前書き  この話は「時の流れに」の序章のあと5年後のIfものです。

      設定的にはナデひなとほぼ同じです。ですので現在アキトは科学者であり

      今は亡き両親の跡を継いでいます。なお苦情等は受け付けておりません。

 

 

 

 

 

時の流れにIf−彼の鎖が増えた訳

      第0話 あるいはプロローグとも言う

 

 

 

 

 

ポタッ  ポタッ  ポタッと、流れ落ちる汗を拭おうともせず

 

ただ、黙々と一人の少年が鍛錬をしている。

歳はいくつだろうか、体はどう見ても小学生程度だが、

その目に宿る眼光は熟達した兵士のようだ。

 

少年の名はテンカワアキト。

 

彼がなぜ少年になってしまったか、なぜ訓練をしているか、

話は3ヶ月前にさかのぼることになる。

 

その日もいつも通りイネスとボソンジャンプの研究をしていたアキト

その日も無事に終わるはずだった、だが、突如機械が暴走する。

とっさにイネスを突き飛ばしたはいいが、視界が暗転。

目を覚ますと精神のみ、またも過去へと飛んでしまったのである。

 

だが、これはかえって彼に新たなる決心を抱かせることとなった。

今度こそはメティちゃんやカズシさんを救おう と。

ただひたすら無心に鍛錬をこなすアキトに近づく一人の影

 

アキトの父である。

 

「アキトいつまでやっているつもりだ、もう11時だぞ」

 

と声をかけるアキト父。はじめのうちは息子の急変にとまどっていたが今では

もうなれてしまっている。

 

「分かった、父さん。もう少ししたら戻るよ」

 

そう答えるとまたも訓練を再開するアキト

しばらくそれを見ていたアキト父はきびすを返し家へと帰ろうとする。

 

「父さん。」

 

アキトに呼ばれ振り返るアキト父

 

「父さん、もしも、もしもだけど過去に戻れるとしたら何がしたい?」

 

おやおや、図分と突拍子もないなと思いつつ答える

 

「そうだな、まあやるとしたら過去の失敗を無かったことにしたいな。」

 

その答えに満足したのかアキトはそう、と呟くと訓練を続ける。

 

バタンと音を立てて家に入っていった父を横目に見つつアキトは今後の予定を考える。

 

(やれやれ、ついに明日が襲撃日か、準備はできているがあとはうまくできるかどうかだな、

 最悪、奴らを皆殺しにしなくてはいけなくなるが、できればさけたいものだ。

 それと、ユリカたちの見送りか。ユリカのやつ最近相手にしてもらえないものだから拗ねているな。

 昔から全然変わってないな、成長したのは体だけといったところか)

 

と考えてふと思う。あのころの俺だったらきっとこんなことすら考えられなかっただろうなと。

 

そして夜は更けていく。

 

 

 

 

そして翌朝、空港にて。

 

悲鳴と怒号が入り交じった声が聞こえてくる。

だが様子を見る限り死人は居ないようだ。

あちこち火がでているがスプリンクラーが動いてすぐに火は消えた。

やれやれ、もう大丈夫だろうと思い後ろにいる両親の方を向く

 

「大丈夫かい父さん、母さん。他の人たちは幸いにも死人はいないみたいだし。」

 

「あ、ああ。わたしたちは大丈夫だが、いったい奴らは何なんだ?」

 

「ネルガルのシークレットサービスだよ。

 父さんたちが発表しようとしていたボソンジャンプの公開を阻止しようとしてね。」

 

「それは分かったが、あの私たちにそっくりな物はいったい?」

 

「あれはただの人形さ、と言っても特殊な物だけどね。とりあえず家に戻ろう話は後で」

 

テンカワ家にて

 

「さてと、まあどれから話したらいいか分からないけどとりあえず最初から話すよ。

 信じる信じないはそっちの勝手だけど。」

 

そう言ってアキトは語り出す、自分が未来から来たということ、

本来なら両親がどうなっているか、そして可能な限り未来について話す。

 

「という訳なんだよ、どうだいこんなでたらめな話信じるかい?」

 

アキト父はしばらく考え込むと納得したのか

 

「いいだろう」と言った。

 

「へえ、父さんの性格からして信じるとは思わなかったけど。」

 

