<スレイヤーズ西遊記> 第五話 坊主、和尚と妖怪の三巴になる(後編) 第一章.袈裟の行方 前話のあ・ら・す・じ(笑) 前話でいきなり観音禅院を完全破壊したリナ。 その余波で再起不能におちいる某馬。 周囲の騒動を気にもせず、こんこんと眠り続ける眠り坊主。 まるっきり関係の無い所で舞台から退場させられた生臭和尚。 そして漁夫の利を得た第三の勢力。 その事を知らず遊び疲れたリナは、自分の布団でこんこんと眠るのであった・・・ さてさて、袈裟の行方はいかに!! 最後に笑う奴は誰だ!! スレイヤーズ西遊記 第五話 今から始まります!! 「すやすや・・・」 「ぐうぐう・・・」 「・・・・・・・」(レアに焼けてます某馬) 「ふあ〜〜〜あ、よく寝たな〜〜 布団で寝るのなんて久しぶりだったからな。」 気分爽快、気力充実の顔でガウリイが目を覚ます。 そして軽く体を動かした後、隣の部屋のリナを起こしに行きます。 「お〜い、リナ〜〜。 朝だぞ〜〜〜起きろ〜〜〜!!」 しかしリナちゃんは夜更かしが過ぎて熟睡中・・・ って、リナって一応神仙だよな。 一晩の徹夜でまいるのか? ・・・まあ、寝てるのは寝てるでいいか。 だが、ここにいるのは『あの』ガウリイだった。 「起きないと・・・添い寝するぞ。」 おいまて、起きるのと添い寝と何の関係があるんだ坊主? 「気にするな言葉のあやだ。」 そう言いながらいきなり布団に入るんじゃない!! 「うるさいな・・・リナが起きちゃうだろうが(コソコソ)」 ・・・起こす為に来たんじゃないのか坊主。 「いちいち人のあげあしを取るなよ、ナレーターのくせに(コソコソ)」 ・・・一応忠告したからな・・・俺は。 「リ〜ナ〜〜、起きないと耳に息吹きかけるぞ〜〜〜フッ!!(コソコソ)」 「あっ・・・」 もう聞いてないやこの生臭坊主・・・ 「後ろから抱きしめちゃうぞ〜〜〜〜ギュ!!(コソコソ)」 「うっ・・・」 一応ナレーターなので実況中継しますね・・・ ガウリイの悪戯に微かに反応を示し体を動かすリナ・・・ それを見て微笑みながら更に悪戯を重ねるガウリイ・・・ まあ詳しい事は聞か無いで下さい。 ナレーターも人間(?)ですから。 ・・・この坊主も人間だしな・・・一応(笑) そして・・・時は満ちる・・・ 「な!! 何してるのよガウリイ!!」 「え? いやリナが起きないからキスしたら起きるかな〜〜〜と思って。」 リナの顔先20cm迄せまっていたガウリイの移動が止まる。 しかし、この現状を見てその言い訳は苦しいぞガウリイ・・・ そして顔を真っ赤にして呪文を唱え出すリナ。 ガウリイは・・・逃げ様として体を起こす・・・が・・・ 「いっぺん死んでこ〜〜〜〜〜い!!!」 ドッコッオオオオオオ〜〜〜〜〜ン!!! 「は〜〜〜〜〜い〜〜〜〜〜」 朝の清々しい空気の中・・・空を舞う坊主と建物の残骸。 この寺院で唯一焼け残った建物が、轟音と共に崩れ去った瞬間だった。 そして・・・今度こそ本当の意味で観音禅院は崩壊した。 たった一人の少女?の為に・・・ 彼等の不幸は崇める神仏を間違えたせいだろうか? それともあの生臭和尚(故人、享年二百七十才)に仕えたせいだろうか? いやいや違う・・・真実はただ一つ・・・ そう、リナと関わったせいだからだろう・・・ 「・・・好き勝手言ってくれるじゃない。」 ・・・それでは皆さんまたお会いしましょう。 「あんたも飛んでいきなさい!!」 ドガァァァアアアアア〜〜〜〜ン!!! 「あれ? 袈裟の反応が無いじゃないの?」 焼け跡で袈裟を探すリナ。 特別な品だけに魔法での探査が可能らしのだが・・・ 袈裟の反応が返ってこないらしい。 ちなみにその横手には、焼け焦げた某坊主と某馬が、並べて寝かされていたりする。 さすがに袈裟無しでリナの攻撃は効いたらしい・・・ 今だに動けずガウリイはもがいている。 「モガ!! モガガガ!! モガッガ!!」 「・・・何が言いたい訳ガウリイ?」 包帯坊主と化しているガウリイに近づき、彼の口に耳を寄せるリナ。 「以外と・・・胸あるじゃん・・・リナ(ぜーはーぜーはー)」 「・・・」 ・・・ 「ナレーターも貴方の度胸と根性に感心してるわよ。」 おお、感心して呆れたわい。 「ぐえっ!!」 あの〜さすがに全身火傷にその一撃は・・・リナさん(汗) 「ほっとけば治るわよ。 