機動戦艦ナデシコ

〜迷い込んだ戦乙女(ヴァルキリー)〜

第一話〜結局此処は、何処なんだ!?〜





 ブラッド1の操るVF−19Sは、爆発が起きている場所の近くまで辿り着く。

「やはり戦闘が起きていたか・・・
 しかし、妙だな。
 昆虫みたいなロボットなんて聞いた事がないんだが・・・」

 眼科に広がる爆発の中、ブラッド1は破壊活動をしているロボットに違和感を感じた。

 そんな中、ある地点に異変が発生する。

 VF−19Sのレーダーが捉えていた昆虫ロボットが、急激にその数を減らし始めていた。

「何だ?
 あの昆虫みたいなやつの数が減り始めた?」

 ブラッド1は再度レーダーを確認してみると、一つのマーカーが通り抜けたところの昆虫のマーカーが次々と消えていく。

「ふむ、レーダーだけでは把握できんな・・・
 仕方ない、このマーカーのやつと接触してみるか・・・
 さて、どうなるもんかねぇ」

 ブラッド1はそう呟くと、謎のマーカーと接触するべく機体を加速させた。





 少し時を遡り、ナデシコブリッジでは・・・

「俺は・・・テンカワ・アキト、コックです」

「何でコックが俺のゲキガンガーに乗ってるんだ!!」

 ガイ・・・お前が骨折して、俺しかパイロットがいないからだよ。

「そこにいると危ないですから、降りたほうがいいと思いますよ?」

 そうはいかないんだよ、メグミちゃん。

「君はエステの操縦経験があるのかね?」

 ゴートさん、嫌というほどありますよ。

「コックに危険手当は出せないのですが、困りましたねぇ」

 プロスさん・・・
 給料なんて関係ありませんよ。

 しかし、相変わらず賑やかな場所だな・・・ナデシコって。

「あ〜〜〜、アキト!アキト!アキトだぁぁぁぁぁぁ!!!」

「あぁ、久しぶりだな、ユリカ」

「ユリカに会いに来てくれたんだね!
 ユリカかんげきぃ〜!
 でもね、今は大変なの!
 アキト、このままだと戦闘に巻き込まれちゃうよ?」

 ・・・ユリカ、お前は俺がいる場所が何処か分かっているのか?

「エステのパイロットがいないんだろ?
 IFSは俺も一応持ってるし、囮ぐらいなら引き受けてやるよ」

まぁ囮をするより、殲滅させるほうが楽なんだがな。

「アキト、本当に大丈夫なの?」

「あぁ、任せておけ」

「わかったよ、アキト!
 私はアキトを信じるね!!
 やっぱりアキトはユリカの王子様!!」

 お前の笑顔は、闇に堕ちた俺には眩しいよ・・・

 だがな、ユリカ・・・今度こそ、俺はお前を護ってみせる!!

「・・・テンカワ機、地上に出ます」

 ルリちゃんの声と共に、俺の乗るエステのリフトが地上に現れる。

 さぁ、俺の護る為の戦いの・・・始まりだ!!!





 目の前には、バッタとジョロが群がっている。

 殲滅するほうが楽なんだがな・・・

「俺の実力は、まだ隠しておいたほうがいいか・・・
 過去と同じように、囮に専念しておくか」

 そして、俺はバッタ・ジョロの攻撃を紙一重で避け、イミディエットナイフとワイヤードフィストを使い敵を殲滅していく。

「いやはや、テンカワさんは素晴らしいですなぁ」

「うむ、見事な囮だ」

 プロスさんにゴートさん、アキトさんの本気はこんなものじゃないですよ?

