< 時の流れに >

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや〜、あそこまで怒るとは思わなかったね。」

 

「・・・時々、貴様に神経が通っているのか疑いたくなるな。」

 

 僕の感想に、目の前に座っている北辰さんからそんな言葉が返ってきた。

 

「何を言うかな。

 神経が繋がってなければ、身体を動かせないじゃないですか。」

 

「・・・もういい。」

 

 僕の答えに呆れた顔をして、北辰さんは明後日の方向を向いてしまった。

 ・・・何が言いたかったんだろうね? 

 

 首を捻りつつ、僕は先程までいた戦艦で起こった出来事を思い出していた。

 それは実に興味深く、好奇心が刺激される事件だった。

 

 

 

 

 

「へ〜、あの戦神の娘をね〜」

 

 北辰さんの報告を聞いた時、思わず僕は感嘆の声を上げた。

 だってそうだろう、今木連と連合軍内で一番の有名人を招待出来るんだもの。

 しかも、僕の好きなようにしていいなんて、流石草壁閣下だ。

 話しが解るね。

 

「ああ、我の部下が戦神の娘を攫う事に成功した。

 あの戦神の性格上、娘の為になら単身で誘い出す事も可能だろう。」

 

 ちょっと半信半疑だったけど、指定の場所にあの漆黒の機体が現れた時は―――

 年甲斐も無く心が躍ったね。

 メンテナンス中だったD君達の調整も放り出して、格納庫に向かったものさ。

 

『約束通り一人で来たぞ!! 北辰!!』

 

「ふむ、どうやら本当らしいな。」

 

『ラピスとメグミちゃんは何処だ!!』

 

 格納庫の中心に仁王立ちする『漆黒の戦神』・・・

 周りには整備兵を含め、多数の兵士が取り囲んでいるけど皆腰が引けている。

 僕自身、目の前に立っている人物から言い表せないプレッシャーを感じていた。

 無意識のうちに握り締めた拳には震えが走っていた。

 

 そんな『漆黒の戦神』と、ガラス越しとはいえ対峙している北辰さんを僕は見直した。

 だって、彼の些細な動きでさえ取り囲んでいる兵士達は怯えを見せるのに。

 正面から睨まれている北辰さんは、逆に薄く笑っているんだからね。

 

「心配せずとも、二人共無事よ。

 お主の価値に比べれば、あんな小娘共など道端の石に等しいわ。

 いや、ラピスという名の遺伝子細工の子供には、まだ利用価値があるか。」

 

   ドウゥゥゥンンン!!

 

 北辰さんの台詞が終ると同時に―――『漆黒の戦神』の身体から蒼銀の輝きが放たれる。

 その波動に当てられ、周囲を取り囲んでいた兵士達が軽々と吹き飛ばされる!!

 

『・・・あの二人を貶める様な言葉―――もう一度言ってみろ。』

 

 信じられない光景に僕は思わず感嘆の声を口内で呟く!!

 北斗君の時もそうだったけど、一体どんな原理でこんな現象が起きてるのだろうか?

 今すぐにでも彼を解剖して、その実験データを収集したい!!

 彼に対する興味が次から次へと沸いてくる!!

 

「北辰さん、早く彼を捕まえましょう。」

 

「解っている、籠の中の鳥にしては威勢が良すぎるからな。」

 

 手元のボタンを操作し、格納庫内にガスを注入させる北辰さん。

 無色無臭の神経ガスにやられて、格納庫に居た兵士達が次々に倒れる。

 ま、あんな有象無象はどうでもいいんだけどね。

 

『くっ!! 貴様・・・味方ごと・・・相変わらず、の奴・・・』

 

 流石に最後まで抵抗をしたのは彼だった。

 

 しかも、出入り口に向かって拳を振るっていたあたり、本当に人間とは思えないね。

 だって、計算上なら『象』でさえ数秒で倒れる神経ガスだよ?

 もっとも『象』なんて、生まれてこのかた見た事がないんだけどね。

 まあ、そんな些細な事は忘れて・・・

 彼が粘ったお陰で、先に気絶していた下っ端の整備員達に後遺症が残るかもしれないな。

 僕にとってはどうでも良い事だけどさ。

 

 そして彼を僕は手に入れた。

 

 草壁閣下の要望では、まずは洗脳をする様にとの事だ。

 確かに、彼さえ自由に操る事が出来れば木連の勝利は決定的だ。

 その後は自由に彼を使って実験をしてもいいそうだ。

 

 今一番興味のある考えが、北斗君の遺伝子と彼の遺伝子を組み合わせる事。

 だって両軍で最強と呼ばれる二人だよ、きっと面白い実験体が出来るさ。

 それに一応北斗君は身体は『女性』だからね、自然出産も面白いかな?