それより袈裟を探さないと・・・姉ちゃんに・・・ブツブツ」 ・・・ガウリイ・・・生きてるか? 「お、おう・・・まだ何とかな(ぜーはーぜーは)」 まあ、何だ・・・死なん程度に頑張れよ。 「ああ、わ、解った(ゴホッゴホッ!!)」 後はザン馬・・・一応生きてるからいいか。 (・・・し、死んでたまるか・・・こんな馬鹿な事で!!) 返事があるくらいなら無事だろう、ギャグキャラだし。 「あ〜〜〜!! 和尚の死体発見!! ・・・でも袈裟が無いわね? 間違っても燃える事は無いと思うけど。」 俺もあの袈裟が燃えるとは思わんな。 なんせ108種類の隠し能力があるからな。 「・・・何よ108の隠し能力って?」 「と、取り扱い説明書に、か、書いてある(ゲヘッゲヘッ!!)」 もう黙って休んでろよガウリイ・・・ リナが荷物から取扱説明書を取り出し読み始める。 「ふむふむ・・・あっ!! これ便利!! ほらほら現在地お知らせ機能だって!!」 ・・・ナビでも付いてるのかあの袈裟(汗) ま、まあ話しが進むならいいか。(作者はご都合主義です(笑)) ピ〜ン〜ポ〜ン〜〜〜♪ (作者からの乱入ニュース) ナレータはこのカッコ無しが台詞です。 リナ達登場人物は「 」が台詞です。 ついでに作者は( )が台詞です。(ザン馬も( )だけどね(笑)作者じゃないよ) (以上、突然のお知らせでした。) ピンポンパンポン♪ 「え〜と、あら? 大分離れた所にあるわね? これは・・・きっと近くの妖怪のせいね。」 ご名答さ〜〜ん。 魔法の地図を空中に作り出し袈裟の行方を調べたリナ。 早速近くの生き残りの坊主を捕まえ事情を聞き出します。 そして黒風山の妖怪の事を知るのでした。 「よっしゃ!! 一丁懲らしめてやるか!! ガウリイ!! 大人しくしてるのよ!!」 動けないって・・・重症なんだからさ・・・ 「おう!! リナも気を付けて行けよ!!」 ・・・おい・・・お前もう治り掛けてるのか? 「ふっ!! 坊主を舐めるなよ!! こうみえても戦闘訓練からサバイバル技能の修得までしてるんだぜ!!」 この世界の坊主って・・・坊主って一体・・・ 「ま、まあ取り敢えずあたしは袈裟を取り返してくるわね!!」 そうしてリナは空を飛んで行ったのでした。 第二章.黒風山の妖怪との死闘 「ただいま・・・ごめんガウリイ、あたしには袈裟を取り戻せないわ・・・」 帰ってきたリナはいきなり沈み込んだ声でそう宣言した。 「ど、どうしたんだリナ!! もしかして妖怪に手篭めに・・・ゴフッ!!」 「あ・ん・た・わ・それしか頭にないんか〜〜〜〜〜〜い!!」 ・・・ガウリイまたも沈没。 しかし・・・進歩が無いなガウリイよ・・・ 「痛いじゃないかリナ。」 「ええ〜!! 手加減無しの一撃だったのに!!」 おお!! 復活の時間が早くなってる!! ・・・って、そんな事だけ進歩するなよガウリイ。 それとガウリイは生身の人間なんだからさ、一応手加減してやれよなリナ。 「だって平気な顔してるじゃないの。」 「だからって一般市民に同じ事するなよ。」 おお、ガウリイの真面目モードが発動している!! 「うっ、解ったわよ気をつけます・・・」 さすがにリナも逆らわないな。 あの頭の痛みを忘れる事は出来まいて。 締める所は締めてるのな偉いぞガウリイ。 「まあな・・・で、どうして袈裟が取り返せないんだリナ?」 「・・・だって・・・無理なんだもん。」 説明になってないぞリナ。 「ふう・・・仕方が無いな。 それじゃあ俺が行ってくるか。」 「駄目!! ガウリイが行ったら危ないわ!! 相手は一応妖怪なのよ!!」 必死でガウリイを説得するリナ。 まあ、一般人に妖怪の相手は難しいわな。 「そうだ!! フィリアに頼んでみるわ!! なんたってここら一帯はフィリアの領地なんですもの、フィリアにも責任があるはずよ!!」 ・・・その領地を完全炎上させたのは何処の誰だよ。 「そうなのか? まあ気を付けて行って来いなリナ。」 「うん!! 待っててねガウリイ!!」 「それで私の所にこられたのですか?」 「うん、そう。」 「・・・これを見て下さい。」 そう言ってフィリアを後ろの壁を指差します。 そこには古代中国大陸の地図がかけてありました。(・・・たぶん世界地図じゃなと思う(笑)) 「何よフィリア、地図がどうしたのよ? フィリアは地図のある一点を指しました。 その個所には赤い点が出来ています。 