第13話 「愛と

×怒りと

                   ×憎しみと」


 












 メティの誘拐事件があった次の日のナデシコ


 ブリッジ


 今日も何時もの様にオペレーターシートに座り黙々と仕事をこなす。

 今のところナデシコは大きな事件も無く順調にやってきている。

 アキトさんがいなくなる事で心配していた戦闘も、

 流石はナデシコのパイロット達、最初こそ失敗もあったが、

 今は難なくこなしている。


 ただ、心のほうは穴が開いたまま・・・


 そう言えば昨日はカイトからの定期報告がありませんでしたね。

 それにアキトさんの感情も沈みっぱなしですし・・・


 ちょっと連絡を入れてみますか。


 私がアキトさんにリンクで話し掛けようとした時。


 キュピィィィィン!!ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!


 元の世界でも滅多に無かったくらい

 強烈な負の感情が流れ込んできた!!


(アキトさん!!どうしたんですか!!アキトさん!!)


(黙れぇぇぇぇぇぇぇ!!) 


 くっ、あ・・・・


 そんな・・・一体・・・何が・・・・


 パタン!!


「姉さん?どうしたんです姉さん!!」


「どうしたの!!ルリルリ!!」


「ルリちゃんしっかりして!!

 イネスさん!!」


 私は流れ込んできた感情の波に勝てず、気を失ってしまった。





(・・・リ!!、ルリ!!ルリ!!)


 ん?ここは・・・医務室?

 ああ、そうか、私はさっき・・・


(ルリ、気がついたか!!)


(アキトさん・・・)


(すまないルリ、大丈夫か?)


(ええ・・・大丈夫です。

 それより何があったんですか?)


(すまない、今は時間が無いんだ。

 詳しい事はカイトから聞いてくれ。

 それで、お前にたのみがあるんだ、

 クリムゾングループの物資の流れを調べて欲しい。)


(それで不審な点を探すんですね?)


(そうだ、ラピスが気がついたら一緒にやってくれ。)


(解りました。)


(頼んだぞ。)


 それでアキトさんとの通信は切れてしまった。

 向こうで何があったんだろう?

 とにかく後でカイトに聞いてみよう。


「あ!!ルリちゃん、気がついたのね!!」


 私が起き上がると、ずっと付き添ってくれていたのだろう、ユリカさんがいた。


「ユリカさん・・・

 ご心配をお掛けしてしまった様ですみません。」


「それは良いんだけど、大丈夫?

 イネスさんは疲れが溜まってるんじゃないかって言ってたけど。」


「はい、もう大丈夫です。」


 私がベットから出ようとすると・・・


「ああ、ルリちゃん、今日は休んでていいよ。」


「でも・・・」


「いいんだよ、今日は戦闘も無さそうだし、

 今日は1日ゆっくりして。」


「・・・はい、ではお言葉に甘えさせていただきます。」


「そうそう、休養も必要だよ。」


「ありがとうございます。

 ・・・ユリカさんは戻られなくていいのですか?」


「うん、これも艦長の仕事だよ。

 ・・・そう言えば、こうやって二人だけで話すのは初めてだね。」


「そう言えばそうですね。」


 ユリカさんの顔が真剣な物になる。


「ねえ、ルリちゃん今までちゃんと聞く機会が無かったから

 聞きそびれちゃっってたけど、

 アキトとルリちゃんはどう言う関係なの?

 貴方達の間に一体何があったの?」


 本当に真剣なユリカさん。

 変な誤魔化しはやめたほうがよさそうですね。


「アキトさんはなんて言ってました?」


「アキトは・・・何時も話してくれないの。」


「では、私から話すわけにはいきません。」


「どうして?私にも言えない事なの?」


「今は・・・今はまだ早すぎます。」


「まだ早い?」


「はい、この事はいずれ必ずお話しますから、

 それまで待っていてください。

 とくにユリカさんには絶対聞いて頂かなければならない事です。」


「・・・解った。

 じゃあ、待ってるね、話してくれるのを。

 約束だよ。」


「はい、約束です。」


 そうして暫く他愛も無い会話をした後、ユリカさんはブリッジに戻った。


 ユリカさん、貴方には聞いて頂かなければなりません。

 私は貴方に謝罪しなければいけないから・・・


 一人になって、私はオモイカネと共にクリムゾンの物資の流れの調査を開始した。

 









