The answer
第二話〜交差点では今立ち往生 阻まれての登場〜
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>????
「この機体も、そろそろ限界だな・・・。」
宇宙空間で、黒い人形兵器をだましだまし飛ばしている男がいた。
男の名はテンカワアキト。機体の名は、ブラックサレナ。
腕部は既に無く、所々火花が飛び散っている。
「ジャンプして、どこかに逃げるか・・・。」
こんな調子では、戦闘もままならぬ。
一度機体を直しに、ネルガルへ戻るか?いや、エリナかアイちゃんか・・・。
「どこへいくの、アキト!」
その時、無線が大声を拾い上げる。
(来たか・・・来てしまったのか・・・。)
レーダーを使わずとも、何が来たのかはすぐにわかる。
声の主は、テンカワユリカ。俺の妻・・・・・・だったということにしたい。今は。
追いかけてきたものは、ユーチャリス。元、俺の戦艦だ。
追いかけてくるということは、オモイカネは何かしらで脅迫されたのだろう。すまんな・・・。
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「アキト!」
「アキトさん!」
この声は、それぞれ、らぴすらずりとホシノルリ。俺の養子だ。
ユリカという妻がいるにもかかわらず、愛人一号、二号と称して、襲ってくる。
しかも妻公認というのがたちが悪い。
閑話休題。
「アキトさん!そんな機体で、まだ復讐を続けようというのですか?」
「アキト!しんじゃうよ!」
やかましい。
ちょっと逃げようとしただけで主砲を容赦なくぶっ放して来たのは何処のどいつだ、というツッコミは心の奥にしまっておく。
北辰や草壁は既に倒し、火星の後継者も残り少ない。
そんな残党までわざわざ倒しに行こうとは、今の俺は思っていなかった。
やはり幽霊になってから、考え方が変わったのだろうか・・・。
というわけで、今ではラピスとのリンクを切り、四人で暮らしていたのだが・・・。
急に自由がほしくなり、こうして旅立っているのだ(人、それを逃亡という)。
「戻ってこないと、お経を流すよ。」
「やめんかい」
俺を殺す気か!
いや、このままだと、本気で殺されかねん。
仕方がない、テンカワ流最終奥義を使うか。
「あ!三時の方向から火星の後継者が!」
「「「え!」」」
おい!レーダーにも映っていないだろ!
まあいい、今がチャンスだ!
「必殺!ランダムジャーンプッ!」
「「「あっ!」」」
一瞬、モニターに驚く三人の顔が映ったのを確認した後、俺の意識は深いところへ落ちていった・・・。
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>アキトと作者?
草原の上で、俺は目を覚ました。
「目が・・・見える・・・。」
俺は、目の上に手をやった。
「それに・・・耳も・・・聞こえる・・・。
ってなネタはもうやらんぞ!作者よっ!
『なぜこっちに振るかっ!』
「こっちとつながりが薄いせいで、そっちがわかるようになったんだよ!」
『ならば別の世界へ逝かせてやろうか?』
「謹んで遠慮させてもらう」
くっ、つまらん掛け合いをした。今はどういう状況なのかを調べねば。
「アキト!」
そのとき、聞きなれた、しかし今は聞きたくない声が脳内を乱反射する。
「・・・ラピス?」
「あっ、アキトも戻ってきてたの?今ね、2195年の――――――――」
必殺、リンク切断。幽霊になると、こんなことも出来るからな。
――――だが、念のためだ。
「作者、リンクを永久切断してくれ。」
『へいへい』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
『任務、完了』
「すまん、礼を言うぞ。」
これで束縛はなくなった。今が2195年ということもわかったしな。
『自爆する』
「すなっ!」
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しかし、問題だな・・・。ラピスが追っかけてきたことは・・・。
俺の目的は自由を求める旅だったはずなのにいぃぃっ!
・・・仕方がない、乗りかかった船、もとい戦艦だ。やり直してみますか。
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そういえば、いつの時代のラピスなんだ?今のは。
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「ほほう、テンカワ博士のご子息ですか。」
さっそく、サセボドッグにむかい、前どおりユリカに会うようにして乗ることにした。
前と違い、途中でユリカに会わなかったが。
「この船に、ユリカが乗っていると聞いて、俺の親父たちのことを聞きたくて・・・。」
「そういえば、どうやって地球へ?」
「それが・・・気がついたら、地球にいたんですよ。」
嘘は言ってない。嘘は。
「そうですか。」
プロスさんが、懐から書類を出した。
(そうか・・・あれは懐から出してたんだ・・・。
っておい!あんなでかいものどうやって入れてるんだ!)
