<スレイヤーズ西遊記>

 

 

 

第四十七話 

 

ガウリイの過去 その11

 

あらすじ

 

 う〜ん、前回はあまりにシリアスすぎたな。

 こんなのは西遊記じゃない、・・・と言われてしまった(爆)

 

(普段、いかに馬鹿な話を書いているのか、これで証明されましたね。)

 

 ・・・お前、作者に喧嘩を売ってるのか? ニンエ?

 

(別に、私は事実を言ったまでです。)

 

 ・・・

 

(何も、私の出番が少ないとかは全然思ってませんから。)

 

 言ってるやん・・・思いっきり。

 

(まあ、あの馬鹿作者も他の管理人様に、投稿をする約束をしてましたからね。

 当分は泣きながらでも、作品を仕上げるんじゃないんですか?)

 

 また墓穴を掘ったのか・・・あの馬鹿は(汗)

 まあいいか、所詮は人事だし♪

 

 では、スレイヤーズ西遊記 第四十七話 今から始まります!!

 

「話は重くても、コイツ等は軽いな。」

「本当よね。」

「でも、作者相手には本当に容赦が無いですね。」 

「まあ、俺は前回目立ったから文句は無い。」

「私の部屋の前で、騒ぎがあったのに・・・

 どうして、私の出番が無かったのですか?」

 

 

 

 

 

第一章.帰宅?

 

 

「ただいま〜」

 

 ドドドドドドドド!!

 

 入り口から聞こえたその声に、神速で反応する人物が一人・・・

 

 

「リィィィィィィィィィナァァァァァァァァァァァ!!!」

 

        バッ!!!!

 

 体全身で喜びを表現しつつ、リナに向かって跳ぶガウリイ!!

 しかし、その飛び込んだ先にいる人物は、容赦と言う単語を知らない。

 

 ・・・どうやら、長い人生の中で忘れた様だ。

 始めから知っていたかどうかも怪しいが。

 

「・・・夜中に、騒ぐなこの坊主!!」

 

             ゴシュ!!

 

 鈍い音と共に、ガウリイの顔にリナの右拳がめり込む。

 そして・・・

 

  ・・・ドサリ

 

 ガウリイの体は動かなくなった。

 そして、その一部始終を見て、しきりに感心をする某執事。

 

 どうやら、ガウリイの身体については心配をしていないようだ。

 中々にHotな主従関係と言える。

 

「・・・何か、意味が違わないか、その主従関係?」

 

 床に伏せたまま、そう呟くガウリイだった。

 

 

 そんなガウリイを無視して、執事とリナの会話は始まる。

 

「さて、お食事されますか、それともお風呂に入られますか?」

 

「・・・やけに親切ね。

 あたしの事はガウリイから聞いたの?」

 

 にこやかに笑う執事に、何とも言えない表情で尋ねるリナ。

 実は、ガウリイの立場を考えると、この屋敷には帰らない方がいいとリナは思っていた。

 

 だが、ガウリイに一言も言わずに消えるのも・・・

 

 そう思い直し、またこの屋敷に帰って来たのだった。

 自分の気持ちは・・・意識的に考えない事にしている。

 

 またガウリイ自身はN’からの報告で、リナの居場所は知っていた。

 だが、リナの気持ちを考えて自分から動く事はしなかったのだ。

 そして、リナの気性からすれば・・・

 

 何も言わずに、この街を去るかもしれない。

 

 そう考えていたので、先程まで自室で悶々としていたのだ。

 そこにリナの声が聞こえ・・・

 冒頭の状態になる。

 

 そして、執事はというと・・・

 

「いえいえ、確かに事情は知りませんが。

 御主人様が女王様以外で、初めて館に連れて来られた女性です。

 歓迎いたしますよ。」

 

「・・・俺の怪我は?」

 

「じゃあ、お言葉に甘えて・・・御飯からいこうかな♪」

 

「・・・俺も一緒に。」

 

「はい、承知いたしました。

 そうそう、お名前はリナ様で宜しいですか?」

 

「・・・お前、相変わらず図太いな。」

 