「・・・昨日の晩にこの寺院がロストしたとの報告が入りました。 後、小耳に挟んだのですが・・・広目天王が解雇されたらしいですわね。 リナさんの話しを聞いて謎は全て解けました。 封印を解いて三日で私の寺院を一つ消すとは・・・ ああ、何故仏はこんなにも理不尽なのでしょう。」 ・・・広目天王の事はどうでもいいのかフィリア? 「そんな事、私には関係ありませんもの。」 ・・・ちゃんと『火よけ籠』返したのかリナ。 「・・・てへ(はーと)」 ・・・お前等何時か仏罰が下るぞ。 「私は仏ですから。」 「あたしの姉ちゃん最高位の仏だから。」 まさに神をも恐れぬ輩だな・・・君達は・・・ 「まあ、その話しは置いといて。 フィリア、あたしに付いて来てよ絶対後悔させないから!!」 「う〜ん、どうしましょう。 まあ今日は複雑な仕事もありませんし・・・付き合いますわ。」 ・・・何て軽い性格の菩薩だ。 「ほっといて下さい!!(ガンッ)」 「ここに問題の妖怪がいるのよ。」 珍しくリナは緊張している様だった。 今リナとフィリアがいるのは黒風山の上空だった。 「・・・こんな山一つ位なら、リナさんの一撃で消し飛ばせるでしょうに。」 過激な仏だな・・・おい。 「駄目!! そんな事あたしには出来ない!!」 いやに真面目だなリナ。 「・・・そこまでリナさんが言われる妖怪。 私も興味がありますわ。」 そして二人で黒風山の妖怪に会いに行きます。 二人が妖怪の住処と思われる洞窟に辿り付くと・・・ そこには何と!! 「か、かわいい(はーと)」 「貴方もそう思うでしょフィリア!!」 熊は熊でも洗い熊のラス○ルがいたりした・・・おい、作者(黙ってナレーターやってろ!!) そ、そしてそのラス○ルに駆け寄る二人。 「ね、ね、この子に攻撃なんて出来ないでしょう?」 「そうですね、さすがのリナさんでもそこまでは鬼になれませんよね!!」 ・・・さり気なくエグイ事言うなフィリア。 ゴスゥ!!! ・・・さり気なく強烈な突っ込みだなリナ。 フィリアの目から涙が出てるぞ、おい。 その時ラス○ルの口から始めて言葉が出る。 「・・・お前等、俺がいくら弱いからって良い気になるなよ!! 弱小妖怪には弱小妖怪の意地っても・・・人(?)の話しを聞け〜〜〜!!」 「きゃ〜〜!! 怒ってる怒ってる!!」 「ほんと仕草がかわいいですわね。」 ・・・君等・・・そいつ一応和尚を殺してるんだぞ? そんな奴抱いて喜ぶか? まあ、君等からすれば無害な動物レベルだけどさ・・・ 「可愛ければ全て良し!!」 「あんな化け物和尚よりこの子の方が百倍可愛いですわ!!」 フィリア・・・あの和尚一応君の信者だったんじゃ・・・ 「ほら、ほら、このじゃがいも洗ってごらん♪」 「あら、こっちの方が美味しいですわよ♪」 ・・・聞いて無いな。 あっ、かわりにラスカ○がキレてら。(おい!!伏字ずれてるぞナレーター!!) はいはい・・・うるさい作者だな。 「お、お前等俺より何百才も年上だからって良い気になるなよ!! この、おば・・・ひゃ!!」 ・・・それは禁句だよラス○ル。 もっと世間の勉強をしような・・・ 俺も最近思い知った事だけどな。 「・・・何を言たかったのかな? この子は(ニヤリ)」 「・・・これはお仕置きが必要ですわね(ニヤリ)」 そして、ゆっくりとラス○ルに歩み寄る二人。 そこから先は・・・ちょっと表現に不適切な言葉が混じる為、禁止します。 いいよな作者?(・・・まあ・・・書いてて何だけど・・・仕方ないよな。) ・・・お仕置きタイム終了!! (ち〜〜ん!!) 「さてと、袈裟も戻ってきたし♪」 「私は可愛い従者を手に入れられたし♪」 「「一件落着ね!!」」 そうしてご機嫌の二人は、それぞれの帰るべき場所に帰るのだった・・・ 「誰か助けて〜〜〜〜(泣)」 君の不幸は・・・まあ、やっぱりリナに関わった事だな。 第二のスポット君としてたくましく生きてくれ!! 合掌。
第五話 END
第六話に続く
あとがき
今回はちょっと危なかった・・・
HPの更新は出来なくなるわ、会社でトラブルが起きるは・・・etc
まあ取り敢えずアップは出来ましたけどね。
自己採点で60点ですね・・・ギリギリ及第点です。
・・・次話はもうちょっと気合を入れます。
それではこのお話しを読まれて下さっている有り難い皆さん。
次話でお会いしましょう!!