もしもアキトが○○○○だったら?完結編

>アキト

 なぜか幽霊になって、この世に舞い戻った俺。未練は別にないと思ったんだが・・・。

 さらに、幽霊になって困ったことが・・・何もない。つーか、良し!

 体をなくしたおかげで、五感が戻ってるし、つーか不死身。

 食べ物はお供えをしてもらえば、食べられるようになるし、空を飛ぶのも自由自在。

 物にも、人にも、すり抜けたりしなかったりと思いのまま。

 まさにパーフェクトボディ!!

 ・・・問題が一つ。

 お経などを聞くと、無性に眠くなってくることだ。

『えいえんは、あるよ』

『ここに、あるよ』

 ストップ。来るところを間違ってるぞ。

 それはともかく、そんな幽霊生活にも慣れたころ、晩御飯のときに、二人が改めて尋ねてきた。

「アキトォ?どうして戻ってこれたの?」

「あ、やっぱり知りたいです、それ。」

 そんなこといわれても、苦笑するしかない。

「あのなあ・・・俺は死んだときのことすら知らんのに、おぼえてるはずないだろ?」

「「・・・そうですか・・・。」」

 三人の間に流れる、しばしの沈黙。ラピスは一人黙々と箸を動かしている。

「あ、でも、もしかしたら。」

「何!」

「何ですか!」

 び、びっくりした・・・。そんなに寄ってくるなよ、恐いじゃないか・・・。

「え〜と・・・あの時は・・・。」

「「あのときは?」」

「腹が減ってたから、帰ってきた。」

 言い終わるや否や、二人は海抜1万mよりも重いため息。

 なんだよ、俺は事実を言ったまでだ!

「参考にならないよ。」

 参考って・・・おい。

「そんな理由だと、飢餓で苦しむ人はみんな帰ってきちゃいますよ?」

 んなこといわれても・・・。

「大体何!何で某鍵の人間磁石みたいなしゃべり方になってるの?心の声も全部口に出してるよ!」

「な、何ィ!本当か、ルリちゃん!」

「本当です。このSS中全部です。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「か、関係ないぞ!Ke○もK○nonも相○○一も水○さん家も、俺は知らん!」

「アキト。」

 どわっ!・・・オモイカネか。この家をコンピュータで管理してくれてるんだよな。

 でも、SSなんだから、喋らないといるかどうかわからないぞ?

「ホットイテ。」

 うおっ、また声に出してたか。

「ソレヨリ、ラピスガイッテタ。」

「何だ?」

「アキト、カラダガナレルマデヒトリデネテイタ。ケド、ソロソロゲンカイ。

 アキト、キョウハダレトネルノ?」

「・・・は?」

 そのとき、三方からただならぬプレッシャーが!!

 これは・・・只者ではない!こうしてはいられない!

「オモイカネ!」

「ナニ?」

「俺は逃げる!手伝ってくれ!」

「却下」

 ガチャン!

 何!出口をふさがれた!

「「「ア〜キ〜ト〜!!!」」」

 ひいっ!き、来た!

「「「ア〜キ〜ト〜!!!」」」

「ひ・・・は・・・はは・・・。」

「「「ア〜キ〜ト〜!!!」」」

 ギャアアアアアアッ!!

「幽霊が恐がってどうするんだろうねえ、プロス君。」

「全くです、会長。」


コメント

アキトが少しだけ祐一化してます。

公認アンソロジードラマCDカノン水瀬さん家を聞いた影響かなあ・・・。