< 時の流れに >

 

 

 

 

 

第十三話.「真実」は一つじゃない・・・そして、あの人は帰ってきた

 

 

 

 

 

「艦長!! 前方のチューリップより新たな重力波を感知しました!!

 ・・・無人兵器、来ます!!」

 

 ルリちゃんの澄んだ声が、ブリッジに内に響き渡る・・・

 

 くっ!!

 まだ後続があるというの?

 本当に木星蜥蜴には限界なんて無いの?

 

「リョーコさんより通信が入りました!!

 ・・・被弾した為、一時ナデシコに戻るそうです!!」

 

 メグちゃんが慌ててそんな報告をしてくる。

 今の私達には「余裕」、なんて言葉は何処を探しても無かった。

 

「了解しました。

 ルリちゃん、リョーコちゃんの援護をお願いね!!」

 

「はい、オモイカネ、ミサイル発射。」

 

『OK、ルリ』

 

 ルリちゃんに指示を出しながら、自分の不甲斐なさに唇を噛む・・・

 早くこの状況を抜け出す打開策を考えなければ。

 このままでは・・・

 

 嫌な想像しか出来ない自分を叱り。

 頭を振って悪い考えを振り払う。

 そうよ・・・私にはもう一度会うと決めた人がいるんだから。

 絶対に笑って、また再会をするんだから!!

 

 私は、目の前のスクリーン映るチューリップ達を睨み付けた。

 

 

 

 

 

 晴れ渡った青空と、穏やかな海の上を・・・

 ナデシコは静かに航海をしていた。

 もう直ぐ世間ではクリスマス。

 私達も・・・大切な人は不在だけど、それなりに楽しみにしているイベントだった。

 

 そして、敵の襲撃は突然だった。

 ナデシコの高性能なレーダーは、直ぐに敵の動きを捉えた。

 しかし・・・

 

「・・・確認した限り、敵チューリップの総数は12です。

 配置はナデシコを中心に前方、後方、右舷、左舷にそれぞれ3つずつ。」

 

 ルリちゃんの声が静寂に包まれたブリッジに響き渡る。

 私も青い顔をしていると思う。

 今までの戦闘が・・・遊びに思える程の戦力差だった。

 

 ルリちゃんが表示したウィンドウにはナデシコを中心に・・・

 前後左右を完全に塞いで、こちらに接近をする合計12のチューリップ。

 

 その余りの戦力差にナデシコのメインクルーは全員黙り込む。

 プロスさんやゴートさんも、難しい顔をしている。

 

「な、何とかしなさいよ艦長!!

 私はこんな処で死ぬのは御免よ!!」

 

 そして、ムネタケ提督がまた騒いでいるが・・・

 今はこの人に構ってあげる余裕は私には、無い。

 

「どうするの艦長?

 かなりやっかいな事態よね。」

 

 さすがにエリナさんの表情も暗い。

 言葉に何時もの覇気がこもっていない・・・

 

「ルリちゃん、何処か脱出可能なルートは無いの?」

 

 私はルリちゃんとオモイカネの判断を聞いた。

 

「・・・駄目です、完全に包囲されてます。

 上空、海底、共に多数の無人兵器が配置されています。

 残念ですがエステバリス隊の皆さんだけでは・・・」

 

「そう・・・」

 

 せめて・・・

 

 いや、ここには居ない人の事を考えては駄目。

 それにあの人の為にも・・・このナデシコは守ってみせる!!

 

「ここは完全に敵の包囲網が完成する前に、一点集中攻撃で脱出をします!!」

 

 前方の3つのチューリップにナデシコの全戦力を集中。

 完全に包囲される前に脱出、そして防御をしながら撤退をするのが私の作戦だった。

 それに、これだけの敵戦力が移動してるのだから、連合軍の救援も直ぐに来るはず。

 救援が到着するまで持ちこたえる事が出来れば・・・私達の勝ちだ。

 

「・・・以上が私の考えた作戦です。

 何か意見はありますか?」

 

 その場にいたメインクルーからの反論はなかった。

 ・・・若干一名の人物が騒いでいたけど。

 全員が無視をしていた。

 

 私の作戦は直ぐにナデシコのクルー全員に通達された。

 これは私達が生き延びる為の戦い。

 戦力差を考えれば、本当にギリギリの戦いになるだろう。

 しかし、私達は・・・勝ってみせる!!

