〜機動戦艦ナデシコ〜
『未来につながる過去』
優華部隊が合流(?)したナデシコ内では
アイドルコンテストの真っ最中だった、
しかしその最中、展望室には二人の男がい佇んでた。
テンカワアキトと高杉三郎太だった、
「おい、テンカワ俺に何か用か?」
「用もないのにこんなとこで話しなんかしない。」
「で、用件は何だ」
「簡単なことだ、木連の戦艦にジャンプアウトしてあの二人を連れてきて欲しい」
「どの二人だ?」
「白鳥九十九、月臣元一郎の二人だ。」
「なぜその必要がある。」
「今このナデシコには未来からジャンプした人間が全員そろっている話すなら今が
ちょうどいいと思ったからだ」
「たしかに今が一番いいみたいだな・・・・・・。」
高杉はしばらく考え込んだ。
(たしかに今は未来からジャンプした人間がこのナデシコ
に全員いるやはり話すがちょうどいいかもな。)
高杉の考えは決まった
「よしわかった今からかんなづきに行って来よう、CCはあるのか。」
アキトはおいてあったトランクを高杉に渡した
「ああ、これだ。」
「ん、CCは分かるがこの腕時計は何だ?」
「それはイネスさんとエリナさんに造ってもらったボソンジャンプ補助装置型時計だ。
これを使えばB級ジャンパーでもA級ジャンパー並みの力が出せるぞ。」
「ぞっ、てことはもうだれかが実験済みみたいだな、なら安心できるぜなんせあの
イネスさんが造ったんだからな実験無しじゃ心配で使えるもんも使えないからな。」
「優華部隊が艦を降りる前に連れてきてくれ手段は任せる。」
「OK、まかせとけ。」
そして高杉はジャンプのイメージングを開始した。
「目標 かんなづきのとりあえず俺の部屋に飛ぶか。」
・・・・・・ジャンプ。
そして高杉はボソンジャンプの光芒に包まれて消えた。
「それじゃ俺は食堂にでも行って料理してよ。」
そして俺は今は静かな食堂に向かった。
・・・・・・・・かんなづき艦内
ブゥン・・・
かんなづきの部屋から一人の男が光の中から現れた。
「ふぅ、なんとか着けたみたいだな。さてとなんて言い訳つけて二人を連れ出すかな。」
高杉の部屋の外で人が歩いてくる音が聞こえた。
「おい、いま高杉副長って任務でここにはいなかったよな。」
「ああ、じゃあなんで副長の部屋から物音がするんだ。」
「盗人か?とりあえず取り押さえよう。」
(さすがは木連、警備はばっちりってか、まあここは演技の見せ所ってとこか。)
そして二人の警備兵が高杉の部屋に入ってきた。
「何者だ!!」
「たっ、高杉副長何故あなたがここに?」
「敵の生体跳躍装置を使って生体跳躍でここまでたどり着いた艦長はどちらにいる!」
「ブリッジですが。」
「そうか分かった、それと優人部隊隊長の白鳥殿と月臣殿を至急かんなづきに呼んでくれ。
緊急事態だ。」
「りょ、了解しました。」
そして二人の警備兵は焦った高杉を見て部屋から立ち去った。
「ふぃー、俺の演技力もまあまあかな・・・・・・・。」
ドサッ!
