第15話 「再会

×愛憎

                   ×波瀾の予感」

 

 

 

 

 

 

 ゴォォォォォォォ・・・・


 今私達の前からアキトさん達を乗せた輸送機が出発する。

 それを見送る私達。

 
 最愛の人との別れ・・・すぐに追いかけますけど・・・


 あら、レイナさん震えていますね、

 サラさんとアリサさんは俯いています。

 おじ様とお父様はかみ締めています・・・


「・・・く、くく・・・ぷ、はっはっはっはっは。」

 
 あ〜あ、ついに限界がきてしまいましたか。


「ずるいぞ、・・く・・カズシ、俺も我慢していると言うのに・・くく・・・」


「プッ、も〜ダメげんかい、アハハハハハハ。」


「姉さんずるい、・・く、はははは、もうだめ〜」


「あははははは。」


 おじ様が吹いた事で皆さん耐えられなくなった様ですね。

 私はミリアさんの方を見ると、はぁと溜息をついていました

 そしてこちらに気付いて顔を見合わせます。


「どうしてこうなるんでしょう?」


「さすがにアレでは仕方ないかと・・・」


 そう言ってまた輸送機の方を見ます。


 ・・・だって、いくら感動のシーンでも

 カタツムリじゃねぇ・・・

 後ろではついにお父様も笑い始めました。

 おじ様に至っては地面を叩いて大笑いしています、
 
 他の皆さんも笑い転げています。


「「はぁ・・・」」


 私とミリアさんは溜息をつくだけでした・・・






「ねぇ、お兄ちゃん」                                            『私は〜』
 

「なんだい?」                                              『荒野の〜』 

「これってさ、私がお姉ちゃんと別れて
                                                     『運び屋さ〜』
 戦場に旅立つ感動のシーンだよね?」


「ん、うん、そうなるね。」                                    『たのしけりゃ〜』


「なのに・・・
                                                      『それで〜』
 なんでこうなるのぉぉぉぉぉ!!」


 映し出されたウィンドウには笑い転げるシュンさん達と

 それを尻目に溜息をついているアヤさんとミリアさんがいた・・・


「ま、まあ、これ一応、全部屋冷暖房完備、

 トイレ、シャワーは勿論、大画面のスクリーンで映画も見れる。

 何よりこれにはブラックサレナの換装システムが積んであるし。            

 高出力のフィールドが張れるんだ。

 そこいらの戦艦より強いんだよ、使わなきゃ勿体無いでしょう。」


「だからて何でよりによってホバー○ーゴなの!!
                                                      『いいのさ〜』
 しかも何故かムン○イの歌が流れてるし!! 世代が違うでしょ!!」


「うるさい!!」


 ガコォォォン!!

 俺の記憶から引き出した技でスピーカーを破壊するメティ・・・


「私の青春を返して〜〜〜〜!!」


 ・・・ま、人生これからだよ。

 

 

 


 その頃、ナデシコ。


 ズガァァァァァン!!


「フィールド出力20%低下。」


「グラビティ・ブラスト広域射撃、発射!!」


 グォォォォォォオオオオン!!


 ズズズガッガガガガガがァァァァァァァンンン!!


