファングは「射程のある格闘兵器」というある意味卑怯武装なので(爆)、
錫杖一本の夜天光とは距離をとって有利に戦えるかと思ったんですが・・・
北辰、さすがに手強い。
>投稿規程
あ〜、お気になさらず。
同じような失敗をしたかたは沢山いらっしゃいますし、
いまだに名前も書かないで送りつけて来る人もいますから(怒)。
ですのでそこまで恐縮されると却って新鮮な反応だったりします(核爆)。