 

 

 

 

 そして、30分後に私の作戦はスタートした。

 

『よぉ〜し!! 派手に行くぜ!! 

 ヒカル、イズミ、ロン髪、バカ!!』

 

 リョーコちゃんの気合の入った声が聞える。

 お願いだから誰も死なないでよ・・・アキトが悲しむから。

 

『はい、はぁ〜い!!』

 

 ヒカルちゃんは相変らず元気そうね。 

 

『ケケケケケケ・・・』

 

 ・・・イ、イズミさん?

 

『・・・いい加減に名前で呼んで欲しいな〜』

 

 複雑な表情ですねアカツキさん。

 

 

『俺の名前は・・・』

 

 

 

 ピッ!!

 

 

 ヤマダさんが何かを発言する前に・・・

 

「煩いですから、ヤマダさん。」

 

 ルリちゃんがそのウィンドウを閉じてしまった。

 ナイスアシスト!!

 流石だねルリちゃん!!

 

 

       バシュ!!

 

 

                   バシュウ!!

 

 

 そして、リョーコちゃん達はナデシコを飛び立った。

 前方には約1000機前後の無人兵器と、チューリップが3つ。

 相手に・・・不足は無い!!

 

 

 

 

「エステバリス隊、各機交戦に入ります。」

 

 ルリちゃんの報告を聞きながら・・・

 私は次の手を模索していた。

 

「ルリちゃん・・・グラビティ・ブラストは充填までどれくらいかかるのかな?」

 

「最初の一撃だけでしたら、前方のチューリップとの交戦の前に充填できます。

 しかしその後の充填には・・・

 ディストーション・フィールドのレベルを下げれない為、かなりの時間がかかります。

 せめて宇宙空間でしたら、まだ相転移エンジンにも余裕があるのですが。」

 

 う〜ん、やっぱりそうなるのか・・・

 これだけ見事に囲まれた状態では、ディストーション・フィールドのレベルは絶対に下げられない。

 それこそ自殺をするようなもの。

 しかし、そうなると今度はグラビティ・ブラストの充填に時間が掛かり過ぎる。

 ここが地球上なのが悔やまれるわ。

 

 ・・・まあ、相手は正体不明の無人兵器だもんね。

 私達の事情なんて知った事では無いよね。

 

「最初の一撃で確実にチューリップを1つ破壊します!!

 ルリちゃん、一番防御が薄いチューリップを選別して。」

 

「はい、解かりました。」

 

「ミナトさん、ルリちゃんが該当するチューリップを選別したら。

 何時でもナデシコの艦首が向けられる様に、スタンバイお願いします。」

 

「了〜解、艦長!!」

 

「メグちゃん、 エステバリス隊に連絡。

 『グラビティ・ブラストで破壊する予定のチューリップ周辺を、重点的に攻撃しちゃって下さい!!』

 ・・・で、宜しく!!」

 

「解かりました!!」

 

「じゃあ皆さん!! 頑張っていきましょう!!」

 

 私の号令の声がブリッジに響き。

 ナデシコは動き出した。

 

 

 

 

 

 

 グォォォォォォォォオオオオオオンンンンン!!!

 

 

 ナデシコから放たれたグラビティ・ブラストの一撃は・・・

 

 

 ズガァァァァァァンンン!!

 

 

                      ドゴォォォォォォォンンン!!

 

 

         バゴォォォォォォォォ!!

