<真実への路>

 

 

第一部 第四話「再会」

 

(4)

 

 

 

 ギィィィン!!

 

     ギャリィィィィィンン!!

 

 

「ほらほら、どうしたの?」

 

「くっ!!」

 

 フェイントを混ぜたあたしの攻撃を、彼女は余裕で捌く。
 目の前の女性は・・・悔しい事にあたしより剣の腕は上だ。
 それよりも、あたしは相手の腰にある剣が気になって仕方が無い。

 

 ・・・何か、巨大な力をひしひしと感じる。

 

 そして、相手はあたしが背中に背負っているブラスト・ソードを警戒していた。

 

 

 

「自己紹介・・・しておきましょうか。
 私は氷将軍ノーフィス=ラス=アイン=ブリード、ノーフィス将軍と呼ばれているわ。
 そして、この国の四聖の将軍の一人よ。
 異国の魔道士さん、貴方の勇気と無謀さには驚かされるわね。」

 

 隣の部下から剣を借り受けながら、あたしにそう話し掛ける

 

 しかし・・・隙が無い。
 ガウリイレベルの威圧感は無いけど。
 確実にノーフィス将軍は、あたしより剣の腕は上だろう。

 

「・・・それに、珍しい剣を持ってるわね。」

 

 あたしの背中の・・・ブラスト・ソードを見つめながら、話を続ける。

 

「へ〜、この剣が何のか知ってるんだ?」

 

「まあ、伝説とされる剣ですし。

 何より、この子が煩いですからね。」

 

 この子?

 

 自分の腰にある剣を軽く叩きながら、そんな発言をする。

 ・・・あの剣が、ブラスト・ソードの正体を見破ったとでも言うの?

 

「流石に、斬り合いになると痛いそうよ。

 ですから、私はこの剣でお相手するわ。」

 

「それはどうも、でもあたしもこの剣を使うつもりはないわ!!」

 

 先手必勝!!

 

 あたしは腰のレイピアを鋭く突き出す!!

 

 

 ギャリィィン!!

 

 

「元気が良いのね。」

 

「くっ!!」

 

 あたしの一撃は、ノーフィス将軍によって簡単に止められていた。

 彼女の体勢は微塵も崩れてはいない。

 ・・・思った以上に手強い相手みたいだ。

 

「私に不意打ちは効きませんよ。

 ・・・この子が見張っているからね。」

 

 そう言って、また腰の剣を軽く叩く。

 ・・・彼女の底が見えない、この感じはガウリイと同じ?

 

「さて、大人しく捕まってくれれば・・・手荒な事はしません。

 ですが、抵抗をするなら痛い目にあって貰いますよ。」

 

「・・・あたしは!!

 彼に会う為にこの土地に来たのよ!!

 その彼が巻き込まれた戦争が終わるまで、この地に足踏みしているつもりは無いわ!!」

 

 あたしはそう宣言し、ノーフィス将軍を睨みつける!!

 

「・・・誰の事を、言ってるのかしら?」

 

 気勢が・・・変わった!!

 あたしを見る彼女の目付きが変わる!!

 

「そう・・・貴方なのね、ルークが言っていた女性。

 ガウリイ様に保護されていたと言う女性は!!」

 

 目の前の女性から余裕が消える・・・

 そして、隠していた何かがゾロリと首を上げる。

 

 正直、逃げ出したい相手だ。

 しかし、それをする事は・・・この彼女から逃げ出す事は・・・

 

 出来ない!! 

 

 それは、あたしの想いを否定する事になるから!!

 この女性もまた、ガウリイの事を!!

 

「お生憎様・・・あたしは、ガウリイに保護されてたわけじゃない。

 対等のパートナーよ!!」

 

 そして、あたしを睨みつけるノーフィス将軍に向けて、呪文を唱えながえら走り出す!!

 

 

 

 

 

(5)に続く 

 

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