<スレイヤーズ西遊記>





第二十九話 二人の竜王(完結編)



第一章.激闘!!


あらすじ

 前回のあらすじ!!
 ガウリイとルークの漢の闘いが今、始まる!!
 ・・・よし(ぐっ!!)

(やけに・・・気合が入ってますね?)

 戦闘シーンなんだぜ?
 そりゃあ、漢としては燃える展開だぜ!!

(でも、ナレーターはアメリアさんが代行されているのでは?)

 ・・・あ!!

(どうします?
 今から交渉しますか?)

 交渉して・・・マイクを取り戻せるのならな。
 どう思うニンエ?

(まず無理でしょうね。)

 じゃ、じゃあ俺の出番は?

(この、あらすじだけですね。)

 ・・・

(では最後の締めは頼みましたよ。
 私は忙しい身ですから・・・)

 ヒュルルルルルルルル・・・(からっ風)

 さ、寒い・・・寒すぎる・・・(涙)
 
 ・・・スレイヤーズ西遊記 第二十九話 今から始まります。

「泣いてるんじゃないのかアイツ?」
「さすがに・・・ちょっと気の毒になってきたわね。」
「でも、このマイクは私のものですぅ!!」
「俺は何時までコタツの中にいるんだろう・・・」
「ゴロゴロ・・・」(ああ、快適な空間(コタツの中)・・・)








「暫しの間、睨み合い・・・先に仕掛けたのはルークさんでした。」

「先ずは小手調べだ!!
 出よ!! 火蜥蜴!!」

 シャギャァァァァァァアアア!!!

 ギャォォォォォォォォオオオオ!!!

「ルークさんの召喚術で呼び出される、二匹の火蜥蜴(サラマンダーとも言う)!!
 その火蜥蜴達は火炎に身を包みながら、ガウリイさんに向って飛んで行きます!!」

「へっ!! 俺様の相手をするんなら。
 それ位の雑魚は簡単に倒してみな!!」

「そう宣言をして、その場で両手を組み余裕の表情を作るルークさん。
 ですが相手はあのガウリイさんです!!
 ガウリイさんの返し技は如何に?」

 バッ!!
 ババッバ!!

「出よN’!!」

「ガウリイさんが素早く印を切って(?)
 例の人を呼び出します!!」

 バリバリバリバリ!!!

 ズドォォォォォォォォォォォンンンンンン・・・

「わぁ〜はっはっはっはっ!!
 主様の召喚によりN’只今推参しました!! ニンニン V(^。^)V」

「久しいなN’!!
 今日の獲物はあの蜥蜴モドキだ!! 殺!!」

「了解しました!! シャァァァァァァ!! (-_-メ)/」

 ドシュウ!!

		ザシュウ!!


                  アンギャ〜〜〜〜・・・ × 2


「・・・ガウリイさんの命令の基。
 軽く5秒でN’さんに殲滅される火蜥蜴達。
 ルークさんは呆けた顔をしています。」

「な、何だよソイツは!!
 それ以前に本当に人間か? お前等!!」

「ふっ・・・某はガウリイ殿の影。
 お呼び(召喚)が掛かれば例え火の中、水の中!!
 何処にでも掛け付けるでゴザルよ (~_~)」

「N’さんの宣言に心を打たれる私・・・
 さすがですN’さん!! それでこそ使用人の鏡(ガシュ!!)
「ちっちっちっ・・・口は災いの基、でゴザルよ (ーー;)」

「ふぁい(泣)」

「さて・・・それじゃあ躾の続きと行こうか!!」

「くっ!! たかが人間の、しかも生臭坊主風情が生意気な!!」

「いきなり盛りあがるガウリイさんとルークさん!!
 もう二人にはお互いの姿しか見えていないのでしょう!!」

「あ、あたしの事忘れてない? アメリア?」

「私の事もです。」

「そう寂しく呟く二人の女性が・・・
 あ、済みませんリナさんミリーナさん!!
 私、晴れ舞台に酔ってしまって、お二人の事を忘れてました!!」

「良い度胸だわアメリア・・・復活したらお仕置きね。」

「・・・」

「ああああああああああ、リナさんも恐いですけど。
 無言のまま無表情で見詰めるミリーナさんも恐いですぅぅぅぅ!!」





第二章.例のアレ


「おおおららららあああああああああ!!!」

 バッ!!
			
					ザシュ!!

		ザン!!

「ルークさんの剣が、丸腰のガウリイさんを容赦なく攻め立てます!!
 今は辛うじて超人的な体術で避けていますが・・・
 ガウリイさんが徐々に追い詰められているのは事実です!!」

「ガウリイ殿!! 今、某が助太刀をいたすでゴザル!! (-_-)」

「邪魔すんな!! この非常識生物が!!」

 ブゥオォォォォンンンン!!

