________巨乳は、好きかい?あの柔らかい感触がなんとも言えないじゃないか。
だけど、憎いって?あのタンパク質が自分の胸についていないことを?
(CV テンカワ アキト)
機動戦艦ナデシコ
『影(シャドウ)』
敵が外で待機していた機体の攻撃で船体に穴ができてしまった。
その穴から敵は、脱出したのだが敵と違って個人用ディストーションフィールドを持っていない。
なのでアキトとミナトは、死に物狂いで「外」へ出ていく空気などと一緒に追い出されないように、
床にへばりつきながら(僅かな溝を使って)少しずつ自力で隔壁が降ろせる場所まで行こうとしている。
一番最初にアキトがその場所へとやってくることができた。
近くに掴めれる場所を発見するとそれを掴みながら隔壁を降ろすレバーに手をつける。
そうしながらミナトがこちら側に来ることができたら直ぐに隔壁を降ろそうとしているのだ。
だが、体を鍛えていないミナトにとっては、それは酷だったようだ。
後もう少しというところでミナトの動きが止まってしまったのだ。
それを見たアキトが引っ張ってやろうと手を差し伸べる。
「おい!早くこの手を掴め!
そうしないと宇宙空間に放り出されるぞ!」
何時の間に宇宙へと移動したのかは、わからなかったが、見えるのは、宇宙だ。
移動した形跡もなかったし、エンジン音も振動した音すらも聞こえなかったというのにだ。
だが、そんな不思議現象は、どうでも良いことなのでアキトは、無視する。
それよりもさっさと掴んでくれないとこっちも危なくなるだろうが!と腹を立てる。
そして、しばらく考えた後に手よりも距離を伸ばせれるだろうと足をミナトの元へと向ける。
ミナトの鼻先まで近づくことに成功した足に気付いたミナトは、その足をしっかりと掴んだ。
「よぅっし!引っ張りあげるぞ!!
……あ、ヤバ…引っ張り上げることができない!!
うぉぉぉ!!誰かあの穴を塞いでくれぇぇぇぇぇ!!!!!」
『負傷していない整備班を向かわせてます』
アキトとミナトが必死にそんなことをしているとルリのウィンドウが冷静に答えた。
何時の間にやらこの状態をモニターしていたらしくアキトに冷たい視線を浴びせている。
「だ、駄目だ!俺の力じゃ…後2、3分もたないぞ!!」
『それだけ言えるのだから大丈夫です。
後10分ぐらいいけると思いますよ…ファイト』
「も、もう駄目だ!
これ以上は無理!!」
そして、応援のかいなくアキトが遂に手を離そうとした時だった。
いや、実際には離していたのだが、その離した腕を掴まえてくれた人物がいたのだ!
吸い出されるという浮遊感が無くなって何が起こったのか確かめようとアキトが見上げる。
「じゅ、ジュン!?」
「ふっ、この時の為に僕は影を薄くしていたのだ!!
さ!テンカワ君!もう僕が来たからに大丈夫さ!!
何しろ僕は、軍人の学校に通っていただけあって体は、毎日鍛えてるからね。
あ、別に自慢じゃないよ?
僕は、こう見えてもパンチ力とかは、大したものだなと教官に言われてだね―――(どぱっ!)」
ジュンの鼻からいきなり鼻血が勢い良く飛び出す。
その血がアキトやミナトにかかってはっきり言ってスプラッタ状態である。
「うわぁぁぁ!!なんだ!?ど、どうしたんだよ!?」
「い、いや…み…ミナトさんの…む、胸が丸見えでさ」
お坊ちゃんなのでそういう女性に対する免疫が滅茶苦茶少ない男だったのだ。
もう出ないように空いているもう片方の手で鼻血が出てくる鼻を抑えている。
「ちょ、ちょっと!アンタ何見てるのよ!!
こっちが生きるか死ぬかの瀬戸際だというのに!!」
アキトの体にへばり付きながらミナトがぷりぷり怒っている。
元々胸を強調するような服を着ているので余り羞恥心を感じないのかもしれない。
それにこのような状況に陥った場合、そんなことを気にしている場合ではないと悟っているだろう。
だけどジュンは、それどころではない。
鼻からダバダバ鼻血が出てくるせいで出血多量状態になってきていた。
「あー…あ、あれ?なんかお花畑が見えてきた」
「い、逝くな!逝っちゃ駄目だぞ!?
