-堕天使と妖精の物語-
TOM-X
ACT10:堕天使と妖精それぞれの進む道
〜AC197/8 南米:クリムゾン・グループ所管研究所(内部)〜
ガンダムパイロット達が、北辰とその部下達と激突していた頃、アキト達は救出した子供…マシン・チャイルド達を守りながら、目的地に向かっていた。
「どうした、テンカワ。」
「…明らかに、警備が手薄だ。
いくら、彼がダミー情報を送っているとはいえ…。」
「確かに…。」
彼らの疑問を抱きながらも、前に進む。
だが、その疑問は分岐点を曲がった時に払拭された。
「なんだ、この死体の山は!!」
「…どうやら、俺たち以外にも進入した者はいた様だな。」
元一郎は、倒れている死体の一体を見て、誰の仕業か断定する。
「…このやり方、…この手口。
間違い無い、北辰…奴の仕業だ!!」
「…つまり火星の後継者は、証拠隠滅を図ったのか。」
「…おそらくな。」
「最初から、俺達が来るのが解っていたんだな。」
「…いや、早かれ遅かれこいつらの命運は決まっていたさ。
表では正義の味方の様に見せかけ、裏では必要無くなったものは切り捨てる。
…草壁のやり方だ!!」
「…そうか。
だったら、なおさら早急にここから脱出しなくてはな。」
元一郎とゴートがそんな会話をしている時、元一朗の言葉…北辰を聞いた時、ラピスは顔を強張らせた。
アキトはそんな彼女を頭をやさしくなでる。
ラピスは、アキトにべったりとくっつく。
アキト達が目的地に着くのはまだ時間がかかる。
〜AC197/8 南米:クリムゾン・グループ所管研究所(外部)〜
アキト達がまだ研究所から脱出している頃、アルトロンと夜天光の一騎討ちは続いていた。
始めは夜天光の動きに翻弄されていたアルトロンだったが、幾度かの激突でパターンが読め出したのか次第に有利になっていく。
アルトロンは左腕のドラゴンファングを突き出し、夜天光は傀儡舞でそれを避ける。
だが、予測していたのかアルトロンは夜天光の目の前まで迫っていた。
夜天光は、アルトロンが振り下ろしてきたツイン・ビームトライデントをボソンジャンプで回避し背後に回る。
「そこか!!」
五飛の叫びと共に、アルトロンは振り向きざまに左腕のドラゴンファングを突き出す。
ジャンプアウト直後に襲われた夜天光は、ディストーション・フィールドを張りダメージを軽減するが、後方に吹き飛ばされる。
さらに、右腕のドラゴンファングが追い討ちをかける。
『…くっ、ジャンプを使いすぎたか。
……ふふふ、我の動きを読むとは…。
面白い。』
夜天光のコクピットでは、北辰が不敵に笑っていた。
夜天光は傀儡舞を使い、さらに迫ってくる二本のドラゴンファングを避けアルトロンの前に迫る。
アルトロンも、二本のドラゴンファングを使いながら夜天光の前に迫る。
お互いの距離が近づいた時、夜天光は錫杖を振り下ろしアルトロンはツイン・ビームトライデントを振り上げる。
二機は、鍔迫り合いをし双方共に後方へと下がる。
「ちぃ、なんだ、あのバリヤ見たいな物は。
おかげで、ナタクの攻撃が軽減されている。
…だが、俺は負けん!!」
再び、アルトロンと夜天光は接近戦をする。
〜AC197/8 南米:クリムゾン・グループ所管研究所(外部:輸送機格納庫前)〜
一方、ヒイロから連絡を受けたカトル・デュオ・トロワは、六連達を相手にしながらも格納庫前についていた。
ラシード達のおかげで、警備兵はかなり減っていた事もあり負担も少なく格納庫を占拠した。
『…後は、おっさん達が来るのを待つだけだな。』
『…ああ、その通りだ。
何事も起こらなければ良いが…。』
「そうですね。
こういう時って、必ず何か起きますからね。」
彼らの不吉な予感は、後に当たる事になる。
『…にしても、あいつら妙な動きをしやがる。』
「そうですね、砲撃戦用のヘビーアームズと違い、僕らの機体は接近戦専用ですからね。」