 いきなりピンチです。

 チューリップ12個に囲まれ、無人兵器も数えるのがバカらしくなるくらいいます。

 今グラビティ・ブラストで眼前の敵は一掃しましたが状況はほとんど変わりません。


「ヤマダ機、中破、帰艦します。

 続いてスバル機小破、帰艦します。」


 次々と聞こえる戦況悪化の知らせ。

 因みに五月蝿いキノコと

 「これも神の試練だ!!戦え選ばれし戦士よ!!」

 と叫んでいたゴートさんは

 ブリッジメンバー全員からの特製ツッコミアイテムシリーズで撃破しました。


「姉さん、どうしよう。」


 アキラも不安げにこちらを見ます。


「・・・いざとなったら、私が出ます。」

 
 そう、アキラだけに聞こえる様に答える。


「姉さん・・・」


「なんとか、包囲から抜けて体勢を立て直さないと。」


 ユリカさんも険しい表情をしています。
 
 ・・・もう私が出たほうがいいでしょうか・・・

 アキトさんが居ない間に誰も死なせるわけにはいきません。

 何時かは知ってもらわなければならないから、今・・・


 私が決心を固めて格納庫に向かおうとした時。


「スバル機、離脱します。」


『大変だ、艦長!!ヤマダが簡易DFSもってリョ―コちゃんのエステで出やがった!!』


『何ぃぃぃぃ!!』

 
 ブリッジにリョ―コさんの声が響きます。


『艦長、話がある。』


 ヤマダさんがブリッジに通信を入れました。


『ヤマダ、とっとと俺のエステを返せ!!』


 リョ―コさんが割り込みますがそれを無視するヤマダさん。


『俺がチューリップを一つ落とす、そこから後退してくれ。

 じゃあ、任せたぜ。』


 そう言って、一方的に通信を切りました。


「ま、まさかヤマダさん・・・」


 防御無視でチューリップに突っ込むヤマダさん。

 
 ・・・自爆覚悟ですか・・・


『ウリバタケ!!予備のエステはどうした!!』


 リョーコがウリバタケさんに抗議しているのが聞こえました。


『すまん、昨日完成する予定だったんだが、連日の戦闘で

 予定が大幅にずれちまってな、まだ出来て無いんだ・・・』


 そんな・・・私はそのエステで出ようとしていたのに!!


 映し出された画面ではヤマダさんの乗ったエステがバーストモードをスタートし、

 今、DFSでチューリップを切り裂きました。


 ザシュゥゥゥゥゥンン!!

     
      ズガァァァァァァァン!!


 だが、それで最後の力だったのか、そのまま落下するヤマダさんの乗ったエステ・・・

 それに群る無人兵器。


「ヤマダさん!!」


 その時。


 グオオオオォォォォォォォォンンンン!!

 ザザザザザシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!


 突然現れた漆黒の竜。

 その黄金の爪によって短冊切りになる無人兵器。

 
「兄さん・・・」


「お帰り、アキト・・・」


『ただいま、みん・・・』


『おお!!なんだそのエステは!!俺にかいぞ・・・』


 メキョ!!


『よう、アキト、早かったな・・・』


 感動の再会シーンを邪魔したウリバタケさんをおしのけ抜け駆けするリョ―コさん・・・

 
 ま、それは今は置いときましょう。


 で、


「「「「その膝に乗っている女の子は誰?」」」」


 そう、アキトさんの膝の上には女の子が乗っている。

 メティと言う子だろうけど・・・


『ああ、この子については今からの実演も踏まえて、

 後でゆっくり説明するよ。

 で、ガイはお願いね、ヒカルちゃん、ガイ気絶しているみたいなんだ。』


 そう言って、ヤマダさんの乗ったエステをヒカルさんに渡す。


『じゃ、俺は残りの側面の敵を倒すから、

 正面のチューリップ2つと無人兵器は任せたよ。』


「え〜、もう皆ぼろぼろなんだよ〜」


 非難の声を上げるユリカさん。


『なんだ、その程度も出来ないのか?

 俺がいない間に弱くなったのか?』


 挑発的な返答をするアキトさん。


『言ってくれるじゃないかアキト君。

 そこまで言うのなら、これくらいやってあげるよ。』


 その誘いに最初に乗ってきたのはアカツキさんでした。


「解ったよ、アキト、見てて。

 あの位、すぐ倒してみせるから。」


 ユリカさんもやる気になったようですね。


『じゃあ、援軍も来た事だし、頼んだよ。』

 
 そう言って通信を切ってしまいました。


「援軍?」


「はい、後方からエステが2機、輸送船が一機、こちらに向かっています。」


 私がその様子を画面に映し出した。


『おい、あれ、白銀の戦乙女と純白の守護天使じゃないか?』


 リョ―コさんよくご存知で。


「誰なんです?それ?」


『ああ、西欧方面基地の凄腕のエステバリスライダーらしい。』


「ところで、戦乙女と天使って言われるくらいだから女の子なの?」


「はい、そうです、資料によるとかなりの美人ですよ。」


 ミナトさんの疑問に私が答える。


 そのあと、ブリッジの気温が下がったのは言うまでもない・・・

 

 

 

 その頃、ブラックサレナでは


「T-LINKコンタクト。ストライクシールド発射!!」   

 メティが胸の前で腕を交差させる。

 このポーズに意味はあるのかな?

