二重螺旋の瞬間

nizyuurasennnotoki

第三話其の二

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「シンジさん達の部屋はここです。カイトさんの部屋はこの隣になります。

 それでは私はブリッヂに戻りますので」

 

 「ありがとう、案内してくれて。またね。」

 

 いえ、と返事をするとそのままブリッヂに向かって歩いていく。

 ルリちゃんか・・・・もっと感情を素直に出せるようにしないとね。

 まぁ、綾波とは違って感情というものを知らないという分けじゃないんだし。

 暇なときはできる限り話しかけるようにしよう。

 

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さて。で、どうするんだ、シンジ?」

 

 ルリちゃんの姿が見えなくなるとアキトが話しかけてくる。

 

 「う〜ん・・・・まあとりあえず仕事場に行くよ。コックの方のね」

 

 整備士の方もあるけどとりあえずホウメイさんに会っておきたい

 

 「それでしたらわたしもいきます。マス・・お兄ちゃんのお手伝いをしなければいけませんからね」

 

 「あっ、うん。そうだね。アキトはどうする?」

 

 「俺はブリッヂに行ってくる。一週間前でも何人かはいるだろう」

 

 

 

 

 「はじめまして。今日からここで働くことになりましたイカリシンジです。よろしくお願いします」

 

 「はじめまして。イカリシンジの妹のイカリシズクです」

 

 「へ〜、あんたらがさっきプロスが行っていた新入りかい・・・」

 

 と、ホウメイさんが僕たちの顔をじっと見つめる。

 

 「・・・・あんたら・・いい目してるね。うん、合格だ。あたしはここの料理長をやっているホウメイだ、よろしくな。

 あと今は休憩中でいないがあんたらと同じくらいの女の子が5人いるよ」 

 

 ホウメイガールズとかって言ってたっけ。

 確かサユリちゃんは前回アキトと結構いい雰囲気になってたな

 

 「それじゃあ、いきなりで悪いんだが何か作ってくれないか。何系の料理が得意なんだい?」

 

 得意料理か・・・・一通り作れるけど・・・・・・・・・・・

 やっぱり和食かな?

 

 「和食・・ですね。けど他も一通りは作れますよ」

 

 「私は・・・・・・う〜ん・・・・洋食です。けどお兄ちゃんの手伝いみたいなことがほとんどですよ」

 

 そういえばシズク一人で料理を作る事ってあまりなかったっけ

 まぁホログラフィ時期のときは味見なんて出来なかったしね

 

 「そうかい、だったら二人で和食は2品、中華、洋食はそれぞれ1品ずつ作っておくれ。

 材料や調味料はほとんどそろってるから心配はいらないよ」   

 

 テストって事だよね・・・・・

 

 

 

 

 「へぇ、それじゃあカイト君は副提督の他にもパイロットの方も副業でやるんだ」

 

 「そうだ、だがどちらかというと副提督の方が副業でパイロットの方が本業だ。

 考えたりするのもいいが体を動かす方が性に合ってるからな」

 

 「ふ〜ん、やっぱり男の子って事かしら。

 そう言えばルリルリの話だとカイト君と一緒にあと二人いるのよね」

 

 「ああ、イカリシンジに、イカリシズク。兄妹でこの艦に乗ってきた。役職は共にコック兼整備士。

 料理に関してはヒマがあったら食べに行くといいぞ。あいつら以上の料理人なんて俺は知らないからな」

 

 「けどここの料理長のホウメイさんもかなりの腕よ。

 前の仕事上色々なところで食べたけど多分ここが一番美味しかったわよ」

 

 まぁたしかにホウメイの腕は本物だな。だが上には上がいるって事だ・・・・・・・

 

 

 

 

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 う〜ん・・・・・もう全部食べ終わったっていうのに何も言われない。じっと空の皿を見ている。

 ・・・・・おかしいなもしかして何かいけないところでもあったのかな?

 

 (シズク、どこか失敗しちゃったところってあったかな?)

 

 (そんなとこありませんよ、マスター。ちゃんといつも道理の味が出ていますし、

 特に失敗している部分なんて見あたりません。心配しなくても大丈夫です。多分美味しすぎて驚いているんです)

 

 (そ、それはさすがにないんじゃないかな・・・)

 

 さすがにシズクが言うようなことはないと思うけど、自分では満足のいく出来だったんだけどな。

 やっぱりまだまだってことか。

 アキトとシズク以外にはここ何年も食べさせていなかったからな。多分二人の好みの味になってっちゃったんだろう。

 

 「・・・・・・イカリ、あんたどこで修行してたんだい?」

 

 「自己流ですけど・・・・・・やっぱり何かまずい点がありましたか?」

 

 「とんでもない!!この味だったら立派にどころか超超一流の店がたてられるよ。

 洋、中もなかなかだけどこの和食の味は多分誰にもまねできないね!

