シナリオ1 うずもれた『恋のあかし』
アキトがはじめたラーメン屋台が物語の重要な役割をしている。シナリオ中、ヒロインたちとの相性度によって進むコースが
複数に分かれる。どれをとっても話の本筋には関与しないが・・・
The blank of 3yearsの主軸とも言えるシナリオ。劇場版とTV版との間をつなぐには最も適した物語でしょう。
ヒロイン
イツキ=カザマ ホシノ ルリ
エリナ=キンジョウ=ウォン ミスマル ユリカ
ストーリー
地球に戻ってきたナデシコ。
ネルガルの会議室に集められたクルー達。軍の抑留期間終わり、自由の身に。
しかし、ルリとカイトは身寄りがない・・・
誰がルリを引き取るか騒ぎになるが、ジャンケン大会の結果(?)ミスマル家に引き取られることで落ち着く。
カイトは行動により、
[1]アキトの部屋に居候
[2]ナデシコの頭(ブリッジのこと)のメンテナンス要員
[1]アキトの部屋に居候の場合
留守番をしているとユリカがアキトに会いに来た。
アキトが帰ってくると、ラブラブトークの応酬・・・、部屋の空気がピンク色になるのを感じながら、
めちゃくちゃ、居辛いとかんじていた・・・
ユリカは帰り際に・・・
ユリカ 「うん。じゃ、また明日も来るね!」
カイト(ゲッ、明日も来るのか……)
カイト「・・・ボクは、別の部屋を探すよ……」
力無く訴えるのであった。
その後、アキトが話をつけてくれて、ボクはユリカの家で引き取ってもらえることになった。
[2]メンテナンス要員の場合
何処にいく当てもなかったカイト。アカツキの温情(?)により、ナデシコの頭のメンテナンス要員として働くことになる。
しかし、実際は住み込みの警備員見たいなものだった。
戦争が終わり、出番のなくなったナデシコが壊れるわけもなく全くタイクツな日々を過ごしている。
そんな時、見回りの途中、誰も居ないはずのところで、物音が・・・
侵入者かと覚悟を決めて物音のした方へ行くとルリに出会う。
関係者以外立入り禁止だが、オモイカネはルリとお友達・・・勝手に通してくれるらしい。
彼女は、オモイカネとおしゃべりしに来たのだ。 カイトは注意するが、内心は話相手がきてくれたことに喜ぶ。
二週間後・・・昼も夜もない、孤独な生活にカイトは、まいってきていた。
そして再び見回り中に、物音が・・・・再びルリが来ていた・・・・変装(カエルor猫の着ぐるみ)して・・・(〜〜;
オモイカネと端末との接続がスムーズに行かないらしい・・・
本当は警備員として、ルリを捕まえなければならないのだが……カイトは、久しぶりに人と会った喜びでいっぱいだった。
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ルリが帰り際にこう言った。
ルリ 「……提督が、少しの間ならうちで引き取ってやってもいいと言っていました……」
5分で荷物をまとめカイトはルリについていく・・・
このときより、ミスマル家に居候することになります。
共通:
コウイチロウに挨拶をして、
ミスマル家家訓:「軍人たるもの、日々の生活でも規律正しく、男らしくで行こう」 (ユリカは初耳なのだそうだ・・・)
ということで、言いつけどおりに家事にいそしむ毎日・・・。
エリナが突然おとずれ、カイトの監視にエリナが派遣されたことを告げられる。
親子喧嘩のはてに、ユリカはルリ・カイトを伴ってアキトの下へ。
(エリナ・コウイチロウの頼みで後を追って行く場合もある。)
カイトはこんな人数が急に押しかけてアキトが怒ると思っていたがアキトは・・・
笑っていた。(テレ笑い)
喜んで、受け入れるアキト。四畳半の下宿での共同生活が始まる。
しかし、先立つもの「お金」がない、ユリカの提案でラーメン屋台をはじめることになる。
ウリバタケさん屋台製作をたのんだアキト、取りに行くと・・・・
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
オリエさんに4の字固めにあっているウリバタケが!