 あの事件から3日後。

 西欧方面基地、取調室の前。


 あの事件から3日、あの時テツヤが言っていた内通者の

 調査が終わり、その容疑者が今私の後ろの取調室にいる。


 あの事件以来姿が見えなかったアキトさん達が、何処でこの事を聞きつけたのか、

 こちらに向かっている。


 漆黒の鬼神となって、鬼人を従え・・・


 今取調べを受けている男を殺すために。
  

 お父様は彼等を止めるために防衛ラインを張ったが何分もつか・・・


 私、レイナ、サラ、アリサは分散して説得に当たるつもりだ。

 分散するのは私の作戦。

 少しでも時間を稼ぐために・・・


『第1防衛ライン突破されました!!』


 私の付けているイヤホンから報告が入る。

 やはり数行で突破された・・・


『目標、第2防衛ライン突破!!』


 そんな!!早過ぎる!!

 第1防衛ラインから第2防衛ラインの間にはサラさんが居るのに!!

 ・・・足止めすら出来なかったと言うの!!


『第3防衛ライン突破されました!!』


 次々突破される防衛ライン。

 やはり、彼女達は説得する事も出来なかったようですね・・・


 そして、ついに・・・


 カツ、カツ、カツ・・・・・


 私の前に鬼神と鬼人が現れた。


 その目に宿る復讐の炎・・・


 彼女達はこれに見て動けなくなったんですね・・・


「どちらへ行かれるのですか?」


「・・・決まっているだろ。」


「復讐・・・ですか?」


「そんな大層な物じゃないさ。
 
 ただ、敵を討ちに行くだけだ。」


 静かに、だが重く響く声。


「アキトさん!!

 あの人達は貴方にそんな事を望んでいません!!

 止めてください!!」


「望んでいない、か・・・

 確かにそうかもな。」


「だったら・・・」


「だが、そんな事は関係無い!!

 死者はそんな事を望んでいないだと!!

 そんなもの偽善以外のなにものでもない!!」


「!!」


 私は予想外の答えに言葉を失った。


「死者がどう思おうと関係無い!!

 これは今生きている俺の問題だ!!」 


「な、ならカイトさん!!貴方は!!」


「俺か?俺はアキトに仇なす者を討つだけだ。」


「シキさん!!貴方まで!!」


「俺はこの類のクズが大嫌いでね。

 だから、行くんだ。

 今までも、そうして来た様に。」


「ナオさん!!ミリアさんに頼まれでもしたんですか!?」


「・・・いや、そんな事頼まれてはいない。」


「だったら!!」


「しつこいぜ、アヤ。

 俺にとっては婚約者の家族が殺されたんだ。

 シキやカイトより明確な理由だろ。

 第一、ミリアが止めるのならともかく

 あの家族と殆ど面識の無いお前に止める権利など無い!!」


 ・・・最早これまでの様ですね。

 説得する事は出来ない・・・でも、止めなければ!!


 私は隠し持っていたスイッチを押した。


 ドン!!ガコォォン!!


 対暴徒用の即席牢獄が4人を捕らえ・・・られなかった!!


「悪が、同じトラップに2度も掛かるほどバカじゃないんだ。」


「それに対する知識があれば回避する事は容易い。」


「まっ、この程度、閉じ込められた所ですぐに壊せるけど。」


 ナオさんがブラスターを私の額につき付け、

 カイトさんが鎖を私の首に巻きつけ、

 シキさんがナイフで私の胸に置いた。


「・・・通してもらう。」


 カツ、カツ、カツ・・・

 
 私の横を通り過ぎるアキトさん。

 そして他の3人も後に続いて行ってしまう。


 パタン・・・


 私は地面に座りこんでしまった。


 結局、私は『また』、

 復讐に向かう

 大切な人を

 止められなった・・・







 結局、その容疑者は殺されなかった。

 理由はお父様が言うには

 「彼等にとって、あの男は殺す価値も無かった」

 らしい。

 皮肉な事にまた私の大切な人の復讐は私の説得以外の理由で達成されなかった・・・
 

 私は、なんて無力なんだろう・・・











 更に二日後


(アキトさん場所が判明しました!!)


 昨日、ルリからの連絡が入り、テツヤの居る場所も判明した。


 ただ・・・


(そこにはチュ―リップが8つあります。)


(ちょうど良いさ、あれを使うよ。)


(・・・もう使うんですか?)