せめて俺達を引き上げてから逝ってくれ!!」
「そうよ!せめて私だけは、絶対に助けなさいよ!・・・何よ?」
「…別に」
お前から叩き落してやろうかともアキトは、考えたがさすがに我慢する。
ここでミナトを宇宙空間に蹴り落としたら一生後ろ指差されて生活しないといけないからだ。
だが、そんなことをしている間にも体力が無くなっていく。
そこでアキトは、いちかばちかの賭けに出た。
思いっきり力を込めて隔壁の向こう側へと自分とミナトが入るようにする。
その拍子にジュンが「うわっ!」とか言いながら前のめりになるが気にしない。
そして、十分な距離があるだろうと勝手に判断してアキトがレバーを思いきり引っ張る!
ガシャッ!ウィィィィィン!!!!!
隔壁が閉まり宇宙に放出されていた空気も動きを止める。
その動きを感じながらアキトとミナトが深くため息を吐いた。
「ふぅー…ようやく助かった」
そう呟いてからようやく助かったと実感が湧いたのだろう。
それと先ほどの恐怖を拭い去ろうとして言葉がどんどんでてくる。
「それにしても今回は、死ぬかと思ったよ。
ありがとうな、ジュン。お前が来なかったらどうなっていた―――あれ?」
「……アオイ君だったら隔壁の向こうよ」
「え?」
アキトが立ちあがり周りを見渡すと近くにジュンの姿は、確認できない。
どうやらミナトの言葉通りジュンは、隔壁の向こう側にいるらしい。
恐る恐るアキトが隔壁に耳を寄せて向こう側の音を聞き取ろうとすると声が聞こえる。
「テンカワァァァァァ!!絶対に覚えてろよ!!
僕が!僕がこのピンチを脱したら必ずお前に復讐してやる!!
だから首を洗って待ってろよ!!あ!マズい!握力が無くなってきたァ……」
声が聞こえなくなってきたのは、アキトが耳を隔壁から離したからだ。
とりあえずそういうアキトに対する呪詛が聞こえてきたということは、やはり本当なのだろう。
冷や汗を流しながら後ろから半眼で見ているミナトの視線を感じつつ何気ないフリを装って話しかけた。
「ま、まあ、人間何かを犠牲にして生きているもんだもんな。
ほら!コックが料理を作るには、生き物を料理して食べてる訳じゃないか!」
「ヤマダ君が銃で撃たれた時に一番取り乱した人が言う台詞じゃないわね」
「えっ!(びくっ!)い、一体何のことやら?
お、俺は、別に取り乱したことなんて無いでスよ?
そ、それにそんなことミナトさんが見た訳じゃないでしょうしね」
「ごまかしても無駄よ。ちゃーんとメグちゃんから裏は、取ってるんだからね。
でもまあ、良いわ…どうやら隔壁の向こう側で生きてるみたいだしね。
きっと後で救助に来た整備班の人に助けられるでしょう…それに握力に自信あるって言ってたし」
「…でも、罪悪感が残るんですけど」
「ほらほら、直ぐ暗くならない!
マイナス思考は、不健康の素!!
明るく元気に生きていかないと人生やってられないわよ?
ま、テンカワ君は、色々と自分だけで考えて悩んでいたりしそうだけどね」
「…元々、そんなに明るい性格でもないんですよ。
それになんか変なストーカーに狙われているみたいですしね。
えっと、あのガスマスク俺の私生活覗いているみたいなんですよ。
まるっきりストーカーですよ?しかもガスマスクなんて被った…よっぽど顔に自信が無いのだろうな」
アキトに対して言われるのは、奴もきっと不本意だろうと思う。
しかし、そんなこと知ったことではないアキトは、暗い表情をしている。
げーっと何かを吐くような動作をしながら気分の悪さを表現していた。
と、そんなアキトの隣でミナトは、アキトの言った言葉についてふむふむと考えている。
元々そういう人のことに対してお節介を焼きたがる方なのでアドバイスでもしようとしているのだろうか?
