二重螺旋の瞬間
nizyuurasennotoki
第4話其の後
「アキト、ここが俺達の部屋だ。
隣はシンジとシズクの部屋だから何かあったらシンジ達のところに行った方がいい
大抵のことには応じてくれるからな」
「あ、ああ。わかったよ、カイト」
今日からここで暮らすのか・・・・・・・
それにしても・・・・今日一日はずいぶんと色々なことがあったな・・・・・
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戦闘後
今、俺の前には俺とそっくり・・・・というよりもまるっきし同じ顔をした人物が立っている
「で、その・・・貴方は誰なんですか?」
それにしてもこの人は何で息が全然乱れていないんだ?
戦闘には全然詳しくない俺でもこの人物は凄腕・・・・というか桁違いのパイロットだということが映像からでもわかった
200匹くらいいた木星蜥蜴をたった一人で倒したんだ。しかもものの数分で・・・・・・
「俺の名前はテンカワカイトだ」
えっ!テンカワ!
「テ、テンカワ・・・って。そ、それはつまり・・・・」
「テンカワアキト、オマエの双子の兄だ」
「・・・・・・・・・・」
・・・・・・双子の・・・・・・・兄?・・・・そんな・・・・・俺には兄弟なんて・・・・・・・・・
「まぁ、こんな事を急に話しても信じられないだろうな。アキトはまったく知らないはずだろうし
俺は生まれてすぐに両親の知人に預けられた。理由は不明だが何かしら考えがあったんだろう
そして両親はアキトには何も言わずに育ててきた。
おそらくお前がもっと大きくなってから話すつもりだったんだろうがな」
けれど、その前に殺されてしまった・・・・・・・・ということなのか・・・・・
・・・・・信じられないような話だけど・・・・・・・・・そうでなければココまでそっくりということは・・・・・・・ない・・・よな
・・・・・・・・・ということは・・・・・本当・・・・・・ってこと・・・なのか
「・・・・・・カイト・・・さんでいいんすよね?」
「ああ、そうだ」
「えっと・・・・・・・よろしくお願いします」
なんか・・・・・変な感じだな
「ああ、こちらこそよろしく。それと俺のことをさん付けで呼ぶのはやめてくれ。カイトでかまわない」
まあ、兄さんって呼ぶよりは呼びやすいか
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「は〜〜〜〜・・・・・・・・・・」
疲れる・・・・・・・・・
カイトに艦内の案内をして貰ってるんだけど・・・・・・・
なんかさっきから色々な人にジロジロと見られてるんだよな・・・・・・・
まぁ、確かにココまでうり二つの人物がいたら見るかもしれないけど・・・・・・
それにしても・・・・・・・・・・
「カイト・・・・この視線どうにかならないんですかね・・・・・」
「無理だな。ただでさえココまでそっくりな双子は珍しいというのにさっきの戦闘でかなり注目を浴びてしまったからな
まぁ、ほんの数日の間だ。気にするな」
「気にするな・・・・ですか・・・」
むりっス・・・・・・
「それよりも何でさっきからずっと丁寧口調なんだ?名前を呼び捨てで呼んでるぶん妙だぞ」
そういえばそうだったな・・・・
何故かは分からないけどカイトって俺よりも7,8才は年上のような気がするんだよな
「あ、いや、なんでもない。なんとなくだから。これからは普通に話すよ」
「そうか・・・・・・・」
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「ここが食堂だ。アキトの仕事場になるんだろ」
「へ〜・・・・・・・・」
戦艦の食堂だから結構適当な作りになっていると思っていたんだけど・・・・・
さすがは民間、かなり立派な作りになっているんだな
ここからだと調理場は見えないけど、この様子だとかなりしっかりしているんだろう
「今は戦闘後だからほとんど人はいないが、食事時になると下手するとここには入りきらないほどまとめてくるからな
・・・・・・・覚悟しといたほうがいいぞ」
こ、ここに入りきらないくらいって・・・・・・軽く100人分は席があるんだけど・・・・・・
「ホウメイさん、ちょっと休憩していいですか?・・・・・・はい、わかっていますよ。ほら、シズクも」
ん、なんか奥の方から話し声が・・・・・
「どうやらシンジ達が来るみたいだな」
シンジ?調理人の誰かかな?
