「いやーしっかし何度見てもけったいなフォルムしてるな」

バイツが完成したナデシコを見上げながら笑いを堪えて感想を述べた。

「同感」

アキトも神妙な面持ちで激しく頷いている。その傍らでプロスが頬を引くつかせて苦笑していた。ナデシコの調整は残す所は僅かで最終段階の最終工程にまで進んでいた。

「オモイカネも何とか心を開いてくれましたし」

ルリがそう言って口を手で押さえふぁっと小さく欠伸をした。目がしぱしぱとしているのはあまり睡眠をとっていないからだ。そんなルリを見てアキトが心配そうに「ちゃんと寝てるの」と声をかけていた。

「大丈夫です。心配かけてゴメンナサイ」

ルリはそう言うと可愛らしくちょこんと頭を下げた。アキトは「なら良いんだけど」と言い澱んだ感じで苦笑しながらルリの頭をくしゃくしゃっと撫でた。ルリは気持ち良さそうに首を竦め目を細めていた。

「ルリ、ずるい」

アキトと手を繋いで立っていたラピスはルリを見ながら羨ましそうに言った。「ラピスも頑張ったのに」と小さく拗ねるとアキトは、苦笑しながらラピスを抱きかかえ「良く頑張ったね」と頭を撫でていた。そうなると面白くないのはルリでラピスの勝ち誇ったような見下したような表情を見ながら眉を顰めていた。こうなると後はエンドレス。
そんな三人の様子を苦笑しながら見たバイツは、視線をナデシコに向けると嫌そうな口調で呟いた。

「チョビー。俺も乗る訳?」

「はい。貴方にも勿論乗って頂きます。軍属経験もあることですしそれに…貴方を野放しにするより私の元においておいたほうが会社の被害も少ないですから」

チョビーと呼ばれた瞬間ピクリと眉を顰めたが、プロスは眼鏡をくいっと上げ爽やかに微笑んだ。

「やだなぁ。こんな変な形の戦艦に乗るなんて」

思わず、アキトが「それだけの理由かいッ」と凄まじい勢いで突込みをいれたのはご愛嬌と言うものであろう。
何にしても機動戦艦ナデシコ…変な形の戦艦であった。
本日快晴。ナデシコクルーが初顔合わせをする日なのでした。





















機動戦艦ナデシコ
Lone wolf
第一話:不思議な縁…前編





















ナデシコに乗りこんだアキト、バイツ、ルリ、ラピス、プロスの五人は多少の世間話的な談笑を交わしながら、各々が受け持つ役職と言うか部署についてプロスからの説明を聞かせれていた。

「ええと、まずはルリさん、ラピスさんですが」

プロスがぴらりと書類を捲りながら二人を見る。二人とも「別に聞かなくても」と言った表情でプロスを見ていた為、プロスはその視線に苦笑しながらも頭を掻き、「これも形式の上、という事ですので」と言葉を濁していた。

「ルリさんにはナデシコのメインオペレーター。ラピスさんにはサブオペレーターとして乗艦して頂きます。ラピスさんは非常勤ですので…そうですね、アルバイトに近い物だと思って下さって結構です」

プロスの物言いにアキトとバイツは苦笑した。
大方「こんな子供にバイトって言ってもなぁ」と言った所であろう。プロスはアキトを振りかえると「言いにくいのですが」と言い、すまなそうに表情を曇らせた。

「テンカワさんにはエステバリスのパイロットと整備を兼任して頂きたいのです。それにテンカワさんご自身は、コックを希望されておられましたよね?有事の場合にはコックの件は諦めてもらう事に…」

これには流石にアキトも驚いた。尤もアキト本人よりも驚愕したのはルリとラピスのルリラピコンビであったのだが。しかも、アキトが行動を起こすよりも早くプロスに噛みついた。

「一寸待って下さい!それはあんまりですっ」

「アキト可哀想。プロス勝手!」

いきなり辛辣な台詞を吐かれ、何とも形容しがたい困惑の表情を浮かべたのはプロスだった。すまなそうに表情を曇らせて「私は会社の決定を伝えただけなんですけどねぇ」と、呟いた。アキトもそんなプロスをみて仕方がないと感じたのか自分にとって過酷な条件を提示した。

「三役でも良いです。多少辛いと思いますけど、何とかなるかと…」

が、そんなアキトの台詞を切って捨てたのはバイツだった。

「多少所じゃない。良くて過労でぶっ倒れ、悪かったら機動戦で蜥蜴に食われるぞ」

言っていることは当然と言えば当然の事である。普通の人間であればまず持たない。それでもアキトは、「でも…」と言いよどんでいた。そんなアキトを見てバイツが助け舟を出した。