 ま、俺の言ってるセリフも似たような物か・・・


 カシャ!!シュン!シュン!シュン!シュン!


 メティの声と共に撃ち出されるストライクシールド。



 ザシュ!!

           ドゴォォン!!


    バシュ!!

                       バコッコンンン!!


 リンクシステムの応用で精神波によってコントロールされた

 ストライクシールドによって破壊される無人兵器。


『こっちも、ファングスラッシャー、射出!!』


 カチ!!バシュ!バシュゥゥゥゥ!!


 ザシュ!!ザシュ!!ザザザザザシュゥゥゥゥンン!!


 カイトも精神波で軌道変更可能なファングスラッシャーで無人兵器を落としていく。


「負けないよ!!

 念動収束!!」


 今度は腕を胸の前で交差させた後左右に突き出す様に広げる。


「ストライク・フィールド!!」


 キュィィィィィィィイン!!バシュゥゥゥゥゥゥン!!


 側面のディスト―ションフィールドが槍のような形に収束し

 敵に向けて放たれる。


 ズドォォォォォォォォォオオオオオン!!


 無人兵器に次いで落ちるチューリップ2つ。


『む、やるな。

 ガイア、分離!!』


 ガチャ!!


 ガイアが分離し俺の前の画面に『残り3:00』と表示される。

 このスーパーブラックサレナはガイアが無いと普通のエステと大差ないので

 ガイアが分離すると、内蔵エネルギーが切れると止まってしまう。

 切れる前にまた合体すれば良いだけだが。


『行くぞ!!

 ファイブ・ブレードアタック!!』
 
 
 ガチャ!!ウィィィィィィン!!


 ガイアの上下左右と前に展開されたDFSが作動する。


 ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンン・・・・


 ズガガガガガガァァァァァアアアアアアンンン!!


 チュドォォォォォォォォォンン!!


 5本のDFSによって切り裂かれる無人兵器とチューリップ3つ・・・


「はははは・・・もしかして俺要らない?」


 そんな疑問がよぎる。

 一応、2本のDFSで無人兵器は落とし続けてるけど・・・


「お兄ちゃん、前方にチューリップ4つ、

 なんか、ちょうど良い角度だよ。」


 メティに言われて見ると、4つのチューリップが殆ど1列に並びかけている。

 レーダーを見るとナデシコに任せたチューリップ2つの内

 一つはもう落としたようだ。


「よし、じゃあそろそろ決めますか・・・

 スーパーブラックサレナ、突撃モード!!」


『了解。

 ガイア合体!!』


 ガシャン!!


 ガイアとブラックサレナが飛行形態に変形合体する。


「DFS突撃モードで展開。」


 ジャキィィィィン!! 


 ガイアが合体しDFSが前方に向かって展開される。


「よし、行くぞ。

 超時空剣突撃!!」


「「『Dソード・ダイバー!!!!!!』」」


 キュィィィィィィ・・・・ズドォォォォォン!!


 7本のDFSが完全に制御される事により、その相乗効果で

 機体全体が漆黒の弾丸と化す!!


          ヒュン・・・・


 その闇の弾丸が通り過ぎた場所には・・・・


  バチ、バチバチ・・・・


 風穴を開けた4つのチューリップだけが残った。


 ズドォォォォォォォォォォオオオオオオオンンン!!!!

