<スレイヤーズ西遊記>




第十二話 坊主、さ迷う(後編)


第一章.第1ラウンド

あらすじ

 取り敢えず河童の正体は判明し、未確認生物では無いと立証された。
 しかし!! この世界には依然不可思議な生物が数多く存在する!!
 今日も今日とてガウリイ探検隊一行は未知の謎に挑む!!
 さて今日の探検の結果は如何に!!

(これもあらすじでは無いんじゃないかと・・・)

 え〜い!! 冒頭位俺の好き勝手にやらせてくれてもいいだろうがニンエ!!

(はあ、まあ作者には見張っていろ、って言われただけですけどね。)

 そうだろう? この冒頭のあらすじは俺の所有地だからな!!

(・・・確か第九話ではこのあらすじを無くすって息巻いてませんでした?)

 ・・・昔は昔、今は今はだ。

(それ・・・某アニメの劇場版のパクリ・・・)

 ・・・問題無い、全てはシナリオ通りだ。フッ。

(・・・もっと危ないと思いますよそのパクリ(汗))

 え〜〜〜い!! ああ言えばこう言う!! そう言えば作者は何処にいったんだ!!

(近頃は私も会ってません・・・朝起きると枕元に指令書があるだけなんですよ・・・)

 ・・・何かヤバイ事に手〜出してんじゃ無いだろうなアイツ(汗)

(さあ(汗))

 ま、まあいいか、それではスレイヤーズ西遊記 第十二話今から始まります!!

「・・・何だかあらすじが、だんだん長くなってないか? リナ?」
「自分も目立ちたいんじゃない!! あのナレーター!!」 
「そう言えば作者が二十話位で人気投票したいな・・・何て呟いていたらしいです。」
(ウ・・ォ、ゴ・・・ガ、ギィ!!)(まだ口まで再生してないんですねザン馬さん(泣))





 ゼルが洞窟の入り口に到着し・・・そこに見た物は!!
 辺り一面の焼け野原と・・・
 燃える瞳と赤いオーラを纏った一人の少女だった。
 その圧倒的な力に気圧されている事を理解しながらも、果敢に少女に質問をするゼル。

「貴様・・・何者だ!!」

「・・・見付けたわよ!! ガウリイって・・・あんた誰?」

「・・・俺の名前はゼルガディスだ。」

 質問の答えになって無いってリナちゃん(笑)
 ・・・ゼルはゼルで律儀に名乗ってるけど。
 
「へ? ・・・そう言えば貴方、ガウリイじゃない?」

 でもゼルとガウリイを間違える事は無いと思うな(笑)
 ま、爆煙が凄かったしね・・・張本人はリナだけど。

「いきなり人の住処を強襲しておいて人違いで済ますつもりか?
 貴様どうゆう教育を受けてきたんだ今まで。」

 そうそう、俺もそう思うぞ。
 と言うかリナちゃん多分怪しい洞穴を見付けたから、一応攻撃しただけだと思うな。
 ガウリイの名前を叫びながら(笑)
 人が出てくるとは思って無かったと思うぞ(笑)
 ほら、辺り一帯が焼け野原だし・・・
 でも今のガウリイ・・・これに巻き込まれたら絶対死ぬって・・・袈裟着て無いし。

「・・・おい、この付近に住む動物の生態系を変えて楽しいか?」

「うっ!! あ、あんたこの話しに似合わないエコロジストを気取るんじゃないわよ!!」

「十年後にはここも砂漠か・・・また、罪の無い動物達が滅んでゆくんだな。」

「・・・こいつ・・・手強い(汗)」

 リナちゃんいきなりピンチ!!
 ゼルの口撃(笑)に1000ポイントのダメージを受けた!!

「ふっ・・・大声で誤魔化すとは余程後ろめたい事があるみたいだな。
 さしづめ八つ当たりで破壊活動をしていたんだろう?」

「がはっ!! しょ、初対面のあんたにそこまで言われる筋合いは無いわよ!!」

 この時一瞬リナちゃんの脳裏に例の挽き肉(笑)が、写ったとか写らなかったとか・・・
 ・・・そう言えばもうそろそろ復活する頃だな、あいつ。

「そう言えばまだ名前を聞いて無かったな・・・
 さぞかし名の通った破壊神なのだろうな貴様。」

 思いっきり馬鹿にした口調で話し掛けるゼル君。
 口で勝ててもな・・・世の中リアルパワーを馬鹿にしたらいかんぜよ!!
 ペンは剣より強し!! されど鉄砲より弱し(笑)
 君は今第一種爆発物の封を解いたよゼル・・・

「ふっふっふっ・・・教えて欲しいのかしら? あたしの名前?」

 ドォゥゥゥゥゥン!!!!!!!!!