「アキトが整備するエステは自機だけで良いだろ?
それと、エステは他にもライダーがいる筈だ。そいつ等に任せろ。
アキトがほいほいと戦闘に出てたら他の奴等が食われて雇った意味がなくなっちまう。
一応、俺も動かせるしそこは俺が兼任してやる。囮くらいにはなるだろう?
後、コックだがアキトを雇った条件で本人の意思を最優先って事項があった筈だ。
条件は条件だから有事の際なんてのは理由にならねぇ。
それでも突っ撥ねるってんなら俺が直接アカツキ会長殿に話に行くぜ?」



じっとプロスの目を見ながらバイツは腕を組んで憮然とした表情で言った。この男記憶力は頗る良い。
そしてやるといったら必ずやるだろう、その実力を持っていた。話に行くといったら確実に向かう。突っ撥ね様ものなら間違いなく、行く。
それもこの男なりの話し方で、だ。
機動戦ではその他大勢のライダーと大差がないが、白兵戦になると他の追随を決して許さない。
普段はおちゃらけているが実際にはネルガルSSのトリプルSランクを簡単に手に入れたほどの猛者だ。
元はクリムゾングループのSSであったが、その扱い辛さから厄介払いされたのだ。
ネルガルを訪れた訳は、二人のマシンチャイルドを抱えたネルガルからその二人を誘拐させようとクリムゾンが無理難題を突きつけバイツを向かわせた事にある。
勿論、クリムゾンの狙い通り、バイツはネルガルに身柄を拘束された。だが、バイツもそんな事は重々承知の事でクリムゾンのシークレットデータを引き換えに自分の身の安全を保障させたのだ。しかし、それではネルガルは懐に爆弾を抱えたようなもので気が気ではなくなる。
そこで、ネルガルSSを向かわせたのだが、結果は揃いも揃って返り討ち。そして、自分の条件を飲まなかったと憤慨したバイツは単身ネルガルに忍びこみネルガル会長に対してバイツにとっては楽しいお話をしたのだった。
尚、その際にプロスも立ち向かったのだが、バイツの前に立ちはだかった瞬間に懐に忍ばせていたマグナムを有無を言わさず連射された。しかも、マグナムだけならまだしも、グレネードランチャーを撃たれるわ、ショットガンで蜂の巣にされそうになるわ、スローイングナイフで的になりかかるわ、炸裂弾投げられるわ、手榴弾投げられるわ、で文字通り手も足も出なかったのである。
歩く人間凶器といっても過言ではない。
しかも、どうにか身を潜めて様子を探っていた所に死角から後頭部を爆風で吹き飛んだ壁の欠片で殴られて、意識を失ったのだ。
そして、そんな経緯を持ってバイツは現在に至る。今もネルガルから煙たがれていると言うのが実状だ。
バイツ自身そんな事は解り切っていることなので普段は身を潜めているのだが…。



つまり、もしもここで突っ撥ねれば前回同様の事が再発する、という事になる。
プロスはあの時の事を思い出し、後頭部を押さえると深い溜息を吐き言った。

「…会長に、連絡をとります」

「賢明な判断だ」

バイツはそんなプロスを見ながら口元を歪めニヤリと笑った。100%とまでは行かなくとも間違いなく自分の出した条件が限りなく100%に近く飲まれることは解り切っていたからだ。プロスは、書類を捲ると頭痛のする頭を押さえバイツに話しかけた。

「…では、バイツさんですが、ルリさん、ラピスさんの身辺警護。テンカワさんの身辺警護を最優先として、有事の際はエステバリスでの機動戦も兼任して頂きます。後は…ああ、そうそうテンカワさんにも関わりがあることなのですが、オモイカネの次世代AIをプログラミングして頂きたい。暫くの間はオモイカネのサポートAIの開発で宜しいです」

バイツは「アキトの仕事が増えてるぞ」と表情を曇らせたが、プロスの疲れた表情を見て流石に気の毒に思ったのか、どうにか台詞を押さえこみ頭を掻いた。

「アキトは俺の助手って事で良いか?」

「ええ、構いません。それにAIの方は急がなくても良いですから。オモイカネのバックアップシステムが欲しいだけですので」

しかし、バイツは失念していた。意外に自分の仕事も多かった事に。
因みにアキトは、「助けてもらったけどバイツは気付いてないから良いか」とあっさりと見捨てた。
アキト…非情な男であった。

「さて、では中を見て回りましょうか?」

「必要ないと思います」

プロスの言葉を全面的にあっさりきっぱり即答で切り捨てたのはルリその人だった。
何と言ってもオモイカネを搭載した時期からその中にいたのだ。大抵の場所はわかる。
ラピスにしても理由は同じ。それに彼女の場合は行動範囲は限られているし、アキトやバイツ、ルリがいないと一人で動こうともしない。
したがって、案内など不要と言う事なのである。
アキトやバイツにしろナデシコ内部は良く見ていたし、バイツに至ってはこの男の仕出かした悪戯で建造が一ヶ月遅れたという経緯すら持っている。その経緯とはもし、テロリストがナデシコを乗っ取った場合、どのようにして対処するかだったのだが、バイツがテロリスト役を買って出て、中を荒らし回った事にある。その為、内部は余す所なく熟知する経緯と至ったわけだ。
アキトはルリラピに付き合いオモイカネのプログラミングを手伝っていた為、大概の場所はわかる。
従って「案内は不要」となった訳である。

