-堕天使と妖精の物語-
TOM-X
ACT12:新たなる事件の始まり
〜AC198/7/31 第八番ターミナルコロニー《シラヒメ》宙域〜
アステロイド帯に位置するスペースコロニー《シラヒメ》。
その宙域に、二機の機動兵器《ブラックサレナ》と《ガンダムデスサイズヘル》が現れた。
『未確認機動兵器二機接近!!』
『データ照合…結果不明!!』
『直ちに迎撃部隊は出撃せよ!!』
突如現れた二機の機動兵器に驚いた統合軍のコロニー警備隊は、ステルンクーゲル部隊を発進させた。
『ヤマブキ小隊は青のバックアップへ!!』
『了解!!』
しかし二機は、圧倒的な機動力・攻撃力で、迎撃部隊を次々と撃破し防衛ラインを突破する。
『敵機、第一次、第二次防衛ライン突破!!』
『うわぁぁぁぁぁぁ……。
くっ、来るな!!』
『各隊長機、応答願いします。』
『こちら赤、機体破損九十パーセント!!
ただし、チーム全員無事です。』
『こちら緑。
これ以上の戦闘は無理ですが、こちらも全員無事です。』
だが、その迎撃部隊のパイロット達は全員無事であった。
二機のパイロットは、細心の注意を払い機動兵器の戦闘能力だけを無くしていたのである。
『……司令、どう思います?』
『解らん、奴らの狙いが。
だが襲ってくる以上、迎撃するのが我らの勤め!!
残りの迎撃部隊も出撃させろ!!』
『了解!!
現在残っている迎撃部隊は直ちに発進せよ!!
繰り返す、現在残っている迎撃部隊は発進せよ!!』
そして、残っていた迎撃部隊が出撃してくる。
ブラックサレナのパイロット、テンカワ・アキトはデスサイズヘルのパイロット、デュオ・マックスウェルに話し掛ける。
「…流石に四度目の襲撃となると、迎撃部隊の数が多いな…。」
『まぁっ、しゃ〜ない。
ここは俺に任せて、さっさと姫さんを救出に行ってやれ。』
「ああ、解った。
デュオ頼む。」
『それに、早くユーチャリスに帰ってやらないと…嬢ちゃんが悲しむからな!!』
「…そうだな。」
そう言って、ブラックサレナはシラヒメの内部に侵入する。
一方、宙域に留まったデスサイズヘルは、まだ残っているステルンクーゲルを破壊して回る。
『さぁ〜て、死神様の復活といきますか!!』
死神は、その宙域を機動兵器の墓場にする。
〜AC198/7/31 第八番ターミナルコロニー《シラヒメ》未登録ブロック:研究所〜
公式地図には登録されていないブロックにある研究所。
そこは今、地獄と化していた。
北辰率いる暗殺集団が研究員を殺害していたのである。
「ひぃぃぃぃぃぃぃ……。」
「待ってくれ!!
我々がいなければ研究が……。」
「機密保持だ。」
北辰は一切の感情を表すこともなく淡々と言う。
部下達は、不敵な笑みを浮かべ研究員達を忙殺する。
研究員達の息が絶えたと同じタイミングで、ブラックサレナがその場に現れた。
それを見た北辰は、一言呟く。
「遅かりし復讐人と死神、未熟者どもよ。
………滅。」
そして北辰達は、不思議な光に包まれその場から消えた。
それを見ていたアキトは呟く。
「遅かったか…。
……ユリカ、済まない。
だけど、必ず助け出すからな!!」
ブラックサレナもデスサイズヘルに通信をいれ、不思議な光に包まれてその場から消えた。
〜AC198/7/31 第八番ターミナルコロニー《シラヒメ》宙域〜
デスサイズヘルは、かなりの数のステルンクーゲルを相手にし戦闘不能にしていた。
デュオはコクピットで通信ランプが点滅してるのを確認し繋げる。
『デュオ、今回も失敗した。』
「そうか。
だが、敵の拠点も後一つ《アマテラス》だけだぜ。
気落とすなよ。
まだチャンスは有る。
姫さんが生きている限り。」
『…そうだな。』
「じゃっ、俺はユーチャリスに戻るぜ。」
『ああ、後で会おう。』
通信を切ったデュオは、デスサイズヘルに備え付けられている《ハイパージャマー》を使い敵のデータをかく乱させる。
そして、その宙域から撤退した。
それと同時に、シラヒメは爆発した。
〜AC198/7/31 第八番ターミナルコロニー《シラヒメ》宙域・(アマリリス:ブリッジ)〜
戦場から少し離れた宙域に地球圏統一国家連合宇宙軍所属第三艦隊は部隊を展開していた。
第三艦隊の旗艦《アマリリス》の艦長兼部隊司令のアオイ・ジュン中佐は負傷者の救助を行っていた。
「シラヒメ?