 気配が一変し・・・今まで辛うじて抑えていたリナの力が爆発する!!
 身に纏う赤いオーラは既に天を焦がす程の勢いでリナの身体から吹き出し・・・
 その腰まである栗毛の髪はオーラの流れに添って空中に乱舞する!!

「なにっ!! これ程の力を持つ存在が何故地上界にいるんだ!!
 天上界にもこれ程の実力者はそうそういないぞ!!」

 リナのオーラに吹き飛ばされ20メートル程後退しながらゼルが内心で叫ぶ。
 その時ゼルの頭の中に500年前に封印された、伝説の破壊神の名前が浮かび上がった(笑)

「ま、まさかお前は!!」

「あたしの名前はリナ・・・唯一釈迦如来に挑みし者、斉天大聖リナよ!!」

 そのリナの一声に・・・辺りに静寂が広がった。





第二章.第2ラウンド

 静寂を先に破ったのはゼルの方だった。

「そうか・・・お前があの・・・」

「今更何と呼ばれ様が気にはしないわよ。
 でもガウリイは返して貰うわ!!」

 ガウリイ君がゼルの洞窟にいるって何故解ったのリナちゃん?
 これも愛の・・・ゴフッ!!

「黙ってなさいアンタは!! 勘よ勘!!」

 さ、さようで御座いますか(汗)
 しかしゼルはマイペースだった・・・

「あの・・・戦闘竜でさえまたいで渡る、ドラまた・・・」

「ぐはっ!! い、嫌な思い出の二つ名を!!」

 気にしないんじゃなかったのかリナちゃん(笑)

「または底無しの胃袋を持つ女・・・」

「な、何よその二つ名!! あたしそんなの知らないわよ!!」

 さすがに自分に覚えの無い二つ名は気になったのか言い返すリナ。
 しかしゼルの返事は氷点下以下の声だった。

「忘れたとは言わせんぞ・・・天上界の仙桃と金丹を全部食べ付くしておいて。」

 そう言えば全部食べ付くしてたな・・・第一話で。
 忘れてたよ俺も(笑)
 なんせ500年前の事だし(笑)

「そ、そうよ!! 500年前の話しよそれは!! もう時効よ!!」

「・・・次の仙桃が熟すまで後8500年かかるんだぞ?
 ましてや金丹にいたっては太上老君がショックで寝込んで製造中止だ。
 時効などと言う言葉が出てくる余地が何処にあるんだ?」

「・・・ごめん、あたし人探しの途中だから。」

 形勢不利と判断を下したリナちゃん(笑)
 戦略的撤退を敢行しようとしたが・・・

「探し人なら俺が保護してるぞ。
 まだまだ言いたい事はあるんだ、そこで黙って人の話しを聞け。」

「・・・はい。」

 今やリナが身に纏う赤いオーラは殆ど無く(笑)
 出来ればここから逃げ出したいな〜〜〜〜、と言うオーラを全身でかもし出していた(笑)

「もう!! ガウリイの馬鹿!!
 どうしてこんな奴に捕まったりしたのよ!!
 後でお仕置きしてやるんだから!!」

 心中でリナがそう誓っていた頃。
 ガウリイは洞窟の中です巻きの状態で・・・

「う〜〜〜ん〜〜〜〜、リナ〜〜〜〜〜、むにゃむにゃ・・・」

 熟睡していたのを知る者はこの場には誰もいなかった(笑)





第三章.第3ラウンド

 現在の戦況報告・・・
 第1ラウンド、リナの逆切れでゼルを圧倒して勝利 (リナ1勝0敗)(ゼル0勝1敗)
 第2ラウンド、ゼルの理論口撃?にリナ撃沈 (リナ1勝1敗) (ゼル1勝1敗)
 そして第3ラウンド・・・お互いに負けられない決戦の火蓋が切って落とされる。
 
「ふっ・・・なかなかやるわね貴方・・・ゼルガディスって名前だったけ?」

「ああ、俺はアンタが封印されてから天上界に仕えだしたからな。
 だから直接の面識はお互いに無い。
 だが・・・苦労して上がった天上界での俺の想いは全てお前に否定された!!」

 上手い話しの運び方だなゼル・・・シリアスでたたみかけるんだな。

「そう!! 俺の500年前の想い人を貴様が亡き者にしたんだ!!」

 ゼルの血の叫びに思わずたじろくリナ。
 ・・・身に覚えが有り過ぎて(笑)

「あ、あたしが誰を亡き者にしたってゆうのよ!!」

「ふん!! もうその事はいい、どうせ俺はお前に殺されるからな。」

「へ? どうゆう事?」

「これが俺の復讐だ!!」

 突然ゼルが洞窟に向かってファイヤーボールを放つ!!