(ああ、けじめはつけないとな。)


(・・・解りました、そちらに輸送させます。)


(ああ、頼むよ。)



 そしてそれが今日届く。


『アキト君、貴方にお届けものよ。』


 レイナちゃんから通信がくる。


「届いたんですね、追加パーツが。」


『・・・ええ、そんなのもあるけど・・・』


 何やらリストを見ながら答えるレイナちゃん。


『それはおまけみたいになってるんだけど・・・』


「はあ?」


 追加パーツがおまけって、どう言う事だ?


『とにかく、格納庫の前で待ってるから。』


 何故に格納庫の前なんだ?


「はい、すぐに行きます。」



 そして俺が格納庫の前で見た物は・・・


「・・・カタツムリ・・・ですか?」


「一応、輸送機みたいよ。」


 巨大なカタツムリの形をした輸送機だった。


 ・・・今度は何を見た、ラピス・・・


「説明書があるけど・・・聞く?」


「・・・お願いします。」


「ええっと、まずこの輸送機は輸送機の役目だけではなく、

 ブラックサレナの換装システムを搭載しています。

 今回送りましたブラックサレナのアーマード・モジュール

 試作型ガイアと合体したスーパーブラックサレナは

 標準装備のゼロ、高速戦闘のイエーガ―

 接近戦闘のシュナイダー、長距離射撃のパンツァ―
 
 に換装できます。

 その時に素早く換装出来るのがこの輸送機に搭載されている

 C・A・S(チェンジング・アーマー・システム)です。

 このシステムを使えば、その場に合った装備に

 僅か25秒で交換する事が出来ます。

 次ぎに武器の説明です。

 試作型ガイアは標準装備として試作型小型相転移エンジンを

 搭載し、武器はファングスラッシャー8発、レールキャノン2門

 マシンキャノン2門、ストライク・シールド4基

 テイルバインダー改になります。

 またブラックサレナ本体にはDFS2本のみの装備となります。

 更にこの試作型ガイアには人が乗り込み、単独で行動する事も出来ます。

 カイトの戦闘服も付属しておきましたのでカイトを乗せると良いと思います。

 イエーガ―に換装した場合、ストライク・シールドとマシンキャノンが

 外され、ブースターが取りつけられます。

 シュナイダーはレールキャノン、マシンキャノンが外され、

 DFSが5本装備されます。

 パンツァーは何も外されず、サテライトキャノンが取りつけられます。

 このパンツァーは非常に重いため敵を超長距離から殲滅するときしかお勧めできません。

 それとサテライトキャノンの使い方は、

 まず、発射体勢に入りリフレクターを展開します、

 そうして、地球の衛星軌道上に待機している『エデン』から

 3.7秒でエネルギーウェイブが到達し、さらに5.2秒のチャージをして発射できます。

 またリフレクターを展開したあとはその場を移動すると、

 エネルギーウェイブが地上に降り注ぎ大爆発が起きます。

 さらにこのサテライトキャノンはエデンとの間に障害物が無い所でしか使用できません。

 その代わり威力はテンカワ流の奥義クラスです。


 注意:試作型ガイアに搭載されている試作型小型相転移エンジンは
   
     一度の戦闘で30分が限度です。

     またジャンプも一回の戦闘で一回だけにしてください、

     それ以上は保証できません。
                                                   


 以上よ。

 で、何なのこの異常な装備は!!

 さっき調べたけどイエーガ―なんか最高速度だしたら、

 いくら慣性中和されてると言っても並の人間なら死ぬわよ!!

 それにこの小型相転移エンジンって何!!

 装備だってオーバーテクノロジ―の塊じゃない!!

 第一送り主が匿名希望の時点でおかし過ぎるわ!!」


  一通り説明を終えたレイナちゃんがいきなり叫び出した。


「ハッキリ言うわ。

 これを使うのは危険すぎるわ。」


「・・・解っている。

 でも俺はけじめをつけなければいけないんだ。」


「・・・どうしても使うの?」


「ああ。」


「・・・ふぅ、解ったわ。

 でもこの注意書きはちゃんと守ってね。」


「ああ、約束する。」


 そうして俺達はテツヤの所へと向かった。 






 テツヤのいる場所に着いた。

 敵は既に配置を終えていた。 

                                          
『アキト君、カイト君準備は良い?』

 
 何気に輸送機を操縦しているのはレイナだったりする。


「こっちは良いぞ。

 カイト、ドッキングだ!!」


『了解。』


 輸送機の中でブラックサレナと試作型ガイアの合体を行う。


 ウィィン!!ガシャ!!ガチンッ!!
 

