<スレイヤーズ西遊記>





第二十八話 二人の竜王(後編)



第一章.彼女に至る道


あらすじ

 え〜、前回はですね・・・
 ガウリイとルークが大空に飛び立って終りました。

 ・・・だよな?

(・・・何故、私に確認するんです?)

 だって俺、前回の話し最後の方でリナに吹き飛ばされてその場にいなかったんだもん。

(ああ、職場放棄ですね)

 ・・・職場放棄になるのか? あれが?

(ええ、立派な減棒対象ですね。)

 本当に俺か? 俺の責任なのか?
 だったらお前がナレーターしてみろよニンエ。

(はっきり、きっぱり、お断りします。)

 即答かい(汗)
 ちょっとは目立ちたいと思わないか?

(全然、人気投票なんか私に票が入っていたんですよ。
 ナレーターさんはゼロでしょう?)

 ・・・あの人気投票に入ってた票ってさ。
 確かN’だったとガスゥ!!

(さて、ナレーターがまた職場放棄をしたので・・・
 臨時に私が開演の挨拶をしますね。
 スレイヤーズ西遊記 第二十八話 今から始まりますよ!!)

「結構・・・不幸な奴かもな、ナレーターってさ。」
「自業自得じゃない。」
「でも毎回毎回よくこれだけトラブルに巻き込まれますね・・・」
「・・・諦めろアメリア、トラブルメーカーが二人もいるんだからな。」
「ニュ〜」(結構際どい発言だなソレ)






 ここはある山奥・・・
 人里からかなり離れた場所・・・
 今、その山肌に二つの流星が・・・落ちる。

 チュドゴォォォォォォォォオオンンンン!!! × 2

「ふ、普通久しぶりに再会した知人に、ここまでするか?」

 いや、大岩にめり込んだ状態でそこまで元気な君も凄いよ(笑)

「・・・しっかし、変って無いなあの暴れん坊は。
 それにあの坊主も一緒に飛ばされてたよな。
 流石に死んだか・・・」

 ・・・あれくらいで死ぬようならココまで来てないって(笑)

 ガラガラ・・・

 ルークが大岩から身体を引き剥がし。
 辺りを見まわすと・・・

 見覚えのある男性が。

「リ〜〜〜〜〜〜ナ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
 何故だ〜〜〜〜〜〜〜!!!
 どうして俺を吹き飛ばしたんだよ〜〜〜〜〜〜!!!」

 元気な姿で泣きながら夕日に咆える姿が見えた。

「・・・アイツ本当に人間か?(汗)
 俺と一緒に吹き飛んだんだろ。
 いや、流石と言うべきかな・・・」

 およ、何か含みがあるお言葉で?

「煩いな、こっちにもいろいろと事情があるんだよ!!」

 へいへい・・・それで、これからどうします?
 ここで野宿をしていきますか?

「誰がそんな悠長な事をするか!!
 俺はミリーナを探して・・・ミリーナ?
 ・・・リナの隣にいたのは・・・ミリーナ!!」

 もしも〜し?
 ダイジョウブデスカ?

「どうしてそこでカタカナになる?
 じゃなくて!! 俺はミリーナとの愛を成就する為にだな!!」

「リナ!! 今から帰るからな!!
 心配しなくてもルーク(人)を連れて帰るぞ!!」

 ガシッ!!

「お、おい!! また人の襟首を〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・」

 ダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!!

 ・・・悩むのは止めたみたいだなガウリイ。
 いや、悩む脳味噌が無かったのか?
 まさか先程の事を忘れたとか?
 ・・・いや、いくらガウリイでも・・・でも、否定出来ない(汗)

 少なくとも今は帰巣本能(リナの元)にまかせて走ってるな。

 ルークを引きずりながら山肌を駆け下りるガウリイ。
 ルークは岩に叩き付けられわ、尖った大地にすりおろされるわ・・・
 かなり不幸な状態だったりする(爆)

 まあ、スレキャラだから死ぬ事は無いだろ(笑)

「死ななくても痛いものは痛いわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

 そして、ガウリイとルークは夕日に消えた・・・






第二章.彼氏から逃げる道
 

 例の街を出てから、かなりの距離の所に三人の女性の姿があった・・
 お互いに無言で歩き続けている・・・
 彼女達の術を使えば移動は簡単に行なえる。
 だが・・・
 術の波動を追われれば、逆に自分から居場所を知らせている事になる。
 そう、あの恐怖のストーカー竜王に(爆)

 よって、彼女達は自分の足で逃走をしているのだった。
 
 ・・・こんな解説でいいっすか? リナさん?