 

 

 多数の無人兵器を破壊した。

 しかし・・・

 

「え〜〜〜〜〜!! 嘘〜〜〜〜〜〜〜!!」

 

「・・・・そんな!!」

 

「な、何てしぶとい奴!!」

 

 

 ミナトさん達の発言通り・・・

 ナデシコが狙ったチューリップは半壊しながらも、未だ無人兵器を送りだし続けていた。

 

「チューリップの前方にいた戦艦のフィールドが、予想以上に強固だったのね。」

 

 私がそう呟く。

 

「だからと言って、やり直しは効かないわよ艦長!!」

 

 エリナさんが厳しい目で私を見詰める。

 解かっている・・・今の状況が最悪な事は。

 ナデシコの背後と左右には、まだ敵が控えているのだから。

 

 

 そして、事態は混乱に拍車をかける・・・

 私達に逃げ道は無いのだろうか?

 

 

 

 

 

 

「くっそ〜!! 何処から湧いて出て来るんだよアイツ等!!」

 

 エステバリスを修理している間。

 リョーコちゃんはブリッジに来ていた。

 他のエステバリスの状況を見守る為らしい。

 

「ヤマダさんから通信が入りました!!

 弾丸の補給の為にナデシコに帰艦するそうです。」

 

「了解しました。」

 

 これで現状では3機のエステバリスで、ナデシコの防衛をしているのか。

 ちょっと・・・キツイ。

 早くリョーコちゃんのエステバリスの修理が終ればいいんだけど。

 

「そうそう、リョーコちゃん。

 DFSの簡易制御バージョン、ってチューリップには効かないんだよね?」

 

「ああ、多分な。

 バーストモード全開で、DFSのリミッターを切れば可能かもしれないが。

 それをしたら俺達だと機体の制御まで手がまわらなくなるんだ。

 ・・・つくづく大した奴だぜ、テンカワはよ。」

 

 う〜ん、最後の切り札はこのDFSの簡易制御バージョンしかない。

 だけど使いこなせる人がいないんじゃ・・・

 でも、このまま防御に徹していても。

 敵から袋叩きにあうのは確実だし・・・

 どうしたらいいの?

 

 

 ピッ!!

 

 

『大変だ艦長!!』

 

 

 突然開いたウィンドウからウリバタケさんが咆える!!

 

 ・・・耳が痛いの。

 

「ど、どうされたんですか、ウリバタケさん?」

 

「・・・また、変な発明をしたんじゃないでしょうね?」

 

 私とエリナさんから、そんな返事を貰ってウリバタケさんは・・・

 怒らなかった?

 

『今はそれどころじゃね〜!!

 ヤマダの奴が修理したばかりの、リョーコちゃんのエステバリスに乗って出撃しやがった!!』

 

 

「何〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

 

 

 ブリッジ中にリョーコちゃんの叫び声が響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヤマダ機・・・ナデシコから離脱します。」

 

 ルリちゃんの報告通り・・・

 赤いエステバリスが青空を飛び立っていくのが見える。

 

「あの熱血バカ!!

 早く俺のエステバリスを返しやがれ、ってんだ!!」

 

 リョーコちゃんがヤマダさんのエステバリスに向って、通信を繋げようと頑張ってる。

 ・・・ヤマダさん、何を考えてるんだろ?

 

 

 ピッ!!

 

 

 そして、突然ブリッジにウィンドウが開く。

 そこには・・・

 

「てめぇ!! このバカが早く俺のエステバリスを返せ!!」

 

「・・・艦長、アンタに話しがある。」

 

「ほへ?」

 

 意外な程にヤマダさんの表情は引き締まっていた。

 そして、何故か私に話しがあるらしい。

 

 ・・・後ろで叫んでいるリョーコちゃんを無視して、ヤマダさんが私に話しかける。

 

「艦長なら気が付いてるんだろ?

 このままじゃあナデシコは袋叩きで終っちまう。

 ・・・だったら全滅するよりは、一人の犠牲で脱出した方がいい。」

 

「な、何を言ってるんですかヤマダさん!!」

 

 確かにそれは正論だけど!!