警備兵が出ていった後、俺は布団に倒れ込んだ。
やはり生身の直接ジャンプはA級ジャンパーじゃないと流石にきついな。
やっぱA級とB級の違いかと俺は実感した。
数分後・・・俺はブリッジに向かって歩いていた。
その通路でさっき到着した白鳥九十九殿と月臣元一郎殿を発見した。
「白鳥少佐、月臣少佐お久しぶりです。」
「話は聞いている高杉ご苦労だったな。」
「で、至急の用途はいかなるものだ。」
「はい、実は地球でのテンカワアキトと北斗殿の戦闘は避けられませんでした。」
「やはりそうか、いやどのみち両軍最強のふたりの戦闘だお前が生きてかえることができて
よかったな。」
「ところで優華部隊と北斗殿はどうした?」
「それが優華部隊は現在敵艦に捕らえられています。」
「なに、それは本当か!!」
「はい、申し訳ありません。敵艦に侵入はできたのですがテンカワに発見されてしまい
優華部隊は負傷した北斗殿共々捕らえられています。」
「お前はどうやって脱出したのだ。」
「敵艦に生体跳躍の道具があったのでそれを使用し生体跳躍をし、
このことをご報告にあがりました。」
「何だと、急いで救出部隊を編成せねば!!」
「落ち着いてください白鳥少佐。ここは慎重に行動せねばなりません。」
「そっ、そうだなすまない。」
「で、どうする?」
「我々3人で敵艦に乗り込みましょう。その方が動きやすいですし。」
「で、侵入の手段は?」
「幸い敵から奪取した生体跳躍の道具がありますのでこれを使って生体跳躍しましょう。
敵艦のイメージはわたしが行いますのでお二人はわたしに捕まっていて下さい。」
「わかった。」
「ではあまり人目のつかないところに移動しよう。」
「ならわたしの部屋から生体跳躍しましょう。」
(うっそーこんなにうまくいくなんてやっぱ俺ってついてるー。)
などと心の中で俺は思った。
「おい、高杉行くぞ。」
「はっ。申し訳ありません。」
といったふうにことは着々と進んだ。
・・・・・そうこうしている内に俺の部屋についた。
「それではこのクリスタルと腕時計を身に付けてください。」
「高杉これは何だ?」
「簡単に申しますと生体跳躍を単体で行える装置です。」
「なんと!地球ではすでにそのような物まで発明されているのか。」
「これは不用意に奴らに仕掛けるのは自殺行為だな。」
「だがこのような物が木連でも開発されれば我らの勝利もたやすい!!」
「このクリスタルは何だ?」
「これは次元跳躍門のかけらのような物です。」
「ほう、それは凄いな。」
「では、話はそこまでにしてそろそろ参りましょうか。」
「おう。」×2
そして俺はイメージングを開始した。
「目標・機動戦艦ナデシコ・展望室。」
「・・・ジャンプ」
ブゥゥン、
そして三人はボソンの光芒に包まれ飛んだ。
・・・・・・・ナデシコ展望室。
ブゥン
「さあ着きました、ここが機動戦艦ナデシコです。」
「おお、ここには今あの方がいるのか。」
白鳥は内心落ち着かないようだ。
その理由は言うまでもなくあの、白鳥をときめかせた女性ハルカ・ミナトがいるからだ。
「おい!九十九何をしているのだ!」
元一朗がしかめっ面をしてわたしを睨んだ。
「いっ、いやなんでもない。さあ早く優華部隊の救出にいくぞ。」
わたしは正直焦ったミナトさんのことに関しては元一朗は
あまりよく思っていなかったからだ。
その時私たちの目の前にあの男が立っていた。
「ようこそ白鳥少佐、そして月臣少佐。」
忘れもしないこの気迫間違いなくこの男は
”漆黒の戦神”テンカワアキトだとさっした
「きさま、何者だ!!」
月臣は身構えたがわたしは止めた。
「待て元一朗。」
「なぜだ九十九!」
「この男が”漆黒の戦神”だからだ!!」
月臣は驚いていた。自分の目の前に立っていたのが
以前自分と戦ったが会ったこともないはずなのに
俺のことを知っていた人物だったからだ。
「そうか、確かに今思い出せばあの時の男の声と同じだな。」
二人は攻撃するのを諦めたのかじっとこちらを見ていた。
「ところでテンカワとやら、”ようこそ”とはどういう意味だ。
まるで私達が来るのを待っていたような口振りだな。」
「ええ、そのとおりですよ。」
「高杉これはどういうことか説明してもらおうか!」
「もしわけありません少佐こうでもしないときっとこちらにはきていただけない