「はぁ、一応スケジュールがあったんですがねぇ」

と、書類を見ながら苦笑したプロスは次の項目を捲った。

「ええと、では皆さんの部屋に案内しましょう」

プロスはそう言うと4人を居住地区に案内する。案内されたその部屋は二人部屋で、4人の部屋は他のクルー達とは離れた場所にあった。ネルガル社員の社員寮と言った所だろうか。二つの部屋があり隣同士にあった。

「此方がルリさんラピスさんの部屋。此方がテンカワさんバイツさんの部屋になっています。荷物の方は、既に中にありますので整理整頓はキチンとしてください」

「はーい先生」

バイツが右手をピシィッと垂直に上げて可愛らしく笑った。
尚、それを見た4人はあっちの世界を垣間見そうになったと言うが、それはあくまで憶測である。
いち早く正気を取り戻したプロスは首を小さく左右に振ると、引きつった笑みを顔に張りつかせ如何にか言葉を続けた。

「そ、それではブリッチに行きましょう。提督としてあの方もナデシコに乗船して頂いておりますから挨拶くらいはしておいてください。特にバイツさん。粗相のないようにお願いしますよ」

「はーい先生」

またも可愛らしく手を上げたバイツだったが、ラピスの唸る拳が男としてやっちゃあ
イケナイ禁じ手部分にクリティカルヒット。
思わぬ部位を殴ってしまったラピスが腕を押さえ愕然と天を仰いでいたのが印象的な光景である。
ルリはラピスの攻撃で前のめりに崩れかけたバイツの後頭部に某鉄拳3のブライアン・○ューリーが使うチョッピングエルボーを炸裂。
アキトはそれで完全に地面に沈んだバイツの上に被ると、ダブルアームスープレックスで投げ飛ばした。

そして、プロスは爽やかな微笑を見せ、
ぐっ と親指を立てた。それに合わせ3人もぐっ と親指を立てる。
…言葉は要らない。むしろ無粋ってモンさ
と4人の間には見事な意思疎通が成り立っていた事をここに記せねばなるまい。

それから五秒たって復活を遂げたバイツが何やら文句を言っていたがそんな事は馬の耳に念仏とでも言わんばかりに滞りなくブリッチに向かった。


ブリッチに入るとそこには既に数名のクルーが乗り込んでいた。
提督の席に座り「ばーさん飯はまだか」と言いそうな程、還暦っぽいおじーさんが座っていた。
その隣にはなにやら森の妖精っぽい髪形をした軍人。
それを見たラピスが思わず腕を押さえ天を仰いだ。良い子はわからないが
ナニかを連想してしまったのだ。

思わずバイツが
ソレを口走ってしまったのはご愛嬌だろう。
ただ、その呟きが余りに小さかった為アキトの耳にのみ入ったのが不幸中の幸いといった所かも知れない。
そして、操舵席に茶髪の女性。通信席に三つ編みの女性が座っていた。

「あ、ゴートさん」

アキトがゴートに気付き微笑みながら話しかけた。それに対してゴートは「うむ」とだけ言うとまた押し黙ってしまった。それを見たルリラピがアキトとバイツに「うむしか言えないのか」と小首を傾げながら聞いた。それもその筈、この二人はゴートとの面識はあるものの普通に話している所を見たことがなく「うむ」しか聞いた事がない。
アキトは二人の質問に対して苦笑しながら「違う」と言おうとしたがそれよりも早く肯定したのはバイツだった。

「アイツは奇病に侵されていてな。”うむ”としか言えなくなってしまったんだ…!世界でもアイツただ一人しか発病していない世にも類を見ない不思議な奇病なんだ。どんな時でも”うむ”しか言えないから…な。…ック!なんと不憫な…」

バイツはそう言うと目頭を押さえクッと涙を流した。思い切り、手に目薬が握られていたが余りに真に迫った演技だった為、一瞬、アキトすらも信じそうになってしまった。ただし、バイツの口元が思い切り邪悪に歪んでいたのだが。

「思わず信じかけちまったぜ」

アキトが額を押さえ自分の愚かさを悔いていた時、ルリラピは思い切り「あの人可哀想」的な視線でゴートを見ていた。そんな二人を見てニヤリと笑ったバイツと慌てて説明しているアキトが印象的だった。