『…だが、…ボソンジャンプって言ったか、それを使われると流石にきついな。』
『ああ、その通りだな。』
そう言いながらも、六連達を対等に戦うカトル達。
だが、六連達はボソンジャンプを使う事は二度となかった。
六連達の動きが変わったのを、一番始めに察知したのはトロワだった。
『…ん、動きが変わったか。
あの動きをしなくなったか。』
『おい、どうしたトロワ?』
『奴ら、ボソンジャンプを使わなくなった。』
『そういえば、そうだな。』
「…変ですね。」
『…まさか、使わなくなったのではなく、使えなくなったのか?』
『どう言う事だ、トロワ?』
『俺の予想が正しければだが…、あの機体に備わっているボソンジャンプ…。
回数制限があるのかもしれんな。』
「…で、全て使い果たしたか、最後の一回だけ残しているか…、ですね。」
『ああ。』
『どちらでもいいじゃんか。
俺達が有利になるんだったらな!!』
『ふっ、お前の言うとうりだな、デュオ。』
「そうですね。」
彼らは、息のあったコンビネーションで六連達を追い詰めて行く。
〜AC197/8 オオイソシティー:クリムゾン・ハルカ・ミナト宅(ヒイロの部屋)〜
カトル達が南米でそれぞれの行動を起こしている頃、ヒイロとルリは研究所にハッキングを続けていた。
ヒイロは、手に入れた研究所のデータをプリベンターに流し、ルリはアキト達に脱出経路を教えている。
だが、ヒイロはある情報をみて愕然とする。
「…ルリ、彼らの脱出に後何分かかる?」
「後、約十分ぐらいですか。
何かまずい事でも…?」
ルリの怪訝な問いに、ヒイロは画面に向いたまま答える。
その声には、焦りの色が現れていた。
「…奴ら、核を使って研究所もろとも吹き飛ばす気だ!!」
「…なんですって!!」
ヒイロの答えに、ルリは驚き愕然とする。
表情は真っ青になっていた。
ヒイロは、核爆弾の処理を始めていた。
「…ちっ、独立回路になっている。
まずいな…、時間稼ぎをしても三十分しか無い。」
こうしている間にも、時間は少なくなっていた。
ヒイロは、カトルに通信を行った。
〜AC197/8 南米:クリムゾン・グループ所管研究所(外部)〜
アルトロンと夜天光の一騎討ちはまだ続いていた。
双方とも、機体は損傷が激しかった。
『ふっ、敵ながら見事なものだ。
だが、惜しいかな。
今日で見納めとは…。』
「貴様!!何がおかしい!!」
『ふっ、後でわかる事だ。』
二機が、一定の間合いで隙をうかがっている時、六連…北辰の部下の一人から連絡が入った。
『隊長、そろそろ時間です。』
『ああ、そうだな。
ガンダムが一機足りないのが残念だが、まあ良い。』
『…人形は、どうします?』
『新たなものを探せば良かろう。
それに、もし奴らが生き残れれば…、その時は、また奪えば良い。』
『では。』
『五飛、主が生きていれば再び合間見える事になろう。
主が生き残っていればな。』
「まて、貴様!!
逃げる気か!!」
『…ジャンプ…』
五飛の叫びもむなしく、夜天光は不思議な光に包まれて、光が収束したときは既に夜天光はいなかった。
「おのれ、一度ならず二度までも!!
北辰、貴様だけはこの俺が倒す。
必ず!!」
アルトロンは研究所から離れる。
その為、彼らが仕掛けた核の事は知る由も無かった。
〜AC197/8 南米:クリムゾン・グループ所管研究所(外部:輸送機格納庫前)〜
アキト達は、カトル、デュオ、トロワの援護で輸送機の発進準備を行っていた。
一方、カトル達は六連との戦いがまだ続いていた。
だが、六連達は不思議な光に包まれて、その光が収束した時には消えていた。
『…逃げたか。』
「そのようですね。
アキトさん達も、無事に成功しましたし…。」
『気にしたってしゃ〜無い。
とっとと帰ろうぜ。』
彼らの一息は、ヒイロからの通信で壊された。
「…え、通信?