何でも、養育費を使い込んだらしい・・・(−−;)
とりあえず、頼んでおいた屋台を見せてもらう。そこにでてきたのは・・・・
怪しげなメカを組み込んだ新型屋台
(ディストーションフィールド搭載全天候型自走式耐熱耐寒屋台自爆装置付き)
だった・・・
オリエ 「あぁ……これから上の子供が幼稚園に上がるんで、お金を貯めていたのに……それがこんな物に変わって……」
カイト (うーん、なんてことだ。心が痛むよ)
ルリ 「典型的な家庭崩壊劇でしょうか」
血も涙もないことを言う。
ユリカ「奥様の御恩は決して、忘れません。この屋台を使ってラーメン屋をはじめた時、
お金は利子をつけてお返しします。それまでは私たちを信じてください。」
ルリ 「正直言って、使えない」
オリエ 「ううっ、うわあああぁ!」
ウリバタケの奥さんは、また泣きはじめてしまった。
ユリカ「私たちを、信じてください・・・ 私たちを、信じてください・・・ 」(汗)
ユリカが必死でなだめるが、そのユリカの顔も引きつっている。
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・・・
結局、「こんなことはあろうかと!」と用意されていた、普通の屋台を手に入れ、早速開店。
(新型屋台にするとユリカが自爆ボタンを押して、ゲームオーバーです。)
最初のお客さんはマンガ持ち込みに明け暮れ疲れ果てたヒカルちゃんでした。
懐かしい味に少し元気になってくれました。
そんな幸せな日々を送るうちに、自分の過去を探すことが今の生活より大切なのかと疑問を抱き、写真を捨ててしまう。
しかし、次の日「元気出せ!」のメッセージ付きで戻ってきていた。(犯人はエ
そして、ついにアキトとユリカの結婚も決まる。ゲキガンガー3の映画を見ているときに招待状を渡される。
(ミスマルコウイチロウとのラーメン勝負があるはずがゲームでは省略された。)
映画のあと、ヴァーチャルルームBOXに、二人ずつなので、当然ユリカとアキトは一緒に入っていってしまう。
残ったルリ・カイトは、一緒に入ることに・・・・(シチュエーション:医者と患者)
[1]〜[9]イベントはヒロインたちとの相性で起こるものと起こらないものがあります。
[1]仕入れで疲れ、ルリの布団で寝てしまい、ルリの寝顔を見てドキドキしたり(翌朝、注意されます)、
[2]ルリに起こされる。(主人公の寝床は押し入れ(ドラえもん?))
[3]行方不明のはずのイズミさん(花目子と名乗ってる)がウリバタケの子供を連れて来店する。、
ウリバタケさんが夜になると居なくなる。何処に行ったのか探しているのだそうだ。
主人公たちも手伝うことに・・・
ウリバタケは、隠れて仕事をしていた。曰く、
「男はな苦労しているところなんざぁ、
家族に見せちゃぁいけねぇーんだよ。
黙って一人で苦労を背負い込む。それが器の大きい男ってモンよ!」
のだそうだ、
[4]メグミがパーソナリティーのラジオを聞いてアキト・ユリカがラブラブモードに突入。ピンク色の空気が充満する・・・・(−−;)
[5]プロス、ゴートから、木連のことで質問される。熱血クーデターや統合軍・ヒサゴプランの情報を教えてもらえる。
質問にすべて答えると木連フラグが立つ
[6]銭湯の帰りに、ルリに、「知らない方がいい記憶もあります。どんな悲しい記憶でも取り戻したいですか?」と尋ねられる。
ルリ自身の記憶の話も聞かされる。
[7]ルリと二人で店番の時、強盗が近くであったという話題になり、ちょうどそこに怪しい人影が・・・
ルリを屋台の下へ隠れさせる。(熱視線発生)実は、様子を見にきたアキトとユリカでした。
[8]酔っ払ったエリナ。勢いでヴァーチャルルームへ誘われる。(デートイベント)
[9]カイトが店番の時、エリナがやってくる。雷に驚き、カイトに抱きついてくる。
リナです。)
大晦日の晩、屋台を訪れるエリナ。
彼女は反ネルガルを提唱するグループが木連と組んで「ヒサゴプラン」というボソンジャンプのネットワークを作ろうとしていること、
そして、それを阻止するためボソンジャンプの実験に協力してほしいことをカイトに告げる。
生身の体でボソンジャンプをした人間として、彼は実験に参加する。
ルリ達が見守る中、カイトは写真の女性「イツキ=カザマ」を思い浮かべ、ジャンプする・・
ボソンジャンプをしたプレイヤーがたどり着いたのは3年前(2195年)の火星だった。(第一次火星大戦真っ只中!)