「バイツ、変な事言うなよ。ルリちゃんとラピスが信じかけただろ!」

アキトが憮然とした表情でバイツを責めるとバイツは信じられないといった表情で目を見開くとアキトの制服の胸の部分を掴んで詰め寄った。

「嘘だ!アイツは”うむ”病なんだ!俺はそれ以外聞いた事がないっ」

「聞いた事がないんじゃなくて聞かないの間違いだろがッ!」

アキトはバイツの腕を叩き落すと頭に唐竹チョップをかますのであった。
そんな二人の漫才を暫く笑顔で固まったまま見ていたプロスだったが、ハと正気を取り戻し、コホンと咳払いをすると大きな声で話し始めた。

「ハイハイ!お二人とも馬鹿はそこまでにして、自己紹介をして下さい」

「めんどくせぇ」

いきなり即答したのはバイツであった。そんなバイツをアキトが思い切りDDTで投げたのは目の錯覚であろう。
地面で痙攣しているバイツは勿論幻覚である。

「ええ、と。皆さん始めまして。テンカワ・アキトと言います。コック兼パイロットです。ネルガルの社員でもあります。
今後とも宜しくお願いします」

にこりと微笑を交え礼儀正しく自己紹介をしたアキトの印象は良かった。その証拠に三つ編みの通信士が多少頬に赤みを帯びていた。そんな様子を見たルリラピがむっと眉を顰めていたのは当然の成り行きであろう。

操舵士は「ふーん」と返事をするとこちらも微笑みにっこりとアキトに微笑んだ。アキトは多少赤くなり頭をポリポリと掻いている。
となればそれを見たルリラピは更に面白くなく、皆の影になった部分でアキトの足に蹴りの連打をいれていた。

バイツは痛む頭をしきりに押さえながら、立ちあがると、一応自己紹介をした。

「バイツと言う。宜しく。役職は、オモイカネのメンテナンス兼頭数合わせのパイロットをしている。
…因みに俺が機動戦に出ると言うことはとっても非常事態と言うことだ」

「しつもーん」

三つ編みの通信士が手を上げバイツとアキトを見ながら言った。

「あ、ゴメン…えーと」

アキトがそんな通信士の質問を遮って何かを言おうとしたが名前がわからなかった為彼女を見たまま固まった。
すると、彼女は頬を赤く染め視線を計算尽くされた角度で逸らすと「メグミ・レイナードです」と名前を言った。

「あ、有難う。ええとレイナードさん。悪いんですけどまだこの子達の紹介が済んでませんので質問は後で宜しいですか?」

アキトはすまなそうにこめかみを掻くと、そう言って微笑んだ。メグミと名乗った女性はアキトの放った微笑にヤラレ頬を赤く染めると頷き、大人しく二人の自己紹介を待っている。が、その瞳が「早くせんかい」と語っているのはきっと目の錯覚だと思いたい。

「ホシノ・ルリと言います。ナデシコのメインオペレーターです。宜しくお願いします」

「ラピス。ナデシコのサブオペレーター。宜しく」

そう言ってメグミに「テメ、何様よ」と目で脅しながら二人は至って簡素な自己紹介をした。
そんな気まずいブリッチの雰囲気を打破したのはプロスの手拍子だった。
パンパン!と手を打ち鳴らす音がして「では、質問をして頂きましょう」と言いながら微笑んでいた。
メグミはそれを合図に早速先ほどの続きをすることにした。

「ええと、テンカワさんは何で髪が銀なんですか?染めたんですか?」

「んー、それに近い、かな?」

アキトは苦笑しながら言葉を濁すと頭をポリポリと掻いた。心配そうに見ているルリラピの頭をくしゃくしゃっと撫でるとにこりと微笑む。
それを直視したルリラピがフリーズするのは何時もの事なのでアキトは理由がわからないでもそのまま放っておいた。
アキト…やはり非情な男である。
メグミは次の質問の標的をバイツに定めると先ほど感じた疑問を述べた。

「ええっと、バイツさんでしたよね。
機動戦をするって事は非常事態ってどう言うことですか?他の人の手におえないから出るって事ですか?」

それに対してバイツはニヤリと口元を歪めると渋く低い声で言った。

「猫の手も借りたい状況って事さ」


その返答を聞いたメグミは「この人ダメじゃん」と思い切り顔に縦線を作り自分のした質問を呪った。
出来る事ならこの人が出る事がありませんように、と祈った彼女を誰が責められようか。
そんなバイツの言葉にいきなり爆笑したのは茶髪の操舵士。見た目はセクシーなお姉様と言った所だろうか。

「あははははは!君、面白いわね。いきなり全面的に情けないって言ってるようなモノじゃない」

「はっはっはっは!仮に俺が墜落してもアキトがいるから平気だ」

バイツは何故かふんぞり返り得意気に笑った。「墜落って事は貴方死んでるよ」とブリッチにいたメンバーは、皆一様に思ったのだが、取り合えず突っ込まない事にした。
因みに、無視されているじーちゃん…つまり提督は「そんな喧騒なんか耳に入らんよ」とでも言わんばかりに茶をひたすら飲んでいた。
森の妖精は誰にも相手にされない為キーキー騒いでいたが、それでも相手にしてもらえなかったので更に騒いでいた。

