<スレイヤーズ西遊記>




第七話 坊主、第三のお供を得る(上編)


第一章.一人の男が

あらすじ

 ・・・おい作者。(何だよ)
 あらすじは入れなくていいのか?(お前が文句を言うから消した)
 それで読者が怒ったらどうするんだよ。(心配するなお前の首が飛ぶだけだよA)
 ・・・(・・・言っとくけど俺は本気だから)
 前回の仕返しのつもりか、こら!!(そう取ってもらっても結構だよ)
 てめ〜〜〜!!(ふん!! ナレーターの分際で作者に逆らうからさ)
 
「でもなあリナ、ザン馬の替わりの3人って誰だと思う?」
「・・・想像もできないわ。
 でも、確かに興味はあるわね。」
(・・・あんたら俺じゃそんなに不満なんかい!!)



 ガウリイ達が例の寺院を発って七日が過ぎました。
 その旅の途中では山を吹き飛ばすわ、湖を作るわ・・・
 などなどの理不尽な活躍をしております。
 そんなある日ガウリイ達はなかなか大きな街に着きました。
「結構大きな街だよなリナ。」
「そうね、今日はこの街で泊まっていきましょうよガウリイ。」
 久しぶりに宿に泊まれる為リナの機嫌はとても良かった。
「貴方も馬小屋に泊まれてハッピーよねザン馬。」
 ザン馬にも声をかけるリナ、しかし・・・
(別に馬小屋だろうと野宿だろうと俺には関係な・・・)
「ハッピーよね?」
(すっごくハッピーです!! ええ、もう感涙で前が見えません!!)
 リナの手に光る魔力光が目に染みたとは、決して言えないザン馬だった。
 そんな時街から一人の男が歩いて来るのが見えた。
「すみません、一つ聞きたい事が・・・ってシカト?」
 リナの問を無視して男は先を急ぐ・・・哀れな・・・
 リナは隣のガウリイに目線で了解を請う。
「・・・殺すなよ。」
「了解。」
 ドズッン〜〜〜ン!!
「おわ〜〜〜〜!!」
 ・・・だからねリナちゃん、一般人に如意棒はいかんよ如意棒は(汗)
 リナが上空に投げた如意棒が、男の目の前の大地に突き刺さっていた。
 まあ8t×10mの高さからの一撃だもんな・・・
 よかったな通行人A、当たったら砕け散ってるよお前さ。
「な、なにすんねん!! おどれは!!」
 取り敢えずガウリイに食って掛かる通行人A。
「え〜と・・・俺がやった訳じゃないんだけど。
 まあいいや、ところでこの街の名前は何ですか?」
 人の良い彼は通行人の無礼を許してあげました。
 ・・・でもリナに許可を出したのコイツだよな。
 間接的にはお前も悪いんじゃないのか?
「ああ〜〜ん!! 舐めてるんかワレ!!
 俺は死にかけたんやぞコラ!! それをただ街の名前が知り・・・たいのですね。」
 ガウリイの後ろでリナが地面に刺さった如意棒を難なく抜き取り。
 その如意棒を軽く降りまわしていたりする。
 ちなみにその如意棒が近くの大岩に当たり、大岩が砕け散る。
 さらに言えばその砕け散った破片がザン馬に当たり、ザン馬が気絶してたりする。
 ・・・お前って・・・いつか幸せになれるさザン馬!!
(・・・・)
 気絶してたら返事はできんわな(笑)



