かつて、「正義は人の数だけあった」といった人がいます。
それなら、すべての人が個々の正義を持っているわけで・・・
                       自分にも正義があってもよいことになるのです。
               ルリさん・・・ 待ってて下さいね。



           
                     ハーリー  愛の劇場 
                     第二話




  アキトはアンテナを頭につけられていた。
それでも潜在意識の中で、一番はじめにアイちゃんを助けられなかったことは覚えていた。
それが、ルリをさらおうとするハーリー君の状況が、火星の人たちを殺そうとする木星トカゲの時の、
状況とうり二つのように思え、今度こそ木星トカゲ(現在はハーリー)をたおして、アイちゃんを(現在はルリ)
助けようと思い木星トカゲ(現在はハーリー)を倒そうとした。

アキトは、ハーリー(生身)にDFSで斬りかかる。
ハーリー君はそれをかわし、ブローディアの脇腹に抱きつく、そして肩関節に向けて口から
グラビティ・ブラストを放った。


アキトは振り払おうとしたが、生身で大気圏突入できるハーリーは振り払えず、ブローディアの右腕は落とされてしまった。

それを見ていたルリは、かつては漆黒の戦神と呼ばれたアキトが負けることがわかってしまったので、
ハーリー君にアキトが殺されないうちにやめてもらうようにハーリー君に、
「ハーリー君。 あなたの家まで行くからアキトさんはころさないで。 殺したら行かないから。」
「じゃあ、そちらに行きますから待ってて下さいね。」
「今日はイヤ。お気に入りの荷物達も行くなら一緒がいい。一週間後向かえに来て。」
「わかりました。一週間後向かえに行きます。あっ 言っておきますが逃げても無駄ですよ。」

そうハーリー君は言ってスキップしながら帰っていった。ちょっと遅めのマッハ3で。







  翌日、ルリは”某同盟”改め”妻会”メンバー達を全員緊急召集した。


「・・それでは、緊急会を始めます」
「ル・・・妖精さん。今日の緊急召集の用件は何なの?」
「みなさん、まずこれを見てください。」

そういうと、昨日のブローディアの右腕が落とされた場面を見せた。
「嘘・・・・」
妻会メンバー達は言葉を失った。
「あれってハーリー君だよね?」

「ハーリー君が放ったのって、グラビティ・ブラストよね? どうして・・・」

「説明しましょう。彼が、以前山崎にナノマシン型相転移エンジンを入れられたのは知ってるわね?
そのナノマシンが彼の体内で自己増殖をし、また彼も”真紅の羅刹”さんのおかげで制御どころか、
150パーセントまで出すことができるわよ、ちなみに今彼の中には4匹相転移エンジン搭載のナノマシンを
確認しているわ」


妻会メンバー達は言っていたが、妖精が、
「とにかく私たちの王子様であるアキトさんの愛機をこんなにもしたハーリー君にお仕置きをしたいと思います。
反対の人は挙手をしてください」


挙手をした人は・・・いなかった 。


「それじゃぁ、機動戦艦ナデシコ(Yユニット)発進します。」
天真爛漫さんがそう宣言すると、ピースランド地下ドッグにあったナデシコは発進した。

目的? ハーリー君にお仕置きするために決まっているじゃぁないですか・・・(殺)


一方、ハーリー家では、ジュンの過酷な修行につきあっていた。
彼も同じような目的を持っていた。
もちろん、ユリカ目当てだ。
彼女ら、某同盟を敵に回すトどうなるか、イヤというほどわかっていた。
だって、お仕置きの常連名簿まで載った人たちだから(笑)


「ビィー ビィー」

突然警報が鳴りだした。

「アル、何が起こった?」
ハーリーが言った。

アルとはこの家のメインコンピューターの名前で、(オモイカネ)のハーリー専用バージョンのことである。
「敵機確認。戦艦1、機動兵器3」
「映像出せるか?」
「映像出します。」
そうして映像が出されると、機動戦艦ナデシコ(Yユニット)とエステバリスパーソナルカスタムが二つ、
後ダリアがいた。
そう、某同盟の戦闘部隊である。
「ちっ、もう来たのか・・・ おーい、ウリバタケの旦那! あれ出せるか?」
「注文されていたもの行けるぞ。」
そうハーリー家の地下ドックで、ウリバタケが言った。

急いでハーリーは地下に下りると、ウリバタケに注文していたもの・・・
エステバリスハーリーカスタム・・・オクトパス・サーガである。

「オクトパス・サーガ 行きます!」
ハーリーは発進した。


外に出たハーリー君に通信が入った。ナデシコからだった。
「こちら機動戦艦ナデシコ艦長 ミスマル・ユリカです。率直に言います。
アキトさんの愛機のブローディアを壊した罪は重いです。直ちに投降したらいつものお仕置きで済ませてあげます。
投降しなさい!」
「そうです、ハーリー君投降しなさい、土下座して謝るならいつものお仕置きで済ませてあげます。」
艦長に続きルリもハーリーを説得する。・・・夜叉の憎しみを感じられる顔で。

「断ります。ルリさんとユリカさんとテンカワアキトの身柄を差し出しなさい。さもなくばナデシコを落とす。
命の保証までできない。かつては漆黒の戦神と呼ばれたテンカワアキトのブローディアを落としすことができるやつに勝てるのか?」

その会話に割って入ったものが一人
「俺の一番弟子である貴様と、本気で戦ってみたかった、それとテンカワアキトは譲れない。行くぞ!」
そう真紅の羅刹こと北斗であった。
彼女もちゃっかり妻会一員になっている。


ハーリー君対妻会メンバーズの戦いが始まろうとしていた。





次回!ハーリー 愛の劇場  第三話
             おたのしみに



あとがき

 どうもTTTです。
今回は戦い全部終わらす予定でしたが、次回にのびます。すいません。
次回はハーリー君対妻会メンバーズの戦いから始まる予定です。
会話少ないです・・・説明多いです・・・それに駄文度やっぱり100パーセントです。

ハーリーくん性格変わってます。アキトも弱すぎます。すいません
イネスさん出番少ないです。将来の夢は彼女のように説明おじさんになりたいからしょうがないといえばしょうがないですが・・・
なに?しょうがなくない? すいません、変な将来の夢で・・・

「次回でようやくルリさんと幸せになれますよね? ならない場合は・・・」
ハーリー君すでにチャージ完了しているグラビティ・ブラストを口からTTTに向け発射した。
「うわぁぁぁ」
TTTはとばされた。
「では、次回でまた会いましょう。」

 

代理人の感想

もう少しぶっ飛んだ展開と文章なら不条理ギャグの領域に踏み込めるのですが・・・・

もう一歩、というところでしょうか(爆)。