 北斗君が嫌がるなら枝織ちゃんに任せても良い、どうやら彼に興味があるみたいだからね。

 

 それにそろそろ、北斗君と枝織ちゃんの自我も限界みたいだからね。

 近頃は小康状態だけど・・・そろそろ、どちらかの人格を消さないと精神崩壊を起こしそうだ。

 まあ、廃人になったとしても身体さえあれば実験も出来るし、彼との子供も作れるけどね。

 

 それしても、興味が尽きないな〜

 早く彼の人格を壊して、言う事を良く聞く『良い子』にしないとね!!

 まったく、戦争って本当に無粋だよね。

 落ち着いて研究も出来ないんだから。 

 

 スキップをしそうな勢いで、僕は彼が待つ実験室に向かった。

 

 

 

 

 

 ドゴォォォォォンン!!

 

「ん?」

 

 鈍い振動が床を走った。

 僕は彼の身体に致死量を越える『薬』を打ち、その反応を計測している時の事だ。

 

 昨日の神経ガスの一件から、彼の意識は一度として戻っていない。

 いや、正確には僕が戻らないように調整をしている。

 面白い事に、彼の身体を巡回するナノマシンが急速に『薬』を分解するのだ。

 そのために、ショック死をしない量を見極めながら僕は『薬』を投薬する。

 

 これがまた楽しい。

 

 彼の身体はちょっとした宇宙だ。

 次から次へと新発見がされる。

 北斗君には出来なかった無茶な実験も、彼なら耐える事が可能だろう。

 

 まったく、何て素晴らしい実験体なんだろうか!!

 僕は彼と巡り合えた運命に、最大限の感謝をするよ!!

 

「それにしても・・・実験中に何を騒いでいるんだよ。」

 

 僕は手近なコンソールに向かい、先程の騒ぎの理由を問い質した。

 

 ピッ!!

 

「一体何事だい?」

 

『はっ!! 済みません・・・実は、あの戦神が乗ってきた機動兵器が暴れ出しまして。』

 

 僕の質問に冷汗をかいた整備兵の一人が答える。

 ・・・その内容は直ぐには信じられないものだったけど。

 

「へ〜」

 

 でも―――実に興味深い。

 

 彼の操る機動兵器には、木連どころか連合軍も注目をしている。

 扱える存在が限られているとは言え、その機体に使われている技術は僕達のかなり先をいっている。

 二重の意味で、彼を捉えたことは木連の中に活気を取り戻したのだ。

 そして技術部の科学者達は、喜び勇んで彼の愛機を解体していると思ったのだが?

 

 まさか無人の機体のくせに暴れるとはね〜

 

 きっと、持ち主に忠実なんだろうね、うん。

 誰からも好かれる人柄らしいからさ、彼って。

 勿論、僕も大好きだよ。

 

「で、どんな状況なの?」

 

『背中に取り付けてある『羽』が、機体の周囲を旋回しています。

 内蔵されている小型相転移エンジンからの、エネルギー供給で動いているらしく。

 こちらからでは手の出しようがありません。』

 

 ま、それはそうだろうね。

 それしても、自己防御能力か・・・厄介と言えば厄介だね。

 

 僕はその場で少し考え込み、一つのアイデアを思い浮かべる。

 あのラピスって娘を使う事も考えたけど・・・船内で逆に機動兵器を暴れさせられてはたまらない。

 それに、彼に対する最大の切り札をそうそう連れ出す訳にはいかないしね。

 あの娘も興味深い研究対象の一人でもあるし。

 

 なら、残る手段は一つだけだな。

 

「仕方が無いから、駄目で元々と思って北斗君を呼んでみるよ。

 北斗君の操るダリアなら、『羽』・・・『フェザー』だったっけ?

 それだけを壊す事が可能だと思うからさ。」

 

『ぜ、是非ともお願いします!!』

 

 そう言って、整備兵は嬉しそうに頭を下げた。

 うんうん、やはり人助けは気持ちが良いね。

 

 ―――本心は、落ち着いて実験がしたいからだけどさ。

 

 

 

 

 

『ほう、ならテンカワ アキトを捕まえたと言うのだな?』

 

「まあ、そうなんだよ。

 やっぱり、自分が保護している女の子を見捨てる事は出来なかったみたいでね。

 で、戦利品の彼の愛機なんだけど・・・

 どうも、特定の人物以外が近づくと自衛モードに入る仕掛けがあったみたいでさ。

 あの『フェザー』とか言う名前の武器が、機体の周りを旋回していて手が出せない状況なんだ。

 お陰でドック内に誰も入れない、しかもエネルギーはほぼ無限だろう?