「そう言うな、これでもおまえのことは結構信用しているんだぞ。

 それに、そのとうりだとするとおまえが急変したことも合点が行く。

 だがランダムジャンプによる精神のみのジャンプか、これはとても興味深いな・・・」

 

そう言うとなにやら一人で考え込むアキト父

 

「とりあえず、父さんたちには身を隠してもらわなければならないんだけど、父さんたちには地球に隠れて欲しいんだ。」

 

「地球に?どうしてまた。」

 

「誰も死んだはずの人物が地球にいるとは思わない、そこをつくんだ、一様偽の戸籍と当分の間の生活費を用意している。

 そこでやってもらいたいことがあるんだ。」

 

「なんだ?我々にやって欲しいこととは」

 

「大まかに言うとクリムゾングループの買収さ、前回はネルガルだけ買収したのが仇となってしまった。

 だから今度は両方を買収する事にしたんだ。」

 

「資金の方はどうするんだ?」

 

「大丈夫、だいたいの準備はできている。

 後は実行に移すだけなんだけど俺じゃあ少し無理がある。だから代理人として行動して欲しい。」

 

「それくらいならできるが」

 

「指示は追って知らせるから今は地球に行く準備をして。

 すぐに行動を開始しないと全てが水の泡になってしまうから。」

 

「分かった、すぐに準備をするが、おまえはどうするんだこれから」

 

「前回と同じ様に孤児院に入るよ、そうなるとあまり連絡ができなくなるから覚えておいて、

 一ヶ月に一度くらいだけだけど頼んだよ。」

 

そう言うとアキトは立ち上がり部屋に入っていく

しばらくしてアキト父達の準備が整った頃アキトが部屋から戻ってくる

 

「とりあえずこれを渡しておくよ」

 

そう言ってアキトは両親に渡す

 

「これは?」

 

そう訪ねる両親にアキトは答える

 

「パスポートとシャトルのチケットだよ。パスポートの方は偽造だけど。」

 

「おいおい、大丈夫なのか?こんなことして」

 

「手段を選ぶ時間がないんだ。だからもうお別れだ」

 

「そうか………。アキト」

 

「何?父さん」

 

「死ぬなよ。特に私たちより早く死ぬのはな」

 

「ああ、分かってるよ父さん……さよならだ。」

 

 

そして十数年後  火星戦争勃発。

 

 

 

                      第0話 終

 

 

 

 

あとがき

 

どうもみなさん初めまして。そしてさようなら←(オイ)

というのは冗談でへっぽこ投稿作家もどきのyukiともうします。

至らないところもありますがどうぞよろしくお願いします。

誤字脱字等のご師南よろしくお願いします。またここはこうした方が良いと

いうのも受け付けております。と言うかお願いします。

 

さて、今回この話にでてきたアキト父ですが、はっきり言うとマッドです。ええ、もうどうしようもないくらいに。

今後彼(名前何だっけ?)を活躍させたいところですが残念なことに当分の間

出番はありません。うーん残念。

 

このお話はもしもまたもう一度過去に戻ったらと言うのをコンセプトにしています。

しかも今回のアキトは次のようにぱわーあっぷしております。

 

1.イネスと同じくらいの知識、また技能がある。

2.IFS処理能力はルリには及ばないもののハーリーやラピスクラスはあります。

3.裏に関してかなり顔が広いです。

4.かなり女性に対して、特に同盟に関して免疫ができているのでのらりくらりと彼女らをよけていきます。

5.性格はかなり思慮深くなっています。

 

とまあこんな物です。

次回は時の流れに第一話の勝手に改竄版です。

あまり期待しないで待っていてください。

ネタも尽きたのでそろそろおいとまとしましょう。

では、さよなら。

 

                 PS.アキト父の名前募集します。

 

 

 

 

 

管理人の感想

 

 

yukiさんからの初投稿です!!

う〜ん、本編の再構成物ですか。

・・・まあ、穴の多い作品ですからね、あの本編も(苦笑)

その辺をyukiさんがどうフォローをされるのか、楽しみにして待ってますね〜

 

追記

掲載が大幅に遅れて済みませんでした。

 

ではyukiさん、投稿有り難う御座いました!!

次の投稿を楽しみに待ってますね!!

 

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