 だけど、だからって!!

 

「俺は!!

 ・・・アキトと約束をしたんだ、絶対にナデシコを守ってみせるってな!!

 だから約束は守ってみせる!!

 艦長!! 俺の身勝手を無駄にするなよな!!」

 

「ヤ、ヤマダ機が前方の半壊したチューリップに突撃します!!」

 

 ルリちゃんの動揺した声が聞える。

 どうするの!! このままだとヤマダさんが!!

 

 けど・・・今はそんな事を言ってられない!!

 その決断をする為に私はココに立っているんだから!!

 

「メグちゃん!!

 直ぐにヤマダさんのバックアップをする様、エステバリス隊に通信して!!」

 

「は、はい!!」

 

「ルリちゃん、ディストーション・フィールド全開でお願い!!

 グラビティ・ブラストの充填は後回しでいいから!!」

 

「了解しました。」

 

「ミナトさん、ヤマダさんの開けてくれる脱出のチャンス・・・

 逃さないで下さいね!!」

 

「当たり前よ!!」

 

 私の命令を受けて。

 ブリッジが更に騒がしくなる。

 

「ちょっとまてよ艦長!!

 このままあのバカを見殺しにするつもりか?」

 

 

「そんな事はしません!!」

 

 

 リョーコちゃんのその言葉に、私は大声で応えた。

 

「最善は尽くします!!

 バックアップも、ナデシコのルートも!!

 ・・・いずれは誰かに頼む事でした。

 それをヤマダさんが引き受けてくれたんです!!

 私達はその気持ちを無駄にする訳にはいきません!!」

 

 私の視線を受けてリョーコちゃんが怯む・・・

 

「わ、悪かったよ艦長・・・

 そうだよな、誰かがしないといけない役だよな。

 でも、あのバカも柄にも無い事をしやがってよ・・・

 お前はテンカワか、ってんだ。」

 

 沈んだ顔でそう呟くリョーコちゃん・・・

 その時、メグちゃんが通信を傍受した。

 

「えっと・・・ヤマダさんから入電です。

 

 『俺の名前はダイゴウジ ガイ、だ!!』

 

 ・・・だ、そうです。」

 

 

 シ〜〜〜〜〜ン・・・

 

 

 静寂に包まれるブリッジ。

 

「・・・前言撤回するぜ艦長。

 あいつは一度死ぬべきだ!!」

 

「あ、あはははははは・・・」

 

 そして、ヤマダさんの舞台は幕を開けた。

 限りなく低い生還率の・・・

 

 

 

 

 

 

「こら!! ヤマダ君もうちょっと回避行動をしなよ!!」

 

 ヒカルちゃんが叫び。

 

「・・・鉄砲玉ね。」

 

 イズミさんも呆れた顔をしている。

 

「やれやれ・・・テンカワ君に触発されたのかね?」

 

 そう言いながらもヤマダさんのバックアップを必死にこなす、アカツキさん。

 

「くそっ!! 俺のエステバリスだぞ!!

 勝手に使ってやがるんだ、無傷とは言わね〜からちゃんと返せよな!!」

 

 リョーコちゃんは食い入る様に、ウィンドウに映る赤いエステバリスを睨んでいる。

 そして、それは私達も同じだった。

 

「ヤマダ機に被弾を確認!!

 ・・・このままではバーストモードを使用する際の負荷に、機体が耐えられません!!」

 

「ヤマダ機、目標のチューリップまで残り10を切りました。

 ・・・後、10秒後にチューリップと交戦可能です。」

 

 メグちゃんの悲鳴じみた報告と。

 ルリちゃんの落ち付いているけど、何処か気遣わしげな報告が。

 私の耳に聞えて来る。

 

 その時ブリッジ全員の視線は・・・

 今にも撃墜されそうになりながらも、必死に空を翔ける赤いエステバリスを見詰めていた。

 

「ヤマダ機、バーストモードを発動しました!!