と思ったもので、うそをついたことは謝ります。」
「それでは、優華部隊の人間は。」
「はい無事です。」
「お前なんていって連れてきたんだ?」
「いや、それが優華部隊はナデシコに捕まっているっていって連れてきた。」
「なるほど、手段はともかくありがとう。それじゃあメインブリッジに行こう。
すぐにメインクルーを召集しよう。」
「わかった。それではこちらにどうぞ。」
「ちょっと食堂によって行きましょう。」
「なぜだ!」
月臣が不機嫌そうにいった。
するとアキトは
「お客が来たのにコーヒーぐらいは出させて下さい。」
「うっ、そうか。」
そして4人は展望室を後にした。
・・・・・・・・メインブリッジ。
「さあここがナデシコのメインブリッジです。」
「ほうここが。」
「我らの戦艦よりも広いな。」
「それじゃあ、みんなを呼びます。」
『みんなコンテストの最中だろうけどお客が来たんでメインクルーは
メインブリッジに集合してくれ。それから優華部隊と枝織ちゃんも来てくれ。
このお客さんは君たちにも関係のある人物だ。』
「ナデシコのメインクルーだけではなく私達まで、誰なんでしょう零夜?」
「さあ、とにかくメインブリッジに行けば分かるんじゃない。」
「それじゃあ皆さんメインブリッジに行きましょうー。」
キィィィィィィィィィィィィン
ユリカがコンテスト会場に響く声量で叫んだ。
会場にいたみんなはユリカのあまりの声量にしばらく気絶した
回復するまでに15分後かかったが、みんなはメインブリッジに向かった。
プシュッ
ユリカがブリッジのドアを開けた。
「アキトー、お客さんって誰?」
「ここにいる二人だよ、優華部隊のみんなは知ってると思うけど。」
「白鳥少佐!!」
「月臣少佐!!」
「なぜあなた方がここにいらっしゃるのですが!!」
後ろの方にいたミナトさんが白鳥に気づいた。
「白鳥さん!!」
「ハルカさん!!お元気でしたか。」
「ええ、白鳥さんもお元気そうで。」
「はい。ハルカさんもお変わりなくて何よりで・・・えっ。」
白鳥は顔をまるでタコのように真っ赤にした。
「あっ、ごめんなさいさっきまでアイドルコンテストだったもので
こんな格好でごめんなさい。」
「いっ、いえめっそうもないです、とても美しいです。」
「九十九様!!」
千紗が九十九に向かって叫んだ。
「千紗か、心配したんだぞ高杉の奴がお前たちが捕まったと行って飛んできたんだ。」
「ほっ、ほんとですか。千紗とても感激です。」
九十九はなんとかごまかせてほっとした。
「京子無事だったか。」
「月臣様ご無沙汰いたしております。」
「元気でなによりだ。」
「ん、ちょっと待って下さいなぜあなた方がここにいらっしゃるのか説明して下さい。」
「実はな、テンカワアキトに招待されてな。なにやら話があるらしい。」
「そうなんだお前の了解取らなくてすまなかったユリカ。」
「ううんいいんだよ、でも何のお話があるの?」
「その前に舞花さん、
今は枝織ちゃんより北斗に用があるから代わってほしいんだけど。」
「ええ分かったわ、じゃあ枝織ちゃん。」
「何?舞ちゃん。」
「北ちゃんにとぉぉぉっても大事な話があるから変わってくれないかな。」
「うん分かったじゃあ変わるね・・・・・・」
・・・・数秒後
その時、枝織から北斗に変わる瞬間ブリッジにいる人間は1人を除いて戦慄を覚えた、
女の枝織の顔から”真紅の羅刹”北斗の顔に変わった瞬間、
「・・・おい、テンカワ何のようだ俺をこんなところで呼びだして。」
「ああ、今からちょっと話があるからつき合ってもらうぞ。」
「ふんっ、まあ後で俺につき合ってくれるなら聞いてやる。」
「ああ、わかった。好きなだけつきあってやるよ。」
「ふっ、いいだろう。」
「俺の、いや俺達の本当のことを話そうと思ってな。」
「でも俺達って誰のこと?」
「ますは俺テンカワ・アキトとラピス、ルリちゃん、
ハーリーくん、高杉の5人のことだ。」
「その五人にはどんな関係があるの?」
「それは・・・・俺達は・・・約5年後の未来から・・・ボソンジャンプによってこの時代に
再び戻ってきたんだ。でも戻ってきたのは心身ではなくて
精神だけ過去にボソンジャンプしたんだ。
つまり俺達は現在の俺達ではなく未来の俺達なんだ。」
あたりの時間が一瞬止まったように感じた。