 でも、君が操るダリアなら『フェザー』だけを破壊出来ると思うんだけど?」

 

 久しぶりに連絡を入れた北斗君は、始めは不機嫌そうな顔で―――

 途中からは目を爛々と光らせながら、僕の話を聞いてくれた。

 どうやら、話の内容に北斗君の気を引く言葉があったらしいね。

 

『一つ尋ねるが、あの男が大人しくお前の言う事を聞くと思うのか?』

 

 唇の端を吊り上げて笑いながら、確認するかのように僕に尋ねてくる。

 

「ああ、それは大丈夫だよ。

 常人ならとっくに発狂してる量の『薬』を注入したからね。

 もうそろそろ、自意識が無くなってる頃かな?

 あとは『良い子』になって貰う為に『説得』しないとね。」

 

 もっとも、素直に『良い子』になってくれるとは思わないけどね。

 ま、気長にやるさ。

 どうせ、彼を手に入れた時点で僕達の勝ちは決まった訳だし。

 

『・・・直ぐに行く、せいぜい逃げ延びてみろ。』

 

 意外にも、素直にこちらに来ると宣言する北斗君。

 一瞬―――実は枝織ちゃん?

 と、思ったりもしたけど、その口調と目付きは北斗君のものだった。

 

 それにしても、最後に変な事を呟いた様な気が?

 

「やぁ、来てくれるんだ!! 嬉しいね〜

 ・・・で、逃げ延びろって何から?」

 

 ブツン!!

 

 僕の質問に対する返事は、真っ暗になった通信画面だった。

 

「・・・最後まで人の話は聞こうね、北斗君。

 まったく、だれがあんな子に育つように教育したんだ?」

 

 あ、教育をしたのは僕か。

 

 

 

 

 

 プシュ!!

 

 通信室から出て来た僕を迎えたのは・・・北辰さんだった。

 

「ありゃりゃ、どうかしましたか?」

 

「テンカワ アキトの意識が戻りかけている。」

 

 不機嫌な顔で僕にそう報告をする北辰さん。

 う〜ん、本当に非常識だね。

 あれだけの量の『薬』を解毒したのかい?

 これは、ちょっと危ないけど『薬』の濃度を倍にしてみるかな?

 ここまでくると、本当にただの毒なんだけどね。

 

「下手をすると人格崩壊どころか廃人かな?」

 

 僕の考えを北辰さんに述べると―――

 

「かまわん、好きなようにしろ。」

 

 じゃ、そうしますか。

 

 

 

 意識が朦朧とした状態でも、四肢を動かして僕の注射を拒むテンカワ君。

 いい加減、疲れてきたので助手の一人に注射を任せて。

 北辰さんの部下に頼んで、テンカワ君を取り押さえてもらった。

 

 僕の実験に反対する人もいたけど、誰かと思ったら火星で拾ってきた科学者だった。

 確かタニとか言う名前の科学者だったかな?

 まあ、火星で拾った人達は凄く役に立ってくれるので、今まであまり行動に干渉をしなかったけど。

 

 ―――僕のやる事に口を出すのは許せないね。

 

 背後の兵士に目で合図を送り、タニ君を研究室から連れ出させる。

 まったく、今更なにが『人道』なんだか。

 そんな考えがあるから、科学者は何時も悪者に思われるんだよね。

 誰のお陰で、今の世界があると思ってるんだい。

 

 

 

 

 

 注射の効果が現れるまで、僕は隣の部屋で珈琲タイムにする。

 

「ぐおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

 

「あ、注射に成功したみたいだね。」

 

「・・・この状況で良く飲み物が飲めるな。」

 

 呆れた表情で僕を見る北辰さん。

 でも、僕を一瞥した後は強化ガラス越しに見えるテンカワ君に、視線を固定している。

 あの量の薬を投薬した以上、半日は身動きも出来ないだろうな〜

 今の内に仮眠でもしておこうかな?

 多分、目覚めたテンカワ君の記憶は白紙状態に近いと思うからね。

 色々と教え込まないとね。

 

 さて、教材は何歳児のやつでいこうかな?

 

「・・・ほう。」

 

 北辰さんの感嘆の声で、僕の思考は中断される。

 その感嘆の声に思い当たる伏しは一つしかないから。

 

「やれやれ、あの量の薬が効かないの?

 まったく、本当に信じられない生き物だね〜」

 

 北辰さんの隣に並び、部屋の中を覗き込んだ僕は―――純粋な『殺意』に出会った。

 そこに居たのは人の形をした・・・そう、何か別の生き物だった。

 

 診療台に縛られた状態で、頭を持ち上げて僕達を見詰める。

 そして、集音マイクが拾ったのは、『獣』の呟き。

 

「北辰・・・山崎・・・貴様等が俺をユリカを―――

 我が身で償え。」

 

 

 ゴワアッ!!

 

 

 静かな宣言の後、実験室内が漆黒に染まる!!

 

 ゴシャッ!!