 

 


 そして戦闘が終了し、俺達はナデシコへ帰還する。


 格納庫では既に自己紹介が始まっていた。

 ・・・どうやら次のアヤちゃんで最後の様だ、ちょっと聞いてみよう。


『オオサキ アヤと申します。

 オオサキ シュンの娘です。

 所属はパイロットになります

 趣味は園芸と料理です。

 あと特技は弓道を少しやっています。

 それから、私の夢はお父様も認めて下さった、

 闇の王子様の本当の笑顔を取り戻す事です。』


 ・・・さて、索敵でもしてくるか。

 と俺はエステを反転させようとした・・・が動かない。


『アキト、俺が固定しておくから、

 先に下りて良いぞ。』


 どうやらカイトに操縦系をもって行かれた様だ・・・


 ・・・こんな時に気を使わないでくれ〜


「早く降りようよ、お兄ちゃん。」


「う、うん、そうだね。」


 う、う、外の皆の視線が痛い。


 カチャ、シュ、タン!


 俺は覚悟を決めてエステから飛び降りた。


  ギンッ!!


 ああ、また殺気が・・・


 今俺はメティをお姫様抱っこをしている。

 しょうがないだろ、いままで膝の上に乗ってたんだし。

 第一、メティに飛び降りさせる訳にはいかないだろ。


 とりあえず俺はメティを下ろす。


「とりあえず自己紹介からかな。」


「はじめまして皆さん。

 テンカワ メティです。

 テンカワ アキトの娘です。

 これからよろしくお願いします。」


 ・・・暫しの沈黙。


「何ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」(西欧方面出身者以外)


「今まで、お母さん一人に育てられてきたのですが、

 先日、お母さんが、死んでしまったので、

 こちらに引き取られる事になりました。」


 あの大声を無視して、説明を続けるメティ。

 ・・・って、ちょいまてい!!


「どういう事ですか、アキトさん!!」


「説明してもらうわよ、アキト君。」


「どう言う事!!アキト!!」


「兄さん!!」


 迫りくる夜叉達。


「ま、待つんだ、皆、

 お,落ち付いて考えてくれ、

 メティは見た目相応の11歳だぞ。

 俺の実子だと思うのか?」


「「「「「アキト(さん)(君〉(兄さん)なら十分あり得ます!!」」」」」

(ルリ以外のナデシコ女性陣)


 即答ですか・・・俺って一体・・・


「あらあら、メティちゃん、もうそれくらいにしてあげたら?」


 見かねてか、アヤちゃんが止めに入る。

 因みに西欧方面のメンバーは皆後ろでクスクス笑っている。


「う〜ん・・・そうだね。

 でも娘って言うのはホントだよ。

 私、お兄ちゃんの養子だから。」


「本当?アキト」


 イネスさんのメス、リョ―コちゃんの鉄拳、等々が

 寸前のところで止まる。


「そうだよ。

 ふつ〜に考えたら解るだろ。」


「「「「「でも、アキト(さん)(くん)(兄さん)だし・・・」」」」」


 ・・・・・・・・・もういいです。


「それで、私の所属は・・・

 パイロットかな?