「なにいってんだ、テンカワ。」
「訳わかんないよ。アキト君のいってること。」
「どういうことがはっきり説明してちょうだいねアキト君。」
上からリョーコちゃん、ヒカルちゃん、イネスさんの順だ。
「もちろんだそのためにこの2人にも集まってもらったんだから。」
「なるほど。ってことはこの二人にもこれからの話しに関係があるからなのか?」
「はい、その通りですナオさん。」
「それじゃあ説明します。俺達は今から5年後の世界から
ボソンジャンプのランダムジャンプによってこの時代に戻ってきたんだ。」
「なるほど、あの時アキト君のブラックサレナが破壊されたときに
ルリちゃんがいったランダムジャンプっていうのはアキト君に瞬間移動の現象が起こった
かもしれなかったからなんだ。」
「はい。あの時といっても5年後の話ですけど、
私達の戦艦ナデシコCがアキトさんの乗ったブラックサレナが
乗ったユーチャリスをアンカーを打ち込んだ攻撃したんですがボソンジャンプ
したときにシステムが暴走してしまって私達は過去に来てしまったんです。」
「ちょっと待って、ナデシコCとユーチャリスっていうのは何なの?」
エリナが問いただした。
「ナデシコCとは5年後ネルガルで造られたナデシコの新造戦艦です。
ちなみに艦長は私で副長は高杉サブロウタ大尉オペレーターはハーリー君なんですよ。
ユーチャリスはラピスが操縦しているんです、
ユーチャリスはナデシコCのプロトタイプなんですよ。」
「なんで未来でルリちゃん達とアキト君が戦ってるの!!」
「それは・・・。」
「それは俺が説明します。俺とルリちゃんが戦っていたのは
・・・・・・・俺を連れ戻すためだったんです。」
「連れ戻すため?」
「はい、俺とユリカは未来で”火星の後継者”
つまり木連の残党軍に誘拐されたんです。」
「ちょっと待った。俺とユリカってどういうことだ。」
「はい、俺とユリカは2199年6月に結婚したんですが、新婚旅行に出発したシャトルが
”火星の後継者”に攻撃されたんです。そしてその時木連の残党軍に拉致されたんです。
しかしその3年後には火星の後継者の反乱はナデシコCとルリちゃんの活躍があって
草壁春樹の逮捕で幕は閉じました。」
「つまりその時にアキトさんの復讐の理由はなくなったんです。
だから私はアキトさんをユリカさんのもとに連れていこうとしたんです。」
「でも俺は拒否した。俺はその時火星の後継者のボソンジャンプ人体実験で
五感のほとんどが機能してなかったんです。だから俺なんかと一緒になっても
ユリカが苦労するだけでちっとも幸せになんてなれやしないと思ったんだ、
だから逃げてたんだ。」
「でも、もう一度過去に戻った時に俺は決心をしたんだ
今度こそすべての決着をつけようとそう誓ったんだ。」
「なるほどね。」
「でも変えられない過去もあった」
「変えられない過去?」
「ああ、現に過去の未来とは違ったことがいくつも起きている。」
「一つ目は過去の過去では遭遇することのなかった人たちがナデシコに乗って
一緒に戦っている。サラちゃんやアリサちゃん、ナオさんだ。」
「えぇぇぇ、じゃあ前は私達はナデシコにはいなかったの。」
「ああ、その時の俺は今みたいに強くなくって普通のパイロット兼コック
だったからな。それに俺が西欧方面駐屯軍に行ったからみんなとも知り合って
そして今ともに過去にはいなかった新たな仲間とともに戦っている。」
「二つ目は・・・・・・・
死ぬべきではなかった人達、俺のせいで殺された人達が出てしまったことだ、
悪い夢ならさめて欲しいとも思ったこともあった。
でも、いくら悔やんでも死んだ人は帰らない俺は強くいるべきではなかった
のかもしれない俺が強すぎたからよけいな奴らが集まって、
俺を挑発するためだけに小さな子供の命を奪った奴がいた、当然そいつは倒した。
でも、あの子は・・・・メティちゃんはもう戻ってこないんだ。」
「そんなことないよ。」
「私達はアキトのおかげで今この存在があるんだよ。」
「そうだ、西欧方面駐屯軍にお前がこなければ俺達は今ここにはいなかった。」
「私達だけじゃないよ他のみんなもアキトが助けてくれたから今を生きていられるんだよ。
だから自分を責めないで・・・・・。」
アキトはうっすらと涙を浮かべていた、
ここにいる数人はメティという人物のことはすぐに分かった。