・・・・・・・・うわ・・・・・・・・・・・・・・すっごい・・・・・・・・・美男美女・・・・・・・・
「大丈夫なのか?今抜けて。確かこの時間は夜の仕込みの時間なんだろ 」
「ん、平気平気。それよりも・・・・・・・君がテンカワアキト君かな?」
「あっ・・・は、はい。そうですけど・・・・・・えっと、貴方達は?」
「僕の名前はイカリシンジ。カイトとは少し前まで一緒に暮らしていたんだ。だから君のこともカイトから色々と聞いているよ
ここでは副料理長をやっているけど他にも整備員の仕事もやっているから四六時中食堂にいるわけじゃないけどよろしくね」
年齢は二十歳くらいかな?銀髪に赤い瞳・・・・・・なんか神秘的な感じがする人だな・・・・
「私はイカリシズク。イカリシンジの妹です。仕事とかはお兄ちゃんと同じですから、ヨロシクお願いします」
シズクさん・・・・・・か。
年は俺と同じくらいかな・・・・彼女もシンジさんと同じで銀髪に赤い瞳・・・・・・・・
綺麗・・・・・って言う言葉はこういう人たちに使うのかな・・・・・・
「えっと、初めまして。テンカワアキトです。今日からここで働くことになりましたんでよろしくお願いします」
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「待て、テンカワ。話がある」
「「はい、なんですか?」」
俺とカイトの声が重なる
・・・・・・・・出きれば名字じゃなくて名前で呼んでほしい・・・・
「すまん、カイトの方だ」
確かこの人は・・・・・・
「ゴートか。何か用でもあるのか・・・・・・・っと、聞くまでもないな」
「そうだ。お前はいったい何者だ?あの戦闘能力はどう見ても普通ではない」
「・・・・・・・味方だ・・・・・・とりあえず今はそれで十分だろう。どうしても気になるようだったらプロスに聞けばいい
プロスが安全と言えば安全だろう」
「そうだな・・・・・わかった信用する。すまなかった
だがこれだけは聞かせてもらう。まだアレでも全力は出していないのだろう?」
「・・・・・気づいたのか・・・・確かに全力ではなかったがな・・・」
なっ!あれでまだ全力じゃないのか?
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「さてと、次はブリッヂにでも行くか・・・」
ブリッヂ?ちょっと待てよ・・・
「なあ、カイト。俺はコックだぞ。ブリッヂに入ったらまずいと思うんだけど・・・」
「問題ないさ。なんて言ったってナデシコなんだからな」
「はぁ?」
「ふっ、つまり民間企業だからそれほど厳しくはないんだ・・・・・・・・それほどというか全然だがな」
「そういう・・・もんなのか」
「ああ、そういうものだ・・・・・・・・っと、ん・・・あれは・・・」
と、カイトの向いてる方を見ると・・・・・
・・・・・子供?
「どうしたんだ、ルリ?今ブリッヂを離れていても良いのか?」
ルリ・・・ちゃんていうのか・・・
「大丈夫です。艦長が遅刻の件でプロスさんに怒られていますので今ブリッヂにいてもヒマなんです」
か、艦長が遅刻?ほ、本当に大丈夫なのか・・・この艦・・・・
「そうか・・・なら別に行かなくてもいいか・・・・ルリ、こいつはテンカワアキト。俺の双子の弟だ」
っと、急に俺に話を振るか
「はじめまして・・・・えっと、ルリちゃんでいいんだよね。俺はテンカワアキト、よろしくね」
「初めましてテンカワさん。私はこの艦のオペレーターのホシノルリです」
オペレーター!こんなに小さい子なのに・・・・・・
「ルリ、ヒマだったらシンジのところにでも行ったらどうだ?」
「シンジさんは今仕込みの最中ですから邪魔になると思います」
「平気さ。ついさっきまで俺達と話をしていたんだ。それにルリと話をするのはシンジの奴も好きだからな」
「・・・・・そ、そうですか。それでしたら」
タッタッタッタッタッタ
一気に走っていっちゃったよ
「ねえ、カイト・・・・ルリちゃんって・・・」
「ああ、シンジのことが好きらしいぞ。といっても、ルリ本人は気づいていないみたいだがな・・・」
「けど・・・・あれだけはっきりしていたら、もう艦内みんな知ってるんじゃないのかな・・・」
「いや・・・・一人気づいていないのがいる・・・・・・・・シンジだ」
ま・・・まぢ・・・・・・?