 あ、アキトさんの活躍を録画しておかないと勿体無いですね。

 ・・・・・・これでおっけ〜です、これからアキトさんの活躍をコレクションしていきましょう。

 何かアキトさんのエステに高速で接近する物体がありますね・・・

「所属不明機がテンカワ機に急速接近しています。
 速度からして、戦闘機だと思いますが・・・・・・」

「え?え?
 防衛軍の援軍じゃないの?」

「いえ、所属不明機は一機、連合軍の識別信号も出していません」

 変ですね、過去にはこんなことなかったんですが・・・

「所属不明機、テンカワ機と接触します」

「アキト!アキト!!  ルリちゃん、アキトは無事なの!?」

「所属不明機、テンカワ機より離れて・・・
 いえ、反転して再びテンカワ機との接触コースをとっています」

「ルリちゃん!アキトに通信を繋いで!!」

「はい、今すぐ繋ぎます」

 そうですね、過去にない変化ですからアキトさんの意見も聞きたいですし・・・

「アキトさん、大丈夫ですか?」

「アキト!アキト!大丈夫!?」

 ユリカさん、五月蝿いですよ・・・(怒)

「あぁ、俺は大丈夫だ。
 それよりルリちゃん、あの戦闘機は連合所属かい?」

「いえ、全く不明です・・・・・・」

「そうか・・・ルリちゃん、あの戦闘機に呼びかけてみて」

 は?どういうことでしょう?

「どうしてですか?
 連合の所属ではないとすると、ナデシコに攻撃してくる可能性がありますが・・・・・・」

「いや、あの戦闘機は敵意がないような気がするんだよ。
 プロスさん、構いませんよね?」

「そうですなぁ、とりあえず目の前の敵を倒してからそうしてみましょう」

「了解、プロスさん・・・交渉は任せますよ?」

「はいはい、交渉なら私にお任せください」

 そうですね、まだ敵かどうかもわかりませんし・・・
 あの戦闘機に呼びかけてみましょう。

 それで海底ゲートから出たナデシコは、アキトさんの活躍で一箇所に集まった敵にグラビティーブラストの一撃で勝利。
 な〜んか、キノコが五月蝿いけどほっときましょう。
 とにかく、あの戦闘機に通信を繋げないと。

「こちらネルガル所属機動戦艦ナデシコ、所属不明機応答してください。
 こちらネルガル所属機動戦艦ナデシコ、所属不明機応答してください。」

「メグミさん、どうですか?」

 どうやら、反応がないみたいですね・・・
 システムの規格が違うんでしょうか?

 あ、アキトさんがブリッジに来ましたね。
 大丈夫です、アキトさんの活躍はばっちり録画しておきました!!

「アキト!アキト!アキト!
 お疲れさま、アキト!!
 ユリカのピンチに駆けつけてくれるなんて、やっぱりアキトは私の王子様!!」

「・・・俺は王子様にはなれなかったよ。
 ところでプロスさん、所属不明機はどうですか?」

「え、アキトは私が大好きだから、アキトは私の王子様だよ!!」

「いやはや艦長、今はそれどころではありませんよ?
 とりあえず、あの戦闘機のパイロットさんと交渉しませんと」

 アキトさんはユリカさんの王子様じゃありません!
 アキトさんは私の騎士です!
 そしていつかは、アキトさんと・・・・・・キャ

「ん〜、ちょっと繋がらないみたい・・・・・・
 あ、繋がりました!」

 はっ、いけません。ユリカさんのように妄想に突入してしまうところでした。
 やはり規格が違うみたいですね、相手の顔が表示されません。

「む?通信が繋がったのか?」

 どうやら、あの戦闘機のパイロットは男性のようですね。

「私、ネルガルのプロスペクターと申しますが、貴方の所属を聞かせていただけませんか?」

「こちらは、マクロス7所属ヴァルキリー第13特務小隊の水鏡 志狼(みかがみ しろう)大尉だ」

「はて、マクロス7ですか?」

「そうだ、それとここが何処かもお聞きしたいのだが?」

「ここは日本の佐世保シティですが?」

「日本?するとここは地球なのか?」

 どういうことでしょう?
 この水鏡って人はどうやら私とアキトさんのいた世界から来た人ではないようですが・・・


「水鏡さん、とりあえずナデシコに着艦していただけませんか?
 詳しい話はその時にということで・・・」

「・・・了解した、そちらの指示に従おう」

「では格納庫のハッチを開けますが、着艦できますかな?」

「問題無い、では後ほど・・・」

 とりあえず、敵では無さそうですがアキトさんはどうなんでしょう?