「あーオカシ。えと、私はミナト。ハルカ・ミナトよ。宜しくね」

にぱっとウィンクしたミナトと名乗った女性はルリラピを見てそれはそれは良い笑顔をした。それからルリラピの二人に近づくと、その前で二人の視線に腰を落とし微笑みながら「二人とも妖精みたいね〜」と言った。その言葉に真先に反応したバイツは、驚愕の表情でミナトを見るとあっちで騒いでいる森の妖精を見てガクガクと震えた。

アレに見えるのかっ!?」

勿論「アレ」とは良い子はわからない髪形をした軍人である。

「アレとは何よ!アタシはムネタケって言うの!!」

ようやく相手にしてもらえたムネタケと名乗ったアレは、思い切り「オカマですぅ」な口調でバイツに詰め寄った。近寄られたバイツはいやいやと弱く首を横に振ると「アレは人じゃない」と決めつけ言い切った。

「バイツ、いい加減にしようよ。何時までたっても話が進まないじゃないか」

多少憤りを込めたアキトがバイツをたしなめ、「すいません」とムネタケに頭を下げる。
一瞬それで毒気を抜かれかけたムネタケだったが、下手に出たアキトを見て増長したのか「解れば良いのよ。解れば!オーッホッホッホ」と笑いながらアキトを見下した。思わず「こいつボコるか」と思ったアキト君を誰が責められようか。

大きく深呼吸をして何とか正気を保ったアキトが、疫病神のバイツを探すとおじーさんの隣で仲良く茶をすすっているのを発見。
しかもどこからか将棋盤を取り出し、打っている。バイツ…行動が予想出来ない男である

「お主、なかなかの手練とみた」

じーさんが茶をゴクリと飲み干しながら鬚に囲まれた口元をニヤリと歪めた。
──久々のつわものと出会えたのだ。これを神に感謝しよう…
などと思っていたのは知る由もない。

「いやいや、フクベ提督殿。貴公もなかなかの御手前」

ニヤリと笑ったバイツにもフクベ提督と呼んだじーさんの茶を飲んでいる。
──このお茶旨いなぁ。玉露?
と、フクベとは全然違う事を考えていたりするのだが、それもまた知る由もない。

アキトはそんなバイツを見ると頭を押さえ深い溜息をついた。プロスと目を合わせると二人して「生きるって辛いですね」と目で語り合った。何故かゴートも「うむ」と言いながらそれに参加していた。思わずやはり”うむ”病なのだろうかと思ってしまったルリラピであった。

「それにしてもプロスさん?」

アキトがふと気付いたようにプロスに向きかえり聞いた。プロスは眼鏡を掛け直すと、「はて、なんでしょう?」と聞き返す。アキトはぐるりとブリッチを一望すると、

「艦長はどなたですか?」

と聞いた。それにはブリッチにいた人間も固まった。
決して「何で気付かない」と言ったような固まりではなく、そこに艦長がいなかったからだ。
大体、艦長が一番初めに乗艦していても良い筈だし、自己紹介の時に艦長が真先に紹介されるのが普通だ。
それに今まで気付かなかったナデシコクルーも、どこかずれているのかもしれない。

取り合えず、艦長が来るまで自由行動と言う事になりアキトはエステバリス…つまりは人型の機動兵器。簡単に言えばロボットである。
そのエステが収容されている格納庫に向かった。ルリラピはミナトに捕まりお話中でアキトに付いて行けず
暫しブルー
これ幸いと付いて行こうとしたメグミは「職場放棄は困ります」と言うプロスの一言で撃沈。
暫しブルー
バイツはフクベと将棋の真最中で気にもしていないし、ムネタケは相手にされず騒いでいたがゴートを見つけキーキー騒ぐ。
それに対してゴートは、しかめ面をしたままムネタケの相手をして時折「うむ」「…うむ」「うむ?」「う〜む」と言うだけでやはり”うむ”病なのだろうかとブリッチの面々を悩ませていた。
してプロスはと言うと、アキト専用の、アキトが設計したエステバリスカスタム・タイプBを格納している離れの場所に案内していた。
離れと言っても、整備する場所から少しはなれた場所でコンテナに詰まれているだけなのだが。


「おらぁ!降りろ!この馬鹿野郎!!」




到着したアキトとプロスを迎えたのは何故か起動しているエステに向かってメガホンで怒声を上げている眼鏡のおっさんだった。

「はて、いかがなされましたかな?ウリバタケさん」

ウリバタケと呼ばれた眼鏡のおっさんは怒りの表情でメガホンを動いているエステに向けた。それにつられてアキトとプロスがそれを見上げるとそれは見事に動いてらっしゃるエステさんがいた。