また、新たな疑問。
(某アイス少女・・・だな。)
「しかし、さすがにおいそれと関係ない人は戦艦には乗せられません。
ですが、社員なら別です。・・・得意なことは?」
「あ、料理が出来ます。」
ふっ・・・料理なら、散々ユリカたちに作らされたからな。少しは自信もある。
「では、コックとしてあなたを雇います。」
その後、給料の交渉を済ませ、俺はナデシコの中へ入っていった。
(後の二人も戻ってきてたら少し沈むな・・・。)と思いながら。
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「♪ガガガガ〜ガ ガ〜ガガガ ガ〜ガ〜ガ ガーオファーイーガー!!」
「こら、ヤマダ!エステの上に乗ってねえで、さっさと降りて来い!」
格納庫にて。以前と同じようなやり取りを見て、
「ヤマダって言うな!俺のソウルネームはダイゴウジガイだ!」
「害だかなんだかしらねえが、とっとと降りて来いっての!」
こんなんだったなあ、と苦笑する俺。
・・・何故にガオガイガーよ?歌。
そりゃあ、ビバ!スパロボ出演!だけどさあ・・・。
俺的には、BIG−Oとか!GAとか!出てほしいわけよ!
「私は、ゴーショーグンの復活が懐かしいですなあ。」
「どわっ!」
いつの間にか、プロスさんが背後に迫っていた。
それより、だ。
「おれ、声に出してた?」
「いえ、違いますが。」
「・・・が?」
「ブリッジへ参りましょうか。艦長もいらっしゃいますので。」
流しやがった。
それにしても、無用心じゃねえか?雇ったばかりのやつをいきなりブリッジへ入れるなんて。
俺が悪いやつだったらどうするんだ?
「いえいえ、あなたが悪意を持っているなら、艦に入ったときから艦長に追い出されてますので。」
「・・・は?」
それはどういう、と尋ねる前に、プロスさんは先へ行ってしまった。
・・・絶対心読んでるだろ、プロスさん。
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ブリッジに入って、俺はまず周りを見回した。
そして、一人の少女と二人の女性、老人と大男が一人ずつ。
「何で少女なんですか!」
・・・ルリちゃんと、以下略。
俺の脳内で、パトカーがサイレンを鳴らして走り回る。
・・・ルリさん、あなたもですか(涙)
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そのとき、一人の男の声。
「きみが、新しく入ってきたテンカワアキトかい?」
「・・・お前は?」
俺は、目の前の、若いパッとしない青年に問いかける。
・・・我ながら、初対面相手にぞんざいな言い方だ。
「僕は、アオイジュン。ナデシコでの役割は・・・。」
少しのためらいの後。
「副長兼、艦長であるユリカの子守りと通訳だ。」
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「・・・は?」
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ジュンには、俺の顔がアホみたいになっていたのがわかっただろう。
みんな、懸命に笑いをこらえているし、ゴートにいたっては、しゃがみこんで肩を震わせている。
もっとも、目の前のユリカは少々、いや、かなり不満顔だったが。
「あー・・・。やっぱいわなきゃよかった。」
いや、ナイスだ、ジュン。ネタとして。
「言っておくが、ネタじゃないぞ?」
・・・俺は、サトラレか?
「・・・何をしている?」
「うをっ!」
そのとき、俺の背後から若い男の声。
黒髪の、サングラスをかけた男。
その男は、俺を見てから、ため息一つつき、おもむろに(何故か)サングラスをはずす。
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そのとき、部屋のみんなが固まった。
なんと、その男は、俺と同じ顔だったのだ!!
絶対零度と化したこのブリッジの中で、俺は、これだけしか言えなかった。
「・・・ドッペルゲンガー?」
「ぽんぽこたぬきさんっ!」
強烈なツッコミのチョップを食らい、俺は床に沈んだ。
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・・・どーなるんだか、この先。
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コメント
>・・・どーなるんだか、この先。
考えてません(爆)
愛を込めて感想を送ります。by 皐月
いーじゃん愛人(妻公認(核爆))
取り敢えず……ルリとラピス、どっちが力の一号、技の二号なのか気になりますが(ぉ