北海道ツーリングレポート
2002年 7月 20日 土曜日 ライダーハウスに初泊まりの日
朝、目を覚ますと外は雨だった。
例の台風直撃事件以来、どうにも雨が苦手になった私・・・
だが、同じ宿でもう一泊するのは躊躇われる(理由は宿泊料が高いから)。
結局、雨が小降りになったタイミングをついて、その日は宗谷岬(日本最北端)に向かう。
しかし、最北端に近づくにしたがい、刺すような寒さが私に襲い掛かる。
何気に電光掲示板の気温を見ると・・・
現在の気温 13度
「・・・マジかい」
一瞬にして、宗谷岬まで行く気力を失いました。
というより、まだ北海道をなめてました、私(汗)
13度って・・・地元じゃ季節的に秋口だぞ。
しかもお昼を食べに入った寿司屋(回る寿司〜)では、これから雨が降り出す可能性が高いとの事。
「・・・あかん、絶対に風邪引く」
結局、その日は稚内でストップ
そして、初めてライダーハウスなる宿に泊まりました。
このライダーハウスとは、北海道などでライダーやチャリダー(自転車乗り)を格安で泊めてくれる宿です。
相場が一泊1000円前後であり、オーナーさんの好意による所が多いです。
私が泊まったライダーハウスは稚内の「みどり湯」
・・・まあ、この「みどり湯」を探し出すまでも、かなりのドラマがあったのですが、割愛します。
宿帳に名前を記入し、バイクの荷物を降ろします。
きちんとした宿とは比べられませんが、野宿をするよりは遥かにマシです。
それに、同じライダー達が泊まっているので話が合うのが嬉しいです。
「何処からこられたんですか?」
「四国から下(高速道路を使わない事)を通ってきたんですよ」
「すげー」
私が地元から下を走っていけば、何時北海道に着くことやら・・・
本気で尊敬の眼差しで、その人を見ていました。
基本的にライダーハウスでは食事を出しません(もしくは別料金)
そこで私は夕食のために、不慣れな稚内をうろつきました。
そう、不慣れだから仕方ないんです、迷うのは。
自分でも、何時の間にか港に居たときは虚ろに笑ったものです。
・・・本当に、どうやってあの港に行ったんだろう?
結局、夕食はラーメンでした。
ポイントカードを作ってくれるそうですが、3ヶ月間の使用期限では意味無いです。
というより、10月の稚内なんて軟弱な私じゃ生きていけません、ええ、絶対に。
来年まで有効なら、まだ考えるんですけどねぇ
不思議な事に、帰りはそれほど迷わずに帰れました。
その後、宿のおばちゃんが主宰するカラオケ大会があったり、お互いの自己紹介などがありました。
あまりアルコールに強くない私は、まわされてきた焼酎をそれほど飲めませんでしたが。
それでも十分に楽しませてもらいました。
―――そしてこの宿で、私はある人達と知り合うのでした。
いや本当に寒いですよ、稚内・・・今日の走行距離150km(総走行距離2150km)
明日は晴れますように・・・
2002年 7月 21日 日曜日 日本最北端に到達の日
「・・・・・・・・・・・」
朝起きて、すぐに外を見ると土砂降りの雨でした。
普段の行いに自信はあったのですが、どうやら関係無いみたいです。
それでも、昨日「みどり湯」に泊まってた皆さんは、一人二人と出発をします。
合羽を着て出発する皆さんを見送りながら、私も自分の荷物をバイクに積みます。
「Tさん、Gさん、姉サンはまだ起きてこないんですか?」
「あ〜、まだ寝てるみたいだな」
「昨日、小樽から稚内まで走破したからな」
そう、私は「みどり湯」で知り合った3人の方と、一緒に走る事になったのだ。
Tさんと姉サンが大阪出身という事もあり、お互いに関西人同士で盛り上がったのが切っ掛けだった。
ちなみにGさんは北海道の人。
気ままな一人旅もいいが、たまには他人と走るのもいい。
何より迷わないし。
土砂降りの雨が不満だが、自然現象に文句を言っても仕方が無いからねぇ
結局、午前十時に「みどり湯」を出発。
そのまま20kmほど離れた場所にある、宗谷岬を目指す。
しかし、現地に着いて一番最初に思った事は。
「寒ぃ・・・」
現在、気温11度 風速6m 天候は『雨』
本当に7月の日本なのか、ここは?
ガチガチと震える手で「日本最北端の碑」を写真に収める。
ついでに間宮林蔵の像も写真に収める。
合羽を着ているため、喫茶店などに入って休む事も出来ない。
なんだか、我慢大会をしているような気分になった・・・
同行していた3人も、かなり寒そうだ。
その後、網走を目指して私達は走り出した。
途中で昼食を食べた時、Gさんと別れる。
どうやら明日(月曜日)は仕事があるらしい・・・お疲れ様です。
結局、その後も寒さによりそれほど距離は稼げず、紋別で泊まる事になった。
今回泊まったのは「ライダー&チャリダー共和国」
名前のわりには実にアットホームな宿だった(笑)
ちなみにオーナーは国王と呼ばれている(笑)
で、その共和国での一コマ
私 「お〜、ストーブがある♪」
姉サン 「合羽を乾かさないとね」
Tさん 「荷物も早く降ろさないとな」
ジュッ
私 「あちぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
他の宿泊者 「あ、ストーブの煙突は熱いから気をつけてね」
早くそういう事は言ってくれ(涙)
季節的に真夏なのに、ストーブで火傷をした私だった。
別にオチは欲しくないっちゅ〜ねん・・・
火傷なんてするとは思ってもいなかった・・・で、今日の走行距離200km(総走行距離2350km)
長袖のシャツを持ってくるべきだった、と反省した日だった。