シラヒメ?
応答してください、シラヒメ?
シラヒメ?
シラヒメ、応答してください!!」
「負傷者の救助が最優先。
フィールドを展開しつつ接近!!」
シラヒメに接近している途中でオペレータの一人がボース粒子の反応を確認し報告する。
「ボース粒子増大!!」
「何!?」
「スクリーン拡大!!」
センサーの調子が悪いのか、スクリーンに映っている映像では判別が出来なかった。
「センサー切り替え!!」
「了解!!」
スクリーンに現れたのは一機の機動兵器―ブラックサレナ―であった。
「えっ!?
何だ……。
何だあれは……。
あれは一体……。」
だが、機体データのない彼らには解らなかった。
特にジュンは、この機体に乗っているのがかつて共に戦った者―テンカワ・アキト―だと。
……一時期、恋愛関係で彼を恨んだ事もあったが…。
この時は、知る由もなかった。
〜AC198/7/31 第八番ターミナルコロニー《シラヒメ》宙域・(プリベンター輸送船:ブリッジ)〜
そのブリッジには、ヒイロ・ユイとサリィ・ポゥの二人がいた。
「任務完了。
……奴らは、相変わらず非人道的な実験を行っているか。」
「そうみたいね。」
二人は、火星の後継者の非人道的な実験データなどをハッキングしていた。
そして、世間ではテロリストと報道されているアキト達のバックアップも含まれていた。
「それにしても、流石だわ。
人一人殺してはいないなんて…。」
「俺達の戦争は、終わっている。」
「そうね…。
…でも、シラヒメは大破か。」
「…仕方がない。
俺達に出来る事にも限りがある。
…それに、真の首謀者も解っているし証拠も掴めた。」
「…で、あの子達の濡れ衣は払えるわけね。」
「ああ。」
ヒイロは、淡々と作業をこなしていた。
(この子、本当に変わったわね。)
サリィはそんな思いを抱いていた。
初めてあった時の人を寄せ付けない雰囲気は今のヒイロにはなかった。
ヒイロは、ハッキングしてきたデータから次ぎの目的地を割り出す。
「…どうやら、次ぎの目的地はアマテラスだな。」
「そのようね。
…でも、そこを落としたら火星の後継者は何処へ向かうのかしら?」
「おそらく、火星。
それも極冠遺跡だろう。
あそこを抑えられれば、ボソンジャンプを殆ど支配できるからな。」
「…そうね。
では、私達は本部に帰りますか。」
「ああ、俺は寝る。
後は頼む。」
ヒイロは、そう言って規則正しい寝息を立てて寝る。
そんな横顔を見て、微笑むサリィ。
さながら、かわいい弟を見る姉のようであった。
「解ったわ。」
郵送船は宙域から離脱した。
〜AC198/8/2 アメリカ・ニューヨーク(地球圏統一国家連合本部)〜
世間ではシラヒメ襲撃事件で話題になっている頃、連合本部の会議室でもその事件が持ちあがっていた。
「宇宙をめぐる大螺旋……ヒサゴプラン。
そのうち、四つのコロニーが連続して破壊されました。
四つです!!
何の為に!?
誰が!!
これは断じて許されない!!」
「今度は土星トカゲ、なんてのはナシですゾ。」
「……!?
何だ?
