機動戦艦ナデシコSS

涙を越えて
第一章 第二話 いじめられっこの可能性 Ver1.5 

 

 

 

ここにくるのは何回目になるだろう・・・・。

テスト装置の前で僕は考える。

思い出したくないな、イヤな思いでの方が多いや。

とくに前回のテストの結果はぼろぼろ。

今日はかなりブルーだ。いやブラック!!(ブラック無糖・・・・)

 

これまでの最後の仕上げとして、艦長・ラピス・僕の三人同時でのテストになる。

艦長は・・・・ 手加減してくれないな・・・・。

ラピスは・・・ そんな考え起きないだろうな。

イヤだな、無性に逃げ出したい気分だ。

少なくとも艦長に、役立たずだなんて思われたくない。

だから逃げるわけにもいかないんだよなぁ。

でも、こんなにぼろぼろにされたら、サブオペレーターにラピスがつくかも・・・・。

・・・・・・・・考えるのはよそうよ・・・・・・・・

ふー、頑張らないと行けないんだけど、今日は勝てる気がしない。

全然。

 

 

テストが始まる。

僕はダミーを次々と作りだし防壁を強化する。

ポートからのデータを監視し、漏れがないか調べる。

攻撃は出来ないが、この状況で進入は難しいだろう。

これで艦長は防御の弱いラピスをねらうはずだ。

これで少なくともラピスには負けないはず!

弱腰だなぁ、でも良い考えかも。

 

と少しだけ自信を取り戻した矢先、153番のポートが開く。

(え?なんで?)

 

進入された!?

くっ どこから!?全ポート再検索

今まで送られてきたデータを洗い流す。

うっ、監視に穴があった??

監視が甘くなって、157番の進入を許していた。

くっ、気をつけていたのに・・・・。バカバカ!!

157番はダミーだから、今のところ被害はない。

153番もダミー・・・でもこれがダミーだとすぐに気がつく。

たぶんハッキングの相手は艦長だ!

突然アタックの回数が増大する。

ラピスも参加している!?

くっ、艦長のパターンを覚えたのか?

データの解析が終わった。

どうやら、正規のデータに混ざって、ウイルスが仕込まれていたらしい。

しまったこんな初歩的なことで!!

くっ。だめだ。

ウイルスの駆除しつつポートの監視をする。

そんなこと出来ない。

このウイルスは艦長のオリジナルだ。

絶対に解析に時間がかかる。

くそ、こうなればいちかばちかで逆探知してみるか!?

 

ドドド・・・・・・・ドゥ〜〜ン!!

と突然、体が激しく揺れる。

地震!?

かなり大きい、地震の規模もあるけど実験機の中は中吊りにされているから

さらに揺れが大きい。

ポートのアタックも突然止まる。

 

 

ドン ドン ドン ガシャーン・・・・・・・・

何かが落ちている? 実験機はまさか落ちないよね?

アタックがこない・・・・どうやら艦長は地震のせいでIFSのリンクが下がったのかな?

僕のリンクはつながったままだ。

びっくりしたが、三郎太さんから受けてる悪ふざけに比べたら大したことない。

いきなり痴漢撃退用アラームを目の前でならすんだもんな。

僕はそんなことを考えつつも、テスト領域の外にある施設の管理プログラム

に状況を知るためにアクセスする。 今は非常時だ!

このまま、建物の下敷きになって、ぺっちゃんこなんていやいやだ。

地震の規模は6.5の直下型。

22世紀現在地震対策はほぼ完璧だ。

これぐらいの地震は揺れはするけど、建物が崩れるなんてない。

地震は続いているが、徐々に収まっているようだ。

(これで中止かな?)

そう思ったが、まだ中止のアラームがならない。

ま、すぐに中止だろう。 よかった よかった。

すると、アタックがまた始まっている。

中止だろうけど・・・・、アタックされるままはさすがに腹が立つ。

オペレーターのプライドってやつかな?

それに手当たり次第の力技アタック!

これはたぶんあのラピスラズリだ。

まけたって、かまわない。どうせ中止なんだ・・・・

自爆覚悟で逆探知をかける。

逆探知を逆にトレースされると最悪現在位置を知られてしまう。

しかし、簡単にラピスラズリのアドレスがわかる。

そのアドレスに、ウイルスを送り込む・・・・。

しばらくして、僕をデフォルメした画像が現れる。

「制圧完了」

あらら、あっけない。

地震も完全に収まったようだ。

 

しばらくすると、中止のアラームがなった・・・・。

(やけに中止が遅かったなぁ。)

みんなあわててたのかな?

地震の時は速やかな対処してほしいのに・・・・

 

 

 

「地震、久しぶりねぇ」

「あら、日本は地震大国だから、結構あるわよ。

年に数回はあたりまえ。

まぁ、これだけの規模の地震はそうなけどね。」

「そうねぇ、この施設も高い耐震設備そろえてるわね。」

テスト室・・・・

地震の後片づけが先ほど待て続いていが、いまはエリナとイネスの二人だけになった。

「ラピスはなかなかのものね」

「それはアキトくんと今まで戦っていたのよ?

