北海道ツーリングレポート

 

 

 


2002年 7月 12日 金曜日 旅立ちの日

 

ついにこの日が来た。

前々から考えていた北海道へのツーリング。

仕事を辞めたこの時期を逃せば、次の機会が何時来るか分からない。

そんな焦燥感にも背中を押され、私は北海道へと旅立った・・・

今日の目標は千葉の友人宅、約700kmの旅だった。

 

阪神高速道路を順調に走り、気が付くとそこは奈良だった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・お?

 

「すみません、東京行きの高速道路はどちらですか?」

「はぁ?

 ここは西名阪自動車道ですよ。

 東京行きの名神高速道路は、全然方向違いです」

 

 

 

―――いきなりの挫折だった。

 

 

 

それでも私は諦める事無く、執念で名神高速にたどり着き、東京へと向かった。

なに、旅にトラブルはつきものである。

私自身、そう簡単に目的地に辿り着けるとは思っていない。

そしてその後は順調に高速を走り、見事東京にたどり着く。

 

そう、東京にたどり着けた・・・だけだった。

 

「もしもし、お前今何処まできてるんだ?

 こっちは仕事が終わって、直ぐに家で待ってるんだぞ」

「・・・・・・・ああ、現在俺は目黒区で迷子になってる。

 この迷路の出口は何処だ?

 っていうか、迎えに来てくれ!!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・千葉に着いたら電話してこい(ガチャ!!)ツーツーツー」

 

 

俺の信頼を裏切ったな、親友A!!

 

 

 

 

 

約2時間後、千葉県の市川駅で感涙で頬を濡らす私の姿があった。

この日の走行距離750km(総走行距離750km)

北海道までの道のりは、限りなく遠い・・・

 


2002年 7月 13日 土曜日 ミニオフ会の日

 

昨日の疲れからか、私が目を覚ましたのは午前十時頃だった。

代理人とのミニオフ会の待ち合わせ時間は、午後六時・・・時間は十分にある。

 

「おい、ハーレーの店に行くぞ」

「俺は新宿に用事が・・・」

「ハーレーの店に行くぞ」

「いや、だから・・・」

「黙れ、ハーレーの店に行くぞ」

・・・・・・強引な親友Aだった。

 

その後、結局千葉にあるハーレー・ダビットソンの店に足を運ぶ。

親友Aは先月ハーレーを購入したため、その定期メンテナンスが目的だったのだ。

つまり俺はオマケだ。

ま、まあバイクを見るのも結構楽しいしな、と。

 

ハーレーの他に置いてある、ドカティやBuellの高級車を見ていると、親友Aが気の毒そうに話しかけてきた。

 

「お前も早く大型免許を取れよ。

 試乗車にも乗れないもんな〜」

「・・・まぁな」

 

はっ!!俺は既に大型持ってるんだよ!!

・・・勿論、私の顔は残念そうに歪んでる。

内心では舌を出してるけど。

親友Aを後でからかおうと思って、この時点では黙っているのだ。

 

「ほらほら、さっき試乗したこのファイヤーボルトなんか凄いぞ〜

 ハーレーのエンジンなのに、加速力が全然違うんだぜ!!」

「はいはい、どうせ俺は乗れねぇよ」

「まったく馬鹿だよな〜」

 

絶対に貴様には教えてやらんもんね!!

・・・こらえきれなくなって、店のトイレで大笑いしてたけど。

滑稽だよ、凄く滑稽だよ親友A(爆笑)

どこまで私の腹筋を痛めれば気が済むんだ?(大爆笑)

 

「旅行が終わって地元に帰ったら、絶対に大型取れよ!!」

「はいはい」

 

―――貴様が地元に帰ってきた時の顔が楽しみだよ、親友A。

 

私はただただ、爆笑しようとする顔を必死になって抑えていた。

これでも私と親友Aは、高校以来十年以上の付き合いのある親友だったりする(苦笑)

 

そして午後五時頃

新宿駅に向かう私の姿があった。

大きなトラブルもなく、代理人達とは合流が出来た。

今回のミニオフ会は本当に親しい人ばかりだったので、結構内輪ネタも続出した。

最初に寄った焼肉屋も予想以上に美味しく、楽しい時間を過ごした。

ただ、私が親友Aの家に厄介になっている状態なので、門限というモノが存在する。

そのため、恒例のカラオケも途中で抜け出してしまったのだ。

それだけが大きな心残りだった。

 

で、ここで問題が発生した。

行きは親友Aにバイクで、市川駅まで送ってもらったのだが。

帰りは何を血迷ったのか、市川駅から歩いて帰ろうとしたのだ。

・・・・多分、酔っていたのだろう(カクテル一杯しか飲んでません(苦笑))

結果は書くまでもないだろう。

2時間も余計な運動をしてしまった、とだけ記しておこう。

 

この日の走行距離(歩いた距離)10km(総走行距離760km)

北海道までの道のりは、限りなく遠い・・・っていうか、全然進んでねぇ

 

 

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