ナデシコ2次小説
つっちゃんげんちゃんのコミュニケショッピング
その壱
白鳥「皆さんこんにちは。
元木星連合優人部隊所属、
木連式戦艦ゆめみづき艦長白鳥九十九大佐です。」
月臣「同じく元同軍所属第十三人形戦闘機部隊隊長、月臣元一朗中佐。」
白鳥「今回始まったこの番組では視聴者の皆様に毎回ナーイスな
アイテムをいろいろとご紹介して行きたいと思います。
どれもお買い得な品ばかりですよ。」
月臣「早速だが九十九。今回は何だ?」
白鳥「はい!我が番組記念すべき第一回の品物は・・コレです!!」
『エステバリスカスタム対応ゲキガンフレーム(ネルガル重工製)』
白鳥「これさえあればなんと!
自宅のエステバリスカスタムがゲキガンガーのメカに大変身!!」
月臣「おおお!!このボディラインは素晴らしい。
塗装もなかなかの具合ではないか。」
白鳥「何と言ってもこのフレームの凄い所は
月面フレームにしか組み込めなかった相転移エンジンを装備している事です。
よってグラビティブラスト装備に成功した上、
単機での重力波ビーム外での戦闘が可能になってるんです。」
月臣「なるほどなるほど。
私のツメマシーンや某ラーメン屋の黒機体と違って
稼働時間がビーム外でも半永久的になっているのか。」
白鳥「その通り。」
月臣「しかしエステバリスカスタム自体の生産台数が少なくないか?
皆ステルンクーゲルに乗っているぞ。」
白鳥「ご安心あれ。
今回はゲキガンフレームになんと!エステバリス本体まで付いてきます!」
月臣「ああ・・今朝月の地下で荒修復していた不良品か・・(スパァン!!)いて!
!」
白鳥「な・・何を言っているんだげんちゃん。(それは秘密と言ったろが!)」
月臣「(す、すまん。)そ・・それはそうとアレだな、
これを見ていると我らがジンタイプを思い出すな。」
白鳥「ええ。これと並べてみたい〜と思いません?」
月臣「そりゃ思うさ。
地球と木星、それぞれのゲキガンタイプが同じ場に並び立つ。
これぞ地木和平の証だからな。」
白鳥「そうでしょうそうでしょう!
そんなげんちゃんみたいな人の為に今回は特別大サービス!!
ゲキガンフレーム、エステ本体に加えて
テツジン、マジン、デンジン、ダイテツジン、ダイマジン、ダイデンジン
のジンタイプ6機をお付けして、価格はなんと八千万円!!」
月臣「(高け・・)おお!これは安い!!買い得だな!!ははは(汗)。」
白鳥「皆さんもすぐお電話を!!
電話番号はーーー・・。」
−−−
某家庭(昼食後)
夫が寝ころんでこの番組を観ていた。
「なぁ。」
ばりばり・・
彼はせんべいをかじりながら台所で洗い物をしてる妻に呼びかける。
「なぁに。」ざーー・・がしゃがしゃ。
「ウチのブラックサレナと高機動パーツもだいぶ古くなったよなぁ。」
「こんなの買う余裕ないよ。
ユーチャリスのドックレンタル料金はバカになんないんだから。
ミサイルとかバッタも高いし。」
がしゃがしゃ、きゅっきゅ
「だよなぁ。やっぱ諦めるか。」ばりばり・・。
こうしてゲキガンフレームセットは一般家庭に売れる事は無かった。
しかし意外にも軍部が”安い!”と大量購入した為番組は黒字、
一発で終わるかと思われていたものの存続が決まったのであった。
−−
あとがき
九十九、生きてる事にしてやって下さい。
彼が書きたかっただけなんです。
ブラックサレナの方が新しい・・と言うツッコミは勘弁。
ミサイル、一発数千万円するぞ・・ってツッコミも勘弁。