 アキトお兄ちゃんのサポートだけど。」


「貴方みたいな子が?」


 聞き返すユリカ、当然の疑問だろ。


「さっきの戦闘を見れば解るだろ。

 この子のIFS処理能力は俺を超える物だよ。

 因みにさっき使ったDソードダイバーの時の担当は

 メティがDFS6本の制御、カイトがDFS1本と突撃角度計算。

 俺が機体の制御と操縦だよ。」


「でもカイト君もDFS5本使って突撃してたよ?」


「ああ、あの時はDFSの刃は白かった上に安定してなかっただろ。

 それでも無人兵器くらいは落とせるんだ。

 チューリップを落とすときだけ機体の制御を捨ててDFSの1本を
 
 完全制御して落としたんだ。」


 何時の間にか戻ってきていたカイトがそう説明する。


「ホントに凄いんですよメティちゃんは、

 私達はDFS1本の制御をするのに機体の制御を捨てなければなりませんから

 メティちゃんは単純計算で私達の6倍の戦闘力があることになります。」


 アヤちゃんがそう付け足す。


「でもGはどうなるんだ?あれは才能だけじゃ

 そう簡単に身に付く物じゃないぞ。」


「それはここ数日間における特訓と・・・」


「この服のお陰なんだよ。

 この服はかなりのGを吸収してくれるんだよ。

 それで、お兄ちゃんの操縦にもついて行けるの。」

 でもこれを作るのにエステ数台分のお金が掛かるらしいんだけど。」


「ふぅ〜ん、でもなんで膝の上に乗ってるの?」


「それは元々一人乗りだからな、

 それに、俺の膝の上に乗ってれば少しはGの削減の足しになるし。」


「そう言う訳で、これからは私はアキトお兄ちゃんのパートナーだよ。」


 そう言って俺の腕に掴まるメティ。


「パートナーは良いですけど、

 私の兄さんにあまりくっ付かないで下さい。」
  

 『私の』の部分を妙に強調してメティに嫉妬の視線を送るアキラ。


「あなたも血は繋がってないんでしょう?

 アキトお兄ちゃんは別に構わないよね?」


「う、それでも兄さんは私の兄さんです!!」


 二人の間に火花が見える・・・


「俺はその呼称でも構わないぞ。」


「兄さん!!

 第一貴方は養子なんですから『お父さん』と呼ぶべきでしょう!!」


 !!・・・

 アキラのそのセリフを聞いて黙り込む西欧方面出身のメンバー。


「?どうしたんです?」


 事情を知らない者が不思議そうな顔をする。


「アキラ・・・」


 メティの前で父親の話しはするな・・・・そんな事を言う資格が俺にあるんだろうか?


「・・・大丈夫だよ,お兄ちゃん。

 私はもう平気だから。」


 そう俺に微笑みかけてくれるメティ。


「すまない。」


「だから、もう良いんだよ。」


 暫しの沈黙・・・


『ねぇアキト君、ってあれ?

 どうしたの、暗い顔して?』


 突然、俺の前にミナトさんからの通信が来る。


「何でも無いですよ。

 それよりどうしたんです?」


『輸送船が一機、こっちに向かってるんだけど、

 その輸送船が『アキトにお届物です。』って言ってるのよ。

 ヤガミ ナオって名乗るサングラスかけた人だったけど。』


「ああ、ナオさんが追いついたんですね。

 入れてあげて下さい。
 
 もう一人の養子がついたようです。」


 ナオさんとシキさんには先日ラピスの回収を頼んでおいた。

 ついでにラピスとメティの親権のことも。


『了解。』




 ブゥゥゥゥン・・・・ガチャン!!


 俺達の前に輸送船が止まる。


 プシュ!!

 
 そして・・・


「パパ〜〜〜〜〜!!」


「お父さ〜〜〜〜〜ん!!」


 ラピスとハリ君が飛び出てくる。


「ラピス、久しぶりだな。

 迎えにいけなくてごめんな。」


 俺はラピスを抱き上げる。


「え?それだけ?

 絶対大騒ぎになると思ったのに。」


 驚いた顔をするラピス。

 ・・・騒ぎを起こそうとしないでくれよ。


「ごめん、ラピスちゃん、

 そのネタ私が使っちゃった。」


「え〜〜〜、使っちゃったの!!

 はぁ〜〜〜、せっかくの計画が・・・」


 何の計画だよ・・・


「そうか、メティちゃんが先に使うことを

 考慮に入れてなかったな。」


 ナオさんが出てきて一番にそう言った。


「貴方がけしかけたんですか?」


「おう、そうだぜ。

 で、メティちゃん、どうだった?」


「予想通りだったよ。」


「そうか、やっぱりこっちでもそうだったのか。」


「何がですか?」


 俺はとりあえず聞き返しておく。


「自分の胸に聞いてみろ。」


 そう、後から出てきたシキさんに言われた。


 はて・・・何の事だろうか????


「やっぱり解ってないな・・・」


 何の事なんだ????

 

 

後半へ続く。

 

 

代理人の感想

 

・・・・・「Z○IDS」って二百年後でもメジャーなのか(苦笑)?

メティちゃんがきっちりツッコミを入れている所を見ると。

にしても確かにあのシーンでカタツムリは・・・・いや、むしろ結構シュールかもしれん(笑)。