ver−C
「なる先輩・・・・・・しのぶ・・・・・・・・・
ハンバーグもいいが、日本人が最も好むのは・・・・・・・・・
サンマの塩焼きだ!」
アキト、日本人じゃないし。
というか、地球人ですらない。
それに、その意見かなり偏見入ってるし・・・
それよりも、偏見の塊でしかないのでは・・・・・・?
(A. 作者の偏見です)
「この活きのいいサンマを・・・・・・
釣る!」
彼女はそう言いながら釣り竿を取り出し、練り餌を付け、温泉に放った。
・・・・・・・・・え?
温泉に?サンマが??いるの???
10分後ーー
「う・・・うぅ・・・・・・
うぬぅぅぅぅぅーー!
釣れない釣れない釣れない釣れない釣れない釣れないーーっっ!!」
素子が怒った。
サンマが釣れないからだ。
湯気が上がる温泉でサンマが生きられるわけもないと思うのだが・・・・・・
それはそうと、素子がキレた。
「こうなったら! 奥義!斬岩けーーんっ!!」
どっごおぉぉぉーーーんんっっ!!
風呂の一部が破砕した。
しかし!
ぷか ぷかぷかぷかぁっ ぷかぁ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
サンマが浮いてきた(汗っ)
ぱさっ、ぱさ
素子は枯れ葉、枯れ木(新緑の季節に何故そんな物があるのだろう?)を盛った。
そして、
「紅蓮拳!」
炎を纏った拳でそれを殴る。
そうすると、勢いよく、燃えた。
そこに、塩をかけた、口から棒を刺したサンマを突き立てる。
「後は焼けるのを待つだけだ」
そんなことを言いながら彼女は一緒に飯盒(はんごう)で米(玄米)も火にかけた。
それと、付け合わせの野菜の煮浸しも用意する。
サンマがいい具合に焼ける直前、素子は大根をおろした。
そしてサンマが焼け、皿に盛った。
住人達の感想を、アキト、なる、キツネ、しのぶ、スゥ、ハルカの順で記す。
「っっっまい!
やっぱり日本人はこれだよな〜」
日本人じゃないだろ!お前は!
「くっ!盲点だったわ!
まさかこんな料理で来るとは!
それもこの絶妙の塩加減・・・・・・
負けたわ・・・・・・完敗よ」
やっと認めたか、オノレは。
「日本人ゆーたら、やっぱりこれやな!」
「あう、あううぅぅ〜〜〜
この塩加減って、先輩の一番好みの塩加減〜〜〜」
「素子の料理うまいな〜。
しのぶとどっちの方がうまいんやろ?」
「うんうん。
この塩加減・・・・・・・・・
日本人に生まれて良かった」
ギャグは最初の方しかなかったけど・・・・・・
完
ver−A
ver−B
本星への報告書EX−7(ver−C)
これにてナデひな一発劇場part−7は終わりです。
全ヴァージョン、見事に素子が暴走していましたね。
僕は何度も言うように素子属性です。
そして僕は、素子はノーマルも好きだけど、暴走はもっと好きなのです。
さて、この話はもともと洋風/和風ハンバーグ、焼き魚のどれにしようか迷っていた作品でした。
結局、さんざん迷いまくった挙げ句決められなかったので、こうゆう形になりました。
楽しんでいただけたら幸いです。
最後に、一応part−8では、part−6の後日談的話、つまり素子がキツネに「あきとラブ」の烙印を押されることになった原因の話のつもりです。
その分、いつもの一発劇場より長くなるかも知れません。
それではこれにて。
本星への報告書EX−7(ver−C) 終