5年前、ある戦争が始まった。

「総員退避!!本艦をぶつけるっ!!」



あるものは地球の平和のため。

「とどめはこいつだぁ!!ゲキガンクラァァッシュッ」



あるものは家族への思いのため。

「家族が殺された…それが理由じゃいけませんか?」



あるものは憎しみのため。

「…殺す…」



皆何かのために戦い…。

「落ち着いて、私が前に出ます」



そこにあったものは、



虚無感

「いいぜ、このままあの世まで付き合ってやるよ」



狂気

「あなたが私の娘を奪ったんじゃない。だから……」



悲しみ

「みんな…笑ってたんだ」



そして…
希望

「……お兄ちゃんと、しませんか?」



多くの代償とともに訪れた偽りの、

そして仮初めの平和。

「一緒に、来るか?」



いつしか人の平和は脆くも崩れ去る。……人の手で。

さまざまな人の思いを抱えて、新たなる秩序の為の戦いが始まる。

そう…「私たち」の…。








某所 居住区



今ここで部屋を割り当てられている他の人に比べて、それなりに大きな部屋。

部屋に帰ってくるとまず明かりをつける。暖色系の光の下に現れる調度品のまったくない部屋。

疲れきっているため、食事をする気分にはどうしてもなれません。

「私、肉体労働は専門外なんだけどなぁ…」

上着を一枚脱ぎ、ベッドに力なく腰掛ける。ここしばらくのことを考えると、疲れはまだたまりそうです。

やることはたくさん、それこそ山のようにあるのですから。

このまま思考の海に潜っていっても良いのですが、それではつまらないと思い、ベッドの近くに置いてあった鞄にのそのそ近寄ってみる。

物持ちの良い方だと自負する私は、一人旅でも大きすぎるその鞄を先の大戦以前から使っていました。

店頭で安売りをしていた。それだけの理由で購入したこれも、5年以上使い続けると愛着がわいてきます。

今回の「出張」も、この鞄に荷物をすべて詰め込んできました。必要なもの、必要でないものすべて。

しばしその鞄を漁っていると、昔の服を見つける。旧連合軍に所属していたときの制服。

必要のないこの服がこの中に入っている理由に心当たりはありません。おそらく衣装ケースの中身を適当に詰め込んだ所為でしょう。

血の色と闇の色を基調としたデザイン。

思い出もそれなりに詰まっていて、お気に入りの一つです。

畳まれたままのそれをしばらく胸元に抱いて、広げて自分の体に当ててみます。

まだまだいけそうです。袖の長さも問題なさそう。……着てみようかしら?

思い立ったが吉日。



今まで着ていたGパンと紺色のTシャツを脱ぎ、それらは部屋の隅へ放ってしまう。

制服を着て自慢の黒髪を留めていたゴムを取ると、今まで疲れから緩んでいた気分も微妙に引き締まってきます。

他の小物はないものかと、再びかばんの中を漁ってみる。

しばらくの間鞄を漁ってみましたが、当時履いていたハイヒールが無いのが少し残念です。

それでも腰につけていたカードケースやコミュニケなんかまで見つかります。

それらをつけて、代わりのハイヒールを履き、装飾の碌に無い姿見の前に立ってみます。

腕を組んだり、手を上げたり、膝を曲げたりといろいろポーズをとってみると……

うーむ…、まだ結構行ける?