「ルークさんの左手が横に振られ・・・
 その左手の軌道に沿って炎の壁が出現します!!
 私も熱いです!! 何て事するんですかルークさん!!」

「あ、悪ぃ・・・じゃなくて!!
 ナレーターするんだったら私情を入れるなって〜の!!」

「そんなの私の勝手ですぅ!!
 前のナレーターさんなんか、私情しか話してませんでしたし。」

「・・・それ、ナレーターか?」

 コクコク(一斉に頷く一同(ガウリイも))

「頭が痛くなってきた。」

「じゃあ、そろそろお遊びはこれまでだ。
 ちょっとお痛が過ぎたな・・・ルーク(人)!!」

「いや・・・もうあんたの間違いを訂正する気力も無いぜ。
 でも、この危機的状況をどうやって挽回するつもりだ?
 幾らあんたが非常識な術の使い手でも、俺を倒せる存在は数える程だぞ。」

「さり気無く、ガウリイさんの召喚術では自分が倒せ無い事をアピールするルークさん!!
 そしてガウリイさんが取った手段は・・・?」

 バッバッ!!
 ババババッ!!

「何をするつもりなんだ?
 召喚術では俺を倒せる存在をなんて、人間如きが呼べる筈がね〜んだよ!!」

「何時もの召喚術を使う体勢を取るガウリイさん。
 そしてそのガウリイさんの姿を見て、呆れるルークさん。」

「だから相棒を呼ぶのさ!! 出よ、光竜杖!!」

 ズガガガァァァァァンンンン!!!!

「ガ、ガウリイさんの呼び掛けに応えて、2m程の長さの輝く杖が時空の隙間から現われます!!
 そしてその光り輝く杖をガウリイさんが手に取ります!!」

「な、何だその杖は!!
 下手な神剣より位が高いじゃないか!!
 ・・・いや、俺の赤竜の剣と同じレベルの力を感じる!!」

「ああ、これは釈迦如来にもらった杖だからな。
 今までの相手には不要だったが・・・ここで使わせてもらうぜ!!」

「不適に笑いながら・・・ガウリイさんが光竜杖を構えます。」

「・・・面白いじゃね〜か!!
 ならこっちも手加減無しだ!!」

「いくぜ!!」

「うぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!」 × 2

 ガシィィィィンンン!!
       ドゴォォォォォンンンン!!
 			ズガァァァァァンンン!!

「うっきゃ〜〜〜〜〜〜〜!!
 ふ、二人の戦闘の余波で私はかなり危険な状態ですぅ(泣)
 だから怪我をする前に退散します!!
 皆さん御免なさ〜〜〜〜い!!!」


 そして、二時間が経過した・・・
 やっとマイクが返ってきたよ(涙)

 ガカァァァァァァァァァァアアアアアンンンンン!!!!!

 大音響と共に光の洪水が起こる!!
 そして光が収まった後には・・・
 直径2km程のクレーターが出来ていた。

 そして、クレーターの底には二人の人物が倒れている。

「や、やるじゃね〜か生臭坊主のくせに。」

「ふん、ペットの分際で飼い主に楯突くからこうなるんだ。」

「なんだと〜〜」(バタッ!!)

「本当の事だろうが〜〜」(ドタッ!!)

 そして両者は気絶した・・・

 ガウリイ、お前本当に人間か?






第三章.結末(オチ)


 復活したリナとアメリアによって、クレーターから救出されたガウリイとルーク。
 そして、気絶している二人を呆れた顔をして見詰める三人・・・

 あ、ちなみにN’はガウリイの意識が途絶えた時点で元の世界に返還されてます(爆)

「しっかし・・・人間形態とはいえ竜王相手に引き分けなんて・・・」

「最早、人間とは思えませんね(汗)」

「ルークが真竜形態になる程、理性を失っていなくて幸いでしたね。」

 ここで説明。
 竜王が全力で戦う戦闘スタイルが真竜形態・・・つまり竜の姿ですね。
 で、それ以外の変化(変身とも言う)の場合には実力は3分の1に落ちます。
 この場合、ルークは人間形態だったので。
 実際の実力の3分の1しか発揮できなかったんですね。

 まあ、それでも軽く国一つ滅ぼせるけどね(笑)
 ・・・それと同程度の実力を持つ、ガウリイが異常なんだと思うが(爆)

「さて・・・これからどうするのミリーナ?
 気絶しているうちに封印しちゃおうか、この馬鹿?」

「リ、リナさん(汗)
 そんな事をしたら、天上界のパワーバランスが総崩れになりますよ!!」

「や〜ね〜アメリア、冗談よ冗談!!
 ・・・もっともあの呪文の仕返しは別だけどね。」

 瞳を鋭く光らせながらそう答えるリナちゃん・・・
 アメリアとミリーナは思いっきり引いてる(笑)

「そうそう!! 良い事を思いついたわ!! グフフフフフフ・・・」

「リ、リナさんが恐いですぅ!!」

「そ、そうね(汗)」

 リナちゃんは気絶しているルークの右手を手に取ると、手の甲に何やら文字を書きます。

「で、後はガウリイを起こして・・・っと。」

 ガスゥゥゥゥゥゥゥゥンンン!!