第二章.高老荘

「この街は高老荘と言います。
 では!! ご機嫌よう!!」
 素早くその場を離れようとした通行人A・・・しかし襟首をリナに捕まえられます。
「は、離して下さい!!
 俺はまだ死にたく無い〜〜!!
 実家には結婚する予定の彼女が・・・グフッ!!」
「うるさいっ!!」
 正真正名の一般人なんだからさ・・・手加減してよリナちゃん。
 ガウリイとは違うんだからさ。
「あ〜、しまった!!
 ついガウリイのつもりで手加減が・・・大丈夫生きてるわ!!」
 生きてるって・・・口から血の泡吹いてるじゃん(汗)
「大丈夫だ・・・この手のキャラは3分後には復活する設定だ。」
 おいガウリイ・・・その設定誰から聞いた。
「作者。」
 ・・・あの人権無視男か。
「はっ!! し、死ぬかと思いましたよ!!
 一体私に何の恨みがあるんですか!!」
 きっかり3分後に復活した通行人Aが、起きるそうそう泣き顔で騒ぎ出す。
「・・・もう一度三途の川を見たいの?」
「二回目は30分だそうだから止めとけリナ。」
「・・・は〜い。」
 ・・・そんな理由で止めるのかガウリイ(汗)
 通行人Aも身の危険を感じてか黙り込んでいた。
「そ、それで私に何の用があるのでしょうか?」
 卑屈な態度でガウリイとリナに接する通行人A。
 考えたら本当にただの通りすがりだぜ、こいつ・・・哀れな奴だな通行人A。
「そうそう何をそんなに慌ててるのよ。
 もう直ぐ夜よ出掛けるには遅い時間だわ。」
 君等が更に遅くしてないか?
「・・・実は私の仕える旦那様に20才になるお城様がおられます。」
「ふんふん。」
 同時に首を振るガウリイとリナ。
「そのお嬢様を狙って妖怪が明日襲ってくるのです。
 今までもその妖怪を退治する為に、私が探し出した偉いお坊様を雇ったのですが・・・」
「ですが?」
 また同時に先を促すガウリイ&リナ。
「・・・全員ただの生臭坊主でして。
 妖怪に返り討ちにあって全員お亡くなりになりました。
 ですから!! 今度こそ本当に役に立つお坊様を連れて来ないといけないんです!!
 でなければお嬢様は明日には妖怪の花嫁です!!」
 決意を込めた目でガウリイとリナを睨む通行人A。
「もしかし貴方そのお嬢様の事を・・・」
「はい!! 勿論大っ嫌いです!!」
 ズテッッッン!!×2
 通行人Aを改め使用人Aの言葉に、思わず地面に倒れ伏すガウリイとリナ。
「ちょっと待て!!」
「ちょっと待ちなさいよ!!」
「何ですか?」
 不思議そうな顔でガウリイとリナを見詰める使用人A。
 ・・・・・
 ・・・・
 ・・・おい、作者カムヒア!!(・・・何だよ、今忙しいんだよ)
 使用人Aって面倒だから何か名前つけろ。(ストロビッチゲス、サウザンデストロイヤー)
 ちょっと待てい!!(何だよお前が名前をつけろって言ったんだろがA)
 本当にそれでいくんだな!! 変更は無しなんだな!!(冗談に決まってるだろうが)
 お前俺まで苛めて楽しいか?(別に〜、ただ頻繁に作者を作品中に呼ぶな、と言う事だ)
 ・・・解ったよ!! けっ!!(・・・本当に反省してるのかコイツ?)
 ・・・・・
 ・・・・
「じゃあ貴方何でそんなに必死にお坊様探してるのよ!!」
 リナが使用人Aを問い詰めます。
「それは冬のボーナスの査定に響くからに決まってるじゃないですか。
 そのボーナスで俺は彼女に結婚指輪を買うんです!!」
 沈み行く太陽に向かって咆える使用人A・・・
「まってろよ〜〜〜ルウ!! 俺は必ず迎えに行くからな〜〜!!」
 自分の世界を構成しだした使用人A。
「行こっかガウリイ。」
「そうだな・・・何かどっと疲れたよ俺。」
 お互いに肩を落として歩き出すリナとガウリイ・・・
 しかしそうは問屋が卸さなかった。
「何処に行くおつもりですか?」
「何処にって? そりゃあの高老荘って街だけど。」
 ガウリイがそう答えると使用人Aは微笑む。
 そう・・・とても嬉しそうに。
「貴方はお坊様ですよね?」
「あ、ああ一応な。」
 使用人Aのにこにこ笑顔に気圧されながらも答えるガウリイ。
「そして貴方はこのお坊様の・・・弟さん?」
「・・・死になさいよ。」
 本気で殺気を放つリナを急いで止めに入るガウリイ!!
「ま、待てリナ!! 落ち着くんだ!!」
「離してよガウリイ!!
 こいつは跡形も無く原子の単位にまで分解してやるの〜〜〜!!」
 そしてリナが怒気を収めたのはそれから2時間後だった・・・
「で、何が言いたいのよ貴方は!!」
 ・・・死んではいないが全身ボロボロの使用人Aが返事をする。
「ここまで関わったんですから助けて下さいよ〜〜〜」
「・・・い・や・よ!!」
「まあ流石に手助けをする気にはなれんわな。」
 ガウリイも不貞腐れるリナを見ながらそう答える。
「・・・三食昼寝付きで、依頼料100万元(1元=1円と考えてね)でどうですか。」
「受けます。」×2
 ・・・とことん即物的な奴等だなあんたら。
「だってな〜リナ。」
「そうよ!! 長旅をするにも先立つ物が必要なのよ!!」
 すっかりコンビを組んじゃってさ・・・
 まあ仲がいいのは良い事だしな。
「じゃあ決まりですね!!
 それでは直ぐに屋敷に案内します!!」
 とたにん元気になる使用人A。
 しかも傷まで完治している・・・それは嘘だろ?
「大丈夫ですよ。
 端役は物語の節目に怪我は完治するって、設定で決まってますから。」
 ・・・それ誰に聞いた使用人A
「作者。」
 ・・・俺の知らん所でちゃっかりしゃしゃり出てるやんけ!! あの作者!!
「さてと、あのナレーターはほっといて早く屋敷に案内してよ。」
「そうそう、付き合い出したらキリが無いからな。」
「解りました・・・それではこちらです。」