 ・・・ギリギリの処で機体の分解が止まっています!!」

 

「チューリップまで後、残り3、2、1。

 ・・・交戦可能範囲に突入しました!!」

 

 そして私達の目の前で・・・

 あの真紅の刃が再び発現した!!

 

「あ、あのバカ!!

 機体のフィールドまでDFSにまわしやがったな!!

 オメーはテンカワじゃないだろうが!!」

 

 周りの無人兵器の集中砲火に晒されながら・・・

 半壊したチューリップを真紅の刃が切り裂く!!

 

 

『消えやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!』

 

 

 

 ズガァァァァァァァァァァァンンンンン!!!

 

 

 

                ・・・ドゴォォォォォォォォォォンンンン

 

 

 そして、ヤマダさんの捨て身の一撃は・・・

 

「チューリップの破壊を確認!!

 ・・・ヤマダ機、辛うじてその場に待機しています!!」

 

 ルリちゃんの報告が聞える。

 

「ミナトさん!!」

 

「今、全速力で向ってるよ艦長!!」

 

 ミナトさんが必死にナデシコの操船をしている。

 

「メグちゃん!!

 エステバリス隊に直ぐにヤマダさんの回収を頼んで!!」

 

「はい!!」

 

 お願い・・・間に合って!!

 正直、チューリップの破壊は出来ると思っていた。

 ただ、チューリップの破壊後にその場に残されたエステバリスが・・・

 バーストモードの影響で直ぐには動けない。

 その状態で敵軍の中央に残されては生還率など・・・

 チューリップは壊せても、周囲にいる無人兵器達は健在なのだから!!

 

 しかし、エステバリス隊はナデシコの防御で手が一杯。

 ナデシコ自体は未だヤマダ機から、かなり離れた地点にいる。

 ・・・だけど、諦める訳にはいかない!!

 この脱出のチャンスを作ってくれたヤマダさんを!!

 必ず助ける!! 誰も失いたくないから!!

 

「ルリちゃん!! 後、どれくらいでヤマダさんの回収が出来る?」

 

「・・・後、30秒はかかります。」

 

 そんな、時間が・・・掛かり過ぎる!!

 

「ミナトさん!!」

 

「これで最大船速だよ艦長!!」

 

 そんな、このままじゃ!!

 

「メグちゃん、エステバリス隊はどう?」

 

「駄目です!! 皆さん無人兵器の数が多過ぎてヤマダ機に近づけません!!」

 

 私達の見守る中・・・

 ヤマダさんのエステバリスは何とか回避行動をとっているけど。

 それも時間の問題だと全員が解かっていた。

 

「くっそ!! 俺のエステバリスだぞ!!

 無事に俺の元に返せよな!!」

 

 リョーコちゃんがウィンドウに映るヤマダさんのエステバリスに怒鳴る。

 私も怒鳴りたい気分だった。

 ウィンドウから目を逸らしたかった。

 ・・・でも、ヤマダさんを最終的にあそこに送り出したのは私。

 私は最後まで目を、逸らさない、逸らしては・・・いけない。

 

 そして・・・

 

「駄目です!! ヤマダ機のジェレネーターが過負荷で停止します!!」

 

 ルリちゃんが珍しく悲鳴を上げる!!

 しかし、私達もそれは同じ気持ちだった!!

 

 

「ヤマダさん!!」

 

 

 全員の見詰める中。

 動きを完全に止め真下の海に降下する赤いエステバリスに、敵の攻撃が・・・

 

「後方より巨大なエネルギーを感知!!

 ―――来ます!!」

 

「ええ〜〜〜、何それ!!」

 

 そのルリちゃんの報告と同時に。

 ナデシコを掠める様に真紅の竜が飛翔していった!!

 

 

 グォォォォォォォォォォォンンンンンン!!!

 

 

 そして、それは!!

 

 

 

 

 

 

 

 

第十三話 その2へ続く

 

 

 

 

ナデシコのページに戻る