「グエッ!!」

「・・・あれで起こしてるんですか?」

「ええ、何時もの事ですから。」

 ・・・だからって、如意棒で脳天直撃はまずいだろ?
 普通なら即死するぞ(汗)

「痛いじゃないかリナ〜〜〜〜
 もうちょっと優しく起こしてくれよ。」

 まあ、相手が普通じゃないからな・・・

「はいはい、じゃああたしの言う事と、同じ事を言うのよガウリイ?」

「お、おう?」

「我がガウリイの名の基にここに示す彼を従えさせ給え・・・」

「我がガウリイの名の基にここに示す彼を従えさせ給え・・・?」

「彼の名は・・・南海紅竜王 ルークなり!!」

「彼の名は南海紅竜王 ルークなり?」

 ピカッ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!

 ルークの右手が突然発光し、ガウリイの右手も同じ様に発光現象がおこる!!
 そしてその現象は突然終りを告げた・・・

「・・・これでガウリイはルークを何時でも召喚出来るわよ♪」

「へ〜そうなのか?
 でもペットの癖に、いろいろと特技の多い奴だなルーク(人)も。」

 まだ・・・そんな事を言ってるのかガウリイ(汗)
 本当はルークの正体に気が付いてるんだろ? なあ? そうだと言ってくれ!!

 憐れなルークは・・・名実共にガウリイのペットと化した(爆)
 本人は幸せそうに気絶しているが(笑)

「ミ、ミリーナ〜、愛してるぞ〜、ムニャムニャ・・・」



「じゃあ、ここでお別れねミリーナ。」

「そうですね、いろいろと迷惑をかけて済みませんでした。」

「はははは、良いって事よ・・・ところでアンタ誰だ?」

 バスィィィィィィィィィンンンン!!!

「また飛ぶのか〜〜〜〜〜〜・・・・」

「・・・でも、ガウリイさんミリーナさんとは初対面だったと思いますぅ。」

「あ!! つい何時ものボケだと思って・・・(汗)」

「仲がいいんですね、リナさんとガウリイさん。
 リナさんも昔に比べて大分雰囲気が柔らかくなってますし。
 ・・・変らないのは私とルークだけかもしれませんね。」
 遠くを見詰めてそう独白するミリーナ・・・
 しかし、リナの返答は冷たかった。
「・・・ミリーナも変ったわよ。
 まさかルークと300年も、こんな事してるなんて思わなかったわ。」

「そうですか? 結構スリルがあって楽しいですよ?」

「はいはい・・・ノロケはもう結構よ。
 じゃ、元気でね。」

「ええ、さようなら・・・リナさん、アメリアさん。
 また、お会いしましょう。」

 そして・・・もう一人の竜王は去った。
 もう一人の竜王を残して・・・

「ミリーナ〜〜〜〜、好きだ〜〜〜、グスグス・・・」

 泣きながら寝るなよ(汗)









「なあ、ザンニャ?」

「ニャ?」(何だ?)

「俺達完全に忘れられてるよな・・・」

「ゴロゴロ・・・」(俺は別に気にしてないぞ・・・)

「はあ・・・アメリアも俺の事忘れてるんじゃあ・・・」

「フニャア〜〜〜」(はぁ〜〜〜(アクビ)、ネムネム)

 

 

 

 

 

第二十九話         END
									第三十話に続く

あとがき

「こんにちわ皆さん、どうもニンエです。

 やっと通常通りのシフトになりました。

 もう正月のイベントから、皆さんも復帰されてる頃だと思います。

 私も十分楽しんで来ました・・・作者とナレーターから冷たい目で見られましたが。

 まあ、それは置いといて・・・

 なんとか完結編の一話で終らせましたね、この作者。

 実はガウリイとルークの戦闘シーンを増やし過ぎて、物語りが破綻したそうです。

 それで、一度全部を消して書き直したそうです。

 ・・・馬鹿、ですね。

 こんなお馬鹿な作者ですが、次回も宜しければ読んでやって下さい。

 では、さようなら!!」

 

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