〜刻の涙〜

            第三話


 俺は詩緒音に連れられて廊下を考え事をして歩いていた。

 (そう、先ほどのルリちゃんの態度、まるっきり俺を避けているような不自然さがなく、

  本当に分からないのではなく全く知らない。と、言った感じだった。

  しかし、それならばラピスはどうなる。

  ラピスは俺のことが分かっていた節があった。考えられることはいくつか逢った。

  だけども、本人に聞かないことには本当かどうかはわからない。)

 ふと、隣を見るとこちらを不思議そうな瞳で見ている詩緒音がいた。

 そうだ、この子には人の心が時々見えてしまうらしい。

 「いや、なんでもない。で、どこまでいくんだ?」

 「あ、そうでした。もうすぐですそこの角を曲がったところですので・・・」

 コン、コン

 「はい、どうぞ」

 「ドクター、すみませんけどもこちらのアキトさんと言いますけども。この人の体の中にある

  大量のナノマシンについて調べてほしんですけども。そして、なるべく体の機能が正常になるように

  してほしんです。それも、できるだけ早いうちに・・・」

 そこまで言うと詩緒音は頭を下げた。一応、俺のことだから俺も頭を軽く下げた。

 「ま、できるだけのことはしますけども此処じゃたいした検査もできませんし、それより私なんかに

  何とかなる問題かどうかも・・・」

 そういいながら頭を掻きながらこちらを見た。そこには、なんと山崎にそっくりな奴がいた。

 俺は、体全身に怒りが込みあがってきた。

 その心の変化にいち早く気づいた。と、言うよりも俺の心のなかがみえたらしいが、

 「アキトさん、その人はあなたの知ってる人ではありません。なぜなら、その人は私の育ての

  親だからです。もしかすると、あなたの知っている山崎と言う人とは親戚かもしれませんけども」

 よく見るとなんとなく違う雰囲気だった。そう、奴よりは暖かな感じの顔つきだった。

 俺の、殺気に怯えていた、奴ならそんなこともの気にもしないはずだ。

 「すまない」

 短く謝った。それを見て安心した詩緒音は詳しいことをドクターに話した。

 「ま、何はともあれまずは採血して、細かな検査をしときますよ。明日、明後日以内には

  結果が出るようにがんばってみますよ、ハイ」

 そのあと、厨房に案内された。しかし、味覚も臭覚も何もない俺に何ができるというのだ。

 しかし、意外にも味覚や臭覚がなくてもできることがあった。食器を洗ったり、食材を

 切ったりすることだった。
 
 久しぶりに料理をやっているような気がした。味付けなどしなくても・・・だ。

 もしかすると、心のどこかに料理ができないと思い込んでいたのを見透かされたのかもしれない。

 


 そして、夜になると俺はあの部屋に行ってみた。そう、久しぶりに再会した(一方的ではあるが)

 本当の真相を知るために、電子音のなる部屋に・・・

 ドアを開けると、待ち構えていたようにラピスが居た。俺の姿を見たとたんに金色の瞳から

 次々と涙が流れていた。ラピスには俺の復讐につき合わせた上に俺の身勝手でリンクを切り、

 ラピスの前から突然居なくなったというのに・・・

 「ラピス・・・すまなかった。」

 「ソンナコトナイ、マタコウシテアエタノダカラ・・・」

 俺は、そっとラピスの髪をなでた。

 「ところで、ルリちゃんの様子がおかしいのだが、何か知っているか?」

 フル、フルと、横に首を振った。

 「ワタシガ、アッタトキカラアンナカンジダッタ。ダカラハジメハるりダトハオモエナカッタ。

  リユウヲキイテモナニモコタエテクレナカッタ。」

 いったい何があり、あそこまで変化させてしまったのか。

 俺が居なくなっただけで此処まで、変化するだろうか?しかし、そのことも原因の一つなのは確かだ

 これからは、もう少し他人にも気を配らなければならないのかも知れない・・・

 


 〜〜〜あとがき〜〜〜

 
 お久しぶりです。はじめまして。って、もう古いですよね(汗)

 なんか、かなり間があきましたが・・・

 て、ゆーか勝手に2話が書かれていた時にはびっくりしましたけども・・・

 四話目はできるだけ、本当にできるだけ早く書き上げたいと思います。

 こんな作者でも見捨てないでください


 〜〜〜楽屋裏〜〜〜

 雨龍(以降:雨) おひさしぶりです

 ルリ(以降:ル) 本当に今までどこで、何をしていたんですか?

 雨 い、いやそのいろいろとありまして・・・・(滝汗)

 ル ジーーーーーーーーーーー

 雨 ・・・・・・・・・・・・

 ル ジーーーーーーーーーーー

 雨 ・・・・・・・・・・・・ご、ごめんなさい

 ル ふっ、で、本当は?怒りませんのでいってみてください

 雨 そ、それは・・・またパソコンがこわれました(テヘ)

 ル (テヘ)では、ありません

 雨 ル、ルリちゃんかわいい(ポッ)

 ル ・・・・・・・・・・・・・

 雨 ごめんなさい。で、でも今回は本当に直しました。部品も時雨とお金を出し合って買いましたし

   多分、もう、壊れることはないと思います

 ル 本当ですね、それよりもなんですかこの話は、今回は私なにもしゃべってないしそれ以前に

   出てきてないじゃないですか(怒)

 雨 う、そういえばそうでしたね。(汗)で、でも次はルリちゃんメインでかけたら書きます・・・

 ル たらではなく、書きますよね!ぜったい書きますね

 雨 ・・・・・・・

 ル では、次も決まりましたので、感想、質問等はメールで送ってあげてください

 

 

 

代理人の感想

なるほどなるほど、で、次は時雨さんの番と(笑)。

ルリパートが時雨さんでアキトパートが雨龍さんという役割分担がある訳ですね?(爆)