ヒイロ?」
『カトル、大変な事になった。』
「…どう言う事です?」
『奴ら、研究所ごと核で吹き飛ばす気だ!!
既に、起爆装置が作動している。
俺が遅延プログラムを送信してはいるが、残り二十分が限度だ。』
「なんですって!!」
ヒイロから出た言葉に全員が絶句する。
『…罠だった訳か。』
『おそらくな。
奴ら、ガンダムを恐れているようだな。
それで、マシンチャイルドを餌にして誘き寄せた様だ。』
『ちっくしょ〜!!
まんまとしてやられたわけかよ!!』
『それだけではないな。
奴らにとって、この研究所は必要無くなったようだからな。
証拠隠滅の為の破壊でもある。
おそらく、君達の機体の破壊は便乗しただけだろう。』
「…やってくれますね、敵さんも。
ヒイロ、止める手段は有りますか?」
『…直接止めるしかないな。』
「それしか方法がないですか。
ゴートさん、あなた達は先に脱出してください。
核は、僕達で何とかします!!」
『解った。
…君達に賭けさせてもらう。』
そう言って、アキト達の乗せた輸送機は漆黒の大空へ飛び立つ。
それを見送った、三機のガンダムは対応を練る。
『…ところで、あの時とまったく同じだな。
ニューエドワーズ基地の時と…。』
『…思い出したくも無い事を思い出させてくれるな、デュオ。』
『その割には、顔が笑っているぞ、ヒイロ。
そういえばあの時、俺と五飛は輸送機を盗んでトレーズを追いかけていたな。
あの時、誰が基地の暴走を止めたんだ?』
『…あの時の事は吹っ切れたからな、トロワ。
ついでに、あの時は俺が止めた。』
「…そうでしたね。
…ところで、雑談をしている暇は無いですね。
場所は…。」
『今からデータをそっちに送る。』
ヒイロは、起爆装置のある場所をカトル達の機体にデータを転送する。
カトル達は、データを見て目的地に向かう。
だが、何も知らない警備隊に動きを遮られた。
『…こいつら、何も知らされていないな。』
「…デュオ、先に行って下さい。
ここは、僕達が抑えます。」
『…起爆装置を止めるのに適しているのは、お前だ。
早く行け!!』
『カトル…、トロワ…。
解った、俺が止めてきてやる。』
デュオを乗せたデスサイズ・ヘルは起爆装置がある目的地まで、突撃する。
行く手を遮るかのように現れる警備隊の機動兵器。
デズサイズ・ヘルを援護するヘビーアームズとサンドロック。
研究所…いや、この地域の命運は彼らが握っていた。
〜AC197/8 南米:クリムゾン・グループ所管研究所(外部:核ミサイル貯蔵庫上部)〜
デスサイズ・ヘル…デュオは、敵の大群を突破し目的地の上につく。
ビーム・シザースの熱で入り口を閉じている扉を溶かし中に潜入する。
そこは、大量の核ミサイルが貯蔵されていた。
「うっへ〜。
よくもまあ、こんだけの核ミサイルを集められたな。」
『もともとは、連合軍の基地だった。
OZの反乱のごたごたで放棄された事を良い事に、クリムゾン・グループが占拠したんだろう。』
「…つまり、昔の亡霊の置き土産って訳か。」
『そのようだな。
…こっちだ、急げ!!』
「わ〜ているよ、ったく。
人使いがあれ〜んだから。」
デュオはヒイロの案内で起爆装置の前についた。
残り時間は既に三分を切っていた。
「この赤いボタンを押せば万事解決になるんだな。」
『ああ、そうだ。
…ミスるなよ。』
「あん。
なんか言ったか?」
『…いや、別に。』
デュオはヒイロの言った言葉に気にする事も無く、起爆装置の周りに巡らされている鉄格子をこじ開ける。
そして、デュオはボタンを押した。
残り時間一分四十三秒の所でカウントダウンを示す時計は止まる。
「ふ〜、これで安全だな。」