そんなのとうぜんじゃない。

まぁ最後テストは、事故だけどね。」

エリナの口調にはヒステリックが入ってる。

これじゃぁまるで母親のようだよエリナさん。

 

「そうでしょうね。ルリちゃんやラピスのIFSのリンクの能力は強力だわ。

何たってハリ君の1.5倍以上だもの。」

「でもまけたのよね、ラピス。アトであの子をなだめるのが大変ね〜

エリナはまるで自分が負けたかのように肩を落とす。

「あの子たちののIFSは強力だけどそのぶん、高度な集中力がいるの。

いきなりの地震で一時的に集中力が切れたんでしょうね。

IFSのレベルがかなり下がってたわよ。

集中できなければ、IFSの能力を生かし切れないわ。」

「じゃぁあの子・・・・ハリ君だっけ?あの子はどうなの?」

今度はかなりヒステリックがはいってたよ、エリナさん。

完全にラピスのママ・・・・

「マキビハリ、あの子はIFSの能力はラピスほどじゃないわ。

もともと、IFSのバランスを重視してるから。」

「だからなぜあの子は地震の時も、リンクレベルが全然落ちなかったの?」

「違うわよ」

「じゃぁどうして?」

といって「しまった」と後悔するエリナ。

エリナの経験からこのあとにはほぼ間違いなく・・・・説明!!

 

「さぁ、わからないわ。」

「わからないの?」

身構えていたがイネスの予想外の返事のため、体の力が抜け倒れそうになる。

 

「ええ」

「しらべてみて。ラピスがあんなのに負けるわけないもの。」

ほっとするが、また大きな間違いを犯したことに気がつく。

 

「あら、ラピスちゃんのため??」

「そ、そんなことないけど・・・・」

説明はあとでホシノ ルリにでも聞いてもらっておこうかしら?

 

 

「ハーリーくんまあまあですね。」

ルリさんはうれしそうだ。

「ジシン ノ セイ」

ラピスはちょっとすねてるようだ。

「はは、きょうはまぐれですよ。」

「・・・・ワカッテルンダ・・・・」

まるで初めてしゃべった子供を見る目で僕を見つめる。

「ふん、でもまだ終了のベルはなってなかったよね。

あのとき・・・・」

「ソンナコトシナイト カテナイノ?

イクジナシ」

ラピスが無表情で答える。

「うわぁ・・・・」

腰が浮く・・・・・・

「でもハーリーくん。よく地震の時動揺しませんでしたね。」

艦長ナイスフォロー!

「ええ、まぁ三郎太さんとくらべたら」

「三郎太さんですか?」

「ええ、前海賊と戦ったときありますよね。」

「あの火星の後継者の残党ですね。」

「あのとき、三郎太さんからスタンガンもらったんです。」

「あぁ!あの、時。確か、敵の機動兵器が出てきて、三郎太さんに迎撃してもらうときですね。」

「はい、あのあとです。お仕置きだなんて言っていきなりですよ!!」

三郎太さんが出た後ハーリーくんの調子が悪かったですね。

てっきり、三郎太さんを心配していたんだと思ったんですが。」

「違いますよ、心配なんかしてません。

リョーコさんに三郎太さん宛のメール全部送ったことを根に持っていたらしくてその仕返だそうです。

あっもちろん速攻でお返しをしましたよ。

リョーコさんと三郎太さんのツーショット写真を、つきあった人みんなに返信しておきました。ふふっ。」

「・・・・。ハーリーくん、戦闘中にそんなことしてたんですか?(怒)

喧嘩は艦の外でやってくださいね!!」

ギッと厳しい視線が僕に浴びせられる。

「は・・・・はい」

うぅ〜〜、最悪だぁ!! 艦長に怒られたぁ・・・・

「ハーリー ヤクタタズ・・・・」

「うわぁぁぁ〜〜〜〜ん!!」

その日、僕は風になった・・・・

 

 

 

(スタンガンを受けながら、IFSを使えるのね。ってまじで?)

ちょうど通りかかったエリナは、地震の時のマキビハリの活躍の原因がわかった。

(ラピスにもスタンガンを・・・・。だめねアキトに怒られるわね、さすがに。)

スパルタママ??

 

 

 

 

あとがき

うぅぅ短編企画してるんであとがき書く暇なしです。

ということで今日は次回作の宣伝。

次回作はPSO2(ファンタシースターオンライン2)のおはなし。

小学一年生のマキビ ハリはDC2を購入する。

あこがれのルリさんがPSOをやっていると知って、いても立ってもいられなくなったのだ。

第一回「初心者らしく」でいこう!!スケープドールは忘れずに・・・・

さぁハーリーくんは何回死ぬのでしょう?

 

 


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