「そうね、そう呼んでくれて構わないわ。」

 

「・・・(クスン)」

 

 二人に無視をされて、とうとう床に丸まってイジケだすガウリイ。

 その姿を見る限りは、とてもじゃないが勇猛な将軍とは思えない。

 

「では、お部屋に案内しますよ、リナ様。」

 

「有難う・・・それと、ガウリイ。」

 

「おう!!」

 

 リナに声を掛けれて、瞬時に復活するガウリイ。

 実に解り易い男だ。

 

「・・・綺麗な子じゃない。」

 

「・・・気付いて、いたのか。」

 

「あたしを誰だと思ってるのよ。」

 

 そう言い残して、リナは執事の後ろに付いて、部屋に消えて行った。

 その場に残されたガウリイは・・・

 

「N’・・・減棒だな。」

 

 非情な宣告をしていた。

 

 

 

 

 

第二章.近況

 

 

「ふみぃぃぃぃぃぃぃ!!」

 

「ああ、解ったから泣くな。」

 

 隣で泣きながら走るアメリアを、こちらも走りながら宥めるゼルガディス。

 しかし、行き交う人達の視線が気になる様だ。

 その顔は何時ものフードで見えないが。

 アメリアに話し掛ける口調は、懇願の響きが混じっている。

 

 N’と別れた後・・・

 

 出るに出られなくなり、何時の間にか叢で寝てしまったアメリア。

 そのアメリアを発見したのは・・・

 やはりと言うか、面倒事を自分から抱え込むゼルガディスだった。

 そして、目が醒めたアメリアは・・・自分の身の不幸を呪い、泣いた。

 

「でもでもでも!! リナさんは絶対に、私の存在に気付いてました!!」

 

 確信を込めて、そう言いきるアメリア。

 

 リナは、確かにアメリアの存在に気付いていた。

 だが、気持ち良さそうに熟睡するアメリアに何が言えようか?

 リナは親切心から、アメリアの事を放っておいたのだ。

 

 ・・・まあ、その後でガウリイの処に行くか行かないかで悩み。

 完全にアメリアの存在を忘れてしまったが。

 

「・・・それで、何かお城で事件でもあったんですかぁ?」

 

 厳しい表情のゼルガディスに気が付き、そう質問をするアメリア。

 どうらや、泣く事には飽きた様だ。

 

 その事に気が付き、内心で安堵の溜息を吐くゼルガディスだった。

 

「ああ、厄介な事に巻き込まれたみたいだ。」

 

「・・・何時もの事だと思いますが?」

 

 不思議な程に、トラブルに巻き込まれるガウリイ一行だ。

 今回も隣国との戦争の延長線上だと、アメリアは考えていた。

 

「そんな簡単な事じゃない。

 ・・・もしかしたら、魔界の先兵が混じってるかもしれん。」

 

「!!

 そんな、天上界と魔界はお互いに、不可侵条約を結んだじゃないですか!!」

 

 そう、釈迦如来の活躍により。

 現在、天上界と魔界は小康状態を保っていた。

 

「だが、地上界はその範囲に入らない。

 既に仙人も妖怪も、ごちゃ混ぜ状態だったからな。

 もしかしたら魔界の奴等・・・

 地上界を天上界の侵攻の足場に、するつもりかもしれん。」

 

 そのゼルガディスの台詞に、思わず息を呑むアメリア。

 

「・・・人事、では無くなった訳ですね。」

 

「ああ、そうなるな。」

 

 そして二人は、急いでガウリイの待つ館へと向かった。

 この魔界の地上界への侵攻のキーパーソンが、ガウリイだと判断をしたのだ。

 

 

 

 

 

 

第四十七話         END
							 	 	第四十八話に続く
あとがき

「こんちわ、ニンエです。

 先週は逃げた為、今週は逃げられなかった作者です(笑)

 私が会社の帰りに捕獲して、部屋に閉じ込めました。

 まだ投稿も残ってますからね。

 当分は徹夜でもしてもらいますかね。

 では、次回をお待ちくださいね!!」

 

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