それはどういう意味だ!?」
「さる筋に寄れば、某国の陰謀という説もあるが?」
「取り消せ!」
「何を言うか木星人!」
「釈明しろ!」
「それはこっちの言う事だ!!
黙れトカゲ野郎!!」
「何ィ?
表に出ろ!!」
「静粛に!!
皆さん静粛に!!」
それは、会議ではなく野次のとばしあいであった。
もっとも、事の真相を知っている極一部の出席者は呆れていた。
「…まったく、この方達が国の代表者とは…。
聞いて呆れますね。」
「そうですね、リリーナさん。
我々は真相を知っているとはいえ…。」
「真相を知っている知っていないの問題ではありませんよ、カトル君。
こんな所で、野次のとばしあいをしても時間の無駄なのに…。
それに、何故襲われたか理由を知る事が先決なのに…。」
「…それは兎も角、ここの四割はクリムゾンと癒着していますね。」
「早い話、調査委員会が発足した所で機能しないと…。」
「そうです。
もっとも、プリベンターや宇宙軍はその事は予想済みですが…。」
「…そうですね。」
彼女らの予想は正しかった。
事故調査委員会は発足はされたが、この事件を有耶無耶にしようとやっきになっていた。
そして、この世にも間抜けな会議は全国に放映されていた。
〜AC198/8/3 日本・トウキョウシティー(地球圏統一国家連合支部)〜
先の間抜けな連合会議で発足された事故調査委員会にアオイ・ジュンは呼ばれていた。
そして、ジュンは自分が見た事実を《アオイ報告書》として提出し話し出した。
「私は見ました!!
確かにボソンジャンプです!!」
「コロニーの爆発で、付近の艦、センサーの乱れイチジルシ、との報告もあるが?」
「誤認だと言うのですか?」
「その通り。」
「考えてみたまえ!
第一、ボソンジャンプの可能な全高八メートルのロボットなど、この地球圏、現時点では作れんのだ!」
結局この報告は誤認と片付けられ、事件の調査は事故調査委員会と統合軍で行う事となった。
宇宙で起こった事件であるにも関わらず、宇宙軍は弾き出される事となった。
…事の真相を有耶無耶にするために…。
しかし、宇宙軍も黙って言いなりになっている訳ではなく、情報部―プリベンター―と共同で独自に行動を開始していた。
〜AC198/8/3 日本・トウキョウシティー(宇宙軍本部)〜
ジュンは事故調査委員会から帰ってから参謀室に行った。
「くそッ!!」
「コラコラいかんよ。」
「あいつら、はなからやる気がないんだ。
何が事故調査委員会だ!!」
ジュンが壁に拳を打ち込む。
見事にヒビがはいる。
ムネタケは、悠長にコーヒーを飲みながらジュンをたしなめる。
「かくして連合宇宙軍は蚊帳の外。
事件は調査委員会と統合軍の合同捜査と相成り……。」
「参謀!!」
ジュンに怒鳴られてもムネタケは余裕な表情で話を続ける。
「ハッハッハッ。
確かに黙って見ている手はないからね。
だから早速行ってもらったよ。
ナデシコにネ♪」
「ナデシコ?」
呆気に取られているジュンを尻目に愉快に笑うムネタケ。
そして、徐に四つの書類を引き出しから出しジュンに渡す。
「この書類に書かれているのは、今までに襲われたコロニーの真の被害。
それと、襲われる理由だよ。」
「……参謀、情報の出所は?」
「情報部。」
ジュンは渡された書類を見て絶句した。
今までコロニーの襲われた理由―火星の後継者による非人道な人体実験―。
襲撃している犯人が、死んだと思っていたテンカワ・アキトだと言う事に…。
そして、ユリカが生きている事に…。
「この事は、総司令も知っているのですか?」
「ああ。
だから、今年は墓参りに行かなかったんだよ。」
「…どうりで。」
「それに、事故調査委員会のやる気のなさは予想済みだよ。」
「…彼女には辛い事になりそうですね。」
「…そうだね。」
彼女というのは、言うまでもなくナデシコB艦長ホシノ・ルリの事である。
そして、一時期育ての親(というより、兄と言った方が正しいが)が、コロニーの襲撃の犯人だと知った時の事を彼らは心配していた。
だが、ルリは最初から知っていた。
というより、統合軍崩壊プロジェクトの一員だったりする。
もっとも、この事実を知っているのは極一部の人物だが…。
〜AC198/8/5 L1コロニー群とL2コロニー群の間の宙域(ナデシコBブリッジ)〜
ムネタケから司令を受けたルリは目的地に着くまでの間本を読んでいた。
後ろで据わっているのは、ハーリーと三郎太、そしてプリベンターから出向しているサリィがいる。
『サーブちゃん!』
『最近ゴブサタじゃなーい。』
『ツケ払えよ!』
『こらーッ、サブーッ!