「どうしたもこうしたもねぇよっ!いきなり
暑っ苦しい奴が爆走してきたかと思えばエステに駆け込みやがって、この始末よ」


ガチョーンガチョーンと動きながら軽快にワンツーを打っているエステがいた。
アキトは、それを見上げると何故か爽やかな微笑を浮かべ、呟いた。

「また、暴走する奴が増えるのか」

プロスにはその意味がよーく解った。こちらも爽やかに微笑むと頷き、乾いた笑いで「お互い因果なモノですな…」と呟いた。


「おらぁ!降りろってのが解かんねぇのか!テメェ人の言葉理解できんだろうなっ!」



ウリバタケがそう叫ぶとワンツーを放っていたエステがくるりと振り向き、ビシィッ!とアキト達を指差すとエステを通して大声が格納庫中に響き渡った。





「俺様を異星人扱いするかっ!
いいだろう!
俺が人だと言う事を証明してやるッ!!」







エステは暑っ苦しい大声で叫ぶとガチョーンとポーズをとり再び叫んだ。






「これが人たる証拠ッ!!
ガァァァァイ!スゥゥゥゥゥパァァァァーーー!!

ライジングタッコォッォォォォォォォォォォ!!!」






思わずそこにいた整備士を含めて「いや、解んねェよ」と突込みをいれたのは当然と言えば当然だろう。
しかもいきなり某餓狼伝説の主人公テリー・○ガードの「足上に向けて回転して対空技ー」ってやられても困るだけである。
それも着地に失敗してエステの肩から地面に激突。エステはプッシューと良い感じに煙を上げて戦闘でもないのにいきなり損傷した。
思わずプロスがムンクの叫びよろしく声にならない叫びをあげ、ウリバタケが両手で頭を抱え「俺のエステちゃんがーーーっ!!?」と叫び、アキトに至ってはそのまま卒倒して地面にぶっ倒れると言った地獄絵図が展開されたのだ。
勿論、誰もが中にいた人かもしれない搭乗者は散ったものだと思っていたのだが…。
何事もなかったようにコックピットが開きそこから「
暑苦しさ!!」ってな男が顔を出して照れくさそうに笑っていた。


「いっやー失敗失敗」

「生きてるぅぅぅぅっ!?」

整備士達の驚愕の声が格納庫を支配した。
エステの大破にもめげず、コックピットにいたパイロットらしきその人物は掠り傷一つ負っていないのだ。
誰もがそれに対し驚愕し、そして多大な怒りを覚えた。パイロットが散るのはまだ良い。ご多分に漏れず自業自得だからだ。
確かに、ネルガル側からしてはそれでも堪った物ではないが、整備士側からしてみればそんな事よりも大事なエステバリスがいきなり大破してしまった事が怒りを覚えさせた。それも搭乗者が何の悪びれもなく「失敗失敗」なんて照れくさそうに言っては怒りは増長するのみである。
勿論、肩を怒らせてドスドスとパイロットに向かって行ったのはウリバタケその人だ。

「テメェ!いきなり壊しやがって!つーかテメェ誰だッ!」

「いやはや、参りましたなぁ…。出立前にいきなりの損害ですか」

と、ウリバタケと一緒に何故か微笑んだプロスがパイロットに歩み寄る。因みにアキトはようやく意識を取り戻し、エステから飛び降りた搭乗者を見て「生きてるよ、ヲイ」などと顔に縦線を作って引き気味だった。



「トゥッ!!」




コックピットから飛び降りた暑っ苦しい今回の騒ぎを作り出した当事者は、いきなりふんぞり返って自慢気に胸を反らすと唾を「ぺっぺ」と飛ばさん勢いで馬鹿笑いをする。







「グワァハッハッハー!!
諸君等は大変運が良い!
俺様の超絶必殺技を
で拝む事が出来たんだからなッ!
一生の誉に思って良いぞぅっ!グワァハッハッハ〜!」









高らかに爆笑している男にウリバタケはスパナを投げつけた。
プロスも思わず我を忘れ顔面に某K−1の21世紀最強の暴君と呼ばれているキックボクサーに酷似したハイキックを放った。

余談だが、2人の攻撃を食らいぶっ倒れた男に対して、大破したエステも機械なのに男に対して怒りを覚えたのか、外装の一部が剥がれ落ち男の足にクリティカルヒットさせた。尚、その時に足から鈍い音が響き足があらぬ方向に曲がってしまったのはどっからどう見てもおまけの話である。