「まあ、アンタにしてはマシなナレーションね。」

 有難う御座います!!
 今後も精進しまっす!!

「・・・どうかしたんですかリナさん?
 なんかナレーターさん、前回と態度が180度違うんですけど。」

「ふっふっふっふっ・・・コレよコレ。」

 ピラピラ・・・

「何ですか、その紙みたいな物は?」

 ああああああああああ!!!!!!
 気にしないで下さいアメリアさん!!

「・・・絵が描いてありますね?」

 覗かないで下さいよ〜〜〜〜〜〜〜、ミリーナさ〜〜〜〜〜〜〜ん(泣)

「そうよ・・・コレが有る限り、コイツはあたしに逆らう事は絶対に無いわ。」

 うっうっうっ・・・
 どうしてそんな物(写真)持ってるんですか?

「ああ、朝起きたら枕元に置いてあったのよ。」

 ・・・作者だな。
 アイツ・・・俺を困らせて楽しんでるんだ、絶対!!

「・・・度重なる職場放棄のせいじゃないの?」

 ・・・(誰のせいだと思ってんだ、おい(怒))

「あ、なんかコレをばら撒きたい気分ね。」

 済みません、済みません、済みません〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!

「ふう・・・しかし、これでルークとかなり距離を離せましたね。」

「・・・いえ、ガウリイがいるわ。
 多分、ルークを引き連れてそのうち現れるわよ。
 油断しないでミリーナ。」

 そんな事を自信満々にリナが宣言したと同時に・・・
リ〜〜〜〜〜〜ナ〜〜〜〜〜〜〜〜・・・

「・・・リナさん、私の空耳でしょうか?」

「違うわアメリア・・・あたしにも聞えたもの。
 だんだん、人間離れしていくわねガウリイ(汗)」

 そうして後方に見える土煙・・・
 まず間違い無く彼等だろう(笑)

「仕方が無いわね・・・ここで迎え撃つわ!!
 ミリーナは今のうちに逃げて!!」

「ですが・・・」

 リナの言葉を聞いて躊躇うミリーナ。

「昔からルークはミリーナに関しては手段を選ばない奴よ!!
 きっと条約を破ってでも、ミリーナを連れて逃げる筈・・・
 そうなれば・・・姉ちゃんが一族郎党全員に厳罰を下すわよ!!」

 ・・・何か江戸時代みたいな制度だな(汗)
 まあパワーバランスの問題だから仕方が無いかもしれないが。

「だって姉ちゃん時代劇小説のファンだもん。」

 ・・・ちょっと待てぃ!!
 全然年代が合わないんすけど?

「気にしない気にしない。」

 右手首を上下に振って笑うリナ。

 もう・・・いいです・・・
 しかし、ルナさんの気紛れで天上界の法律は決まるのか?
 ・・・ただの独裁政権(ドゴォォォォォォォォォォ!!!!)

 バチバチバチ!!!

 オオオオオオォォォォォォォォォオンンンンン・・・・

「ふっ・・・愚かな男。
 神の雷の威力はどう?」

「リナさん・・・ガウリイさん達がもう直ぐ到着しますけど(汗)」

「あらまあ・・・」

「結局、逃げれませんでしたね。」





第三章.そして邂逅・・・


 そして巡り合う男女・・・
 男はただその女だけを追い求め。
 女はその男の想いを拒絶した。
 しかし、男は諦める事なく。
 ついに再会を果たす。

 ・・・そんな大層な再会かよ?
 結局ただのストーカーだろ、この竜王ってさ?

「・・・遺言はすんだか?」

 いえ・・・まだっす・・・

「取り敢えず燃えてろ!!」

 ボゥ!!

 あちぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!
 お、俺が燃えているぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!