そうは思うものの、着てからずっと感じている胸の辺りと腰の辺りの圧迫感が嬉しくもあり、悲しくもあり……

そしてふと腰につけていたカードケースに手をやり開けてみます。

特に何かがあることを期待していたのではなかった。しかしその中に当時のままのIDカードを見つけてしまう。

カードといっても顔写真と簡単な個人情報、小さなディスプレイがついて、あの戦艦の中ではこれが必須でした。

何か面白い情報でもないかなとスイッチを押してみると、内蔵電池は顕在だったらしくディスプレイに光がともりました。

さすがネルガル、と変なところで感心しちゃいます。

いろいろいじってカード内に残っていた購買部での購入履歴やら、各種施設の使用履歴を出してみます。

シミュレーターでの戦績も残っています。結局、あの人には勝てませんでしたね。

ふとIDカードの顔写真が目に入る。

目の前の鏡に映る自分と比べると写真の人間の肌の張りのよさが恨めしくなっちゃいます。

再び視線を上げ、自分の顔を見ると改めて思ってしまう。今の自分は誰にも負けないぐらい不細工ですね、と。

彼には決してこんな所を見られるわけにはいかない…





しばらくしゃがみながら鏡とにらめっこしていると、出入り口のほうでドアの開く音がしました。

ふと視線を送るとそこに上から下まで黒ずくめの男がいます…いた。

その男性は左手にコーヒーの入った紙コップ、右手にハムカツサンドを持って口に運んでいる。

しばしその場で固まっていた彼は手に持っていた物をおなかに収めるとこちらに歩いてくる。

「何やってんだ?」

なんとなくばつが悪くなりIDカードを手でもてあそびながら視線を逸らし立ち上がる。

視線を戻すと彼は手の届く距離におり、その視線はIDカードを捉えていた。

「イツキ……カザマ………」

彼がそのIDカードに書かれた名前を読み上げ、先の疑問を含んだ声と違い、呆れを含んだ声で同じ言葉を言う。

「何やってんだ……」

「あ、あはは……」

「コスプレでもする気か?」

「むっ………じゃあ今からこれで燃える? って言うかひょっとして萌えた?」

乙女心を解さない男にそのまま詰め寄り蠱惑的な視線を送ってみせる。

そのまましばらく私を嘗め回す様に視線を這わしていた彼はやおら目を隠していたものを取ると一言言った。

「微妙に間違い探しになっとるな」

彼の視線で赤らめていた私の顔はそのまま怒りの赤に変化し、無言で拳を繰り出す。

しかし彼は余裕でそれを避けると、そのままの動きでベッドに腰掛ける。

「んで、いきなりどうした?」

「ふんっ」

私はその隣の腰掛け頭を彼の肩に預ける。

質問には答えずに、しばらく彼の温もりと匂いを楽しむ。

私のご機嫌斜めはよくある事なので彼は何も言わず受け入れ、肩に手を回してくる。

しばらくたつと彼が頭を寄せてきた。彼のほうを見てみる。………寝てる?

すばやくかつ滑らかに体を引き、すぐに倒れてくる彼の体に向かい掌底を放つ。

放物線を描きながらベッドの向こう側へ消えて行く彼の体。

ベッドの上に立ち上がり、そちらを見下ろすと真っ黒な何かがのた打ち回っている。自業自得!!

「なっ、なぁ、何すんだ!?……ぁ」

喋っている言葉の最後が掠れている。本能で何かを感じ取ったのだろうか?

そのままベッドを降りて彼の所に歩いて行き、腰を地に付けたままの彼のあごに手を添え上を向かせて上から視線を送り続ける。

「ぁ………ぁあのー……」

「このまま押し倒してあげようか?

 『イツキ・カザマ』にヤられるのなら本望でしょう?」

ふと彼の表情が引き締まる。

「ひょっとして、さ……」

「はずれです」

的外れなことを喋ろうとするその口をふさぎ、しばしその感触を楽しむ。

いつもとは雰囲気が違う。特に女王様願望は無いのだが、今ならあるいは…

そう思った私は床に彼を組み敷いた状態で彼のボタンを外し始める。





しかし事に及んだそのとき、彼の胸板を濡らすものがある。

なみだ。

私の涙。いつものこと。彼に抱かれるたびに止めどなく溢れてくるワタシのナミダ。

痛い?悲しい?嬉しい?