何で電話くれないの?
ホントにもう、他の女とイチャイチャしてたら、許さないんだからーーーーッ!』
『留守番映像サービス、以上です。』
「せっかくの休暇で会おうとしたのになぁ〜〜。
はぁ〜〜〜〜〜。」
三郎太は自宅のテレビ電話に留守録された映像を見ていた。
…女性ばかりである。
そんな彼に不満を持ったのか、文句を言う。
「……モテモテですね。
三郎太さん……。」
「あ、見てたの?」
「見たくなくても見えるでショ。」
「あ、そーか♪」
ハーリーは木連の軍人に理想を抱いていた。
だが、三郎太は何処から見ても軽薄なナンパ野郎である。
もっとも、根は真面目なのだが…。
ハーリーは知る由もなかった。
「ボクは……。
木連の軍人さんはマジメで勇ましい人達ばかりだとばかり思っていました……。」
「あー、それはどぉもぉーー。」
「高杉大尉!!」
ハーリーの言葉に、やる気なく答える三郎太。
三郎太の答えにカチンときたのか、さらに大声を出すハーリー。
ルリはいつもの事だとほっといて読書を続ける。
そんな不毛な言い争い(ハーリーの一方的な攻撃とも言う。)を止めたのは、サリィであった。
「ハーリー君。
高杉君の趣味は良いとは言わないけれど…。
人の趣味をとやかく言うものではないわ。」
「でも…。」
「それにね、世の中には枠に入りきらない人もいっぱいいるものよ。
例えば、君が言っていた木連の軍人のもね。」
「…解りました。
ありがとうございます、サリィさん。」
サリィの言葉を素直に聞くハーリー。
ルリと三郎太はそんな光景を見て微笑んでいた。
不意に、ルリの右横にウインドウが現れた。
「どうしたの、オモイカネ?」
<彼からメールが届いています。
公の方で。>
「…重要度は?」
<情報レベルはSです。>
「わかったわ。
私の部屋に回しておいて。
すぐに行くから。」
<了解。>
「高杉大尉、サリィ中佐、艦長室まで来てください。
ハーリー君、艦の制御お願いね。」
「ええ、わかったわ。」
「了解。」
ルリの言葉に、二人は直ぐに反応する。
しかしハーリーは除け者にされた気分になったのか愚痴を言う。
「…何でボクばかり除け者にされるの…。」
「ハーリー君?」
「かっ、艦長!!
