トキ
シナリオ3 『思いで』は刻のかなたに・・・

 

 

途中から二つのルートに分かれる。(海戦ルートと月ルート)それぞれ、異なる新型メカが登場します。

ちょっとHなイベントが多いのもこのシナリオの特徴です。

何処となく、TV版とノリが似ています。しかし、ラストは・・・・・・

 

 

ヒロイン

          海戦ルート                             月ルート

     ホシノ ルリ    アマノ ヒカル             ラビオ=パトレッタ    スバル リョーコ  

    

 

 

     

 

 

 

ストーリースタート

2199年、1月。

『……な……で……私を……れな……で……』

またあの声がする……繰り返される不可思議な声。

夢、現実、幻……どれともよくわからない曖昧な感覚で、それは僕の頭の中を巡る。

『……な……で……私を……れな……で……』

カイト 「う、うう…………ぷはぁっ!」

僕はいつもの夢から解放されてベットから跳ね起きた。

窓から差し込む朝の日差しが眩しい。

サセボシティでの抑留から開放されて四ヶ月、

ユリカの強引な勧めによりミスマル家に居候していた。

 

 

2198年9月。

ルリ・「名無し」はミスマル家に引き取られることとなった。

「名無し」はユリカに「カイト」と命名される。

ミスマル家で昔飼っていた「」の名だと聞いて、抵抗するも彼女の押しには勝てずに決定。

 

 

戻って、2199年1月

 

親子喧嘩発生、ユリカがルリを連れて、アキトの下へ(ジュンが荷物もち)

カイトは、ミスマル家に残る。

ユリカとルリが出て行ってしまってからというもの、コウイチロウはすっかり元気がなくなってしまった。

さすがにカイトも居心地が悪くなってしまったわけで……

幸い、そんな自分の境遇に同情してくれたジュンさんの推薦もあり、

一ヶ月後にはネルガルが新造した最新鋭艦、『ナデシコB艦』のクルーとしての正式採用が決定した。

 

 

2199年2月

ナデシコB完成披露パーティーにて、旧ナデシコクルーが集合(パイロットたちとメグミがいない)

 

 

ここである会話の概略

ユリカ : ミスマル提督が寂しがっているから、戻ってあげたらというが、

     アキトとの結婚を認めてもらうまで帰らないとのこと

     アキトのことを聞こうとするが、のろけていて、聞いちゃいなかった。

 

ルリ : 世間話、提督が寂しがっているだとか、屋台が順調だとか・・

 

ミナト : 世間話(今どんな生活をしているかなど)

 

ユキナ : 冗談で、「エリザベスでしょう?」と声をかけてくる。突っ込むか訂正するかで、人格マトリクスが移動する。

 

ホウメイガールズ : ここに来ていない、メグミやパイロットたちのうわさ話をする。

             ウリバタケが怪しい発明品をアキハバラの闇ルートで横流ししているとか、

             イズミがTVにでるといううわさ。ヒカルは漫画家の修行中とか

             リョーコが月面でパイロットの教官をやっている。

 

ジュン : 世間話(ユリカを諦められないとか、軍に戻ってどうだとか。)

 

ホウメイ : ナデシコBにコックが乗ってないから、カイトがやらないか?と声をかける。

 

皆と会話していると、誰がナデシコBの艦長か?と言う話題になる。誰も知らない。

 

そこに、

 

ルリ「私が艦長です」

 

ルリが名乗り出る。驚くユリカを尻目に、

 

ルリ「私がいるとお二人にとっていろいろ邪魔でしょうし・・・」

突然のルリの艦長宣言に驚く一同。

その時! 突然、艦内に緊急警報が鳴り響く。

同時に激しい振動がパーティ会場を襲う!食堂のシャンデリアが消えて、辺りは闇に包まれた。

『……な……で……私を……れな……で……』

「!」

またあの声が頭に響く。

両手で頭を押さえ、床にしゃがみこむカイト。

頭を締めつける激しい痛みで立っていることができない。

メインモニターにいるはずのない木星トカゲに襲撃されているオマエザキドックが映し出される。

急いで、ナデシコBを起動させせるクルー。

 

時間稼ぎのため、ジュンは未調整の空戦フレームで迎撃に出る。

カイトも白い陸戦フレームでこれに続く。

 

ジュンの作戦で、ドックから無人兵器を引き離すことに。

ジュンの作戦を無視し、敵に突っ込んでいくカイト・・・

カイト「「うおおぉぉぉぉぉぉっ!」」

ワイヤードフィスト、イミディエットナイフで次々と敵を葬る!

しかし、長くは続かなかった。

完全に囲まれバッタに取り付かれ動けなくなってしまう。

ジュンがイミディエットナイフを構えキリモミ状態で突っ込み、取り付いたバッタを排除してもらう。

戦闘中に謎の声が頭に響く。

                 『わた・・・・すれ・・・いで・・・』

カイト「なんで、こんな時に……くっ、どけぇぇぇぇぇ!」

脚部のホイールの回転音が低音から高音に変わった。

それと同時にエステに加速が加わった。

急速発進後、蛇行する機体にメカ達が振り払われていく。

地上すれすれの位置で、角度を水平方向に変えたジュンのエステが、こちらへ向かって滑空して来る。

後方に無人メカを従えて、まさにオトリの状態である。

必死にジュン機を援護しようとするが、それだけで精一杯であった。

ジュンはその隙にアサルトピットを分離させて脱出!その直後、空戦フレームはあっけなく空中で四散した。

 

前方はバッタの群れ、後方の崖下は海。

敵の圧倒的な数に押され、カイトのエステバリスは崖っぷちに追いつめられていた。

その左腕はもげ落ち、まさに身動きがとれない状態である。

カイト「ハア……ハァ……くそっ、後が無いぞ……でも下手に動けば狙い撃ちだ……どうせやられるのなら……」

決死の覚悟でイミディエットナイフを身構えた。

カイト「一機でも多く道連れにして!」

ルリ「駄目です」

突然カイトの目の前に、バババッとルリの通信映像が多数現れる。

カイト「うわっ!」

ルリ「独りよがりな思い込みで特攻なんてしないでください」

カイト「で、でもルリちゃ……あ、いや、艦長!」

自機の背後、海中より浮上してくるナデシコB艦の巨体!