違う。

これは……悔し涙。

どんなに努力しようとも、どれほど背伸びしようとも、叶うことのない未来。

だから流れてくる。狂いそうなほど泣き叫ぶ私の心を象徴するように。



彼は体を起こし俯いたまま涙を流す私を包み込むように優しく抱きしめてくる。

「俺はお前を置いてどっかに行くほど強くねえぞ」

そう言って彼はあやすように頭をなでてくる。私も彼の胸に頬を押し付けるようにして縮こまる。

「……………ミツキ……………」

彼の呟くような言葉が私の体にやさしく響いた。





黒の魔王と闇に染まりし騎士

第1話  『魔王』の胎動









見上げずとも見える青い空。降り注ぐ夏の日差し。あたりに響く蝉時雨。

視界に入る人造物は墓石のみ。

仕事の前なのか、制服を着てたたずむ男がそこにいた。

男の心は大切な人への思いに満ち溢れ、顔は寂しさに歪んでいる。

「…それじゃ、行くよ…ユリカ…」

その男の前には家柄を表す立派な墓石。そこに刻まれた「御統家の墓」の文字。

「アキト君には会えたかい?……ユリカっ!」

男は愛しい娘の名をただつぶやく。

その声は誰に伝わることも無い。







ヒサゴプラン 第八番ターミナルコロニー「シラヒメ



そこは機械の放つ閃光と恐怖に包まれていた。

その中を宇宙の闇にまぎれながら駆ける影がある。

その機体は製作者を初めとするもの達には、『ブラックサレナP』と呼ばれていたが、

今この機体に襲われている者たちには関係なく、名前どころかこのような機体があることすら知らなかった。

「ヤマブキ小隊は青のバックアップへ!」

『了解!』

仮にもコロニーの守備を任務として与えられた部隊。

敵勢力が大規模な部隊でない限り撃破、最悪でも増援が来るまでの時間稼ぎぐらいできるだけ部隊が配置されていた。

「第一次、第二次警戒ライン突破!」

しかし司令室のスクリーンに表示される情報は驚愕に値するものだった。

敵の規模自体が予想外だった。なぜなら敵はたった1機の機動兵器なのだから。

『うワあァーーァ』

パイロットの恐怖に犯された悲鳴を聞きながらオペレーターは報告をする。

「第一、第二小隊全滅!!

「くそっっ!」

たった1機の機動兵器に防衛線を突破されておもわず悪態をつくも、

すぐに1小隊では相手にいならないと判断して戦力を纏めるため後退の指令を出す。

しかし、パイロットたちは目の前で未知の敵に機動小隊や駆逐艦を落とされ、

その目に黒い機動兵器という具現化された恐怖が映りこむ。

「パープルアイ、後退しろ!…パープルアイ!!

冷静に命令を聴き、遂行することなどできず、

目の前の現実を振り払うかのようにただがむしゃらに弾を打ち込むのみ。

そして防御がなってないそこに突入する黒い機動兵器。





そんな中、外の騒ぎを気にする風でもなくコロニー内を静かに歩く影が八つ。

その姿は時代の最先端の技術を使っている場所にしては、笠をかぶりあまりにも古めかしい姿。

「やれ」

八人の内の一人が視線をどこに向けるでもなく言葉放つ。

眠るかのように体をカプセル内に預け、虹色の光に包まれる女性。

渇いた音とともに、胸に紅い印をつけて倒れる白衣の男性。

「ひいいぃぃぃ……」

「たっ頼む、待ってくれ、われわれがいなければ研究が」

「そ、そうだ、わたし達がいないと…」

必死に命乞いをする白衣の男たち。しかし、

「機密保持だ……さらばだ我欲に溺れし者達よ」

感情のこもっていない声とともに、再び響く感情のこもらない渇いた音…

だがうち一人は刃物に異常と言えるほどの感情を込めて白衣の男を肉塊に変えていく。



ふと建物に響く破壊音と共に、部屋の片隅が先ほどのように虹色に輝き始める。

それを見て八人が床に描かれた紅い華の中央に集まり、そのうちの一人がつぶやく。

「遅かりし復讐人、未熟者よ。…滅」

最後の言葉とともに拳ほどのサイズの何かを投げつける。

そのとき、外で恐怖を振りまいていた機動兵器もその部屋に壁を破って突入してきた。

男の投げたそれは輝きの中から現れた機動兵器の眼前で激しい光を発し、

2機の機動兵器のセンサーをほんの数瞬殺した。

次の瞬間にはその場に男たちの姿はすでになく、

「くそっ……」

輝きの中から現れた機動兵器『ブラックサレナK』のパイロットは状況を確認し、苛立ちをあらわにする。

と同時にコロニー全体を揺るがすほどの爆発がその部屋で起こった。





そのときシラヒメ付近の宙域でシラヒメに通信を試みている艦があった。

地球連合宇宙軍第三艦隊所属リアトリス級戦艦



この艦は建造費用・性能の関係から連合宇宙軍のみならず、統合軍でも主力戦艦となっている。

「シラヒメ?シラヒメ?応答してください。…シラヒメ?シラヒメ!!