「ルークさんが腰に吊るした剣の一振りで、劫火に包まれるナレーターさん!!
 果たしてナレーターさんの運命は如何に!!」

「なあアメリア?
 ・・・そのマイク何処から持って来たんだ?」

「あ、これですか?
 先程突然、手に現れたんですよ・・・どうしてですかね。」

「アメリアにナレーターをさせるつもりなんでしょ・・・
 アレは燃え尽きてるし。」

「リナさんの視線の先には真っ白に燃え尽きた灰の山が・・・
 さすが竜王、彼の実力には計り知れない物があります。
 ・・・ああ、口が身体が勝手に動きますぅ(泣)」
 
「の、割には楽しそうだなアメリア。」

「そう見えますか♪」

「あ、ああ(汗)」

「そんな私達に歩み寄るルークさん。
 彼の雰囲気には張り詰めたものがあります。」

「・・・退けよリナ。
 俺は、俺はミリーナに伝えたい事があるんだ!!」

「駄目よ。
 あんたの勝手で一族が滅ぶのよ?
 それでもあんたはミリーナに固執するわけ?
 ・・・二人が出会ったのが不幸だったのよ。」

「ミリーナさんの元に行こうとするルークさんの前に、如意棒を構えて立ち塞がるリナさん。
 そして・・・二人の間で睨み合いが続きます。
 ・・・結構楽しいですぅ♪ この役って!!」

「そ、そうか(汗)
 良かったなアメリア・・・」

「そうか・・・あくまで俺の邪魔をするんだなリナ。」

「ええ、そうよ。」

 カシャァァァァンンンン・・・

「ルークさんはリナさんの説得に応じたのか剣を鞘にしまいます。
 そして・・・」

「姉ちゃんにチクるぞ。」

「グハッ!!
 ・・・何故その呪文をあんたが知ってるのよ!!」

 ゴロゴロゴロ!!

「リナさん!!」

「リナ!! 大丈夫か!!」

「ああああ、リナさん!!
 リナさんが頭を抱えて地面を転がります!!
 凄く苦しそうです!!
 大丈夫ですかリナさぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!」

「・・・マイクを持った姿で心配しても格好がつかんぞアメリア(汗)」

「ああああ、諸悪の根源のルークさんが私に突っ込みを入れます!!
 許すまじルークさん!! これは悪者のする事です!!
 すなわちルークさんは悪です!!」

「ナレーターが心情的になるなよ・・・
 で、何かいいたそうだなクラゲ坊主?」

「リナを苦しめたな・・・
 リナを泣かしたな・・・」

「ああああ、ガ、ガウリイさんがマジで怒っています!!
 結構格好いいです!! 頑張れガウりイさん!!」

「飼い犬の分際で!!
 飼い主にたてつこうたぁ〜良い度胸だ!!
 調教しちゃる!!」

「・・・だから俺は犬じゃね〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

「ああああ、何だかなし崩し的にガウリイさんVsルークさんになってます!!
 では、今週のお話しはココまで!!
 また来週お会いしましょう!!」



 

 






「なあ、ザンニャ・・・
 アメリア達遅いな。」

 コタツに入ってミカンを食べながら呟くゼルガディス・・・

「ニャ〜〜・・・」(煩いな・・・俺は眠いの・・・)

 コタツから首だけ出して返事をした後・・・
 またコタツに潜り込むザンニャ。

「そうか・・・」

 そして次のミカンの皮を剥き出すゼルガディス・・・

 彼等だけは平和だった。

 

 

 

 

第二十八話         END
									第二十九話に続く

あとがき

いや〜、今日は寒いっすね!!

もう空気が痛いのなんのって・・・

明日も雨らしいし・・・

洗濯物が乾かないな(泣)

なんだかますます所帯じみてきたな俺(笑)

ま、いいけどね。

では、次回を・・・

「私はお払い箱ですか?」

・・・お前は休み過ぎ(怒)

「仕方が無いじゃないですか、タイム○シーンが壊れてたんですから。」

まあ、理由が理由だしな・・・俺もいい加減表に出るのヤバイし。

「ヤバイって何をしてるんですか貴方は(汗)

 後、この話し後編のはずなのでは・・・逃げましたね。

 ふう、どうやら次回に続くらしいです。

 では、次回をお楽しみに!!」

 

スレイヤーズ小説の間に戻る