『ドッキング完了。

 システムオールグリーン。』


「では・・・行くか。

 インストレーションシステムコール!!イエーガ―!!」
 

 ウィィィン!!ガシャ!!ガシャ!!ガシィィン!!


 ガイアのマシンキャノンとストライク・シールドが外されブースターが付けられる。


『ブラックサレナ・イエーガ―、C・A・S、コンプリーテッド!!』


 ウィィィィィン!! カシャン!!

   
 床が上がり発射台に固定される。

 この発射台も電磁レールの様だ。


「GO!!イエーガ―!!」


 そして、戦いの幕が切って落とされた。

 




「チューリップの配置、完了しました。」


「よし、敵を確認したら増援を呼べ。」


 さて、どうするのかな英雄さん。

 いくらお前の戦闘力が桁外れでもチューリップ8つは落とせまい。


「な!何なんだこれは!!」


 突然、オペレーターが騒ぎ出す。


「どうした?」


「何かがこちらに超高速で向かってきています!!」


「敵ではないのか?」


「いくらなんでも非常識過ぎる速度です!!」


 その時


グォォォォォォォォォォォォォンン!!


 その「何か」が咆哮と共に画面上を通りすぎた。

 そして


 チュッドドドドドドドドドドドドォォォォォォォォォオンンンン!!
 

「何が起きた!!」


「や、奴の通り過ぎた場所にいた無人兵器とチューリップが破壊されました!!」


「今の映像を解析しろ!!」


「こ、これは・・・」


「今度はなんだ!!」


「い、今の奴は映像を解析した結果、巨大なエステバリスだと判明しました。」


「まさか奴が乗っているのか!!」


「そんな、無理です!!

 あんなのに人が乗ったらGで潰れてしまいます!!」


 だが、こんな事が可能なのは奴しか考えられん!!

 あのテンカワ アキトしか・・・


「この戦闘のデータを本社に送信しろ。」


「りょ、了解。」

 
「それから念のため退却準備をしておけ。」


「了解・・・!!施設内に侵入者!!

 退路と施設が破壊されています!!」


 そいして表示された画面に映る破壊された施設、倒れた部下、そして・・・

 ヤガミ ナオ、カグラ シキ。

 ナオはどう言うわけか生き延び、

 ミリアとか言う女の暗殺を邪魔した挙句にこれかよ・・・


「まったく、やってくれるな!!」


 カメラに気付いたシキがブラスターを向ける。


 ガァァァァァァァン!!

 
 カメラを破壊した。


 
「敵レーダーからロスト!!」


「何!!」

 






『アキト、シキとナオが敵施設の4割を破壊、退路も塞いだそうだ。』


「そうか、じゃあそろそろ本気でやるか。」


 俺はジャンプフィールドを展開する。


 ウィィィィィン・・・

 
 ブラックサレナが虹色に輝く。


「ジャンプ!!」


 シュゥゥゥン!!

 シュン!!

 
『ジャンプアウト完了、現在地、敵の上空。』


 下に見える大量の無人兵器とチューリップ。


「よし、じゃあ、あれをやるか。」


『解!!』


 俺はDFSを両手に一本ずつ構える。

 カイトにDFSの制御を任せ俺は技のイメージングに入る。


「我が行く手を遮るものに、滅びと報いを与えんことを!!

 覇王滅殺陣!!!!」

 グオォォォォォォォォォンンン!!

 ドゴォォォォォォン!!

              ズゥゥゥゥゥゥゥゥゥンン

 チュドォォォォォォォォォン!!

 

 俺の放った闇は全ての敵を呑み込んで行った。









「くっ!!現状を報告しろ!!」


「は、はい、無人兵器9割が破壊されました!!

 チューリップも残り一つです!!」


「なんてことだ・・・

 今の記録はちゃんと取れているか?」


「はい、随時本社に送って・・・」


 その時、画面にエラーが表示される。

 今まで本社に送っていたデータが消されたことを示していた。


「どう言う事だ・・・」


 俺がそう言ったのを合図にした様に

 数十あるモニターに文字が表示される。

『私はアキトの目、アキトの耳、アキトの手、アキトの足、アキトの、アキトの・・・』

『俺はアキトの目、アキトの耳、アキトの手、アキトの足、アキトの、アキトの・・・』

『私はアキトの目、アキトの耳、アキトの手、アキトの足、アキトの、アキトの・・・』


「何なんだ、これは・・・」

『そして私はアキトの心の鎧。だから私は、あなたを、』

『そして俺はアキトに仇なす者を討つ真紅の剣。だから俺は、お前を、』

『そして私はアキトを止める唯一つの鎖。だけど私は、あなたを、』


『『『絶対に許さない!!』』』


 過去、これほど文字に恐怖した事があっただろうか?