そこには写真の少女イツキ・カザマの姿が。彼は彼女との会話で自分の過去を知る。
服はぼろぼろだったので近くの残骸の中にあった上官の服(優人部隊の制服)を着せたそうだ.
彼女は主人公が宇宙軍のパイロット候補生(その中でも天才と呼ばれていた)で、
しかも二人が恋人同士だと語る。二人はエステバリスを調達し、避難民が集まるというユートピアコロニーに向う。
そして、持っていた写真をイツキの持つ落書きのない写真と交換する。
(交換する時一緒にアキト・ユリカの結婚式の招待券を渡すとイツキと再会できる。)
「もう、私を忘れないで・・・」イツキはプレイヤーにそっとキスをする。
しかし、アイを守るためボソンジャンプしたアキトに巻き込まれ、彼はまた姿を消してしまう。
イツキ「いやあああああ]
絶叫するイツキの声がコロ二ーにこだました…。
気が付いたら、カイトは火星最終決戦時の木連の戦艦「かんなづき」にいた。
そこで、月臣元一朗が通信で秋山源八郎にクーデター参加の要請をしていたのを聞く。
ごまかしていたら、ダイマジンに乗って出撃することに、そして・・・アキトとユリカの痴話喧嘩を聞く。
そしてナデシコのボソンジャンプに巻き込まれジャンプする。
主人公は実験室へと戻る。カイトは何所にも跳ばなかったと語るエリナ。
しかしカイトの、ポケットには交換した落書きのない写真があった・・・
イツキのことが気になった主人公は、再び調べてもらう。
どうしてか、イツキのデータに両親と実家住所のデータが増えていた。
そして、ニューイヤーパーティーをすることに。
皆が寝付いたあと、イツキの実家を訪ねる主人公だった…。
(このとき、ヒロインの誰かがついてくる場合と、一人の場合がある。)
イツキの実家は、先の戦争のため、無茶苦茶になっていた。
そこから、主人公は火星で交換した「元気出せ!」と落書きのあるイツキの写真を見つける・・・
このとき、一人だと、条件を満たせば、ルリ、ユリカ、エリナが雨の中迎えに来る。
エンディング:
2199年6月……アキトとユリカの結婚パーティーには、元ナデシコのクルーが集まり、どんちゃん騒ぎをしていた。
女性陣は着飾り、会場は花ざかり。照れるアキトをひやかす、クルー一同の姿が楽しげに場を盛り上げていた。
カイトは、一足先に会場をあとにした。
すると……後ろから肩をたたくものがいる。
カイトは振り返る。
イツキ : 結婚式、イツキエンドなら会場でイツキに呼び止められる。
驚いて、何故と聞こうとすると、火星で写真を交換した時の結婚式招待券を目の前に出してきた。
約一ヶ月前(ジャンプして2年後)の月に突然現れたそうだ。会いたかったと、互いに抱き合って・・
エンディングが流れ、最後に新婚生活のごとき生活が描かれます。
イツキが料理をしてます。ラブラブなところを見せ付けてくれます。
イツキ 「どう? お味の方は?」
カイト 「うん、おいしい!」
イツキ 「ほんとにい? あ、ほら、ほっぺにごはんついてるよ
「もお、こどもみたい!ちゃんと野菜も食べなきゃダメだよ。
「……こうやって一緒にいられるなんて夢みたい、だね」
(何故、地球出身のイツキが、ボソンジャンプに耐えられたかは不明なまま終わる。)
ルリ : 結婚式会場、ルリは記憶が戻らなかったカイトを励ます。
ルリ 「昔の記憶がない分、今の思い出を大切にできると思います。
私たちはみんな、この思い出を大切にしたいと思ってます。あなたも……そう思ってくれたら嬉しいです」
その後、ルリはナデシコBの艦長、主人公はエステバリスのパイロットとなる。
演習での単独行動について艦長に注意された。そう、ホシノ・ルリ艦長に。
ルリ 「今日の演習で、あなたのとった行動は間違いでした」
カイト(こっちだって書類上はただの新米パイロットだが、候補生時代は、天才と呼ばれていたんだ)
カイト 「あそこでボクが行かないと、味方の損害は2倍になったはずだ!」
ルリ 「言うことが聞けないのですか? クビにしますよ」
カイト「うっ……ごめんなさい」