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「えっ!カ、カイト君が二人???!!!」
と、いかにもお姉さんふうの美女が現れた
「ミナトか・・・・・わかってて言ってるだろう・・・・」
「むっ、つまんない反応ね。まあね、さっきルリルリから聞いたわ。
う〜ん・・・君がアキト君か。確かにそっくりね〜」
「えっと、貴方は?」
「ああ、ごめんね。私はハルカミナト。よろしくね、アキト君。そのうちお姉さんになると思うから」
「は、はぁ、よろしく・・・・・・・・・って、ん?・・・・・はぁ?」
そのうちお姉さん=義理の姉=兄の嫁=カイトの嫁!?
「おい、なにふざけている。アキトが信じかけてるだろ」
「別に私はそうなってもかまわないわよ」
「・・・・は〜・・・冗談もそのくらいにしておけ。俺はもう少しアキトのこの艦の案内をするからな」
・・・・・冗談?
いや・・・・・ミナトさんの目・・・・マジだったよな・・・・・・・・
けどカイトは別に照れて冗談とかって言ってるわけじゃ・・・・ないな・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・・
カイトもシンジさんのこと言えないじゃんかよ・・・・
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あの後ウリバタケさん、メグミさん、ホウメイさん、ホウメイガールズのみんな、提督とかにもあったけど・・・・
なんかかなりクセのある人たちばっかだったな・・・・・・
確かにプロスさんは「腕は一流性格はその次です」みたいなこといってたけど・・・・・
少しは性格も考えた方がいいよな・・・・・
「・・・・・・・・・・・・ところで・・・・・・・・な〜んか、忘れてるような・・・・・・・・・・・・・・・・」
なんだっけ・・・・・・まだ何かやることがあったような・・・・・・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だめだ、思い出せない。まぁ、いいか。きょうはもうねよう・・・・・・・・・・・・・・」
おまけ
ガバッ
「・・・・・・・思い出した・・・・・・・・・・ユリカにあってねーじゃんかよ・・・・・・」
つづき・・・・・
補足
前回の話で、シズクが「S2機関使わせて下さい」というセリフがありました
ここで「あれ?シズクってS2機関で動いてるんじゃないのか?」という疑問のメールがありましたので
ここで答えておきます
シズクはS2機関で動きますが人型のときは心臓で動いています。
そしてS2機関を使うことによって使徒としての力が発揮されます
ちなみに雫の時はいつでもS2機関を使っています
あとがき
ども、「ちきしょーーーー!!!マラソン大会なんて無くなっちまえ!!」と、ダーク気分の幽です
シクシクシク・・・・・・
何がかなしゅーてわざわざ自衛隊の基地まで行って曲がり角が見えないような道をはしんなきゃいけないんだよ・・・
しかも当日滅茶苦茶寒かったし・・・・
はぁ〜〜・・・まぁ、それはさておき
二重螺旋第四話其の後ですが!!!!・・・・・・・・・・・いまいち・・・・っつうかいまにいまさんくらいです。
予定よりも長くはなったのですが・・・・
う〜ん・・・・・・・アキトが上手く書けません。
何故か知りませんが、どことなくシンジ君(テレビ版)入りかけています
さらにミナトも上手く書けない・・・・
アレはアレで好きなんですけど・・・・な〜んか、本当のミナトさんとは違うんですよね〜
それに適当に書いちゃったところとかもあるし・・・・(ナデシコの食堂って何人分くらい席ありましたっけ?)
そのうちアップしなおそう
んで、そのためにも、この話についてアドバイスや、要望があったらどしどしとメール下さい。参考にします
っと、そうだ。ここを呼んでくれている方に一つ質問があります
この後書きの部分なんですけど
これ以外にもあの、作中のキャラが出てきてお話しするやつ(座談会)をやったほうがいいですか?
それがちょっと今悩んでいます
さてと、次回は第五話か・・・・う〜ん・・・何を書こう?
正直言って詰まっています。
しかも別の作品書き始めちゃっています
と、いうわけで。下手をすると一ヶ月以内ってのは無理かもしれません。もしかしたら2ヶ月後とか・・・・・
け、けど、途中で投げ出すってことはないと思うんで見捨てんといてくだせえ。
管理人の感想
幽さんからの投稿七弾です!!
ははは、確かに同一人物ですからね〜
そりゃあ似てるでしょう(笑)
しかし、アキト君はカイトに対してどう対応していいのか迷ってますね〜
ミナトさんは獲物を狙う鷹と化してるし(爆笑)
ルリルリは既にシンジの手の内か・・・
メグミちゃんはどちらに落とされるのでしょうか?(核爆)
では、幽さん投稿、本当に有難うございました!!
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後、掲示板になら感想を書き易い、と言う方もおられるので。
この掲示板に出来れば感想を書き込んで下さいね!!