デュオの顔には、汗が噴出していた。
だがその顔には、安堵した表情が現れていた。
〜AC197/8 南米:クリムゾン・グループ所管研究所(周囲百キロ以内)〜
研究所からボソンジャンプをした北辰とその部下達は時間が来るのを待っていた。
だが、爆発は一向に起きなかった。
「…止められたか。」
『…隊長。』
「まあ良い。
再び、合間見える事になろう。
戻るぞ。」
『はっ!!』
「…ふふふ、…ラピス。」
そして、その場から夜天光と六連達は消えた。
〜AC197/8 南米:クリムゾン・グループ所管研究所(周囲二十キロ以内)〜
核ミサイルの爆破を止めたデュオは、カトル、トロワ、マグアナック隊と合流した。
『一時はどうなる事かと思ったが、無事に終わって何よりだな。』
「ええ、そうですね。
ですが、彼女はまだ捕らえられたままですから…。」
『焦ったってしゃ〜無い。
次ぎの拠点を潰すだけだぜ!!』
『…そうだな。
では、俺はここで失礼する。
…早く帰らないと、団長に怒鳴られるからな。』
「…トロワ、ありがとう。」
『例なら、ヒイロに言っておけ。
あいつから、連絡を受けたから来たまでだ。
では、また会おう事もあるだろう。』
「ええ、また。」
『じゃあな、トロワ!!』
トロワを乗せたヘビーアームズは、市外に向かって歩き出した。
それを見送るデスサイズ・ヘルとサンドロック。
『カトル様、我々も引き上げましょう。』
「そうだね。」
そして、二機のガンダムとマグアナック隊もヘビーアームズとは別の方向に歩き出した。
夜空は真っ赤に染まっていた。
〜AC197/8 極東地区:プリベンター本部(部長室)〜
プリベンターの幹部達は、ヒイロからもたらされた情報を元に今後の対応を練っていた。
「…ここまで酷い事をするとは。
人間のする事ではないわね。」
「…そうだな。
身寄りの無い子供達を実験に使うとは…」
「だが、その研究所は彼らによって破壊された。
奴らの地球上における最大の拠点を潰せたのは大きいな。」
上層部の女性三人、レディ・アン、ノイン、サリィはそれぞれの思いを呟く。
「だが、未だに火星の後継者の勢力は巨大だ。
それに、統合軍にかなり侵食している様だ。」
「そうね。
そして、未だに表立って行動を起こしていないバートン財団…デキム・バートン、不気味だわ。」
「…そうだな。
今の我々では出来る事が限られている。」
「…結局、彼らのバックアップをする事になるわね。」
「しかし、現時点では彼らに頼るしかない…。」
「だから、心強いのではなくて?」
「…そうだな。
で、今回はどうするのですか?」
「無論、彼らの名前は隠匿する。
それが、彼らの為になる事だからな。」
「…そうね。」
彼ら…ガンダムのパイロット達を理解しているからこそ、彼らのことを隠匿しなくてはならなかった。
彼らの活躍は、地球圏全体に伝わっていた。
そして、彼らの行動は世論を動かすぐらいに影響していた。
〜AC197/8 ロッポンギシティー:ネルガル本社(会長室)〜
アカツキとプロスペクターは会長室にいた。
二人は、ゴートから作戦結果を聞いていた。
「ゴート君、お疲れさん。
…で、結果は?」
『会長、目標の救出は成功しました。』
「それは良かった。」
ゴートの報告に、満足げに頷くアカツキ。
だが、アキトの言葉に顔が引きつる。
『おい、アカツキ!!』
「…なっ、なんだい、テンカワ君?
顔が怒っている様に見えるんだけど。」
『救出対象、一人じゃなかったぞ!!』
「え〜と、それは、その〜。
言うの忘れてた、済まん。」
『済まんじゃないだろうが!!
おかげで、こっちは大変だったんだぞ!!