「いやはや、器用な足ですなぁ」

「ガッ!ち、違っ…!おおお折れ折れっ」

「ったく!誰だテメェ。足曲げて大道芸するのは勝手だけどよォ、それだけの為にエステ壊すんじゃねェよ!」

思わずアキトが「お二人ともその人の足見事にポッキリ行っています」と突込みを入れると、プロスとウリバタケは、暫し男の足をじーっと見る。
そして「ふむ、確かに」と「ふーん、だから?」で、済ませた。結局その後、その男がヤマダ・ジロウと言うナデシコのパイロットだという事がプロスの調べで解り、エステの修理費用は給料カットに加え、当面の間、ただ働き。更にそれに加えて、謹慎処分となり、医務室送りとなった。
その様子を疲れた表情で見送ったアキトは「俺、降りようかな」なんて密に思っていた。

「プロスさん、ナデシコ大丈夫なんですか…?」

「いや〜っはっはっはっ」

アキトの苦渋に満ちた呟きにプロスは実に爽やかに笑って誤魔化した。そんな2人を見ていたウリバタケがアキトに近寄り、話しかけた。

「よぉ!アンタ」

「は?俺っすか?」

「おう!そうだ!アンタ、エステのライダーだろ?」

それに対してアキトは「はぁ、まぁ一応」と言葉を濁した。ついさっきあんな出来事があったのだ。またエステが壊されてはたまったものではないとウリバタケが話しかけてきたのだろうとアキトは思い、「あんな馬鹿はしませんよ」と言葉を紡いだ。

「ったりめぇだろ!?あんな馬鹿が二人もいたら堪ったもんじゃねェ!」

ウリバタケのその言葉にアキトとプロスは暴走するある一人の人物を思い浮かべ、ほぼ同時にこめかみを押さえて嘆息した。それを見たウリバタケが「も、もしかするともしかするのか?」と恐る恐る聞き、二人はそれに対してやはりほぼ同時に乾いた笑いで答えたのであった。

「ま、まぁそれは兎も角として、だ。自己紹介がまだだったよな?俺はここ、整備班の班長ウリバタケ・セイヤだ。お前さんのエステも俺達が整備する。んで、早速だけど…」

「あ、俺はテンカワ。テンカワ・アキトです。宜しくお願いします。ウリバタケさん」

アキトはそう言うとウリバタケに頭を下げた。
ウリバタケは「かたっくるしいのはよそうや!俺のことはセイヤで良いぜ」とアキトの肩を豪快に叩きながら笑った。
そしてひとしきり笑った後に「で、テンカワ。お前さんのエステちゃんはどこよ」と格納庫を見回していた。
そんな様子を見てアキトは苦笑しながらウリバタケに言う。

「俺の事もアキトで良いですよ。俺のエステはアレに入ってます」

アキトが指差したのは格納庫の隅に置かれたコンテナだった。ウリバタケはそれを聞きすっ飛んでいくと、早速コンテナを解体。
そして、その中に入っているエステを見て「ほぉっ」と感嘆の溜息を洩らしていた。

「つや消しのメタリックブラックたぁ憎い塗装してんじゃねェか!あっちのエステとは少しばかり仕様が違うのか?」

ウリバタケの後からついて来ていた、アキトとプロスはその疑問に対して頷くと、「このエステバリスはテンカワさんが少しばかり手を加えた物でして、中々の一品ですぞ」とプロスが眼鏡をくいっと上げながら言う。
それを聞いたウリバタケはニンマリと笑いアキトを誉めるようにして言うのであった。

「ほぉ。良い仕事してるじゃねぇか!パイロットたる者、自機の整備は自分でやるってか?憎いねェ!コンチクショウッ!」

手の平で鼻を「こちとら江戸っ子でぃっ!べらんめぃっ」てな感じで掠らせながらウリバタケは破顔した。
その後に「勿論、俺にも弄らせてくれんだろーな?」とアキトに詰め寄り、アキトは「ももも、勿論ですよぉ」と多少引きながら答えた。
因みに熱意に押されて引いたのではなく、その目に宿った狂喜と言うか狂気と言うべきか取り合えず「狂」に引いたのだ。

「さて、それではそろそろブリッチの方に戻りましょうかね」

プロスがウリバタケ率いる整備班がアキトのエステに群がるのを見届けると、アキトを見て言った。
アキトもそれに対して頷き、歩き出そうとした瞬間に腕についていた時計のような物、クルー達が皆付けている物だがコミュケと呼ばれる一種の通信システムで、全開オープンにしてしまうとプライベートも何もあったものではないという凄まじい代物なのだ。
つまりはそのコミュケが、突然アラームを発し、ピコンッ!と現れた映像がコミュケの上に映し出された。
そのコミュケに映し出された映像に映っていたのはルリで、真剣な表情をしている。
それに対して只ならぬ物を感じたのか、アキトの表情も引き締まったものに変化した。