コロニー全体に広がった爆発を見つつブリッジに響く通信士の声。そこに艦長の声が重なる。

「負傷者の救助が最優先だ!フィールドを展開しつつ接近!」

そこに付近の様子をモニターしていたオペレーターからの報告が入る。

「ボース粒子の増大反応!」

「何だと!?」

スクリーンにジャンプアウトの際の警告がでてくる。

そしてジャンプアウトしてきた2機の機動兵器の情報が表示される。

しかしスクリーンに表示されるのは識別信号すら確認できず、ノイズだらけの不鮮明で判別しにくい映像。

「センサー切り替え!!」

声とともにすぐさま切り替えられる情報。

そこには機動兵器にしては少し大きすぎる感じのする人型の2機の機影。

「何だ?あれは……あれは一体?」

今まで軍に所属していようともそのような大きさの機動兵器、

おそらくボソンジャンプをするであろう機体、など見たことなどなく、

男の顔は驚愕にゆがむばかりであった。







地球 地球連合ビル 査問室

そこは4つ目のコロニー襲撃に対して開かれた地球連合の臨時総会の双方の白熱ぶりと違い、

この室内で対峙していた片方の人たちは冷めた口調であった。

「私は確かに見ました!確かにあれはボソンジャンプです!!」

次第に堂々巡りになり始めているやり取りに対して、次第に語調を強める男性。

「コロニー爆発の影響で付近の艦、センサーの乱れいちじるしとの報告もあるが?」

対してありえないと決め付けている査問委員会の面々は落ち着いて話をしている。

「誤認だと言うのですか?!」

「その通り」

相手の態度にこぶしを握り締め姿勢を保ちながらした発言する男性に間をおかず返す委員。

「第一考えても見たまえ。ボソンジャンプの可能な全高8mのロボットなど、

 地球も木連も現時点では作れんのだ」

「しかし…」

なおも続けようとする男性に対して、平和ボケした委員の一人が馬鹿にした口調で言った。

「妖精ばかり追いかけてなどいるからありもしないものが見えたのではないか?

 そういえば君の艦も妖精に取り憑かれておったなぁ」

「取り付いた妖精がセンサーにいたずらした。とか?」

「戦艦を落とされんように気をつけたまえよ」

嘲笑に満ちる室内。

その言い様を聞いていた男はうつむきながら小刻みに震えていたかと思うと、ふと顔を上げる。

一般的に、地震・噴火・雪崩はこまめに起こることで被害が小さくなり、

逆に事が滅多に起きないとエネルギーがたまりとても危険である。

それは人にも言えることで、査問が始まって以来怒りを溜め込んでいた彼は極めて危険な状態といえる。

「貴様らあの御方を愚弄する気かぁぁ!!」







「くそぉっ」

声とともに壁に打ち付けられる拳。

「こらこら、いかんよ」

自分の執務室が壊されてはかなわないと、男をたしなめるムネタケヨシサダ。

「やつら、最初からやる気がないんだ!何が事故調査委員会だ!

 あの方の素晴らしさもわからんくせに!!

 武士の情けであいつらの顔を一発ずつでも殴らせてくれれば…」

殴れずに引き止められたアララギは委員達の顔を思い出しながらそうつぶやく。

「ホッホッホッ、じゃあ次までに忠臣蔵でも読んでおこうかネ」

その言葉を聞いて、いかに平和ボケの始まった愚か者であろうとも、

殴っていればどれだけ問題になっていたのかに気づき言葉を詰まらせるアララギ。

「かくして連合宇宙軍は蚊帳の外。事件は統合軍と事故調査委員会の合同捜査と相成り、…」

「参謀!!」

話題転換とばかりに新聞記事を読み上げたその口調ののんきさに、

先のことを忘れずとも、声を荒げるアララギ。

木連男児の一本気なところが気に入っているのか、そのさまを見てサダアキはまた笑い出す。

「まっ、確かに黙ってみている手はないからネ。だから早速行ってもらったよ、ナデシコにネ」

「ナデシコ…」

その言葉を聞いてわずかに口元の緩むアララギ。

「ぜひとも査問委員会での屈辱を晴らさせてください!!ムネタケ参謀!!」

すぐさま調査への同行を求める。その目は輝いてはいたが、濁りきってもいた。

「ダメ」

返ってきた言葉はただただ冷たかった。







そんな喧騒に満ちた地球を離れた宇宙。

そこに一隻の宇宙軍所属の戦艦が航行していた。

その戦艦は白亜の戦艦といって差し支えないほどに真っ白で、ほかの戦艦とは似ても似つかぬ形をしていた。

かつてこの戦艦に似たシルエットを持つ船が一隻だけあり、この戦艦にはその船と同じ名前が記されている。

NADESICO、と。



『ナデシコB』艦長ことホシノルリは、それなりに暇であった。

現在ナデシコBはターミナルコロニー「タキリ」に向かって航行中。

最近はコロニー襲撃など物騒であるが基本的に世界は平穏としており、

統合軍の管轄地域内であることもあり、ナデシコBに危険はなかった。

危険がないとブリッジとはいえ緊張感はなく、クルーの気質も合わせてほのぼのとしている。

結果、クルーはブリッジにいようとも各々好き勝手やっていた。

艦長席ではホシノルリが自分で持ち込んだ本を読んでいる。

「………………………」

童話であろうか、表紙にはタヌキとキツネが踊っている。

けっして「ハーリー秘密の絵日記」ではない。

そこに視線を落とし、ただただ読みふけっている。

別段音読する癖のないホシノルリは今回せりふなし!(笑)