「アキトさん、どう思いますか?」

「分からない、でも敵意はなさそうだけどね」

「そうですね・・・とりあえず格納庫に行きましょうか?」

「そうだね」

 そして、何でか皆して格納庫に・・・
 ブリッジに誰もいなくなるけど、こんなんでいいのかな?

 とりあえず言っておきますか・・・
 馬鹿ばっか・・・でも、私も結構馬鹿みたい。





水鏡としては不可解な事ばかり。

そして、逆行者であるアキトとルリにとってはイレギュラーの水鏡。

この先歴史がどう動くのかは、神しかわからない・・・(作者ともいうが)







後書き
(※後書きに登場するキャラが一部壊れ気味ですが、本編には影響ありませんのでご了承ください)

YF−19:どうも、作者のYF−19です。

YF−19:何か、構成が滅茶苦茶になってきている気が・・・(−−;

???:おい、ヘタレ作者!!

YF−19:ヘタレ言うな、水鏡!!

水鏡:やっと名前出たと思ったら、俺の出番は無しか!?

YF−19:だって、とりあえずお前の名前出そうと思ってただけだし・・・
      とりあえず、戦闘終了で一区切りさせとこうかとw

水鏡:あっそ・・・
    そういや、ナデシコにヴァルキリーが着艦できる場所ってあったか?

YF−19:いや、マクロスとか普通の空母みたいな着艦スペースはないぞ。

水鏡:それじゃ、どうやって着艦させるんだ?

YF−19:お前、ホントにヴァルキリーのパイロットか?(−−;

水鏡:は?

YF−19:普通の戦闘機は無理でも、ヴァルキリーだからこそ出来る着艦の仕方があるだろうに・・・

水鏡:あぁ、そういやそうだったなw

YF−19:全くこいつは・・・(−−♯

水鏡:まぁ、いいじゃねぇかw
    そういや、何で俺は戦闘に参加しなかったんだ?

YF−19:あぁ、そりゃぁフォールドブースターがまだ装着されてたからだ。

水鏡:確かにファイターではきついが、ガウォークとかバトロイドになりゃいいんじゃねぇか?

YF−19:だんだん、お前がホントにパイロットなのか疑いたくなってきた・・・(−−;

水鏡:何でだ?

YF−19:フォールドブースターの装着位置は?

水鏡:コックピットの後部だろ?
    それがどう・・・って、そうか・・・・・・

YF−19:やっと分かったか。
      もし分からない人がいたら、マクロスプラスを見れば謎が解けるはずw

水鏡:納得した・・・

YF−19:とりあえず、これからが大変だな・・・

水鏡:まぁ、自業自得だなw

YF−19:うっさいわ、ボケ!!

水鏡:だが、問題は山積みだなw

YF−19;まぁね・・・お前とアキトを話に絡ませるかとか、お前とホウメイガールズの誰をくっつけるかとか・・・

水鏡:まぁ、とりあえず気長にやれw

YF−19:そうだな・・・(−−;

水鏡:さてそろそろ〆るか

YF−19:かなり表現方法が滅茶苦茶ですので、そこらへんに関するご指摘も貰えると嬉しいです(^^;

水鏡:まぁ、自作のSSなんて初の試みだしなw

YF−19&水鏡:では、またお会いしましょうw







水鏡:相変わらず、後書き長いよなw

YF−19:ほっとけ!(−−♯




 

 

代理人の感想

事件は後書きで起こっているんじゃない、本文で起こっているんだ!

 

・・・・いや何となく。

それはともかく、現状ではまだ何も事件がおきてないに等しいのでノーコメント。