 もしあんたが整備士と兼業じゃなかったらあんたに料理長をやってもらいたいくらいだよ」

 

 「えっ!ちょ、ちょっと褒めすぎじゃないんですか?」

 

 「そんなことないさ。もっと自分に自信を持ちな。ここの和食は全部あんたに任せるよ」

 

 「は、はいっ!頑張ります」

 

 まさかそこまで腕が上がっていたなんて、アキトが言ってたのっておだてじゃなかったんだ。

 

 「本当だったらこの後であたしに手ほどきをしてもらいたいんだが・・・・・

 まぁ、今日の所は来たばかりだからナデシコの中を歩いておいで。結構面白いものとかもあるからね」

 

 「本当ですか?それじゃあお兄ちゃん早くどこかに行きましょう」

 

 「おっと、シズクはちょっと待ちな。シンジの補佐が出来る位なんだからあんただってかなりの腕のハズだろ。

 和洋中それぞれ一品ずつ作っておくれ」

 

 「ふぇ〜!!私は自由じゃないんですか!?みゅ〜〜・・・また今度でいいじゃないですか」

 

 「今度っていつのつもりなんだい?今日の夕食からは普通に働いてもらうつもりなんだよ」

 

 前々から思っていたけど何かシズクって時々やけに幼児的な話し方になるような・・・・・・

 

 「あぅ〜〜〜〜・・・わかりました。すぐにつくりますよ」

 

 

 

 

 「ところで話しは変わるんだけどさ。カイト君ってルリルリの知り合いなの?」

 

 「・・・・・・いや、そんなことはないが・・・どうしてだ?」

 

 「ん、カイト君のルリルリを見る目がね・・・・何か親しい人、そうね、妹を見ているような目だったからかしら」

 

 「・・・・・・・・・・・・そうか・・・・」

 

 妹・・・・・・か。そうかもしれないな・・・・・・

 あのころは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・たしかに・・・・・・・・

 あんな事さえなければ・・・・・・・・・・・・・・・チッ

 

 「・・・・・・・・ゴメン、もしかして嫌な事言ったかしら」

 

 「いや、そんなことはない、気にするな。」

 

 顔に出ていたか。まだまだ駄目だな俺も。

 もう二度と同じ事を繰り返さないために再びここに来たというのに

 

 

 

 

 「さてと、暇をもらったのはいいけど・・・・・・何しよ?」

 

 う〜ん・・・整備士の仕事はコックと1日置きていってたし・・・

 アキトのところにでも顔を出そうかな?

 この艦内にはまだ知り合いはアキトとシズクしかいないか・・って、いた

 

 「やぁ、ルリちゃん」

 

 ふと目を向けた先には自動販売機の前に立っているルリちゃんの姿があった。

 

 「あっ、こんにちわ。シンジさん」

 

 ペコッと頭を下げる。その姿がやけに可愛く見える・・・・言っておくけど僕はロリコンってわけじゃないよ

 

 「何か用ですか?艦内の案内はしなくても構わないと聞きましたが」

 

 「そういう事じゃなくてね。今ヒマかな?」

 

 「一応あと1時間ほどは予定が空いていますが?」

 

 「それだったらしばらくの間話し相手になってくれないかな?ちょっと暇でさ」

 

 「はぁ、別に構いませんよ」

 

 

 

 

 おまけ

 

 シズクの作った料理を食べたホウメイさんより

 

 「和食と中華はまだまだ、といっても十分に店を出せるレベルだけどね。

 けどあの洋食は凄いね。他にも何品か作ってもらったけど洋食の味はずば抜けていたよ。

 あたしより上はまだまだいると思っていたけどまさかこんな二人もまとめて出てくるなんてね。

 まぁ、これで洋と和のスペシャリストが出てきたわけだ。

 この調子でいくともしかしたら中華の達人も出てくるかもね」

 

 などと言うことを楽しそうに言っていたそうです。

 

・・・って間違えた! 続く!!!

 

 

 

 

 

 

 あとがき

 

 ども、毎回ここまで呼んで下さるあなた!嘘つき作者の幽です!!!

 すみません!!みなさん!!!

 冬休み中にとかって言っておきながらおもいっきし遅れてしまいました。

 ああ!!!!俺の嘘つき!!!

 コレも全て友人Aと友人Sが悪いんだ!!

 冬休みに入る直前に俺がやりたかったゲームソフト合計で6本も貸すんだもん。

 そっちに時間を割いちゃってしょうがないじゃないか!!!

 ・・・・・・・・・・って、ハァ〜〜〜〜〜。悪いのは自分ッスね。誰がどう考えても。

 今後はこのようなことがないように努力します。

 

 読み返して思ったことなんですがどうも自分は多数のキャラを同時に扱うことが出来ない人間のようです

 今回だって同時に会話をしているシーンって一番始めの4人が最高だし。

 しかもそれだって実質話をしてるのはないし・・・・・・・

 文才無いね〜、あっしは。

 

 んでもって次回更新!!!

 次の更新予定日はおそらく・・・・・・・・・・???????

 う〜〜〜〜〜〜〜ん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!・・・わかりません!

 ぬぬぬぬぬ、け、見当がつかない・・・ま、まぁ、一ヶ月以内には何とかだしますので。

 

 それではまた今度!

 

 

 

 

管理人の感想

 

幽さんからの投稿五弾です!!

シンジとアキトがそれぞれに動き出しましたね。

でも、和食がシンジ洋食がシズクとくれば・・・やはり中華はアキトですかね?

今はまだ準備段階ですが、ナデシコノクルーが到着すればどんな騒動が起こる事やら(苦笑)

う〜ん、楽しみです!!

 

それと、シンジ・・・君のロリコン否定宣言に説得力は無いよ(核爆)

 

では、幽さん投稿、本当に有難うございました!!

 

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