 過去、これほど文章に戦慄した事があっただろうか?


「あ、あああ・・・」


 俺はその時、初めて

 自分はとんでもない者の逆鱗に触れた事が判った・・・







「さて、こんなものかな・・・

 カイト、俺は決着をつけてくるから、ここを頼む。」


『ああ、解った。

 でもどうせ任せてくれるならもうちょっと残して欲しかったぞ。』


「ああ、すまんすまん。

 じゃあ、行ってくる。」


 そして俺は個人のジャンプフィールドを展開し、

 ナオさんとシキさんと合流した。



「さて、久々の機動戦の実戦だな。

 残りの敵と残りの時間で楽しむとするか。」


 シュン!!

    ザク!!バキ!!ザシュゥゥゥン!!

 ドカァァン!!

  ズドォォォン!!

            ガガガガガガンン!!


 チュッドォォォォン!!

 

 そして俺がそろそろ最後のチューリップに止めを刺そうとした時、

 テツヤの所に着いただろう、アキトの感情が

 静まっていく事が解った。


 おかしい、テツヤを前にして感情が静まるなど!

 
 俺はアキトとリンクを繋いだ。


 アキトが会話をしている。


(そうか・・・俺はお前だ。

 お前は俺のもうひとつの可能性だ。

 俺とお前の違いと言えば、

 俺にはまだやらなければいけない事があった、そして

 俺には本当に道を踏み外す直前で止めてくれる人がいた。

 それだけだ・・・)


 その後の会話は俺が戦闘中ということもあり、

 よく聞こえなかったが、どうも止めを刺さずに戻ってくる様だ。

 最もそこはすぐに崩れてしまうから、テツヤの死は確定しているが・・・

 アキトは決着をつけられたのか?

 まあ、少なくともアキトはそれで良かった様だが・・・


 さて、俺も終わらせるか。


 俺は最後のチューリップに止めを刺しに掛かる。


「切り裂け!!

 飛竜翼斬!!」

 ズガァァァァァン!!

  
   チュッドォォォォォォオオオオオン!!


 そして全ての戦闘が終了した。

 







 あとがき


ルリ:ゾ○ド・ゼロですか?

作:そうですよ、いや〜あのシステムだけ好きなんだ。

アキト:システムだけ?じゃあ、この先、ヤマサキが「お前達なんかコッパミトコンドリア。」

    とか言いながら出てくる事はないんだな?

作:ああ、それか・・・今はそれが入る予定は無い。

  ・・・本編では。

ルリ:なんです?外伝でも作る気ですか?無謀な・・・

作:いや、サイドで書くかもしんないって言っただけだ。

  でもゾ○ドの方なら書くかも。

  バンがアキトでフィーネがルリ、オモイカネシリーズがオーガノイド。

ルリ:私がフィーネでアキトさんがバンってことは勿論、最後は私とアキトさんが

    結ばれるんですね。

    じゃあ、はやく書きなさい。

作:あのね〜あそこに投稿する物だよ、アキト君はハーレムに決まってるじゃん。

  ムンベイをユリカとかレイブンが北斗でリーゼが枝織で・・・って

  なんで、ごるでぃおんはんまーを構えるんだい?(汗)

ルリ:光になれーーーー!!


   ズガァァァァァン!!


アキト:あ〜あ、まったく、懲りないなぁ。

    それでは今日はこの辺で、次回もよろしく〜。

 

 

代理人の換装(字が違う、字が)

 

・・・・・・・こう言っちゃなんだけどあまりシリアスじゃないな(苦笑)。

まあ、「T−SAKA式」だからそれはそれでよし(笑)!

しかし、「あの」換装システムを採用しているという事は・・・・

 

 

スーパーブラックサレナは

シャイニングフィンガー』を

標準装備してるんだな(笑)?

 

 

よし、そーだ、そーに違いない、うん、そう決まった。

なおこの場合反論は不許可(笑)。