ちょうどその子はルリちゃんと同い年くらいだろうか、
私達もアキトと同じように泣いていたのかもしれない・・・・・
でも私達はグッと大粒の涙が出そうになるのをこらえた。
メティちゃん・・・・幼くしてその命を奪われたかわいそうな少女。
今度帰ったらみんなでお墓参りに行こう、その時は泣かないようにしようね。
・・・・・・・・・・・アキト。
アキトは涙を拭って話を続けた。
「三つ目は北斗との出会いだ、
前は北斗とは出会わなかった。
過去ではいなかったのかもしれないし
過去ではお前の乾きを潤してくれる奴がいなかったからかもしれないしな。」
「ふっ、確かに俺はテンカワの話を聞いて会いたくなった。
つまりテンカワがいなければ俺はずうっと牢の中だっただろうからな。」
「北斗どうして過去ではお前ほど強くなかった俺が今はお前と同等の力を
得たか分かるか。」
「さあな、大方さっき話していた”火星の後継者”への
復讐のために強くなったんじゃないのか。」
「まあ正解だ。なあ北斗
もし今のお前が体の五感のほとんどをなくしたらお前はどうなると思う。」
「さあ、考えたくもないな。
少なくとも今ほどの力は出せないだろうな。」
「お前は前に俺の格闘術には木連式柔が使われているといったことがあったな。
その問いに対して俺は木連の優人部隊のある人物に教えてもらったといったが
その人物はここにいるぞ。」
「まっ、まさか白鳥少佐ですか?」
「はずれ。」
「じゃあ、まさか月臣様ですの。」
「正解。」
「ちょっとまて!!なぜ俺が敵である貴様に木連式柔を教えたんだ。」
「それは、あなたが過去の未来でネルガルの諜報員をしているからですよ。」
「ってことは、数年後には和平が成立するってことなのかしら。」
「はい、そういうことです。」
「五感が無くなった俺が強くなれたのは
あなたの指導があったからです。」
「なんだか敵に礼を言われるとは変な気分だ。」
「なるほどテンカワが強いのは過去の未来で五感をほとんど失っていたから
だからまた過去に戻った時には未来での五感がなかった時の強さが
五感があった過去に継承されたということか。」
「まあ、そういうことだ北斗。」
「それじゃあアキトの化け物級の強さも説明できるわけか。」
「そして四つ目はガイ(ジロウ・ヤマダ)が生きてるってことだ。」
「なにー、アキト俺はほんとなら死んでたのか!!!!」
「ああ、あの時ナデシコから脱出しようとした
ムネタケ提督に打たれてな。」
「確かあの時俺は医務室にいたからなそれで生きているのか。」
「ああ、だから今度は誰も殺させたくないと思ったんだ。
でもそれでも死んでしまった人は多かった。」
「じゃあムネタケ提督は過去の未来ではどうだったの?」
「提督は過去の未来と一緒だよ。エステに乗って死んだよ。
あの人の未来だけはかえられなかった。」
「テンカワ君、なら聞かせてほしい。
たとえばここにいる他の人間で誰か過去の未来で殺されたりした人はいるか。」
「はい、残念ですがおそらくいるとすればあと一人です。」
「誰なのアキト?」
「・・・・・あなたです、白鳥少佐。」
「ウソでしょテンカワさん白鳥少佐が殺されるなんて。」
「・・・・・・・・テンカワ君俺は誰に殺されるんだ。」
「言えばあなたは苦しみますだから聞かない方がいい。」
「たのむ教えてくれ。」
俺はしばらく考えた。
「・・・・あなたを殺した人とはあなたの近くにいます。」
「・・・・まっ、まさか・・・。」
「そうですあなたですよ、月臣少佐。」
「ばっ、ばかなことを言うな
俺が親友の九十九を殺すわけがないだろう!!」
「残念ながら事実です。」
「何故俺が九十九を殺すんだ理由を言え!!」
「白鳥少佐が俺達の側についたからです。だからあなたは草壁に命令されて
唯一無二の親友の白鳥さんを殺したんです。
そして白鳥さんは俺達に殺されたと本国で発表された、
これによって木連の和平推進派は力を失います。
つまり白鳥さんの死は草壁にとっては和平推進派を黙らせるための
格好の道具にすぎなかったのです。」
「そっ、そんな馬鹿な。」
「月臣少佐あなたに質問します。」
「なんだ。」
「あなたにとっての正義とは何ですか?」
「それはもちろん、」
「悪の地球連邦を倒すこと。ですか、」