「そう思われる方が向こうにとっては、不本意じゃないの?
別に良いじゃない、ファンがいるだけアンタは大したものよ。
それにファンと言えば艦長やメグちゃんみたいな女の子にもモテてるじゃない」
ミナトがそう助言してくれたが、そう簡単に割りきれるものでもなかった。
それにアキトは、ユリカとメグミにモテているという自覚が無かったので意味がなかった。
というか、アキトにとっては、あの2人が自分のことを好きだなんてことは、まさに寝耳に水だ。
アキトの目には、あの2人が仲良く自分を口実にして騒いでいるようにしか感じていないからだ。
…つまり、ユリカとメグミの愛は、一方通行である。(何を今更)
「そうかぁ…まあ、変な人だけど好かれるということは、良いことだよな」
「そうそう!艦長とかメグちゃんもちょっと暴走気味だけど良い子よ?
うーん、アドバイスするんだったらどっちか1人をきちんと選びなさいよ。
どっちもだなんて男らしくないことを言ったりしたらお姉さん許さないからね?」
「別の意味で男らしいと思うけどなあ」
どうやら失言だったらしい、ミナトが怒った顔をしながら足音を立てながらアキトに近寄ってくる。
そして、往復ビンタにコークスクリューパンチ、さらにワンツーパンチでフィニッシュブローを食らった。
アキトは、女性だからと何もできないうちにボコられる。
相変わらずのフェミニストぶりだが、まあ一応正解だろう。
「良い?今後そういうことは、口にしないように」
そう言ってからミナトがどこかに行ってしまう。
アキトは、そのまま傷だらけになりながら色々と考えている。
火星に来るまでに色々なことがあった。
ナデシコに無理矢理乗せられて、成り行き上故郷に帰ってきた。
その時趣味が同じで意気投合したガイがキノコに撃たれる。
だが、早期発見・早期治療がうまくいったおかげで助かった。
これは、嬉しかったのだがその道中変な侵入者の襲撃にあう。
今度は、様々な人がこいつの餌食にあってしまった。
まだ入院中の人だっている…。
あ!ガイ、銃で撃たれまくったけど大丈夫かな。
まあ、あそこは、医務室だしなんとかなるだろうな。
「はい、医療セット」
不意にそんな声が横から聞こえてきたのでアキトが驚く。
傷だらけでかなり痛むので視線だけを動かして誰が来たのかを確認する。
見るとそこにいたのは、先ほど自分をぼこぼこにして去ったミナトであった。
ドクン!ドクン!ドククン!!
(な、何だ!?この胸の高鳴りは!?)
「ちょっと?…ふぅ、しょうがないわね。
私が治療してあげるわよ…全くだらしがないわね」
ドクン!ドクドクドクドクドクンッ!!
(このときめき!そ、そうだったのか!俺が好きだったのは!)
治療しているとアキトの妙に熱っぽい視線に気付いたミナトが不思議に思っている。
だが、アキトが見詰め合っていることに気付いて痛むのを無視して視線をそらす。
頬を少し赤らんでいるのは、ボコられたせいだけでもないだろう。
その行動をさらに不思議に思いながらもミナトは、治療を続ける。
このアキト…実は、案外ホレやすかった。
もとい…勘違いの延長でホレやすいのである。
今回のこの恋は、実はジェットコースターのどきどき感と一緒だったりする。
つまり、先ほどの凄い攻撃を食らったおかげで肉体がミナトを敵対生物と判断したのだ!
だが、肉体が命の危険という信号をアキトに送っているにも限らず、
アキトは恋のときめきと見事なまでに勘違いしてしまったのだ!!