ルリ 「あなたの技術がずば抜けているのは認めます。ただ、艦長の命令は絶対服従です」
カイト「……」
ルリ 「そうしてくれないと、あなたを……守り切れません」
いつの間にかボクはこの戦艦が好きになっていた。この戦艦での思い出はきっと忘れられない物になる。
そして、その思い出の中には、ルリがいる。
ルリ「命令をちゃんときいてくれないと、あなたを・・・・・・守リきれません・・・」
これを聞いて、カイトは言い返せません。ラブラブです、はい。
ユリカ: 結婚式当日・・・ユリカが話しかけてきた
ユリカ 「あのね、アキトと結婚する前に、一つだけ聞きたいことがあるの……あなたが……私のこと、どう思ってるのかなって」
カイト 「いい友達だ、と思ってる」
ユリカ 「そっか。そだよね……」
カイト 「大好きだ」
ユリカ 「ほんとに? ……お世辞でもうれしいな
私はね、あなたのことが大好き」
カイト 「え?」
ユリカ 「あなたのひたむきにがんばるところ、一生懸命生きてますってところが大好き!
だから結婚しちゃう前に、どうしてもあなたの気持ちを聞いてみたかったの。けじめみたいな物かな……
やっぱり私にはアキトがいて、アキトは私の王子様なの……もしアキトがいなければ、なんて考えることもできない」
(二人の間に入ることなんて、誰もできやしない)
カイト 「幸せになってね」
ユリカ 「うん」
新婚旅行に行く二人。カイトとルリは港に見送りにいった。
エリナ:パーティー会場にてエリナは、カイト専属の監視になると告げるが・・・その裏の意味に全然気付かない!
エリナ 「監視するってことは、それだけあなたのそばにいる機会が多いってことよね。
つまり、その、あなたのそばにいるために、そうやって監視役になって、それで……
あの、わかる? 私の言いたいこと」
カイト 「……さっぱり」
エリナ 「もおお! 朴念仁! これから、あなたへの監視はもっと厳しくすることにするわ!」
カイト 「ぼくねんじんって……?」
パーティーのあと、エリナと一緒に飲みに来ていた。
エリナ 「ちょっとお! 飲みが足りないんじゃないのー!私はねー、これまで、1年以上あなたを監視してきたのよ! わかってるう?
あなたが大切な写真を捨ててしまったときだってねえ……私がねえ……」
カイト (知らなかった……)
エリナ 「これからも、ずーっと、ずーっと、ずうぅーっと監視してやるんだから!もう、ずっと、ずっと、ずぅーっとよお!」
・・・・・何処までも朴念仁・・・時ナデのアキト以上?
バットエンド:ウリバタケ家に居候することになる。
「遠慮なく、何でも言えよ! もうおまえは家族同然なんだから!」>
ウリバタケは、そう言うとボクにカードをくれた。
なんとそれはゲキガンカードだった。
ボクは、カードを自分のポケットにしまった。
ウリバタケが満足そうに笑う。
彼の笑顔はこう言っているようだった。
『バッドエンドだからってくじけるなよ』……と。
参考資料:
セガサターン専用ソフト機動戦艦ナデシコTheblank of3years FIVE LOVE(SEGA ENTERPRISES,LTD,1998)
機動戦艦ナデシコThe blank of3years FIVE LOVE オフィシャルガイドブック(角川書店)
Actionのホームページ投稿作品「双頭の獣」(赤目の四十八滝氏)
協力:赤目の四十八滝氏・別人28号氏・FM氏
あとがき
The blank of 3yearsのシナリオではもっとも好きなシナリオです。
シナリオ3もお勧めですが、僕はこちらの方が好きです。
イツキファンですから (笑)
最後に
誤字チェックを行って頂いた方々
光瀬さん、FMさん、紫電さん、ポンですさん、
資料を提供いただいた方々
別人28号さん、FMさん、赤目の四十八滝さん
本当にありがとうございました。m(_ _)m
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