もしもアキトが○○○○だったら?完結編
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
>アキト
なぜか幽霊になって、この世に舞い戻った俺。未練は別にないと思ったんだが・・・。
さらに、幽霊になって困ったことが・・・何もない。つーか、良し!
体をなくしたおかげで、五感が戻ってるし、つーか不死身。
食べ物はお供えをしてもらえば、食べられるようになるし、空を飛ぶのも自由自在。
物にも、人にも、すり抜けたりしなかったりと思いのまま。
まさにパーフェクトボディ!!
・・・問題が一つ。
お経などを聞くと、無性に眠くなってくることだ。
・
・
・
・
・
・
『えいえんは、あるよ』
『ここに、あるよ』
・
・
・
・
・
・
ストップ。来るところを間違ってるぞ。
それはともかく、そんな幽霊生活にも慣れたころ、晩御飯のときに、二人が改めて尋ねてきた。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
「アキトォ?どうして戻ってこれたの?」
「あ、やっぱり知りたいです、それ。」
そんなこといわれても、苦笑するしかない。
「あのなあ・・・俺は死んだときのことすら知らんのに、おぼえてるはずないだろ?」
「「・・・そうですか・・・。」」
三人の間に流れる、しばしの沈黙。ラピスは一人黙々と箸を動かしている。
「あ、でも、もしかしたら。」
「何!」
「何ですか!」
び、びっくりした・・・。そんなに寄ってくるなよ、恐いじゃないか・・・。
「え〜と・・・あの時は・・・。」
「「あのときは?」」
「腹が減ってたから、帰ってきた。」
言い終わるや否や、二人は海抜1万mよりも重いため息。
なんだよ、俺は事実を言ったまでだ!
「参考にならないよ。」
参考って・・・おい。
「そんな理由だと、飢餓で苦しむ人はみんな帰ってきちゃいますよ?」
んなこといわれても・・・。
「大体何!何で某鍵の人間磁石みたいなしゃべり方になってるの?心の声も全部口に出してるよ!」
「な、何ィ!本当か、ルリちゃん!」
「本当です。このSS中全部です。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「か、関係ないぞ!Ke○もK○nonも相○○一も水○さん家も、俺は知らん!」
・
・
・
・
・
・
「アキト。」
どわっ!・・・オモイカネか。この家をコンピュータで管理してくれてるんだよな。
でも、SSなんだから、喋らないといるかどうかわからないぞ?
「ホットイテ。」
うおっ、また声に出してたか。
「ソレヨリ、ラピスガイッテタ。」
「何だ?」
「アキト、カラダガナレルマデヒトリデネテイタ。ケド、ソロソロゲンカイ。
アキト、キョウハダレトネルノ?」
「・・・は?」
そのとき、三方からただならぬプレッシャーが!!
これは・・・只者ではない!こうしてはいられない!
「オモイカネ!」
「ナニ?」
「俺は逃げる!手伝ってくれ!」
「却下」
ガチャン!
何!出口をふさがれた!
「「「ア〜キ〜ト〜!!!」」」
ひいっ!き、来た!
「「「ア〜キ〜ト〜!!!」」」
「ひ・・・は・・・はは・・・。」
「「「ア〜キ〜ト〜!!!」」」
ギャアアアアアアッ!!
・
・
・
・
・
・
・
・
・
「幽霊が恐がってどうするんだろうねえ、プロス君。」
「全くです、会長。」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
コメント
アキトが少しだけ祐一化してます。
公認アンソロジードラマCDカノン水瀬さん家を聞いた影響かなあ・・・。