ご愁傷様…。(チーン)
だが、そんなアキトの感情を素早く察知していた人物が1人だけいる。
アキト達と少しだけ離れた場所からコミュニケを通じて監視している者がいたのだ。
その人物は、当然のことながら怒り狂っていた。
「チチッイ!まさかミナトさんとこんなことになってるなんて!!」
メグミの背後で雷鳴が鳴り響き瞳から赤黒い色をした血の涙を流しながらそうぼやく。
目の前に表示されているアキトとミナトの微笑んでいる掴めない筈のウィンドウを力強く掴む。
ちなみに彼女の名誉の為に言うが何もそんなことを人前でしている訳ではない。
ブリッジから人がいない状態になっているからこそ大声をあげているのだ。
ただ1人(?)その光景を見て余りの暴走っぷりに恐怖の声をあげている者もいたりする。
『あ、あのとにかく落ち付いて』
オモイカネがそうウィンドウを開く。
別ウィンドウで開いたのは、命が惜しいからだ。
しかし、メグミの怒りがそんなことで収まる訳が無い。
何しろノーマークだった女性と目標が話しているのだ。
これによってアキト内でのミナトの株価が急上昇するとも限らない。
お気に入りのクッションをズタズタに引き裂きながらさらに奇声を発する。
クッションの中に詰まっていた羽毛がひらひらと虚しく床へと落ちていく。
「くぅ!ダークホースがこんなことするなんて!!
ま、まさかこのままゴールインするなんてことは!?
い、いいえ!!まだ…まだまだよ!!
そうよ、メグミ!勝負は、これからなんだから!
だいたい相手は、スタート位置にも立ってないわ!!
それに私の未来予想図をそんな簡単に崩されていい筈が無い!!
折角、料理も出来て、私の言うことを死ぬまで聞いてくれそうな男を見つけたことだしね!!」
バシバシバシバシバシバシドゴドゴベキグシャゴキャバキッ!!
恋する少女は、なんとやらの言葉通り悲劇のヒロインを演じ始める。
しかも火事場の馬鹿力と呼ばれる人が危機に瀕した時に発する力を発揮し始めた。
メグミが一生懸命殴っていた壁がドンドンへっこんでいく。
殴るのをやめた時には、見るも無残な壁の慣れの果てができあがっていた。
それとは、対照的にメグミの拳には、何故か無傷だというのだから驚きである。
「うぅ、全く罪深い女ね。
この嫁入り前の女にスリ傷を作るなんて」
だから出来てないと言ってるだろうが。
オモイカネが電子回路でそう判断したが、
今は表示すべきではないと何かがそう判断した。
「だいたい昔から気に入らなかったのよ!!
社長秘書だった癖に戦艦に乗ってくるし、乱暴な運転でこの高貴な私の命を脅かす。
挙句の果てには、私の未来設計並びに未来予想図を妨害しようだなんて許せない!!
(キッ!)
うぉぉぉぉぉ!!死ね(カンッ!)死ね(カンッ!!)死ねェ!(カンッ!!)」
アンタの計画は、何が何でも思い通りにいかんといかんのか!
と、表示する勇気が持てない自分が悲しいオモイカネであった。
しかし、そんなオモイカネの胸の葛藤とは、裏腹に。
何時、何処で誰が作成したのか全くわからない謎のミナト人形にメグミがさらに釘を打ちつける。
(本当に誰が作ったンでしょうねェ?わかりません)
「そして、何より…あんちくしょうの豊満な胸が憎い!!」
カンッ!!・・・ベキッ!!ぽろっ・・・。
メグミの渾身(会心)の一撃と共にミナト人形の首が折れる!
この一撃には、よっぽど(積年)の恨みが込められていたのだろう。
某人物が作成した人形だけに硬度も高そうだからね。
そして、肩で苦しそうに息をしているメグミがふうっと一息つく。
取れたミナト人形の首を足でぐりぐり押し付けながらクスクス笑い出す。
余りの喜びにどんどんその声が高くなっていく。何か鬱憤でも溜まっていたのだろう。
「ふふっ・・・ふふっ・・・ほーっほっほっほっほっ!!
ざまあみろ!いつかアンタもこうなるんだよ!!いぃーひっひっひ!!」
ビシビシッ!バシバシッ!
右手を振り上げながら右足に勢い良く叩きつけながら笑い続ける。
と、そう笑っていると隣から冷静な声で話しかけられたので時が止まった。
「はぁ、何がですか?」
「げほ!げほ!げほげほ!!る、ルリちゃん!!