 チュドォォォォォオ!!!!

 そして灼熱の炎に満たされる洞窟!!
 ゼル!! さすがに普通の人間では生きていけないぞソレは!!

「ガ、ガウリイィィィィィ!!!! あ、アンタなんて事を!!」

「ハハハハハ!!! どうだ悔しいか? 幾らでも悔やめ!!
 だがもうあの男は生き返ったりはせん!!」

 赤々と燃える洞窟の入り口に駆け寄り、力無く座り込むリナ・・・
 その顔に表情は無かった。
 そして・・・

「許さない・・・許さないんだから!! よくも、よくも!!ガウリイを!!!!!」

 そしてリナの全身から殺気が溢れる。

「ああ、どう足掻いても俺はお前には決して勝てん。
 しかし一矢は報いた訳だ・・・想い人を失う辛さが解ったか?
 さあ殺したければ殺せ。」

「言われなくても冥土に送ってやるわよ!!」

 静かな表情でリナを見詰めるゼル。
 この勝負の果てには悲劇だけが残るのか・・・

「熱いですぅ〜、どうして急に火の海になるんですか?」

「いや〜、助かったよアメリア。
 しかしこの袈裟に持ち主の居場所を知らせる機能まであるとはな。」

(俺に感謝しろよ、説明書は最後までキチンと読むもんだ。)

「そうですよね〜、まったくザン馬さんナイスです!!」

 ・・・アメリアの作った結界の中で和やかに談笑する二人と一頭が洞窟から出てくる。
 そう悲劇では無く喜劇が残った・・・あの作者め、あくまで袈裟にこだわりやがって。
 そして目を点にしている二人の男女がいた。

 結果発表〜〜〜〜〜〜!!!!!
 リナちゃん、可愛い所と健気さを発揮するも惜しくも引き分け!!
 ゼル君、冷酷で一途な所を演出するがガウリイの悪運の前に引き分け!!
 以上により戦績は・・・(リナ1勝1敗1分)(ゼル1勝1敗1分)
 でした〜〜〜〜〜!!!





終章.エピローグ

「これで信じて貰えたかな?」

「ああ、信じたくは無いが・・・アメリアにあのリナがお供をしている位だ。
 多分本物なんだろうな。」

 本当に渋々という感じでガウリイが坊主だと認めるゼル。
 まあ・・・あそこまで遊ばれたら疑問の一つや二つ持つよな(笑)

「よっし!! それじゃあ朝飯、いやもう昼飯か・・・を食べて出発だ!!」

 そしてうやむやの内にゼルはこの一行に加わった(笑)
 本人は・・・ま、例の彼女がいるから別段悪い気はしてない様だ(笑)
 しかし、ここにうやむやに出来ない人がいた。

「ちょっと・・・ゼル、あんたの500年前の想い人って。」

「わ、忘れろ!!」

「ふっ・・・墓穴を掘ったわね(キラーン!!!)」

 ・・・もうガウリイにもバレてるのに、何を今更慌てるゼル(笑)
 心配しなくても知ら無いのは本人だけだ(笑)

「そ、そう言うリナこそどうなんだ!!
 あの時ガウリイを心配していた顔は、昔聞いたリナからは想像も出来んな。」

「あ、あんたに言われる筋合いは無いわよ!!」

「ふっ・・・まあそういう事にしておいてやる(ニヤリ)」

「はははははは!!!」(何時か殺す!!) × 2

 仲がよろしい様で(笑)

「おう、早速仲直りか!! 結構結構!!」

「そうですよね、皆旅の仲間ですもんね!!」

(・・・知らぬが仏・・・か。フッ)

 そうして新たに仲間を加え!!
 ガウリイ達の旅は続くのでした。
 では、次回をお楽しみに!!

 

 

第十二話         END
									第十三話に続く

あとがき

「こんにちわ皆さん。

 作者からあとがきを任されているニンエです。

 作者が懺悔室で自供したのですが今回は凄く危なかったそうです。

 何でも当日に現実逃避に走ったらしく・・・

 仕事が終わっても本屋に行ったりゲームセンターに行ったり、etc、etc

 コンビニで立ち読みをしていると天啓が下ったそうです。

 ・・・聞いた話しなので本当かどうか知りませんがね。

 何でも、『はよ帰って続き書かんかい!!』

 と、聞こえたそうです・・・一体誰の声でしょうね?

 まあ、そのお陰で今日中にアップが出来たらしいです。

 来週はもっと余裕を持ってアップしてほしい物ですね。

 では皆さん来週にまたお会いしましょう。」

 

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