…子供達のお守りが。』
アカツキは、悪びれた風も無く言う。
アキトは、アカツキの態度を見てため息をついた。
アカツキは、アキトにべったりついているラピスを見てアキトをからかう。
「おや、テンカワ君?」
『なっ、なんだよ、アカツキ…。』
「いや〜、その子まで落としたのかな〜って思って。」
『ごっ、誤解だぁぁぁ〜!!』
アキトの魂の叫びだが、説得力は皆無だった。
〜AC197/8 オオイソシティー:クリムゾン・ハルカ・ミナト宅(ヒイロの部屋)〜
カトル達が無事に研究所から脱出した頃、ヒイロとルリの電子戦も終局を迎えた。
時刻は、夕方の六時を指していた。
「…終わりましたね、ヒイロさん。」
「ああ、そうだな。
核の爆破も防げた…。
後は、プリベンターに任せるか。」
「そうですね。」
二人は、心地よい達成感と疲労を感じていた。
二人とも、顔には安堵した表情を浮かばせている。
しばらくその状態が続いたが、ルリは意を決してヒイロに話をする。
「ヒイロさん…。」
「なんだ?」
「私、宇宙軍に行こうと思います。」
「…そうか。」
ルリはミナトから話を聞いてずっと考えていた。
自分の気持ち、一緒に住んでいる皆のことを含めて…。
ヒイロは、ルリの言葉に否定も肯定もしなかった。
「…反対しないんですね、あなたは。」
「…反対して欲しいのか?」
「…それは、…その。」
「俺は、何時も言っているはずだ。
感情のままに行動すれば、後悔はしないと…。
…それに、最初から答えは決まっているんだろ。」
「はは…、解りますか。
ええ、答えは決めてあります。」
「だったら、反対した所で意味は無いだろ。」
「…そうですね。」
そう言って二人は笑い出す。
答えはおのずと解っていた。
そしてルリは自分の気持ちを打ち明けた。
「ヒイロさん…。」
「…何だ?」
「私…、あっあなたが、すっ好きです。」
ルリの顔は真っ赤に染まっていた。
一方ヒイロは、その言葉に困惑していた。
ヒイロ自身、ルリには好感を持っていた。
ただ、人付き合いが少なかったヒイロにとって、人を愛するとかそう言った感情に疎かった。
ヒイロも、覚悟を決めルリに言う。
「…今は、その問いに答えられない。
俺自身、そう言った感情は、まだ理解できていないんだ…。」
「ヒイロさん…?」
「…だが、必ず答えを見つけ出す!!
その時まで待ってくれないか?」
ヒイロの答えに、ルリは微笑みながら答えた。
「ええ、何時までも待っています。
たとえ、それが悪い結果でも…。
私、待っています。」
「…済まない。」
ヒイロは、心底済まなそうにルリに謝る。
ルリもヒイロの気持ちが解るのか、それ以上は何も言わなかった。
堕天使と妖精は、それぞれの道を歩み出す。
〈後書〉
TOM-X :「毎度どうも、ご無沙汰しております。TOM-Xです。」
ルリ :「お久しぶりです、ホシノ・ルリです。」
ヒイロ :「久しぶりだな、ヒイロ・ユイだ。」
ルリ :「何だかんだ言って、十話まで行きましたね。」
ヒイロ :「そうだな。飽きっぽい作者にしてはよく続く方だ。」
TOM-X :「…そう言う言い方、しなくても良いだろ!!」
ヒイロ :「事実を言ったまでだ。」
TOM-X :「ううぅぅぅ。」
ルリ :「ここまで続いたのって、感想を書いてくれる人がいるからですよね。」
TOM-X :「そうです。感想を書いてくれた人ほんとにありがとう。おかげでここまで続く事が出来ました。」
ヒイロ :「と言っても、まだ第一部が終わっていないよな。」
ルリ :「そうですよね。」
TOM-X :「…自分自身、ここまで長くなるとは予想してはいなかった。」
ルリ :「で、今後の展開は?」
TOM-X :「火星の後継者の蜂起まで、回想って形で飛ばそうかな〜って思っていたりする。」
ヒイロ :「俺はそれでかまわないが…。」
ルリ :「私もかまいませんよ。ハーリー君と出会うだけですし…。」
TOM-X :「そうなんだよな。そこまでの部分って大きな事が起きていないから…。」