りっ、了解しました!!」
ルリの表情は我侭言う弟にてこずる姉であった。
そして三人はブリッジから出ていった。
〜AC198/8/5 L1コロニー群とL2コロニー群の間の宙域(ナデシコB艦長室)〜
ブリッジから出た三人は艦長室でヒイロの報告を見る。
その報告には、目的地であるアマテラスの一角にある研究所のボソンジャンプ人体実験のデータであった。
「…アマテラスでもやっていたわけですね。
拠点を潰されても良い様に。」
「…そのようね。
そのバックにクリムゾンも噛んでいる…。」
「奴ら人の命を何だと思っているんだ!!」
その報告を見た三人は、それぞれの思いを呟く。
「でも、艦長。
この報告、…いや、今までの報告を暴露すればここまで大きくならなかったのでは?」
「確かに、大きくはならないでしょう。
ですが、火星の後継者やそれにくっついてる協力者の殆どは野放し状態ですよ。」
「あえて、彼らに蜂起させて叩く。
それが、一番手っ取り早いわね。」
「しかし、彼に襲われた無関係の人達や家族は彼を非難……。」
そう言いかけた三郎太だが、ルリの一言で納得する。
「アキトさんは、人一人殺してませんよ。」
「へっ!?」
「ええ、彼らは人一人殺してはいないわ。
大破したコロニーは、火星の後継者による隠蔽工作だし。
それに、その証拠はプリベンターが握っているからね。」
「そして、彼らの行動はプリベンターがやった事になるんです。」
「…そう言う事ですか。」
プリベンターの軍事行動は秘密裏に行われてはいるが、容認されていた。
そしてアキト達の行動がプリベンターの指示で動いた事になると、彼らの罪は無くなり襲われた方が犯罪者に変わる事になる。
だからこそ、プリベンターは裏で彼らに協力しているのである。
「でもあの子、私ではなくあなたに送ってくるとはね。」
「えっと〜、それは私のメールアドレスしかここに届くすべがないからじゃないですか?」
「ふふ。
まっ、そう言う事にしてあげる。」
「サリィさん〜〜。」
ルリは苦笑いして答えた。
もっとも、ヒイロがナデシコBにメールを送る手段はルリのアドレスに送るしかなかったが…。
サリィもそれ以上はなにも言わず、微笑んでいた。
サリィはヒイロと一緒に行動した時に、彼がミナト宅に居候していた時の写真を見たことがあった。
その写真を聞いた時、ヒイロはこう言った。
「俺に家族のぬくもりを与えてくれた家だ。」
その写真の中央にルリとルリの右肩に右手をのせたヒイロの表情を思い出していた。
三郎太はアキト達がアマテラスを襲撃した時の火星の後継者の行動を考えていた。
「艦長、彼らがアマテラスを襲撃した時、火星の後継者はどう出ますかね?」
「火星の後継者の最後の拠点を落とされたら、否応も無く蜂起し、火星に向かうでしょう。」
「極冠遺跡を占拠しにね。」
「ええ、そうです。
ボソンジャンプを支配できますからね。
そして、こちらにはA級ジャンパーがいないと思っていますから。」
火星極冠遺跡を占拠すればボソンジャンプを支配できる。
唯一の例外はA級ジャンパーによるナビゲートジャンプである。
『艦長、そろそろ戻ってきてください。
ターミナルコロニー《タキリ》に着きます。』
「解りました。
直ぐに行きます。」
オペレータの連絡を受けた三人はブリッジに向かった。
堕天使と妖精はそれぞれの戦いを始めていた。
〈後書〉
TOM-X :「毎度どうも、ご無沙汰しております。TOM-Xです。」
ルリ :「お久しぶりです、ホシノ・ルリです。」
ヒイロ :「久しぶりだな、ヒイロ・ユイだ。」
ルリ :「………(ジィーーーー)」
ヒイロ :「………(ジィーーーー)」
TOM-X :「なっ、何だその目は。」
ルリ :「別に〜〜。」
ヒイロ :「俺が活躍してないからって怒ってはいないぞ。」
TOM-X :「しゃ〜ないだろ!!(こっ怖い!!)」
ヒイロ :「まっ、今回は見逃してやる。」
ルリ :「せめて、通信で話すだけでも良いので
甘甘話を書いてくれればなぁ〜
と思ったりしていませんから。」
TOM-X :「…………出来るだけ善処します。」
ヒイロ :「それはおいといてだな、久しぶりに出てきたなリリーナ。」
ルリ :「そして、不幸の代名詞ジュンさん。」
TOM-X :「まぁ、政治家がらみだと彼女出さない訳にはいかないし、ジュンは原作も一番最初に目立っていたからな。」
ルリ :「それは、そうですね。」