「ああ、そうだそれこそ我らが戦う理由なのだ。」
「・・・同じだな。少し前の俺と、俺も少し前まではお前らは木星蜥蜴で
俺達にとってはお前達は悪の帝国だった。
しかし、実際お前らが同じ人間だったと知ったときには正直言って
悩んだよ。悪の帝国は木星蜥蜴ではなく同じ人間で、
所詮俺達のやってることは人殺しだったって。
でも今は迷わない!俺は俺の正義を見つけたからこそ俺はお前達と戦える。
悪の地球は滅んで当然なんていってるけどな俺達は人間なんだぞ、
ただ戦うだけじゃあ動物以下の存在になっちまうぜ。
お前達はもう一度本当の戦う理由を見つけるべき何じゃないのか。
本当の戦う理由を持たない奴らには子供のヒーローごっこの延長程度なんだよ!!」
「・・・・・そうかもれない。」
「・・・・ああ、地球を倒すというのは昔から言われていたことなんだ。
だから俺達は正義は俺達で、地球が悪なんだと教えられた。
俺達はもう一度考えるべきなのかもしれない。」
「もし貴方達が木連に帰るというのならば止めはしません、
でも、貴方達がこの話を聞いて草壁とともに戦うのであれば
俺達は貴方達と戦うことになるでしょう。」
「ああ、その時にお互い決着をつけよう。地球と木連がともに同じ道をたどれるように」
「ええ、しかしこの戦いの最後には俺は
草壁春樹、シンジョウ・アリモト、南雲義政、そして北辰この四人は絶対に倒す。」
「ああ、そうだな。」
「たしかにあの4人がいる限り平和は訪れないでしょうからね。」
「じゃあテンカワ、俺達はそろそろお暇するぜ。」
「ああ、とりあえず白鳥少佐と月臣少佐を送り届けてくれ。」
「テンカワ君ありがとう、私は和平のためにできる限りのことはしよう
そしてこの話は木連では我々だけの機密事項にしておくよ。」
「そうしてもらえると助かります。
今度はもっと違う形でお会いしましょう。」
「テンカワ!!」
「何だ北斗。」
「俺はもうしばらくお前と戦いたいだからこれからも俺の相手をしてもらうぞ。」
「ああ、そのつもりだ」
「ふっ、じゃあな。」
そして3人はボソンの光芒の中に消えた。
そして北斗も枝織と入れ替わった。
「・・・・・・・・・アーくんもう北ちゃんとのお話は終わったの?」
「ああ、終わったよ。」
「じゃあ、後で遊ぼうよー。」
「はいはい、わかったよ。」
「わーいやったー。」
「アキトさん。」
「んっ、何だいルリちゃん?」
「また、あの時みたいに一緒に同じ時を過ごしたいですね。」
「ああ、そうだね。」
これによって彼らがどうするかは彼らが決めることだ。
もう誰も悲しませたくない・・・・だれにも・・・・・悲しい思いはさせたくない。
過去の過去での悲しい出来事はもうたくさんだ!!
俺達はあの未来を帰られるのか・・・
いや、変えてみせる、変えなければならないんだ。
・・・だが、そのためには俺と北斗は別の形で戦う方がいいのかもしれない・・・。
End
あとがき
前々から早くばらせ早くばらせと思っていたのにBenさんなかなかやってくれないから自分で
書いてしまった。
これを書いてるときは学園祭真っ最中でした、なのにこんな話を書くなんてなー。
書いてる途中で何度も直しました。
あっこれは変だここもおかしい何てやっていていたら予定よりも遅くなった。
ルリやラピスのお仕置きのことも書こうかと思ったらなんだかシリアスな文章になってしまった。
出せそうな所はあったのにやっぱしギャグは駄目ですね私は。
これからもちょくちょく書いていこうと思ってます。
皆さんの感想によってはこれの続きのような物を書こうかと考えています。
そのために意味深な言葉をラストに書いています。
でも学校のパソコンを使って書いているから作る時間があまりないんですよね。
でもがんばっていこうと思いますので皆さんよろしく!!
管理人の感想
TRUTHさんからの初投稿です!!
ふふ、待ちきれませんでしたか(苦笑)
まあ、引っ張ってますからね〜
やはりお約束を大事にしないとね(爆)
でも、ここでアキト達の正体を明かしてからが問題ですね。
さてさて、TRUTHさんはどんな展開を考えてられるのでしょうか?
では、TRUTHさん!! 投稿有難うございました!!
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