浮上と同時に、ナデシコB艦胴体中央に備え付けられたグラビティブラストの砲門が開かれていく。

カイト「どわあぁぁぁっ?!」

とっさに崖から海面にダイブした。

ルリ「グラビティブラスト、発射」

ミナト「グラビティブラスト発射!」

ナデシコB艦から一条の閃光がほとばしる!

背後の山ひとつと共に、一瞬にして無人メカ群は消滅していく!

ミナト「敵、全機消滅確認」

ルリ「了解、ごくろうさまでした……カイトさんは?」

ミナト「えーとぉ……あ、大丈夫! 生きてるみたいよ、本艦真下の海底に沈んでるみたいだケド……」

その視界に見えるのは、深い海越しに届く海面からの僅かな光の揺らぎのみ……。

(あの声……確かどこかで……)

静かに目を閉じ、カイトは深い眠りに落ちていく……。

         『……な……で……私を……れな……で……』
カイト「君は誰だ? 何故、僕に呼びかける!」
         『……な……で……私を……れな……で……』

 

 

 

 

ナデシコBのメディカルルームで、皆に勝手な行動を怒られる。(ルリ、プロス、ユキナ、ジュン)

 

ルリとの相性が一定以上ならルリがあやまりに来る。

そして、ルリ自身、幼い時の記憶がなかったことと、

ナデシコで私が私自身である思い出を勝ち得たことを話してくれる。

 

 

休戦中の現在、木星トカゲが襲撃するはずない、そこでネルガルは調査を極秘に行うことを決定。

正規の軍人は使えないため、旧ナデシコクルーを招集することとなった。

 

クルーを集めるための選択、ユリカ、(ユキナ・ミナト)、ジュンの3グループからパートナーを選ぶ。

 

アイドルデビューしたメグミ、漫画家を目指すヒカル、家族と共に過ごすウリバタケ。

皆、それぞれの生活をはじめていたが調査に参加することを快く承諾してくれた。

 

ヒカル:条件としてマンガ描きを手伝わされる、徹夜で。

 

ウリバタケ : 怪しい発明を売っていたことがばれそうになっていたので、ほとぼりが冷めるまで消えていたかったそうだ。

       怪しい発明とは、服が透けて、下着を撮れる。スケスケカメラ・・・女の子がパートナーなら下着が見れる。

 

メグミ : 戦場帰りのアイドルというインパクトが薄くなってきて仕事も減っているから
     もう一度ナデシコに乗るのも悪くないかという打算が働き、ナデシコへ。
     ……ちなみに、ユリカと一緒に行くと、プチ修羅場が見れます(おまけ参照)

 

イズミ : ユキナ・ミナトと一緒にメグミを誘いに行くと番組に出演している。出会えれば参加してくれる。

 

ユリカと一緒に行くと、ウリバタケの家に寄った後にアキトの家に行くが、

アキトは「もうパイロットに戻る気はない」と告げる。

 

ナデシコB出航・・・・ではなく分岐発生。

 

性格が『熱血』なら海戦ルート

     『冷静』なら月ルート

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ(提供:赤目の四十八滝氏)

 

メグミをスカウトする時の一幕・・・・

プチ修羅場(爆)

(う〜ん、最近、戦場帰りのアイドルってインパクトも薄くなって、お仕事も減ってきた事だし……それに今やJ−MESH一色だし……もう一度ナデシコに乗っておくのも悪くないか……)

「ありがとうメグミさん。ユリカさーん!メグミさん、OKだってーっ!」

 

一瞬、メグミの左頬が、ピクッと引きつる。

 

「ユリカさんも一緒だったの……」

「え、ええ」

(あっちゃー……わざわざ呼ばなくてもいいのに……)

 

バツが悪そうに、スタジオに入ってくるユリカ。

 

「アハハ、久しぶりねーメグちゃん!」

「わー、本当ですね艦長!ああ、もう艦長じゃないんでしたっけぇ?」

 

ピクッとユリカの右頬が引きつる。

 

「そうなのよぉ、ほら、私アキトと結婚を控えているからぁ、もうすぐ専業主婦になっちゃうかもしれないしぃ」

 

ピクピクっと、メグミの両頬が引きつる。

 

「そうなんだー、おめでとうございますー。でもユリカさんも大変ですよねぇ。噂で聞いたんですけど、アキトさんと一緒にラーメンの屋台を引いてるんですってぇ?」

 

ピクピクピクッと、ユリカの両頬と口元が引きつる。

 

この二人、昔何かあったんだろうか?この二人の間に張り詰めた空気は、只事とは思えない。

 

「フーーーーーーーーッ!」

「ガルゥーーーーーーッ!」

 

「あ、あのぉ……」

「あなたは口を出さないで!」

「あ、ハイ……」

 

 

……ちなみに、ユリカの背中にはペンギン、メグミの背中にはコアラを背負って睨み合っています(笑)