「非常事態です!敵、木星蜥蜴が大軍で現れました!
後、艦長がブリッチに向かっているとの報告も入りましたのでプロスさんは急いで下さい!」

「これは予想外ですな」

ルリの報告にプロスもアキトも驚き、お互いに頷いた。そしてプロスはブリッチに向かって走り、アキトは踵を返してエステバリスを見た。

「…って、一寸待てェェェェェェェェエエエエエ!!?」


格納庫全体にアキトの絶叫が聞こえ、プロスは一瞬こけそうになったがどうにか持ちこたえブリッチに急ぐ。
そのころブリッチでは、遅れて来た艦長がこれでもか!と言わんばかりの満面の笑みを浮かべ自己紹介の真っ最中であった。





「私がナデシコの艦長!ミスマル・ユリカでぇーっす!ぶい






思わず、バイツすらも時が止まり、「ぶい
じゃねェだろがヨ」と突込みを入れるのが遅れたほどの衝撃であった。





…果して大丈夫?機動戦艦ナデシコ。
数々の問題を抱え機動戦艦ナデシコついに初お目見え!
王子様は果して悪い魔法使いに辿りつけるのでしょうか。











後半へ続く。


後書き


いきなりバイツ君が暴走(汗)
アキト君が止めるまで暴走しっぱなしでした。因みにアレ私自身の突込みでもあります。
原作にはいないイレギュラーなキャラクターだけに走り出したら止まらない( ̄□ ̄;)いきなりナデシコの世界崩壊危機でした。



主人公二人組


アキト君

どうやらエステを作り出すほどの頭脳の持ち主。エステの整備も出来る模様です。
バイツに対しては乱暴者っぽいナイスガイと判明しました。
主人公の一人のクセしてバイツ君とガイ君に食われまくり。バイツ君とガイ君の暴走で少し影が薄くなってしまった…(汗)


バイツ君

オモイカネの次世代機のプログラミングをまかされたようです。暫くの間はサポートシステムの開発に回りそうな予感。
どうやら過去にクリムゾンとの関わりがある様子。しかも思い切り非人道的なテロ行為をネルガルに…。
そんな奴を雇うのかネルガルよ。何時牙を剥いてもおかしくない時限爆弾のような手駒ですぞアカツキ会長殿!



今回の主要登場キャラクター


フクベ・ジン提督

この人幾つでしたっけ…?まぁ、適当に50〜60の間って事に(適当)
…多少ボケ入ってる以外アレンジ設定現在はなし(自害)


ムネタケ・サダアキ副提督

人じゃないから…(爆)三万年は生きてる筈デス(否)
…オカマ(自害)


メグミ・レイナード

年齢は19歳。原作はどうか知りませんがアキト君のイッコ上て事で。
決めた後に「そう言えば原作で先輩後輩ネタがあった…」と思い出したのですが、この際逆転でゴーゴーです。(爆)
年齢的にはアキト君よりも年上なメグミさんですが、精神的にはアキト君よりも年下です。
アキト君に一目ボレと言うわけではありませんがちょっと良いかも状態なメグミさん。
さてこれからどうなっていくんでしょう?(決めるのはワタシジャナイカ Σ<( ̄□ ̄;)> ガクガク)


ハルカ・ミナト

年齢は23歳。これまた原作年齢知らず(汗)
ルリラピをこよなく愛する危険なおねぇさまになってしまうかもしれません。
ルリラピの部屋にお泊りして「おねぃさんはおねぃさんはハァハァ」って…(破滅的自爆)
まぁ、それはないデスが妹のように可愛がるでしょう。って原作通りですなァ。


ウリバタケ・セイヤ

年齢33歳。確か原作では20代後半だったような気がするのですが「どっからどー見てもおっさんやないかいっ」と思ったのでこの年齢に格上げ。違っていてもオールOK。なんたってイフストーリーですから。
こっちのセイヤさんもご多分に漏れず飛んでる人です。色々やらかしてくれる事だと思います。
アキト君のエステバリスカスタム・タイプBを改造するのはやはりセイヤさんです。


ヤマダ・ジロウ

年齢は20歳。バイツ君とタメです。色々とバイツ君とのやり取りが出来そうなキャラクター(笑)
こっちでは未だにダイゴウジ・ガイと名乗っていない(笑)「ガイ」だけは登場しています。
一体魂の名を語れるのは何時の日になる事やら…。しかも今回は暴れただけと言う有様。
…不憫な…。


ミスマル・ユリカ

今回は叫んだだけの方デス。以上終わり(爆)


ルリラピ

やや暴走気味(汗)


プロスさん

お疲れ気味です(汗)


ゴートさん

発病中(汗)





俺に突込み
ラピス7歳にして形を知る(爆)←書いた後に気付きましたアレ(汗)
しかもキノコシルエットだとマキシマム状態ですぞ>ラピスさん

 

 

 

代理人の感想

キャラだけじゃなくて作者も少々暴走気味のような(爆)。

ちなみに年齢は「非公認キャラ紹介」に載ってますんで知りたいかたはドーゾ。

 

 

>ツッコミ

・・・・・・・・・・・・・・・・・ノーコメントでいいですか(核爆)?