ヒイロ :「ところで、何故サリィがナデシコBに乗っているんだ?」
TOM-X :「暴走しやすいハーリー君のなだめ役。
彼女、ミナトさんと並んで面倒見が良いからね。」
ルリ :「言われてみればそうですね。」
ヒイロ :「あの、頑固な五飛でさえ手玉に取れるからなぁ〜。」
TOM-X :「そう言う事。」
ルリ :「そういえば、トロワさんと五飛さんは?」
TOM-X :「独自に行動している。」
ヒイロ :「トロワはコロニーを巡回している頃であろう、サーカスで。
五飛は知らんが…。」
TOM-X :「トロワは兎も角、五飛の扱いって難しいんだよな。」
ルリ :「独自の考えで戦っていますからね。」
ヒイロ :「デュオ曰く
『あいつの考えは、常人には理解できねぇ。』
だったな。」
TOM-X :「そう言う事。
下手すれば、火星に出現しないかも知れない。」
ルリ :「それは、今後の筆次第ですね。」
TOM-X :「はい。」
ヒイロ :「もう一つ、風は?」
TOM-X :「こいつ、何時登場させようか迷っているんだな、これが。」
ルリ :「どうしてですか?」
TOM-X :「原作と同じだと、……登場がかなり遅くなる。」
ヒイロ :「こいつを出してくれって言う人が多いからな。」
ルリ :「と言っても、ここ数話では出ないんでしょ。」
TOM-X :「まっ、後で考えるか。」
ルリ :「そういえば、このコウイチロウさん。
ユリカさんやアキトさんが生きているのを知っているんですね。」
TOM-X :「ああ、アキトがテロリストまがいな事をやっている事も含めてな。」
ヒイロ :「プリベンターからの情報で知ったんだよな。」
TOM-X :「そう。
統合軍壊滅には必要な事だからね。」
ルリ :「では何故ジュンさんは知らずに三郎太さんは知っているのですか。」
TOM-X :「基本的にコウイチロウ以外に知っているのは、ムネタケ参謀長と秋山さんだけ。
ルリが知っているのは、アキト救出されたときに病院にいたから。
そして、三郎太が知っているのはルリと行動しているからだぞ。」
ルリ :「へっ、そうなんですか?」
TOM-X :「そう言う事。
ちなみに、ハーリー君が知らないのは階級が低いのと年齢が幼いから。」
ヒイロ :「ま、妥当な線だな。」
TOM-X :「ああ。」
ルリ :「次回は、リョーコさんの登場ですね。」
TOM-X :「……そこまで話が進めば、だけどね。」
ヒイロ :「その次の話しで出るのは確実だな。」
TOM-X :「まっ、そうだね。」
ヒイロ :「ところで、ウイングゼロの話に戻るが燃費は悪いままなのか。」
TOM-X :「原作と一緒。
ツインバスターライフルをフルパワーで撃ったら、三回しか撃てない。」
ルリ :「逆にいえば、威力さえ落とせばエネルギーのある限り撃てる訳ですよね。」
TOM-X :「そうだね。」
ヒイロ :「だが、落としすぎたらディストーションフィールドを突破できないな。」
TOM-X :「そこが、問題なんだよ。
某ゲームのαの性能だったら何も問題無いけどね。」
ヒイロ :「あれは、強かったな〜。」
ルリ :「あれ以後、性能は良いのですが燃費は悪くなっていますからね。」
TOM-X :「代理人も言っていたが、あれで燃費が良かったらゲームバランス崩れるぞ。」
ヒイロ :「世の中って、上手く行かないもんだな。」
ルリ :「そうですね。」
TOM-X :「…それは兎も角、早く発売日こないかなぁ〜〜。」
ルリ :「ゲームにはまって続きが滞るようでしたら…」
ヒイロ :「お前を殺す。」
TOM-X :「……いや、それ以前にゲームができる時間があるかどうかが問題だな…。」
ヒイロ :「ほほう、書く時間よりもゲームをプレイする時間のほうが大切か?」
TOM-X :「いっ、いや、そう言う訳ではなく…。」
ルリ :「では、どう言う意味と?」
TOM-X :「そっ、それはその〜。」
ヒイロ :「一回死ぬか?」
TOM-X :「書きます、書きますってばぁ〜。」
ルリ :「もっとも、書かないことには感想なんて来ませんからね。」
ヒイロ :「そうだな。」
TOM-X :「では最後に、毎度ながら感想くれるひとありがとうございます。」
ヒイロ&ルリ :「それでは、次回をお楽しみに。」
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