「よ。お待たせ。」
───あ、どうも本日はお忙しい中、ありがとうございます。
「なに、そろそろ来るかなー、とは思ってたんだ。」
───そうですか。ところでエリカ・フォンティーヌさんはどちらに?
「・・・んー。実はちょいとワケありでさ。で、事情をあらかた知ってる俺が代わりに話すことになってんだが・・・聞いてない?」
───え? そ、そうなんですか。
「その様子じゃあ、聞いてないみたいだな?」
───は、はい。すみません。
「・・・まー、こっちは構わんが。どうする?」
───えっと、それじゃあお願いします。
「そう? それじゃあ話すけど・・・・・・先に断っとくが、信じる信じないはそっちの勝手だからな?」
───ええ、その辺は大丈夫ですよ。『漆黒の戦神』の取材してると、ほとんど冗談にしか聞こえない話ばかり出て来ますからね(笑)
「んー。今回の話は、また毛色が違うんだがなー。」
───そうなんですか?
「ああ。ま、とにかく話すだけは話すから、後の判断はそっちでしてくれな」
───わかりました。では、お願いします。
「OK。じゃあ、何処から話そうか・・・・・・」
※以下は、取材に応じてくれたヤガミ・ナオ氏の証言を元に、当時の編集部が再構成したものです。