 

「ぎやぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 俺の腕が腕がぁぁぁ!!」

 

                     グチャッ!!

 

「足が!! 足が消え―――へぶっ!!」

 

            ベギッ!!

 

「山崎博士!! このドアを開けて下さい!!

 闇が!! 闇が人を喰らう―――」

 

        ドシャッ!!

 

 骨を砕き、肉を裂き―――破壊し尽くされた肉体が、床を打つ音が連続する!!

 

 

   ガゴォォッ!!

 

 

 目の前の強化ガラスを突き破り―――元人間が僕の前に姿を現す!!

 

 頭部は完全に押し潰され、胴体だけがガラスの中心から生えているみたいだ。

 一気に闇が控え室に侵入を始め、濃密な血の匂いが僕の嗅覚を刺激する。

 嗅ぎ慣れたその匂いに、今日に限って何故か吐き気を覚えた。

 

「何を呆けている!!

 逃げるぞ、どうやら一番厄介な事態になった様だ!!」

 

 北辰さんに担がれて廊下に連れ出されながら、僕は北斗君の最後の言葉を思い出していた。

 

『・・・直ぐに行く、せいぜい逃げ延びてみろ。』

 

 その宣言通り―――そこから先、僕達は『獣』から逃げ惑う獲物と化した。

 

 

 

 

 

『山崎博士!! 奴は人質の存在など歯牙にもかけていません!!

 人質共々、実行部隊は全員音信不通です!!』

 

『こちら第29ブロック!!

 だめです、止まりません!!

 闇が―――漆黒が全てを飲み込み・・・ガガガガ、ピ―――』

 

『隔壁による封鎖完了!!

 だ、駄目です!! 隔壁が次から次へと破壊されていきます!!』

 

『こちらブリッジ!!

 船内の主要個所の破損率が40%を越えました!!

 既に自立航海は不可能です!!

 早期に脱出の命令を!!』

 

 彼が漆黒に染まってから20分・・・その間に、この戦艦は既に棺桶と化していた。

 乗組員の半分は人の形も残さず『破壊』され。

 行く手を阻む隔壁は、その腕の一振りにより『消滅』をした。

 対人用の武器などに意味があるはずが無く。

 僕達は徐々に船尾へと追い詰められて行った。

 

「ほ、北辰さん!!

 何とか彼を止められませんか?」

 

 さすがにこんな事態など予想もしていなかった僕は、慌てた表情で北辰さんに縋る。

 頭脳労働ならまだしも、肉体労働は僕がもっとも毛嫌いする職種だ。

 

「姿も見えず、触れられただけで肉を削ぎ落とす化け物相手にして、我にどうしろと言うのだ?

 残念だが桁が違い過ぎる、アレは―――もはや人間ではないわ。」

 

 しかし、北辰さんからは一欠けらの希望も持てない返事が帰ってきた。

 思わず思考が停止する。

 北辰さんは北斗君を除けば、木連でも頂点に立つ実力者だと聞いている。

 その北辰さんにここまで言わせるとは・・・本当に打つ手が無いと言う事なの?

 

 冗談じゃないよ、僕にはまだまだやらなければいけない事があるんだよ。

 こんな処で人生の幕を降ろすつもりは無いね。

 

 しかし、状況はあまりに絶望的であり・・・最後の打開策であった人質は、彼に殺されたみたいだ。

 本当に理性を失った『獣』が相手だと、つくづく思い知らされる。

 

 暗い考えを追い払うように頭を左右に振り。

 僕は―――ある人物を見つける。

 

「―――やっぱり、親切心って大切だよね♪」

 

 そして、僕の視界の端に映った人物により、僕達は九死に一生を得たのだ。

 

 

 

 

 

 現在、僕達は連絡船で最寄の味方の戦艦に向かっている。

 とりあえず、危機は去ったので先程の事件を思い浮かべてみる。

 ―――でも、あの『獣』の事はなるべく思い出さないことにしよう、心臓に悪過ぎる。

 

 そして、ふと疑問が浮かんだ。

 

「ねえ、北辰さん―――僕、あのテンカワ君に自己紹介をしましたか?」

 

「・・・いや、そんな時間は無かった筈だ。」

 

「なら、どうして僕と北辰さんを見た時に、僕達の名前を呼んだんだろう?」

 

「・・・」

 

 北辰さんから返事は帰ってこなかった。

 僕も別に答えは期待していなかった。

 だけど―――再びあのテンカワ君に対する興味が蘇る。

 

 それだけのリスクをおかしてでもなお、彼の存在は僕には魅力的だったのだ。

 そう、麻薬に似た存在感を彼は僕の心に残していった。

 

 あの悪夢を司る漆黒の『獣』は。

 

 

 

 

 

 

 

 

第二十二話 その6へ続く

 

 

 

 

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