 はっ!! 気付いたら誰もいないぞ!!
 ちくしょう、あの作者の奴!!
「近頃暗躍が趣味なのさ♪」って言ってたがこの作品でまで暗躍しやがって!!
 あっ!! こんな所で愚痴って無いで早くあいつ等に追い付かないと!!
(・・・おい、ガウリイとリナは何処に行ったんだよ。)
 へ? 何でお前ここにいるんだザン馬?
(知るか!! 何かが頭に命中してから今まで気を失ってたんだよ!!)
 おお!! そう言えばお前リナのデモンストレーションの犠牲になってたよな!!
(デモンストレーション? 犠牲?)
 ほらそこの石を見て見ろよ、お前の血が付いてるだろ?
(・・・石と言うより岩に見えるのは俺の気のせいか。)
 まあそうとも言うな。
(なあ・・・俺このまま失踪してマルチナの元に帰った方がさ・・・
 幸せになれるんじゃないのかな?)
 その馬の姿のままでか?
(これ位の事ならマルチナは変わらず俺を愛してくれるさ!!)
 はいはい、勝手に惚気てろや・・・(甘いぞザン馬・・・)
(きっ、貴様は作者!!)
 何だよ今更。(フッ、おいAこれをザン馬に読んでやれ)
 何々・・・マジで読むのかよ、これ?(ああ、現実を直視してもらんわとな)
(何だよ二人して一体・・・)
 『拝啓 旦那様
  私は元気に暮らしています。
  貴方の今の現状も作者に聞きました。
  何やら釈迦如来様の重大なプロジェクトに関わってられるそうですね。
  私も仲間内で鼻が高いです。
  それに!! お給料にも特別手当がついて良い事尽くめですよ。
  頑張ってお仕事を成功させて下さいね(はーと)。
                    愛する旦那様へ
                    貴方の妻マルチナより愛を込めて・・・』
 ・・・帰るかザン馬?
(・・・か、帰れる訳ないだろうが!!
 どちくしょう〜〜〜〜!!)
 パカラッパカラッパカラッ!!!
 あ〜あ泣きながら街に入っていくぜザン馬の奴。(まあ当然の選択だよな(ニヤリ))
 ・・・お前近頃キャラクター変わったな作者。(そうか?)
 ・・・悪い連中と付き合ってるんじゃないのか。(その例えならお前が筆頭だぞA)
 ・・・暗躍が趣味になってるし。(それは否定出来んな)
 ・・・夏コミで迷子になって高笑いしてたし。(・・・関係ないだろそれは)
 しかも探し人は結局誰も見つから無いし。(・・・お前消されたいのか?)
 別に〜全部真実だろうが。(クッ!! 次の機会には必ず逢って見せる!!)
 まあ、お前って天才的な方向音痴だもんな。(・・・)
 口下手だから人に道を尋ねるの嫌がるしさ。(・・・)
 変に体力だけはあるからさ、何処までも歩いていっちまうんだよな。(・・・)
 この前もさ・・・(楽しいか? 俺を苛めて・・・)
 そ、そんなに怒るなよ、軽いジョークじゃんか。(次回が楽しみだな)
 な、なんだよその手帳は!!(これか? これは暗躍手帳だ。)
 暗躍手帳? 何を書いてるんだ一体?(それは秘密だ・・・まあAにとっては・・・)
 とっては?(悲劇がおきるかもな、フッ!! ではサラバ!!)
 ちょ、ちょっと待て!! こら作者〜〜〜〜!!
 ザザザザザア〜〜〜!!
 画面ブラックアウト・・・

 

 

第七話         END
									第八話に続く

あとがき

すみません・・・またもや一話完結ならず。

このままではとてつもなく長い連載になってしまう・・・

それは<真実〜>だけで十分なのにな。

でも書きやすいんだよな、この<西遊記>シリーズ(笑)

一応次話でアメリアが登場します。

さて、どうやってガウリイ達の仲間になるのでしょうか?

それは作者も知りません!!(おい!!)

では、また来週〜〜〜!!

 

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