ヒイロ :「どうせなら、敵の内情を暴露するとか?」
TOM-X :「それはそれで長くなると思う。それに、文才の無い私には無理な話だ。」
ルリ :「それも、そうですね。」
ヒイロ :「ああ、その通りだ。」
TOM-X :「あっさり、肯定するな。」
ヒイロ :「ところで、もう一つ意外な事だが…。」
ルリ :「未だに週一投稿守っていますね。」
TOM-X :「続きを待ってくれる人を待たせたくは無いからな。」
ヒイロ :「何時まで続く事やら…。」
ルリ :「まっ、土曜出勤が今のところありませんからね、作者は。」
TOM-X :「そう、それが一番心配何だな〜。」
ヒイロ :「ところで、話を変えるが…」
ルリ :「投稿規程でミスをしたの、あなただけではなかったですね〜。」
TOM-X :「…別に嬉しくないぞ。」
ルリ :「まっ、今後代理人に迷惑をかけることが無いと良いんですけど…って作者?」
TOM-X :「いやっ、ちょっとな…。代理人に暴言を言ってしまったからなって思って…。」
ヒイロ :「感想が欲しいって事か?」
TOM-X :「ああ、座談会のログを読んで考えさせられたんだ。」
ルリ :「感想は書いてもらうのではなく、書かせたいと思わせる…ですか?」
TOM-X :「そうなんだよな〜。それに、代理人の趣味と合ってないような気もするんだな、この作品。」
ヒイロ :「たしか七話の感想で、甘いのは苦手だっとか言っていたな。」
ルリ :「かといって、あなたではダークな作品は無理ですもんね!!」
TOM-X :「…そうです。」
ヒイロ :「このサイトで蔓延している大蒲鉾菌に罹れば書けるのでは?」
ルリ :「無理ですね。馬鹿は風邪をひきませんから。」
ヒイロ :「それも、そうだな。」
TOM-X :「ううぅぅぅぅぅ。」
ルリ :「まっ、それは置いといて、前回隠していたことって…。」
ヒイロ :「核爆発…お約束だな。」
TOM-X :「はい、お約束をやりました。」
ルリ :「多分、バレバレですね。」
ヒイロ :「そうだな。」
ルリ :「ところで、五飛さん外道に逆襲していますね。」
TOM-X :「まっ、あいつなら何回か同じ動きを見たら見きれるからな…。」
ルリ :「つまり、前回は予想外の動きに翻弄されていたわけですか。」
TOM-X :「…傀儡舞は兎も角、目の前からいきなり消えて背後に回りこまれたら、誰だって慌てると思うぞ。」
ヒイロ :「…確かに、言われてみるとそうだな。」
ルリ :「でも、カトルさん達はそれほど慌てているようには見えませんでしたけど…。」
TOM-X :「仲間がいるのといないのとでは、話が変わってくる。」
ヒイロ :「確かにあいつらは息があっているからな。」
TOM-X :「と言うより、カトルが指揮を取っていると言った方がしっくりくるぞ。」
ヒイロ :「それもそうだな。」
TOM-X :「最後に、とうとうお前告白したな。」
ルリ :「あなたがさせたんでしょうが!!」
ヒイロ :「……(真っ赤)」
ルリ :「それに、ヒイロさん上手くかわすし…、うう。」
ヒイロ :「おい、作者!!女を泣かすとはどういう了見だ。」
TOM-X :「お前が、泣かせたんだろが!!」
ヒイロ :「おっ、俺なのか?俺のせいなのか?」
ルリ :「あなた達、二人共です!!」
TOM-X :「落ち着け。」
ヒイロ :「やるならこいつだけにしてくれ!!」
ルリ :「ふ〜、別にかまいませんよ。浮気さえしなければ!!」
TOM-X :「その点なら大丈夫だろ。なんせ、こいつは一直線だからな。」
ヒイロ :「では、この作品まだ続くと思う。」
TOM-X :「おい、こら。勝手に話変えるな〜。」
ルリ :「もう少しお付き合いしてもらえればありがたいと思います。」
TOM-X :「では、次回も宜しくお願いします。」
ヒイロ&ルリ :「それでは、次回をお楽しみに。」
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