宇宙軍最強の船、今はただ平和に宇宙を行く。








あとがき

ハッピーバースデートゥーミー。
皆さん初めまして、倒立紳士といいます。というわけであとがきです。

「その程度英語で書けぬとは、あなたの英語力はすでに見切った!!
 というわけで第1話と第2話の冒頭モノローグ(1話は3行)の担当者美月(?)です」

気が付けば二次創作というものを知って早何年?な状態ですが、
オリジナルも含めて結構プロットは考えていたけど、文章にしたのはこれが初めてなのです。
タグ打ちも色々試している所で、当然の事ながら以後もがんばりますので、
最初のころは全然違いが無いけど、ぜひとも続きを読んでみてください。

「と、まあ堅苦しい挨拶はこれくらいにしておいて、あとがきらしく作品解説でもいかが?」

うむ、それもいいと思ったのだけど、まだあんまり書くことないので、
どんな作品になりそうか予想するための情報提供を。

「では、この作品を書く際に考えていることなど」(マイク差し出しつつ)

(マイク受け取り)話が少し逸れるかもしれないけど、僕は木連サイドが結構好きなんだよね。
TV版といい、このサイトActionの「時の流れに」や数々の投稿作品といい。
なのに劇場版では火星の後継者が目立って木連があまり出てこない。
僕の気に入ってる『マイクを持った草壁春樹』が出たのはいいが、最後はもっと策謀がほしかった…

「木連側でほかに気に入ってるのは?『マイクを持った草壁春樹』だけじゃあちょっと…」(口調劇場ルリ風)

うーん、『ゲキガンガーのお導きだ!』とか『二兎を追うものは虻蜂取らず!!』といったせりふや、
九十九・ユキナと撮った写真を破る月臣や、九十九の国葬にいた女学生かな?

「えらく変わった好みですね。特に最後

まあTVの帯になるアニメで見たのってネコ型ロボットほのぼの家族を除けばナデシコがほぼ初めて(数話だけならある)だし。
と言っても、始めて見たのはニュースの合間に見た20話前半の5分位だったし、
TVであとみたのは21話と25話後半と26話。見るものすべて新鮮で。
…懐かしいなぁ、アイちゃんのせりふの意味を勘違いしていたあの頃。
ビデオで全部見る1年ちょい後まで勘違いしたままだったからなぁ〜

「…………まあ、あとがきが長くなるのもなんですし」

うい、理系なので文章書く練習も兼ねている当作品ゆえ、できるだけ場面削らず書いてます。
誤字、脱字、文章が変など、気が付いた方は掲示板などでこっそり教えてください。
無論感想もお待ちしております。
メールアドレスは touritu@hotmail.com です。

「では、引き続き第2話をお楽しみください

なっ、なぜそれを?…せっかくの書きだめ。

「いいじゃない、まとめて出せばアップする人が楽できる。読む人が世界観を理解しやすい
 書いた人も『初めてだから読む』と思って読んでくれる人が増える
 まさに三方一両!!」

そ、そうかな?

「(もう一押ししとくか?)最初の一言だって感想書いてもらうための呼び水でしょう?
 感想書いてもらう時、書き出しやすい!!誕生日を祝ってもらえる!!世の中は打算と利得で切り抜けろ!!

そ、そうだよね?
では第1話の長すぎたあとがき(?)に引き続き第2話『妖精』の発動、を読んでください。(お願い)

 

 

 

代理人の感想

投稿は緒戦の奇襲が全てを決する、とアドミラル・ナグモはいいました。(嘘)

要するに、書きつづけることと同じくらい「第一印象」は大切な訳です。

そして、プロローグだけより実際に話がグリグリ動いてる方が印象が強いのは言うまでもありません。

短編の方が感想を書き易いと言うのは、短編がそれ自体で完結しているからと言うこともあります。

話としてまとまっている、一応のオチがついている方が感想は書き易いわけです。

ですから、倒立紳士さんの戦術(と、言っていいのかな)は正解でしょう。(笑)

 

 

後、冒頭の美月?さんの独白で、所々丁寧語になったり平文になったりするのは

同一人物による独白の統一性が感じられないのがちょっと気になりました。

一瞬精神分裂症なのか? とも深読みしたくらいです(笑)。

 

 

>輝いてはいたが、濁り切ってもいた

いいなぁ、この表現(笑)。