だ、駄目じゃないの!部屋に入る時はノックよ?」
「え?でもブリッジですし別にしなくても良いのでは?」
「な、何を言ってるの!?この子は!
ま、全く(おどおど)困った子だわね、ほ、ほほほっ!
ブリッジであろうと部屋に入る時は、ノックが必要なのよ?
これは、一般常識だから覚えておいてね。
あ、そうそう!
それとしばらくの間でいいから目と閉じていてくれなーい?」
「?、はい、良いですよ(ぱちっ)」
シュバッ!!ガタガタガタ!!シュパッ!
シュパパパパパッ!!シュィ〜ンッ!!シュタッ!!
すると、メグミは凄まじい早さで先ほどの人形とかを処理した。
その早さと言ったらあの漆黒の戦神も無理では?というぐらいである。
さらに呼吸の乱れ無しにそれを行なうというのだから恋する乙女は恐ろしい。
目の前でそんなことが起こってるとも知らないでルリは素直に目を閉じている。
見たらあの世逝きだと思うので、一応目を開かないのは、正解ではあるが…。
「こほん!さ、もう良いわよ?」
釘を打ちつけていた時に乱れた髪も既に整っている。
いらんところでパワーを発揮する女性であった。
「(ぱちっ)一体なんだったんですか?」
「別に…乙女の秘密…かな?」
ちょっと信じてもらえる自信はなかったのだが、効果はあったのかもしれない。
それ以上ルリは、聞いてこずさっさと自分のオペレーター席へと座った。
案外ルリは、隔離されて育ったのでああいう人間を見てもどう反応して良いのかわからないのかもしれない。
そう思いながら何事も無かったかのように自分の席へとこほんっと咳払い一つしながら座る。
「そ、それであのくまは、結局どうしたの?
やっぱり閉じこめておいたのかな?
姿や理由とかは、ともかくとして不法侵入者なんだしね」
「ええ、くまはとりあえず閉じ込められてしまったみたいです。
まあ、不法侵入者なんですし、当然の処置と言えるんじゃないでしょうか」
あくまで冷静にそう簡単に言い切る子供にちょっと顔が引きつる。
メグミは、元々子供番組とかにも出演したこともあるので、その態度に余り慣れてない。
普通子供というのは、もっと無邪気で可愛らしいものだという先入観があったのである。
しかし、ルリはどこか大人びている。
いや、背伸びしているというのが正しい。
「で、今プロスさんとゴートさんが尋問中かぁ。
でもこのナデシコに何か秘密でもあるのかな?」
「秘密・・・ですか?」
「そうそう!だってこう立て続けに侵入者が現れたんだよ!?
これは、もう何か秘密があるとしか言えないじゃないの!
たぶん、白い粉の入った小さい箱がぎっしり詰まった知られざる部屋とか!
うん、これはありそうよね・・・何しろいきなり人格が変わったとしか思えない人がいるし」
「じ、人格が・・・変わったですか?」
貴方もそうだと思いますよ。
と、はっきりと発言できない自分が恨めしい。
そして、はぁーっとため息をつきながら自分の不甲斐なさを嘆いていると、
自分の隣に誰かが出したウィンドウがこっそり近づいてきていることに気付いた。
そのウィンドウに書いてあったのは、『同意』だった。
このウィンドウを誰が出したのかは、知らないが嬉しかった。
誰とも知らない慰めに心を和ませているとメグミがまだ話していることに気付く。
話を聞いていないことに気付かれては、いないようであった。気にしてないのだろう。
だが、後々聞いてないことで何をされるのかわからないので聞いておくのであった。
あとがき
…勘違いの恋!(終了)
…こんなアホな展開でゴメンなさい。
代理人の感想
勘違いから始まる恋だってあるさ。(爆)
・・とはいえ・・・・
ぷっ・・・・
うくく・・・・
ぶははははははははは!(爆笑)
さすがSakanaさん、壊れを書かせたらActionでも指折りのその腕は健在なり!
後、怖いのは某親衛隊だけですね!
楽しませていただいたお礼に御冥福を三秒ほどお祈りします(爆)!
それでは逝ってらっしゃい!(核爆)